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委員会会議録

質問文書

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令和5年6月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:四本 康久 議員
質疑・質問日:07/05/2023
会派名:ふじのくに県民クラブ


○四本委員
 それでは、一問一答方式でお願いします。
 まず、文化観光委員会説明資料14ページの東部地域における文化拠点の検討で、クレマチスの丘の件を質問させていただきます。
 先週、富士山の世界遺産10周年記念が富士市で行われました。そのときにいろんな有識者が来られ、たまたま休憩時間の雑談でこの話が出ました。クレマチスの丘は大変すばらしいところだねといったことを著名な先生がおっしゃられました。これには私も賛成です。クレマチスの丘は非常にすばらしい所で、文化の拠点になるのではないかと思っています。そこでどう進めていくかについて若干の意見と質問をさせていただきます。
 クレマチスの丘広域的活用構想検討会議を3市2町と静岡県で進められたということですけども、主導権を持って進めるところは静岡県あるいは3市2町か。私は3市2町のほうが地元のこともよく分かるし、適しているのではないかと考えます。静岡県の考え方を教えてください。

○横山スポーツ・文化観光部理事兼文化局長
 そもそも無償譲渡の話が出たときに無償譲渡の対象先としては静岡県と先方からも言われております。また周辺の3市2町からも静岡県が無償譲渡を受けることで検討すると言われております。
 ということで、この検討会議も県と関係市町が構成員となって検討を進めていますが、現在、無償譲渡について静岡県が受けるかどうかを検討しているところです。

○四本委員
 ということは主体が静岡県だということですよね。それはどうなのかなと思っております。仮にそうなっていくとなると3市2町はどのような財政負担を具体的にしていく方向性になりますか。

○横山スポーツ・文化観光部理事兼文化局長
 午前中にも一部お答えしましたが、現在活用構想の中で市町の財政負担についても検討しているところです。
 今のところ長泉町にはアクセスバスの財政負担を検討していただく話にはなっております。そのほかの市町につきましては市町事業での活用としてこの場所を使えないかを検討していただいているところですが、具体的な財政負担までには至っていないのが現状です。

○四本委員
 これからまた進めていくでしょうけど、その辺をはっきりしていただきたいと思っています。

 次に、その検討会議の中で民間の関わりについてです。2月議会の本委員会でも、当時のスポーツ・文化観光部長から、もともと民間でやっていることだから民間でやってもらうのが一番ふさわしいのではないか、東部にはサンフロント21という団体、そしてそこに入っているたくさんの企業がいるといった答弁もありました。2月議会の審議を経て、そういったところから何か引き合いや問合せとか、民間との関わりがどんな感じか教えてください。

○横山スポーツ・文化観光部理事兼文化局長
 2月の議会でサンフロント21からの提言があったことは答弁しております。
 今回、本委員会に紹介しました広域的活用構想につきましては、先ほど御説明したように周辺3市2町で取りまとめているところです。その中でも今後、東部の文化振興のためのプラットフォームを立ち上げるのはどうだろうかといった検討になっております。今後サンフロント21を含めて様々な民間施設や関係者の協力を得ていくことになると思います。いずれにしましても検討は継続していきたいと考えております。

○四本委員
 ぜひそうしてください。最初から考えていくのだったら別ですけども、途中から切り替わっていくのは官だけではなかなか難しいと思います。
 民間を誘導するプロデューサー的な人はいると思います。ぜひそういう人に関わってもらうことを積極的に進めていただきたいと1つ要望しておきます。

 次に、無償譲渡対象の土地の状況についてです。
担保に入っているといった状況はどうですか。

○横山スポーツ・文化観光部理事兼文化局長
 無償譲渡を受ける土地の担保といった権利関係のことについてお答えします。
 8番委員御指摘の点は非常に重要なことと認識しております。現在先方の責任者と連絡を密に取っているところです。
 また、譲渡対象となる土地、建物の登記簿も提供していただき、現在登記簿には担保等が付されていないことを確認しております。

○四本委員
 分かりました。土地の権利関係は大丈夫とのことですね。

 次に、この建物等も築後21年ですか、まだまだ大規模修繕は必要ないとのことでしたけども、例えば地中に埋まっている上下水道や電気の設備などは、今は大丈夫かもしれないけど10年後、20年後に修繕の必要性が出てくるのではないかと思います。先のことは分からないにしても、築後20年を経た今、このインフラ的なものがどの程度の具合なのか質問します。

○横山スポーツ・文化観光部理事兼文化局長
 現在、この施設は休館中でございますが、それまでは良好なメンテナンスをされていたと確認しております。今のところすぐに大規模な修繕が必要となるとは考えておりません。
 しかし、譲り受ける際にはそういったものの詳細な調査等をした上で確認することは大切だと考えております。

○四本委員
 分かりました。

 次に、譲渡対象外の彫刻97点が当面の間ここに存置されるとのことですけれども、全く新たな文化施設を作るわけですよね。私も1回しか行ったことがないですけど、大きな彫刻が結構目に見えるところにあったとの印象があります。一定期間かもしれませんけどもそのまま置かれると外から見れば何も変わっていない気がします。もし無償譲渡を引き受けるとして、彫刻97点をどのように扱っていくのですか。

○横山スポーツ・文化観光部理事兼文化局長
 8番委員御指摘のとおり、彫刻作品のほとんどがベルナール・ビュフェ美術館の所有となっております。これまでヴァンジ彫刻庭園美術館との間で賃貸借契約がされていましたが、こちらは全て解除済みでございます。したがって、今後の彫刻作品の取扱いについては所有者であるベルナール・ビュフェ美術館との協議が必要であると考えております。
 ただ、撤去することが困難であるものも含まれているものですから、丁寧に協議を続けていく必要があると考えております。

○四本委員
 そうですね。協議して今後詰めていかなければならないと思います。場合によっては今度は地代を頂かなければならないことになるかとも思います。いずれにしてもなかなか簡単なことではないと思いますので、それぞれの役割分担、責任の所在をしっかりしながら慎重に進めていけたらと思っています。

 次の質問、説明資料21ページの富士山世界文化遺産登録10周年記念事業についてです。
 資料には東京で式典をやった、先週7月1日には富士市で――大雨警報が発令されていましたね――シンポジウムをやったとあります。少し残念だったのは本当に参加者が少なかった。5番委員もお見えでしたけども非常にすばらしいシンポジウムだったと思います。
 そして説明資料2の表の一番下、その他の年間を通じた事業展開の2つ目の白丸に、富士山保全協力者証に県産材を活用した木札を配付とあります。今までの缶バッジは障害者施設で作り、その施設とすればこういうものを作っているという非常に誇らしいところがあったと思います。私も6個ためておりますが、そういう人も少なからずおると思います。今年度から缶バッジは全くなくなり、全て木札に変わるのですか。

○大石富士山世界遺産課長
 今年は10周年という記念の年でもあるので木札で作成と考えております。ですので缶バッジについては今年は作らない予定です。

○四本委員
 では来年から作る、併用するのでしょうか。

○大石富士山世界遺産課長
 今年の様子を見てということにはなりますが、今年度に缶バッジから木札に変えた理由として、これまでも山梨県側は木札でやっており、これまでも木札がいいのではないかとの声も頂いていたこともあります。あと県産材を使ってやっていくわけで、環境配慮という面でも木札に1つの魅力があるので今回取り組んだ次第です。
 一方で、今8番委員御指摘のとおり、これまで実は協力金導入時からずっと缶バッジやっておりまして、今年は10周年でどんな缶バッジになるか楽しみだといったちょっと心苦しい声も正直伺っております。
 そういった中で、今年については10周年ロゴマークを山梨とも統一的に使うこともできることから木札と判断させていただきました。
 ですので、今年の状況を見て、来年度以降について今後検討することになると考えております。

○四本委員
 ありがとうございます。
 私木札が駄目だと言っているわけではないですよ。県産材をどんどん使って作ってほしいと思っています。
 一方で、缶バッジの魅力もありますので、両方あるのがいいのかなと思っています。要望しておきます。

 続いて、説明資料22ページの今夏の富士登山における安全対策についてです。
 山梨県側が7月1日から開山しました。いよいよ静岡県側も7月10日から開山ということで、事前報道で登山者が非常に多いのではないかと言われています。地元登山組合からも事前に大変予約状況が厳しいとの話を聞きました。
 説明資料に載っている弾丸登山の自粛を呼びかけるチラシの効果は結構あります。この間も富士宮登山組合長がこのチラシを出してから大分雰囲気が変わってきた。非常にいいものを作ってくれたと言っておりましたので伝えておきます。
 そのような中、説明資料の登山事故対策の一番上のポツに、繁忙期に安全誘導員をコロナ禍以前より2名増員してくれるとあり、大変ありがたいことでございます。
 一方で、今静岡県側の登山ガイドさんが何チームか活動をしております。今年は確かに予約いっぱいだからガイドもいっぱいだそうですけれども、今後ガイドの皆さんと安全誘導のところで連携していくことによってガイド団体も安定した仕事が出てくる。それと彼らは詳しいですから、連携は必要だと思います。今年は別として、今後に向けたガイドとの連携について何か考えありますか。

○大石富士山世界遺産課長
 安全誘導員の業務におけるガイドとの連携、活用ですが、今8番委員から御指摘もあったように、安全誘導員、実は富士山世界遺産課で発注している業務は、繁忙期の山頂付近で御来光時――まさに深夜帯から明け方にかけて配置しているものになります。ということで実はかなり過酷な条件、特殊な条件下なので今は警備会社に委託しているところです。ただ警備のノウハウも必要ですが、富士山をよく知っている人が必要ではないかとの声も頂いております。
 そういったこともありまして今年、ガイド組合にそういった業務に従事できないかと相談させていただきましたが、今8番委員がおっしゃられたように、今年は登山客の予約がいっぱいで対応できないとのお返事を頂きました。
 ただ、そういった背景がありますので、今後富士山登山ガイドとの連携はノウハウあるいは安全対策という面では非常に強力だと思っております。来年度以降に向けて、そういったところに重視して引き続き話合いは進めていきたいと考えております。

○四本委員
 ぜひ進めていただけたらと思っております。
 今年は本当に私もどうなるのか心配している部分もあります。所管が違いますけど、今回県警でも富士宮口の九合目に60日間常駐して救助ができるような体制を取ってくれるとも聞いております。安全誘導員の人たちも協力をしながらとにかく安全な富士登山ができるように祈っております。

 最後に、説明資料23ページの富士山富士宮口五合目来訪者施設の整備についてお尋ねしたいと思います。
 私も富士宮の五合目は施設がないから山梨行きますよといった声を大きなツアーの人たちからよく聞きます。
 そうは言っても、特殊な所で作るわけだから1年2年でできるようなものではないことも承知しております。いずれにしても早く、予定どおりに出来上がってくれればと願っているとこでございます。
 ECI方式で今回応募がなかったとのことでありますけども、その辺の状況を分かる範囲で教えてください。

○大石富士山世界遺産課長
 特殊な環境下で、かなり難工事になる部分が設計を進めていくに当たっていろいろ出てくる中で、設計段階から施工者のノウハウを取り入れるECI方式が望ましいのではないかと昨年度の後半から取り組んでいるところです。
 今年の2月、事前にサウンディング型市場調査としてゼネコンなどに交通基盤部の方でヒアリングを行ってECI方式が成立するかを事前調査した結果、その際には5社が参加意欲があるということをお答え頂きました。
 そこで4月に実際の公募に踏み切ったところ、1社が実際手を挙げられ、その後プロポーザルで行う予定となっておりました。ただプロポーザルに至る前の社内調整の結果、辞退をしたいということで、結果的に現在プロポーザル参加者がゼロということで、一旦中止しております。

○四本委員
 分かりました。非常に特殊な所で電気もない、水道もない、作業ができるのはほんの数か月ということでしょうから、なかなか厳しい状況であると思います。いずれにしても進めていただかないと開業がもっともっとずれてしまい、非常に困ります。
 先ほど五合目に施設がなく困っていると言いました。誤解のないように言えば、今登山組合からの委託により仮の店舗は営業されています。登山組合の関係者が1日に2往復して商品を運び、結構売れ行きはいいと聞いております。ただ何せ規模が小さいからなかなか厳しいところあります。予定どおり供用開始できることを要望して質問を終わります。

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