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委員会会議録

質問文書

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令和5年決算特別委員会産業分科会 質疑・質問
質疑・質問者:増田 享大 議員
質疑・質問日:10/31/2023
会派名:自民改革会議


○増田委員
 分割質問方式で4問伺います。
 主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書33ページのふじのくにマーケティング戦略に基づく販路開拓の中で、首都圏等のマーケットにおけるニーズに対応した県産品の供給力拡大のために局内に専門チームをつくられて、マーケットインの発想とか県内サンプルの分析や販路拡大をいろいろ検討されたとありますが、得られた知見について御説明ください。お願いします。

○出雲経済産業部参事(国内販路開拓担当)
 こちらの事業の主な目的は、農業産出額の増加であります。マーケットニーズの高いものを産地にフィードバックして生産していこうというもので、マーケティング戦略の中で主に本県の得意とする施設園芸ではイチゴ、露地野菜ではレタスを選んでいます。そういったものを首都圏の大型スーパーなどで農業団体と一緒に県産品フェアなどを通じて販促活動を行いながら扱っていただく店舗を増やし、その情報を産地にフィードバックして販路開拓、生産拡大に生かすことに取り組んでいます。
 そのほか、せっかくの機会ですのでそういった店舗にほかの品目なども扱っていただいて、売行きやこのようなことを改善してほしいといった要望を頂いて、またそれを産地にフィードバックして生産拡大に生かしております。
 主な成果としては、まず中心となっている品目の生産拡大でイチゴやレタスがこれからも十分ニーズがあると確認できたことです。

○増田委員
 生産者は、一生懸命作るだけではなくて市場でどんな反応を得られるのか、お客様がどういうニーズを求めているのかといった情報を欲している方々が多いと思います。非常にいい取組で貴重な分析もできていると思いますので、諸団体も含めて生産現場にフィードバックして活用頂きますようお願いします。

 それと、同じ33ページの物価高騰のキャンペーンについて、先ほど6番委員が質疑をされたので意見だけにさせてもらいますけれども、この送料無料キャンペーンが非常に好評でして、私が昨日たまたま地元で生産農家の方と一緒になったときに、この送料無料キャンペーンだけはぜひもう一度復活してほしい、継続してほしいと言われました。物価高騰はしばらく高止まりするという見立てが多い中で、単発的な期間を区切った政策ではなく恒常的に年間ずっとやることで生産現場を応援していただきたいと思っておりますので、ぜひこの送料無料キャンペーンの継続、拡大、普及を要望させていただきます。

 次に、説明資料68ページからの企業立地についてお伺いします。
 成績がいいことは分かっているのですが、これからの工業用地確保の課題についても記載があります。
 立地場所といいますか、土地確保についての現状と課題について、改めて所見を伺います。

○山崎企業立地推進課長
 現状、静岡県内に県あるいは市が――一部民間ですけれども――造成して売り出している工業団地は非常に少ない状況です。全国的に土地が不足していると聞いておりますけれども、本県は特に顕著だと思っております。
 これから用地確保をどうしていくかにつきましては、農地法などの法の網がかかっていて用地となり得る場所が現状少ないことから、その法の網を取り払う必要がありそれは主体的には市や町で行っていただくことになっているものですが、県では市や町を訪問して工業用地の適地はないかなどの相談に乗っているところです。

○増田委員
 私の地元掛川市も企業誘致は非常に力を入れておりますが、正直言うと場所がなくてこれからどうやって企業を呼ぼうとするのか、また一方で雇用の確保も難しい中で、この企業立地誘致策をどのように進めていくかは地域経済にとっても非常に大事だと思っております。
 農地をあまり減らし過ぎてもとは思いますけれども、適正な判断で県の大局的な見地から基礎自治体を支援して御指導も頂きたいと思っております。

 それに付随して、企業訪問件数2,000件はすごいなと思います。これはもちろん企業立地のことだけで行っているのではなくて、おそらく行けば雇用面の課題や物価高騰に関してもいろいろな御意見を伺う場だと思います。
 私は経済産業部にとってこの企業訪問が1つの生命線だとずっと思っているものですから、いろいろな知見や御意見を得られているのではないかと思いますが、主なことで結構ですので企業立地ではないプラスアルファの面で何かそういった知見を得られたのかどうか、参考までに教えていただければと思います。

○山崎企業立地推進課長
 この2,000件の企業訪問件数は、東京事務所の職員や専門の企業誘致推進委員、我々企業立地推進課の職員や企業立地推進課にいる専門員の方みんなで回っている件数ですけれども、その中で企業の投資計画をお聞きするのと同時に、5番委員がおっしゃったように雇用関係の話やコロナで減少した生産が現状どうなっているのかなどをお聞きします。特に最近では、中小企業では雇用確保が難しいということは口々に言われております。

○増田委員
 こちらも先ほどと同様ですけれども、いろいろないい御意見をたくさん伺っていると思いますので、他の課とも共有して生かしていただきたいと要望します。

 その一連の中で、説明資料69ページの改善アに記載の自動運転やスマート農業等の実証フィールド形成の支援についてお伺いします。
 最近、委員長と2番委員と一緒に西部のヤマハ発動機株式会社に行って企業の先端の取組をいろいろ勉強させてもらいました。海外進出もすごくて、やっぱりトップ企業はすごいと思ったのですが、新しいモビリティー社会の実現に向けた取組の中で行政に何かできることはありますかと聞いたところ、8つぐらい要望がある中の1つに実証フィールドみたいなものは企業単体ではなかなか難しいのでそこの橋渡しをやってほしいというものがありました。
 自動運転で言うと松崎町と沼津市と掛川市でやっていて、ああいうのはすごくありがたいし、裾野市にできる「ウーブン・シティ」は特別なエリアかもしれないのですが、新しい技術を作るときに実験、実証する場所を企業が実社会で求めている場合に、市町ごとの協力みたいなことにもなって県が直接ということではないのかもしれませんが、その点について現状どう思われていて、これをどう生かしていこうと考えているのか。あまりいろいろ言ってもいけませんので自動運転に関してで結構ですが、これから実証フィールドの形成に向けてどのように改善し、県としてどのように企業を支援していこうと考えているのか、前年度決算を振り返っての御意見を伺います。

○山崎企業立地推進課長
 企業立地推進課では自動運転の実証フィールド形成について直接支援をしているわけではありませんが、静岡県はやっぱり自動車産業への支援は必要だと考えております。
 実証フィールドや自動運転については交通基盤部で支援しており、新産業集積課で技術的な研究開発支援などを行っております。
 静岡県には自動運転以外の実証フィールドもございますし、3次元点群データ等もそろっていることから、これらの情報を企業にお伝えして企業誘致に結びつけていきたいと考えております。

○増田委員
 聞き方が悪かったのにうまくまとめていただいてありがとうございました。
 交通基盤部でやっている自動運転の実証は全国トップクラスだと思っておりますので、これを産業として生かす段階になったときに、交通基盤部だけでやるものではないと前々から思っていたものですから、うまく連携していただきたい。農業にしても新しい産物や糖度を上げるなどのいろいろな技術進歩がある中で、経済産業部としても現場を応援していただきますように、これは要望とさせていただきます。

 次に、説明資料106、107ページのChaOIプロジェクトの推進についてお伺いします。
 事業によって34団体や17団体を認めて補助していただいたと記載があります。
 お茶の関係者は補助事業はChaOIというイメージを持っているのですが、補助対象数は載っていますが応募数がどれぐらいあったのか。応募数から補助対象数を引けば落選数が分かると思いますが、その辺の数の実態を教えてください。

○佐田お茶振興課長
 ChaOIプロジェクトの実施状況ですが、今採択件数の資料しか持っていないので後でお答えします。

○増田委員
 分かりました。
 応募後の審査方法ですが、確か外部に出していますよね。この審査について販路がしっかりと決まっていないと駄目だとか、プレゼンテーションがうまくいかないと駄目などいろいろとうわさを聞きます。実際その審査方法がどうなっているのか素朴な疑問があります。
 それとその見立てが生産者の皆さんにフィードバックされているのかはいつも気になっています。
 概略で結構ですがその審査方法と、例えばAさんはここがちょっと足りなかったから駄目でしたねとなった場合に、そういったフィードバックをされているのか確認させてください。

○佐田お茶振興課長
 審査につきましては、計画内容と売上目標などを審査して60点以上のものを採択しております。
 内容のフィードバックにつきましては、ChaOIフォーラムのコーディネーターが計画作成段階から伴走支援を行い、フィードバックしております。

○増田委員
 審査は県庁職員ではなくて外部の方でしたか、そのメンバー構成を教えてください。

○佐田お茶振興課長
 審査員は、大学の先生、業界団体の方、マーケティングの専門家など外部の方で審査していただいております。

○増田委員
 この件は地元から結構要望が多くて何度も取り次がせていただいたのですが、審査内容が秘密みたいな感じで分かりません。当日のプレゼンがうまいところが通るようで分かりにくい。掛川市の場合、中遠農林事務所の職員の方が計画作成を支援してさんざん練り上げてこれはいけると見込んで資料も作って出しているのに駄目だったとき、何かおかしいといつも思っています。
 また、例えば前に駄目だったものが次の年にもう一度出して1年遅れで採択されるものも結構あり、それなら最初から予算をつけてあげればいいのにとずっと思っています。
 県の職員が査定することでいろいろ言われるのを避けているのか分からないですけれども、外部識者が審査するのであれば、どういうところを見てここが足りなかったなどを言ってあげないと分からないです。やる気のある農業生産者を応援することは農業サイドの主たる政策方針だと私は思っています。ChaOIに手を挙げるところは本当にやる気があって手を挙げているところなので、個人的にはよほどひどいものでない限り全て拾ってあげてほしいと思っています。
 現場感覚で言えば、予算をもう少し拡充してでもこのやる気のある人たちを今救ってあげないと、どんどん離農して生産をやめちゃう人ばかりです。1年遅れたら去年はやる気だったけれども今年はやめたとなる人が実際現場に行くとかなり多いものですから、こういったやる気のある生産者を応援する予算に関してはしっかりと拡充して、たたずまいは県が指導してあげればいいと思うんです。こういうところが弱いからここはもうちょっとやりましょうと言うためのアドバイザーがいてもいいと思っています。
 一発勝負の試験に落ちた、受かったみたいな補助制度のやり方ではなくて、もっと産業や生産者を応援する気持ちで予算の拡充と手法の再検討を要望させていただきます。

 最後に、説明資料1ページ目の命を守る安全な地域づくりから始まって産業成長の目標などいろいろ経済産業部全体の施策目標や主要施策が何項目かあります。
 これは意見だけですが、経済産業部の予算はかなりウエートが大きくなってきていると思います。職員もかなり多い部署になっています。
 ただ、この経済的な産業支援の効果で見た場合に、企業立地は確かに全国4位、5位といい成績が出ていますけれども――これはコロナや世の中の景気だと言われてしまえば全て終わってしまいますが――私は静岡県の経済産業政策が果たして投じた予算ほどの効果が得られているかというと疑問点が少なくないと思っています。
 様々な部署をやり過ぎているのではないかとすごく感じています。例えば産業であったら、自動車産業でいくのか何でいくのか、静岡県の産業構造をどうしようかというもう少しはっきりしたビジョンを出したほうが分かりやすいと思っておりまして、そのほうが企業や静岡に興味を持つ若者や女性も増えるのではないかと感じております。
 これは雑駁な意見ですけれども、あれもやる、これもやるみたいなことをやってしまっている結果、静岡県をどんな産業県にしようというビジョンが一般感覚として非常に分かりにくいと思っています。
 これも私見ですけれども、私はCNFと自動運転は絶対的に売りだと思うんですね。静岡県の売りって何ですかと言ったときに、静岡県のオリジナルな産業戦略があると思います。そういったところをアピールすることによって、人口減少対策や若者の流出対策という県全体の目標に合致してくると期待しております。
 基本的な施策に関しても改めて検討頂いて、県の未来の一助となるような経済産業部であってほしいと思います。要望させていただいて質問を終わります。

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