本会議会議録
質問文書
令和6年6月定例会厚生委員会 質疑・質問
![]() | 質疑・質問者: | 木内 満 議員 |
![]() | 質疑・質問日: | 07/01/2024 |
![]() | 会派名: | 自民改革会議 |
○木内委員
一括質問方式で質問させていただきます。
まず1点目、静岡県こども計画の策定について、現行の子供関連の計画を法の施行によって一本のこども計画にするとのことですけれども、既存の計画の中で例えば子育ては貴い仕事、有徳の人づくりなどの私が嫌いな理念が幾つかありましたが、それらをどう総括してどう継承していくのかが1つ。
こども基本法の考え方で非常に重要な点としては、子供が直接関わる事柄について、子供が直接意見を言える、それが反映されることを担保することなんですけれども、計画全体に対する意見はこのオンラインプラットフォームで聞くとのことなんでしょうけれども、直接関わる事柄について意見を聞きながら常に計画なり事業なりを修正していく仕組みの中に持たせることが法の趣旨かなと思っています。
ただ、すぐにはできないかなと思っていますけれども、そこに関連するのが施設入所者から直接意見を聞く機会をつくるとか、新規の予算がありましたけれど、どの程度機能として盛り込んでいけるか、どの程度広げていけるか、意気込みなどあれば聞かせてください。
もう1点が医師確保対策です。
医学修学支援資金の利用者の勤務状況が直近で703人、うち返還勤務終了後の定着が235人ですが、それぞれの東部、中部、西部の内訳を教えてください。
そして、その回答を聞くまでもなく、恐らく医師偏在の解消にはまだ十分資していないと思いますが、医師確保のみならず偏在解消に向けてどのように今後対応していくのか、以上お答えください。
○松本こども未来課長
静岡県こども計画につきまして御回答いたします。
まず、子育ては貴い仕事等々、これまでの計画の中で理念として掲げていた現在計画として定められている部分についての総括は計画の策定と同時期にやってまいりますけれども、理念の部分につきまして今回のこども計画はこども大綱を勘案してつくっていく計画になります。国が定めているこどもまんなかというこども大綱の理念もあります。理念も踏まえながら、今後、静岡県こども・若者施策推進協議会と有識者の意見も伺う場を何回か持つことになっておりますので、そういった場の中で今後の新たなこども計画の大きな理念につきましては相談しながら定めていきたいと思っております。
続きまして、子供たちの意見を聞く部分になりますけれども、まずこども計画の策定に当たりましては、5番委員からも御指摘ありましたけれども、こども基本法第11条で子供、または子供を養育する者等の意見を反映するために必要な措置を講ずることで、こども計画の策定に当たっては、今回説明資料にも記載のとおりオンラインプラットフォーム等も用いて、幅広い層の意見聴取を行っていく予定となっております。
そうした中で、子供に関する施策につきましては、こども計画以外の部分につきましてもこども基本法に子供たちですとか、子供を養育する者の意見を聞いていくシステムの必要があると定められておりますので、今回のオンラインプラットフォームによる意見聴取をまず足がかりにしまして、いろいろな意見の聴取の仕方を試行的にやって問題があれば改善していく。今走りながらになりますけれどもそういった方法で意見聴取も行いながら、健康福祉部だけではなく、ほかの分野についても意見聴取の方法、施策を展開していけるようにしてまいりたいと思っております。
○松林地域医療課長
医師確保についてお答えさせていただきます。
まず、定着者235名の東部、中部、西部の内訳になりますが、東部が30名、中部が61名、西部が144名になってございます。
703名全体でいきますと、東部が114名、中部が218名、西部が371名でございまして、おおむね勤務をされている方の中の割合としては東部、中部、西部同じぐらいの状況になってございますので、まずは東部勤務を頂くことが非常に重要と考えております。
県といたしましては、特に東部の研修環境の魅力を高めて、その魅力の情報発信をすることが何よりも重要と考えておりますので、浜松医科大学や、東部の病院とどういった協力ができるかについて話合いを進めて、医療関係者の意見を聞きながらしっかりと偏在解消に役立つような制度運用をしていきたいと考えております。
○木内委員
まず、こども計画に関してですけれども、全体の意見を聞く上で子供の生活アンケートとか、聞いたふりをするのをやめてもらいたいのが正直なところで、例えば青少年問題対策協議会の委員でこの前出させてもらって、事前のプレ意見聴取みたいなのものをやったときに、世の中が幸せな社会ってどんな社会だろうかみたいなことを子供に聞きましたみたいな話をしていましたけれど、そういうこと聞いても意味がないと思うんですよね。当事者ごとにそれぞれ直接言いたいことがあって、それをすくい上げていく仕組みがなかったら法の趣旨を体現できないと思っています。国のガイドラインでこのぐらい聞けばいいよと言われているからその程度を聞いているのかなと思いますけれども、できれば分野を絞ってでもより直接的かつ意欲的な取組を期待したいと思っています。
医師確保対策ですが、もう15年ぐらいやっていて、これ年間十何億円かかっているんですよね。延べで200億円以上かけて東部に定着したのは30名なんですよね。これってどうかなと。この制度の趣旨は医師の確保及び偏在解消を目的とすると明確に予算の趣旨にしっかり書かれて、事業の趣旨に書かれているんですよね。結果として、格差が拡大してるのではないか、偏在が拡大してるのではないかという印象すら持ってしまう。知事も変わったところですし、1回ちゃんと総括して、どうやって医師の偏在解消に資するのかを改めて考えてもらいたいとお願いして質問を終わります。
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