本会議会議録
質問文書
令和6年9月定例会産業委員会 質疑・質問
![]() | 質疑・質問者: | 松井 優介 議員 |
![]() | 質疑・質問日: | 10/03/2024 |
![]() | 会派名: | ふじのくに県民クラブ |
○松井委員
一問一答方式でお願いします。
午前中、5番委員から観光は産業だというお話がございました。私もかねてからその思いは非常に強く持っており、特に私の地元の清水区で観光の話をすると大体港の話になって質問しても出てくるのは交通基盤部です。私も観光は産業だと考えておりますので、ぜひ力強く進めていただきたいと思っております。
なので、海について何点か質問させていただきます。
産業委員会提出案件の概要及び報告事項24ページMaOIプロジェクトの推進についてお伺いしますが、私は一般質問でもMaOIプロジェクトについて質問させていただきました。
その中で知事が御答弁されたと思うのですが、説明資料24ページの中で、静岡市と共同で採択された地方大学地域産業創生交付金を活用し、令和7年度計画を一部前倒しして海洋産業振興につながる先端的シーズ創出研究等を実施すると書いてありますけれども、今回の補正予算によって前倒しして実施される研究等は具体的にどのようなものかお伺いします。
また、この説明資料によると計画は令和6年から令和10年の5年間とのことですけれども、現時点でこの5年後にどういった成果を見込んでいるのかお伺いします。
○粂田新産業集積課長
初めに、9月補正予算の内容ですが、MaOIプロジェクトを加速させるための研究開発等の費用を計上しております。
具体的には、産業振興につながるシーズを創出するため、マリンバイオやAI解析などデジタル技術を活用した先端的な研究開発の委託、県内企業による事業化検討段階の試作品の開発や検証に対する助成を令和7年度から計画を一部前倒しして実施いたします。
また、新たに国に採択された事業計画の周知等を図るためMaOIフォーラムの会員向けにセミナーの追加実施を予定しております。
それから、5年後の成果についてお答えします。
静岡市と共同で採択されたこの計画につきましては、駿河湾等を生かした海洋研究や産業の拠点形成、海洋分野における新産業創成のプラットフォーム構築、関連産業の就業者の創出、拡大を目的としております。
具体的には、計画5年目の令和10年度には海洋関連産業の生産額を現在より75億円、海洋DX関連産業の新規雇用者数を60人増加させるなどの成果目標を掲げております。
今後、静岡市や大学、地域企業など様々な関係者と連携して目標達成に取り組んでまいりたいと考えております。
○松井委員
大変期待しておりますので、ぜひよろしくお願いします。
続いて、説明資料62ページの海業の推進についてお伺いします。
今年の産業委員会の県内視察で戸田漁港を視察いたしましたが、戸田漁協では今年新しい直売所がオープンするなど新たな取組が始まろうとしておりました。県では、近年水産業者や漁協の経営が悪化する中で、地域資源を活用した新たな価値を創造する海業を推進しており、説明資料によると今年度も新たな取組を行っているようですが、まず最近の取組状況についてお伺いします。
○吉野水産振興課長
産業委員会の皆様におかれましては、戸田漁港の海業の視察に来ていただきありがとうございました。
今年から海業の振興として、県は海業推進事業費助成により、県漁連が海業推進本部を動かしており、先月海業の推進本部のセミナーを東海大学で開いたところです。県西部の浜名から伊豆まで漁業者、漁協の方々も参加していただき、ワークショップを通じてかなり関心が高まっております。
また、戸田漁港を御視察頂いた際に、西伊豆町の取組紹介があったかと思います。そちらにつきましても、今回の補助金を使いまして西伊豆町の仁科漁港で8月から海釣りGOの取組が始まっているところです。
○松井委員
清水港は基本的に釣りができない港なんですけれども、興津港の辺りに海釣り公園を造る話も出ているようで海業には大変期待をしているところです。よろしくお願いします。
続いて、説明資料29ページ、再生可能エネルギー等の導入拡大についてお伺いしたいです。
先日、清水港にハイドロびんごという水素で動く船が寄港し、私も体験乗船させていただいて様々なお話を聞いてきました。
海と船と水素は非常に親和性が高いというお話を頂きまして、説明資料の中は基本的に車のお話がほとんどだと思うんですけれども、水素と船について県の見解をお伺いします。
○小笠原エネルギー政策課長
国では、水素のほうが電気よりも大きな動力を出すことができることから、船をはじめ鉄道や大型トラックも含めた大型のものの研究がかなり進められていると聞いており、県としても何かしら地元企業の参入が見込める部分がないか情報収集してまいります。
○松井委員
ハイドロびんごのお話を聞いていると、水素は元素の中で一番軽い分非常にかさばるから同じ場所で作って供給できたほうがよく、いろいろなところにステーションを造るより港にぼんと造ったほうが非常に効果があると伺ったので、ぜひ研究していただきたいと思っております。
続いて、今年法改正があったマグロの適正管理についてお伺いします。
昨年、青森県大間でクロマグロの漁獲量を報告せずに不適切な流通が行われたことを受けて、今年漁業法と流通適正化法の改正が行われたと伺っております。
まず、この法改正によって本県にはどういった影響が予想されるのかお伺いします。
○吉野水産振興課長
御指摘のとおり本年6月に漁業法及び流通適正化法の改正がございました。漁業法は以前もクロマグロが対象になっていましたが、取組が強化されこれまでの漁獲量に加えて漁獲した際の個体数の報告や記録保存も求められる形になります。
また、流通段階の規制対象にもかかることとなりまして、流通段階におきましても船舶の名称であったり個体の重量などの報告、情報伝達や記録の作成義務が生じます。
本県におきましては、既に個体数については管理しているところですけれども、伝票の見直し等で影響が生じることが考えられます。
○松井委員
今県の対応についてもお話し頂いたということでよろしいですね。
ちょっと違う話かもしれないんですけれど、何年か前に焼津漁港でカツオの盗難があったかと思います。本当に漁業者にとって非常に大事な商品ですので、しっかりと守っていっていただきたいと思います。
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