

定例幹部職員会議 部局の取組紹介 |
令和1年10月24日 |

ふじのくに地球環境史ミュージアム“日本を代表する博物館“としての取組

文化・観光部ふじのくに地球環境史ミュージアム

1 要旨
開館3年を経過したふじのくに地球環境史ミュージアムは、研究に裏打ちされた企画展示や多彩なイベントを実施し観覧者数を維持しつつ、アウトリーチ活動や企業等との連携を進めている。
今後も来館者に「百年後の静岡が豊かであるために」何ができるのかを問いかけ行動を促し、未来を志向する新しい時代の博物館のあり方を提示していく。
2 3年間の軌跡・取組
(1)高校をリノベーションした展示デザインと取組の評価
「考える展示」を具現化したデザイン性に富んだ斬新な展示施設は、国内外で高い評価を受け、海外で7件、国内で4件のデザイン賞を受賞した。
日本代表館として去る9月25日から27日にクロアチア・ドブロブニクで開催された「The Best in Heritage 2019(至高の継承会議)」に出席し、当館のコンセプトや活動事例等についてプレゼンテーションを行った。
(2)観覧者の状況
・開館3年目の観覧者数が初年度並みに回復、4年目の現在は3年目を上回るペースで推移。
・高い来館者満足度を維持(28年度96%→30年度97%)
・2回以上来館のリピーターの着実な増加(28年度18.3%→30年度30.9%)
(3)興味を引く企画展示、イベント等の実施
「大絶滅 〜地球環境の変遷と生物の栄枯盛衰〜」の開催(11月30日〜)
最新の地球科学的知見をもとにかつての大量絶滅を紹介し、これからの地球環境を考察する。
・シーズンごと(春夏秋冬GW)に講演や体験型講座など多彩なイベントの実施
(4)アウトリーチ活動の実施(当館の認知度向上、来館の促進)
○移動ミュージアムの開催
・小中学校、公共施設、商業施設等でデザイン性の高い展示ユニット(昆虫、化石、魚、植物)や標本、写真パネルなどを展示(観覧者数累計は、2,749,829名)
・今年5月、JR静岡駅北口地下イベント広場においてミュージアムキャラバン(昆虫の世界)を初開催(3日間で16,575名の集客)
○研究員による出前講座の実施
スターバックス店舗等での対話型講座(出張地球家族会議)
(5)企業等との積極的な連携
・ミュージアムのコンセプトに賛同いただいた企業からの寄附金
・地球温暖化への適応展示(国立環境研究所等と連携)
・エネルギーにかかる企画展の実施(中部電力(株)と連携) 等
3 今後の取組
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