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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和6年2月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:相坂 摂治 議員
質疑・質問日:03/08/2024
会派名:自民改革会議


○相坂委員
 一問一答方式で、1問だけ伺います。
 厚生委員会説明資料1の42ページ、本会議でも飯田議員の質問に対して副知事から答弁がありましたが、(仮称)医科大学院大学の設置について伺います。
 最初に、この基本構想を読ませていただいた感想だけ申し上げますが、やっぱりすごい計画を県庁の皆さんはおつくりになられるなと。課題も捉えていますが課題から先を見通して、日本初の性格を併せ持った大学院大学ということで担当の方からも細かく御説明頂きましたが、大変期待の集まる事業ではないかと思います。
 まず、医師の確保が今の県内医療界最大の課題として受け止められておりますが、医師確保に対してこの大学院大学の設置がどの程度効果があると期待されているのか教えてください。

○田中健康福祉部理事(医科大学院大学・社会健康医学推進担当)
 (仮称)医科大学院大学の設置による効果でございますが、今回御提言頂きました基本構想におきまして、今後働きかけを強める対象として専門研修を終えた後の専門医を取った医師、特に若手の医師を対象にするとなっております。若手医師のキャリア志向を踏まえ、臨床での活動に従事をしながら高度な医学知識や研究能力を身につけてさらに学位を取得できるという環境を整備すること、さらに大学院を修了した後も研究を継続できる環境を併せて整えることによって、全国から向学心のある若手の医師を誘引し県内に定着頂けるといった効果が期待できるとされております。
 また、先進的な医学研究を行いその研究成果を臨床現場に還元をすることによって地域医療水準の向上にもつながること、さらに薬学とか工学とか農学といった幅広い分野の産学連携をし、臨床現場の課題解決に資する研究を推進することによって県内の産業の振興にもつながることをお示し頂いているところでございます。
 今後、こういった効果をより具体的にお示しできるようにしていきたいと考えています。

○相坂委員
 開学前ですから正式な定員はこれからの議論になると思いますけれども、臨床に当たっていらっしゃる先生方が研究に入られていくということですから、今お聞きした限りだと臨床から即研究、研究から即臨床といういいサイクルが生まれて、それが現場の改革等に早くつながれば、人数以上の効果を出しながら医師確保に効力を発揮することになると思っています。とても期待をしています。

 今後、基本計画の策定をされるとのことですから、これから細かいことを詰めていかれると思います。開学の時期等もこれから決めていくことと思いますが、おおむねの経費等をどのぐらい見込んでいるか、あるいはこの計画に沿ってどんなスケジュールになるのか今の時点でお分かりになっていることで結構ですからお示しください。

○田中健康福祉部理事(医科大学院大学・社会健康医学推進担当)
 まず、開学の時期につきましては、策定します基本計画の内容により必要となる教員の確保や施設設備の整備に必要となる期間が変わってくること、さらに全国初の医学部を持たない独立大学院ということで設置に向けた文部科学省との協議にもそれなりの時間がかかるのではないかということにより、現時点で開学の時期を見込むのは難しい状況にございます。
 さらに、必要経費につきましては、取り組む研究の内容や、3番委員からも御指摘がございました入学定員や教員数等によりまして人件費を含む運営経費、施設設備に要する整備費が変わってきます。こうした項目を基本計画を策定する中で固めつつ必要となる経費を来年度中には試算し、県議会にも丁寧に御説明していきたいと考えております。

○相坂委員
 ありがとうございました。
 まだ文部科学省との協議もあるようなので、スケジュール等はこれからだとは思いますが、県立総合病院はもちろんこども病院もありますしがんセンターもありますけれども、地方行政がこの教育的なものを持つのは多分最初のことですよね。最初というか多分唯一になるだろうと思いますから、せっかくの構想ですのでぜひ実現していただきたいと思います。
 その際、地元、県内にもこれに関わっていただかなければいけない、あるいは応援していただかなければいけない既存の組織があろうかと思いますから、そういった方々から反対の声はないと思いますけれども、御理解頂きオール静岡の医療界を挙げて、待ち望まれる機関づくりを進めてほしいと思いますのでよろしくお願いします。

 それでは、最後に私から今年度節目をお迎えになられる方々に、はなむけと言っては甚だ僭越ですけれども少しお時間を頂きたいと思います。
 今年度より地方公務員に係る定年引上げが施行されたことから、本日の説明者の中に本年度末をもって定年退職される方はいらっしゃいませんが、役職定年制の導入に伴い一つの区切りを迎える方々がいらっしゃいますのでここで紹介させていただきます。
 八木敏裕健康福祉部長、瀬嵜浩二健康福祉部理事(少子化対策担当)、漆畑健生活衛生局長の3名でいらっしゃいます。
 この3名におかれましては、県に奉職されてから現在に至るまで本県を取り巻く社会情勢が目まぐるしく変化する中、それぞれのお立場で本県の発展に多大なる御貢献をしてこられました。私から略歴を御紹介させていただきますので、後ほどお言葉を頂きたいと思います。
 最初に、八木敏裕健康福祉部長です。
 八木健康福祉部長は、昭和62年4月に静岡財務事務所に配属された後、37年の長きにわたり奉職をされました。平成25年4月から地域外交課参事を務められた後、地域外交課長、人事課長、行政経営局長と主要ポストを歴任し令和2年4月から健康福祉部長代理、令和4年4月からは健康福祉部長として本県の健康福祉行政の最前線で陣頭指揮を執ってこられました。
 健康福祉部では、新型コロナウイルス感染症への対応をはじめとした県民生活に直結する様々な課題に直面してきましたが、八木健康福祉部長の時流を捉えた的確な判断力と政策推進力で幾つもの困難事案を解決に導いてこられました。またその親しみやすい人柄と的を射た分かりやすい指示により、部下の職員からも人望も大変厚く部長室にとても入りやすいと職員から評判になっているほか、職員からの懇親会のお誘いも絶えない理想の上司であったと聞いております。
 長年にわたり、健康福祉行政をはじめとした県政に貢献していただき大変ご苦労さまでした。今後も後輩職員に指導を賜りたいと思います。
 次に、瀬嵜健康福祉部理事におかれましては昭和63年4月に建築職として入庁され、当時の都市住宅部建築課を駆け出しに36年の長きにわたり御活躍されました。行政職に活躍のステージを移した後、財政課長や行政経営課長などを歴任し、令和2年4月からこども未来局長、令和4年4月からは少子化対策担当として健康福祉部理事を務められました。
 昨年度は、送迎バス内に取り残された園児が死亡した事件を踏まえ、二度と同様の事案を発生させないとの並々ならぬ強い意志を持ち保育所等の安全管理対策の徹底に取り組まれたほか、今年度は全国初の聴覚障害児の療育体制の構築に関して海外の関係機関などと真摯に粘り強く調整に当たり、相手側からも厚い信頼を得て事業化の道筋をつけられました。
 豊富な知識による的確な判断により、子供・子育て施策をはじめとした県政に御尽力頂いたことに心から感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
 最後に、漆畑生活衛生局長におかれましては、製薬会社などの勤務経験を経て平成6年4月に獣医職として入庁され、沼津保健事務所を駆け出しに30年の長きにわたり奉職をされました。食品衛生や動物愛護のエキスパートとして一貫して衛生行政に従事され、平成30年4月から衛生課技監兼課長代理を務められた後、令和2年4月からは衛生課長、さらに令和4年4月から生活衛生局長を歴任されました。
 中でも、本県における動物愛護の新たな拠点となる(仮称)静岡県動物愛護センターの整備においては、持ち前の人脈を生かして地元や関係団体との調整を行い開設への道筋をつけられたほか、能登半島地震においても問題となった人とペットとの同行避難については、全国に先駆けて本県の地域防災計画に愛玩動物救護計画を盛り込むことで同行避難を浸透させるなど、辣腕を振るわれたと聞いております。
 長年にわたり専門的な見地から本県の衛生行政に多大な貢献をしていただきありがとうございました。本当にお疲れさまでした。
 以上3名の皆様には、これまで本県行政の発展のために多大な尽力をされましたこと、改めて心から敬意を表したいと思います。今後も健康に留意され、これまで培われた豊かな経験と見識を生かし新たなステージで御活躍されることを祈念申し上げます。
 それでは、これまで長年にわたり様々な分野に携わってこられた経験を踏まえ、御所見や後輩に贈る言葉などをお話し頂けたら幸いです。
 ただいま紹介させていただいた順番で、どうぞよろしくお願いいたします。

○八木健康福祉部長
 過分なるお言葉を頂きましてありがとうございました。
 まず、改めまして1年間、厚生委員会でお世話になりました。ありがとうございました。
 お話があったとおり、私は部長代理から健康福祉部におりますがこれまで医療・福祉に携わったことはございません。なので最初に話を聞いたとき頭の中が本当にクエスチョンマークだらけで、聞く説明、聞く説明よく分からない状況でございました。
 そういった中で、あと3週間ほどありますけれども、この4年間本当に支えていただいたのは部下、同僚、ここに座っている職員でございますので改めまして感謝を皆さんに申し上げたいと思います。
 これは委員会の場なので、特に委員会について少しお話させていただきますと、課長になって以降委員会に出席をさせていただきましたけれども、やはり大変だったなというのが今率直な思い出です。日頃部下には聞かれたことを簡潔に答えなさいと言ってるんですが、自分ができていたかどうかと非常に疑問です。特に最初地域外交課長をやりましたときは戦線を非常に拡大してるときでございまして、議会の先生方からも非常に厳しい意見を頂戴しました。一方で応援をしていただく先生もいらっしゃいまして、そういった面でも非常に助かりました。
 また、次にやった人事課長は全然分野が違うポストでして、とにかく不祥事が多かったもんですからとにかくいろんなとこで謝ってるという思い出がございます。質問もやはり人事課長は多かったもんですから、委員会によってはずっと立ってたんじゃないかなって自分で感じるぐらい答弁が多くて、そういった面も非常に大変でございました。
 ただ、この中で2つポイントがあるなと思っていまして、1つは自分の仕事を県民がどう見てるのかなっていうのが分かったなと。というのは委員の先生方から地元の方といろいろお話したものを頂くものですから、我々は関係団体の方と話をしていますがまたそれとは違った視点で、ああ僕の仕事ってこんなふうに見られてるんだとか、こんな御批判があるんだっていうのが分かってそういう面ではよかったなと思います。
 もう1つは、非常に内向きな話で恐縮なんですが、この委員会の答弁は管理職が成長する1つのプロセスだと感じます。書かれたものを読むのは楽なんですけれども時々変化球が来たときに、自分の仕事をちゃんと頭に入れて、そしゃくして自分の言葉で答えなきゃならないものですから、それは管理職の幾つかいろんなことが求められる1つの側面で大きな成長のプロセスになってると感じております。
 私は、来年度からは皆さんをアドバイスする立場になりますが、今日座っていただいてるかなりの方がまた健康福祉部を背負っていただけると思います。優秀な方もたくさんいらっしゃいますし伸びしろの大きい方もたくさんいらっしゃいますので、先生方もほかの委員会に移られたりまた戻ってこられたりいろいろあると思いますが、今後とも御質問ですとか御意見、厳しいものをぶつけていただければと思います。厳しく、厳しく、少し優しく接していただければなと思います。
 本当にお世話になりました。引き続き違う形でお世話になると思いますがよろしくお願いいたします。ありがとうございました。(拍手)

○瀬嵜健康福祉部理事(少子化対策担当)
 先ほどは過分なお言葉頂戴しまして、またこのような発言の機会を与えていただきましてありがとうございます。
 先ほど、いろいろ自分でもよく覚えてないようなことを御紹介頂いたんですが、正直言いまして私は自分の仕事について個別に何か大きな成果を上げただとか、まとまった実績を残したという記憶がございませんが、本当に毎日毎日目の前の課題に対応するためにきゅうきゅうとし続けてきた36年間であったように思っています。
 それにもかかわらず、どうにかこうにかこうして節目と言われる年齢までこの県職員としての仕事を続けてこられたのは、今八木健康福祉部長からも委員会の話がありましたが、こうした委員会の機会ですとか控室に呼ばれて議員の先生方からいろいろな御指導、御意見を頂いたこと、その時々の上司の的確な指示、あるいは同僚、部下となっていただいた職員の皆さんの働き、本当にこうしたもののおかげだと思っております。改めて深く感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
 今後の県庁を担う職員の皆さんに対して、あまり申し上げられるようなことはないんですが、1つ希望を言わせていただけるならば、自分の仕事に対して柔軟であっていただきたいと思っています。私が入庁した1988年、昭和63年当時はまだ静岡県の人口が増加していた時期でした。それから19年間増加を続けて2007年にピークアウトして、それから昨年まで16年間減少して、今の人口は私が入庁した当時の人口を少しだけ下回るというレベルになってます。問題はこれからです。
 2050年まで静岡県の人口推計が国立社会保障・人口問題研究所から報告されていますが、今後はこれまでの減り方よりも倍のスピードで人口が減っていく。2050年には今の人口の2割が失われる。変化のスピードも幅もこれまでよりも遥かに大きくなると思っています。
 そうした中で、この健康福祉部の皆さんが行政として発揮すべきもの、私はまずはやはり県民生活の基本的なところに対してセーフティーネットを張ることだと思っていますが、そうしたセーフティーネットが機能し続けていくためには、やはり職員の皆さん一人一人が自分あるいは自分が属する組織、または県庁という全体の役割や仕事の仕方を環境の変化に応じて常に柔軟に見直していくことがこれまで以上に求められると思います。こういったことはもう以前からずっと言われていて、ただ実際にそれをやっていくのは非常に難しいと思いますが、これからを担う職員皆さんに期待したいと思います。
 本当に長い間お世話になりました。ただ私も役職定年の1期生ということで少なくともあと1年は県職員の仕事を続けようと思っていますので、今後ともまた引き続きよろしくお願いしたいと思います。ありがとうございました。(拍手)

○漆畑生活衛生局長
 先ほど、3番委員から過分な御紹介を頂き、またこのような発言の機会を頂きまして誠にありがとうございます。
 御紹介にもありましたが、私は衛生課長2年、生活衛生局長2年の通算4年間、説明員として厚生委員会に出席いたしました。この間委員の皆様から大変温かい御指導、御助言を頂き感謝を申し上げます。
 さて、生活衛生局は衛生課、薬事課の2課で構成されております。昭和21年県に衛生部が設置されたときに総務、公衆衛生、予防、薬務の4課でスタートしたということでありますが、公衆衛生課が衛生課、薬務課が薬事課として今でも存続しており歴史のある部署と言えるかと思います。古くから食品営業等の食品衛生、薬局、医薬品製造業等の薬事衛生などの許認可、監視指導等の規制を中心に担当しているわけでございますが、動物愛護、献血、薬物乱用そしてかかりつけ薬剤師、薬局といった規制以外の業務も担当しており、最近の厚生委員会ではこれらに関する御質問も多かったと思います。
 生活衛生局の業務は、安全・安心をキーワードに県民の皆様の生活に密接につながっていくものでございますので、引き続き委員の皆様には御注目頂けますと幸いでございます。
 また、生活衛生局は職員35人中獣医師が12人、薬剤師が17人という職員構成であり専門的ではあるものの、ともすれば視野が狭くなってしまいますので、後輩の職員には引き続き幅広い視野を持ち業務に当たっていただきたいと思います。
 最後に、厚生委員会の委員の皆様、健康福祉部の職員の皆様、大変お世話になりました。ありがとうございました。(拍手)

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