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委員会会議録

質問文書

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令和5年9月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:四本 康久 議員
質疑・質問日:10/04/2023
会派名:ふじのくに県民クラブ


○四本委員
 一問一答方式でお願いします。
 文化観光委員会説明資料23ページの今年の夏の富士登山の状況についてお尋ねします。
 まあまあお客さんはあったのかな。当初は登山者がたくさんで大変だということでした。登山者が多くなるよ、危険だよといった県や登山組合の広報などが功を奏してまあまあ落ち着いた富士山ではなかったのかなと思ってます。一部では外国人の軽装登山などがありましたが、大きなことはなかったと思っています。
 そのような中、説明資料中、6今後の取組にある(仮称)静岡県安全快適な富士登山推進会議は代表質問の中でも触れられておりました。具体的にどんな役割をしていくのかお尋ねします。

○大石富士山世界遺産課長
 これまでも開山期の前と後に関係者が集まって意見交換会は行ってまいりました。その中では、富士登山大変だったねといった情報共有にとどまっていた感がありました。
 今年、8番委員がおっしゃられたように軽装登山や違反の問題がいろいろと取り上げられていますし、今年富士山世界文化遺産登録10周年ということでいろんな場面でもう一歩踏み込んだ対策が必要ではないかという声も多く頂いております。
 そういった中で、新しく(仮称)静岡県安全快適な富士登山推進会議を立ち上げる目的ですが、県は実際の現場の状況を十分把握していないので、生の声をしっかりと聞き具体的な解決策として何ができるのか、県はどういった役割を果たしていけるのかを会議というしっかりした形で議論したいと考えております。

○四本委員
 ここでも、もう一歩踏み込んだ対策とのお話がありました。代表質問では、年明けの富士山世界文化遺産協議会にも諮っていくとのことですから、あともう2、3か月しかない中で、早急に課題についてやっていかなければならないと思います。
 今年の夏山の時期にも知事のいろんな発言、規制、保全協力金徴収の義務化などがありました。今考えられる具体的な課題にはどんなことがありますか。

○大石富士山世界遺産課長
 実際取りまとめていく課題については、これから会議の場で整理していきたいと考えております。
 今年、観光も回復し大勢の方が来るのではという中で軽装登山あるいは弾丸登山が懸念され、とにかく事前の広報を強化しようと考えてきたわけです。結果的に御指摘をたくさん頂いている状況を考えますと、例えば現地で地元の方と一緒になって何か対策ができないかが課題としてあると考えております。
 それから、保全協力金徴収義務化の話もこれまでも議論してまいりました。富士山の中で登山者の完全捕捉は難しいなどの課題もあることから引き続きの検討事項としてこれまでもやってきました。今年、先ほども申し上げた一歩踏み込んだ議論が必要という中で考えていかなくてはいけない事項です。地元の意見についてはこれまで深く議論したこともなかったので、こういった場でやっていきたいと考えております。
 ちなみに、富士山世界遺産協議会との関係ですが、9番委員から年明けの協議会までもう期間がないとの御指摘がありましたが、推進会議自体は常設で今後もやっていきたいと考えております。課題については来年に向けた短期のもの、中長期を見据えたものといろいろ整理してやっていこうと考えています。
 来年の年明けの富士山世界遺産協議会に間に合うものについては上げていくことを考えておりますので、今考えている課題を全てすぐにまとめてということではなく、短期のものと中長期のものに分類しながら対応したいと考えております。

○四本委員
 早急にやってもらいたいと思います。
 その中で、規制については今回山梨県知事のお話にもあり、静岡県知事も触れております。やはり規制は必要になってくるのではないのかなと思います。
 今、山梨県と静岡県で道路事情が違います。山梨県は有料道路ですから止められる。本県はそうではない。道路の観点では雨量で通行止めをするそうですけれども、富士山の場合雨量ばかりではなく風や人の多さなどいろんなことも加味すること――できるかどうか分かりませんが――を話してほしいと思っております。
 そして、今登山方向のバスは18時でおしまいです。その後タクシー等では行けるんですね。山梨県側は18時以降タクシー等でも行けないそうで、止まるから本県側に来るとも聞いております。ぜひこういうことも協議会の中で話をしていただきたいと思っています。
 また、保全協力金についても登り口によって考え方が違うんですよ。積極的なところもあれば、そうでもないところもあると聞いております。実際地元に入ってしっかりと聞いていただきたい。要望としておきます。
 もう1つ、開山日。静岡県は7月10日、山梨県は7月1日です。ここも混乱を来しています。山梨県側は7月10日にはできないと小耳に挟んだことがあります。予約部分は整理できるかと思いますので、混乱を来すこの開山日のことも新しくできる協議会で話していってもらいたいと要望しておきます。

 次に、説明資料24ページの富士宮口5合目来訪者施設についてです。
 資料を見ると、技術的なことやいろんな制約があり大変厳しいと思います。実際はどのような状況ですか。

○大石富士山世界遺産課長
 富士宮口5合目来訪者施設について、これまで設計を進めてまいりました。どこに建てるかという場所の話について、落石や雪崩のリスクもある中で5合目のエリアの中でどこが一番安全かという視点で見たとき、これまで考えていた場所がちょうど尾根になっていて石や雪崩が左右に逃げていく地形でもあったため、一番安全ということでそこでの整備で設計を進めてきた経緯があります。
 もともと急峻な地形であること、火山という複雑な地形であることも把握した上で設計を進め、頑張ってきたところではあります。
 しかし、進めていく中で施工者の意見を取り入れようとECI方式を今年実施したところ、実際は私たちが想定している以上にかなり厳しい状況でした。現計画でいくと工期及び事後期の見通しが立てられないとの意見が圧倒的であり、現行の計画のままで進めるのは難しい状況だと考えております。

○四本委員
 今の御答弁ですと、令和10年の供用開始は大変厳しいと思いました。
 この5合目来訪者施設は、説明資料にも書いてありますが、一番大事なことは災害時の避難機能なんですよね。今年はそういう意味ではそんなに大きな災害がなかったからよかったですけれども、今5合目は仮営業所です。災害が起これば登山者は5合目の施設に避難してくる。雨で帰れない、バスが止まっている、タクシーが来ないなどいろんな事情の中でこの避難施設は必要です。
 そもそも、計画したときには今までの5合目施設があり、その中で新しい施設を建てていく。だから5、6年かかってもいいと思いました。
 不幸なことに今は旧施設が火事でなくなってしまったので早急に5合目施設が必要です。整備が厳しいかどうかは別として必要です。
 そういう中、いかに早くできるかということから、雪崩等の危険性を踏まえて候補地を選んだとのことですけども、私が聞いている話では地盤はかなり厳しいそうです。地盤のことは考慮していないはずです。ですから今までの土地で工夫していけばいいのではないかと思います。今までの場所も一つの案だと思いますけれども、どう考えますか。

○大石富士山世界遺産課長
 5合目施設が特に早急に必要だという認識は県も同じように考えております。特に富士宮口5合目は本県でも一番たくさんの来訪者が来るところです。最近天候の急変も多い中で大雨のときに逃げ場がないとの御意見も聞きます。高山病を防ぐために5合目で時間を取って高度順応してもらうことも非常に大きな課題になっているんですが、施設がないのでそれもできないとの現地から指摘を頂いております。まずは施設再設を急ぐことを考えています。
 御意見がありました旧レストハウスの跡地あるいはその横にあるバス駐車場は平地になっており掘削等新たに大がかりなことはしなくよいので、それらの土地を使うことで工期短縮も考えられると思います。建設場所については5合目利用について非常に大きな影響を与えるものであるものですから、現地の皆さんの声をしっかりと聞き、自然公園法、文化財保護法の厳しい規制の地域であることから環境省や文化庁との協議が必要になることも踏まえながら、関係者と共に早急に検討したいと考えております。

○四本委員
 早く必要という中では、旧レストハウスのところも可能性があると聞こえました。幸い今、まだ旧レストハウスのところは静岡県が借りているわけですよね。
 またバスの駐車場というお話もありました。今他社が使っていると思いますが、どうなっていますか。

○大石富士山世界遺産課長
 旧レストハウス跡地の横は先ほど申しましたバスの転回場が並んだコンクリート敷きの駐車場となっており、全て林野庁が管理する国有地です。駐車場敷地として県が使用許可を得て借りています。

○鈴木(啓)委員長
 ここでしばらく休憩とします。
 再開は13時30分とします。

( 休 憩 )

○鈴木(啓)委員長
 休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

○四本委員
 午前中の富士山富士宮口5合目来訪者施設の件で、令和3年夏に台風で5合目から下山できない人たちがいた。長くいた人は3泊したそうです。最終的にみんな歩いて下山することも検討され、当時登山組合の会長と私も連絡を取り合いました。結果的には道路が開いて朝迎えに行けましたが、やはり何があるか分かりません。
 1、2日足止めを食うこともありますから、ぜひ5合目の施設は早く造っていただけるよう要望しておきます。

 次の質問に移ります。
 ヴァンジ彫刻庭園美術館施設の関係です。
 説明資料18ページから東部・伊豆地域文化ゾーンの構築に関し21ページの新文化施設の概要の右側の新文化施設の運営に民間活力を取り入れた施設運営とあり、村松スポーツ・文化観光部長が18ページ3(3)施設管理・運営方法案の部分を説明された時に最大限運営に民間を取り入れていくとのお話でした。私どもの会派は代表質問で公設公営に反対させていただく幾つかの理由を申し上げました。PTコンセッション、バックキャスティング、分かりやすく言えば公設民営であれば非常にスムーズかと思います。その辺の考えはどうですか。

○横山スポーツ・文化観光部理事兼文化局長
 施設の運営方法に民間の発想等を取り込んでいくことは大変重要だと考えております。今後利活用計画の策定に当たっては、民間事業者のヒアリングや8番委員御指摘の公設民営とか様々な先進事例の調査を行い、民間活力を最大限に取り入れた運営方法の検討を行っていきたいと考えております。

○四本委員
 6月の委員会で、今年の2月定例会を終えて民間からの反応はどうですかと質問させてもらいましたが明確な答えはなかったと感じております。
 6月定例会を終えて結構新聞にも出たことを見て、民間事業者から何か反応はありましたか。

○横山スポーツ・文化観光部理事兼文化局長
 今年度に入り、県に直接民間からの問合せはありません。ただしヴァンジ彫刻庭園美術館に閉園前に確認したところ、レストランなどの運営に関心のある事業者から幾つか問合せがあると伺いました。民間活力の導入は視野に入れていくべきだと県も考えています。

○四本委員
 全体を運営してくれるところがなければ、複数の民間業者がここは私たち、レストランはこっちというようにグループを組んで運営していくこともあると思います。ぜひ公設民営に向けて調整していただきたいと思います。

 次に、同じく説明資料21ページ、新文化施設の概要のうち初期施設改修についてです。
 6月の委員会では、維持管理費として指定管理収支ベースで年間9000万円くらいを見込んでいる、そのほかに初期施設改修費等が必要との答弁でした。現段階ではどのくらいを見込んでいますか。

○横山スポーツ・文化観光部理事兼文化局長
 今後、利活用計画については民間事業者からのヒアリング等を踏まえ策定していきたいと考えております。その際に、施設の活用コンセプトを明確に図りながら具体的に必要な改修箇所、規模を明らかにしていく予定です。そのため現時点では具体的な金額はお示しできないことを御理解頂きたいと思います。
 加えて、現時点で、例えば新たな施設を造る、建物を大々的に改築するといった大規模な改修等は想定していないことを申し添えます。

○四本委員
 譲り受ける段階で詳細な調査結果が分からないとなかなか話も進んでいかないので、ぜひその辺も当委員会に報告していただけるようお願いします。

 最後に、私ども会派の代表質問の中で、ヴァンジ彫刻庭園美術館跡地関係で関係市町長へ説明しているとの御答弁がありました。どのような状況で、どのような御意見があるのかお尋ねします。

○横山スポーツ・文化観光部理事兼文化局長
 まず現在、クレマチスの丘広域的活用構想を県と一緒に策定しました地元の3市2町と直接話をしております。市町にはポイントとして東アジア文化都市のレガシーとして東部・伊豆地域の文化ゾーンの構築をしていく、東部・伊豆地域の文化振興のためのネットワークをつくりたい、美術館施設は県の新文化施設としてアートフォーラムの活動拠点として活動していきたいと説明しております。
 地元市町には、アートフォーラムを立ち上げた際にはそちらへの参画もお願いしているところです。
 市町からは、アートフォーラム――仮称――が地域の文化の底上げを図る趣旨であることは理解できる、東部に拠点を設けることには賛成であるなど、おおむね肯定的なコメントを頂いております。
 また、今後仮に市町からアートフォーラムの負担金を頂くようになった場合は、アートフォーラムの詳細な活動内容、各市町へのメリット等についても改めてお話を聞かせていただきたいとの御意見も頂いています。

○四本委員
 今アートフォーラムの負担があるかもしれないとのことでしたが、長泉町では周辺の交通アクセスの負担を考えていただいていると聞いています。
 ほかの3市1町はどんな感じですか。アートフォーラムの負担だけといった話ですか。

○横山スポーツ・文化観光部理事兼文化局長
 説明資料21ページの新文化施設の概要にも書かせていただいておりますけれども、新文化施設の活用方法の1つの大きなものに市町事業の展開を用意してございます。新文化施設をうまく使って市町の事業展開に活用頂きたい趣旨の御説明をしたところ、その他の市町からもぜひここが整備されたらうまく活用していきたいとの御意見を頂いております。

○四本委員
 ぜひ公設民営で民間の事業者が運営した場合には、3市2町に限らずいろんなところに活用していただいて盛り上げてほしいです。ぜひ運営は公設民営とし、民間の人を発掘、選定していくことが大事だと思います。その辺を引き続き要望して質問を終わります。

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