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委員会会議録

質問文書

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令和2年6月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:江間 治人 議員
質疑・質問日:07/03/2020
会派名:自民改革会議


○江間委員
 それでは、一括質問方式でお願いしたいと思います。
 歩車分離式信号機についてです。
 実は私の地元、磐田市内の磐田細江線という県道のある交差点で、3年程前に小学生の子供さんがはねられて死亡した事故がありました。その交差点はちょっと変則的で地域の方も非常に注意しているところです。また道路改良をしていただいて歩道も少し広くしているんですが、右折車、それから横断歩道を子供たちが通学時に渡っているときに左折車が止まって相当な渋滞が出る交差点であります。
 地域の方から、そこにぜひ歩車分離の信号機をつけてもらえないかと要望がありまして、実は先日、磐田警察署と警察本部の規制課の職員さんに現場で立会いをしてもらい見ていただいたんですが、歩車分離式信号機を作るには周りの環境、隣接する信号機の状況といった条件がいろいろあるということで検討していただくことになりました。
 ただそのときに、なるべく歩車分離の整備は進めていきたいというお話もありましたので、まず1つ目として歩車分離式信号機の設置目的や基準、あるいは県内のどれぐらいの信号機が歩車分離式になっているのかお聞かせいただきたいと思います。

 それから2つ目は、実際に歩車分離をやっているところがたくさんございますので、地域の皆さん、交差点利用者の反応等の情報、メリットとかデメリットが当然あると思いますので教えていただきたいと思います。

 それから、今後県内の歩車分離式信号機を、あるいはスクランブル交差点の信号設置を進めていくとのことですが、どのような方向性でやっていくのかお聞かせいただきたいと思います。以上3点よろしくお願いします。

○吉田交通規制課長
 歩車分離式信号機設置の大きな目的は、信号交差点における横断歩行者等の安全確保であります。設置を検討すべき条件としては3つの場合が挙げられます。
 1つ目は、歩車分離制御により防止できたと考えられる事故が発生している場合、またはその危険性が高いと見込まれる場合。
 2つ目は、公共施設の付近または通学路等において、児童や高齢者等の安全を特に確保する必要があり、かつ要望がある場合。
 3つ目は、自動車等の右左折交通量及び歩行者等の交通量が多く、横断時の安全性向上と交差点処理能力の改善を図ることができると認められる場合であります。
 さらに、歩車分離化を検討するに当たっては、歩行者用信号だけが青となる時間を新たに設定することになるため渋滞が悪化し、または新たに渋滞が発生することによって交通の円滑に著しい影響が及ぶか否か。信号待ちの時間が増加することにより歩行者や自動車の信号無視を誘発するおそれがあるか否かを考慮し、交通の安全と円滑とのバランスを十分に検討した上で設置を進めていく必要があります。
 続きまして、県内の設置状況についてお答えします。
 県内の歩車分離式信号機は約240か所であり、信号機全体に占める割合は約4%となります。先ほど申し上げましたとおり公共施設ですとか通学路の付近を中心に整備されておりまして、県内のほとんどの市町に設置されております。

 続きまして、設置効果や反響についてお答えします。
 まず、設置効果につきましては、令和元年中の信号機のある交差点全体と、このうち歩車分離式信号機を導入している交差点における人と車が衝突した交通事故の発生率を比較したところ、歩車分離式信号機のある交差点では事故発生率はおよそ7分の1であり事故抑止効果が認められます。
 他方で、メリット、デメリットというお話を頂きましたが、歩車分離化を実施いたしますと先ほど申し上げたとおり、歩行者用信号だけが青になる時間を設けることにより自動車の青時間が減少することで渋滞が発生することもあり、横断歩行者からは安全に横断ができるという好意的な意見が寄せられている一方で、自動車利用者からは交差点の通過に時間がかかってしまうという意見も寄せられ、交通の安全と円滑のバランスを十分に考慮した上で必要性を検討していくことが肝要であると考えております。

 最後に、今後の整備についてお答えします。
 さきに申しましたとおり、歩車分離化は安全性の向上に高い効果を発揮する一方で、場合によっては交通の円滑が阻害されることもあり、繰り返しになりますが交通の安全と円滑のバランスが極めて重要であります。
 道路交通の状況につきましては、道路改良ですとか周辺施設の立地といったものは変化してまいりますので、引き続き場所ごとの交通実態でありますとか道路利用者の要望を踏まえた上で必要な整備を進めていきたいと考えております。

○江間委員
 まだ4%程度ということですが、今お話を聞くと、やはり特に歩行者にとっての安全性が高いと分かりましたのでぜひ推進していただきたいし、恐らく先ほど3つの条件と言われていましたけど、私の住んでいる磐田市のさっきの交差点もその条件が当てはまるのですが道路幅の問題とか道路環境、交通基盤部の協力も必要ではないかなと思います。
 当然安全性第一で、ぜひ公安委員会がイニシアチブをとって積極的に道路交差点の改良をお願いしたいとともに、通学等の子供たちの安全確保、子供たちの事故がゼロとさっき表に出ていましたけれども、本当にこれが毎年続きますように、ぜひ積極的に取り組んでいただきたいと思います。

お問い合わせ

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