本会議会議録


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令和6年決算特別委員会総務分科会 質疑・質問
質疑・質問者:良知 駿一 議員
質疑・質問日:10/29/2025
会派名:ふじのくに県民クラブ


○良知(駿)委員
 分割質問方式でお願いします。
 まず、主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書51ページ、しずおかデジタル・オフィス運用事業費についてお伺いします。
 決算額が約6億2500万円と出ていますが、令和4年度を調べると約5億7500万円であり、5000万円ほど増えている要因をまず伺いたいと思います。

○藤森電子県庁課長
 令和5年度のデジタル戦略局の重点事業の1つにセキュリティ対策を挙げており、新たな対策を行ったことが要因です。
 メールを通じたサイバー攻撃が依然として多くあり、巧妙化する手口に対応し被害を未然に防ぐためメールのセキュリティーを向上させる環境整備を行いました。
 そのほか、業務効率と安全性を両立したインターネット閲覧環境の整備も行い、これらが増加の要因です。

○良知(駿)委員
 関連して、電子県庁課は他の部局のシステムを監督する業務も担っていると聞いています。システム関連経費が高額で今後も増加傾向にある中で、知事が替わって予算面ではかなりシビアに見ていくところもあると思います。
 システム関連をどのように効率化していくのか、また経費の節減に向けてどのような取組を行っていくのか伺います。

○藤森電子県庁課長
 電子県庁課では、主に2つの取組を行っております。
 1つ目は、情報システム最適化の取組です。サーバーの集約化や安価なパッケージサービスの利用を呼びかけております。
 2点目は、システム開発の事前審査です。予算要求前と発注前の2段階で、システムの調達の時期や方法、開発の規模が適正か評価し助言指導を行っております。
 今後も、特に人件費の高騰が大きく関わってくると予想しており、情報システムの最適化をこれまで以上に強力に進めていきたいと考えております。

○良知(駿)委員
 情報技術分野は進展が早く、特にセキュリティー分野はすぐに対応しないといけないのでアップデートは予算がかかってしまいます。
 ただ、予算も湯水のごとくは使えないので、どのタイミングでどのようなシステムを入れていくかは経験が物を言う難しい問題です。多分民間の方も多く在籍していると思いますので、その方々の知見も十分に活用して進めていただきたいと思います。

 次に、説明資料57ページ、オープンデータカタログサイト公開データの利用件数について伺いたいと思います。
 課題認識として、利用件数の伸びが鈍化していることから利用者にとって魅力があり継続的に利活用されやすい環境を整備していく必要があると記載されています。それに対して認知度向上のための講座やアイデアコンテスト等イベントの開催を中心に改善策が立てられています。
 そうしますと、利用件数が伸びないのは認知度が低いからだとの考えていらっしゃると推測しますが、原因は本当に認知度の低さなのか。どのようなエビデンスに基づいてそう分析されたのかお聞かせ頂きたいと思います。

○手島データ活用推進課長
 カタログサイトからダウンロードしてもらうとログが残りますので、生成AI等を使ってログを分析してみようと思ったのですが、ログのボリュームが大き過ぎることと、ログの中にIPアドレス等の個人情報が含まれるため不用意に扱えないということで断念しました。そういったことも含め、現在定量的な調査結果に基づくエビデンスは持ち合わせておりません。
 一方で、出前講座や地域ワークショップ等のイベントを開催し参加者や関係する事業者の方々とやり取りする中でオープンデータに対する認知度の低さを体感し、認知度が低ければ利用は進まないだろうと考えているところです。
 また、実績として令和2年頃にデータの利用が急増しています。コロナ感染者数の情報に関するデータが社会的に求められていた背景があって急増しているわけですが、逆に言いますと社会に求められるデータ、必要なデータを用意することがデータの利活用の増加に直接的につながるのではないかと考えております。

○良知(駿)委員
 私は、行政がオープンデータを出すことは非常に意味があると思っています。県税を使って収集したデータなので県民の資産だと思うんですよね。プライベートな部分は配慮して除外するとしても、税金を使って収集したデータは基本的には公開しないといけないと思っています。
 利用件数が伸びないのは認知度の低さもありますが、要因はもう少し複合的だと思います。個人的に一番大きい要因はデータの種類が足りないことだと思います。
 もともと行政は、何かしらのデータを収集して業務に生かしていると思います。オープンデータとして公開することが前提であれば、そのようにデータを作ると思うんですね。お金がかかる話ではないので、各職員にはオープンデータとして公開することを念頭に置いてデータベースを作っていただきたいと思います。
 新聞でも最近報道された文化財のデジタル化については、私も本会議の質問で取り上げたのでデータを取っている現場を見てきました。文化財の形状を3次元のデータとして取るのですが、決まったフォーマットじゃないと出せない部分がありました。
 税金を使って収集されたデータは県民の財産であり、オープンデータとして公開することを前提にデータを収集していただきたいと思います。ぜひともよろしくお願いします。

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