

定例幹部職員会議 部局の取組紹介 |
令和5年12月25日 |

若者に広がる大麻乱用の防止に向けた取組〜薬物の誘惑は身近に迫ってます〜

健康福祉部生活衛生局薬事課

1 要 旨
県内における薬物乱用の状況は、次代を担う若者を中心に大麻事犯の検挙者数が急激に増加しており、令和4年に至っては、大麻事犯検挙者の6割以上が10代、20代の青少年と、極めて憂慮すべき深刻な状況にある。
このような状況を踏まえ、青少年に重点を置いた啓発を行っているので、その取組みについて報告する。
2 大麻事犯の現状
県内の令和4年における大麻事犯による検挙者数は、158人と10年前と比較して約2.5倍に増加しており、青少年はその67.1%を占めている。大麻乱用の拡大の背景には、SNS等の普及により、大麻を入手しやすい環境があることや、「大麻は有害性がない」等の誤った情報が流布していることが要因と考えられている。
3 大麻の使用形態の多様化と実態
大麻の使用形態は多様化しており、従来の大麻たばこに加え、リキッドやクッキーなど、より違法性が感じにくい形態となってきている。また、大麻の有害成分に似せた合成化合物を含んだ製品も大麻グミ等と称して販売され、その危険性を巧妙に隠し、社会的問題となっている。
警察庁が行った調査によると、大麻事犯検挙者の約8割が大麻の危険性や有害性を認識しておらず、特に若い世代からの啓発が重要であることがうかがえる。
4 薬学講座、薬物乱用防止講習会
本県では、昭和51年から小(5・6年生)、中、高校生を対象に薬物の危険性や有害性などの理解を図る薬学講座を実施している。
また、平成21年から大学生や専門学校生等にも薬物乱用防止講習会を実施しており、児童期から社会に出るまで、切れ目のない継続した啓発を行っている。
5 学生との協働
青少年に正しく大麻の危険性を知ってもらうため、静岡デザイン専門学校の学生に同世代の青少年に受け入れやすい啓発動画を制作してもらい、駅等にあるデジタルサイネージやSNSで発信するとともに、多くの青少年が利用するYouTube等の動画広告を活用した発信も行っている。
また、大麻問題について身近に相談できる窓口があることを知ってもらうため、青少年の心に訴えるポスターを制作し、コンビニエンスストア等で周知を行っている。

【添付資料】

若者に広がる大麻乱用の防止に向けた取組(854KB)
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