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委員会会議録

質問文書

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令和5年12月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:増田 享大 議員
質疑・質問日:12/14/2023
会派名:自民改革会議


○増田委員
 分割質問方式で2問伺います。
 まず、静岡の茶草場農法とChaOIプロジェクトの推進について伺います。
 産業委員会提出案件の概要及び報告事項の55ページに世界農業遺産静岡の茶草場農法認定10周年記念事業の掲載があります。10月20日、21日に10周年記念事業が掛川市で行われ、私も冒頭だけ参加させていただきました。開催頂きましたことを御礼申し上げます。
 9月の委員会でその事業内容や期待される効果などについて質問させていただきましたが、結果としてどうだったのか改めて教えてください。

○佐田お茶振興課長
 10月20日に掛川グランドホテルにおいて、静岡の茶草場農法が世界農業遺産に認定されて10周年の記念式典を開催しました。式典には韓国からの参加者12人を含む181人が出席しました。
 基調講演は、認定に御尽力頂いた国の世界農業遺産等専門家委員会の武内和彦委員長が行い、東アジアの農業遺産認定地域の紹介では中国福建省の鉄観音ウーロン茶、韓国茶発祥の地である慶尚南道、河東郡の2か所の関係者が取組を発表しました。どちらの認定地域も女性や地域住民の参加が今後重要になるというお話でした。
 また、パネルディスカッションでは関係人口の増加による茶産地の地域活性化について活発的な議論が交わされました。
 翌21日には、認定地域を巡る4コースの体験バスツアーを開催し、定員100人に近い97人が参加しススキの刈り取り、細断、茶園への茶草投入など一連の作業を体験したり、秋冬番茶の製造中の荒茶工場を見学したり、茶草場のお茶を堪能したりしました。
 参加者からは、伝統的な農法を継承しようという生産者の熱意を感じ、応援したいとの声が聞かれるなど、農法の認知度を向上するよい機会となりました。
 今後も、認定地域への支援の輪を広げる機会を創出していくとともに、ボランティアなどで応援していただける企業も探しながら、農法の維持継承につなげていきたいと考えております

○増田委員
 お茶関係は非常に苦しい状況が続いてますが、ああいうイベントをやっていただけたことは地元の皆さんの気持ち的にもありがたかったと思っています。
 ただ、佐田お茶振興課長がおっしゃるとおり農法を継承していくことは難しく、やっている方も少なくなってきました。茶草場農法は労力がかかりますが、それに見合った収入効果が得られていないのが現状です。作業負担の軽減と持続のためにも生産者を経営面でもサポート頂けますよう要望させていただきます。
 また、海外の皆さん、中国や韓国はライバルでもありますが、競合してやっていかなければいけないところもあります。環境のことや有機抹茶、輸出など明るい材料もありますが、諸外国とも連携しながら、またお話があったとおり企業からも応援していただけるとありがたいという思いもありますので、広く輪を広めてサポートしていただき持続していただきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

 次に、説明資料65ページのFAOIプロジェクトの推進について伺います。
 先月、東部地区の森林林業事業について1日御無理をお願いして視察させていただきました。小池森林・林業局長をはじめ関係の皆様には本当に手厚く御対応頂き本当にありがたかったです。
 初めて見るところもあり、いろいろな現場、後ほど言いますが大平の中間土場、合板の株式会社ノダの工場や災害復旧の状況などを見て、森林というのはすごく大事だなと思う反面、事業自体も大変ですし次世代に継承していく上でも課題はあると思いますので、議会としても応援していかなくてはという思いを新たにしたところでございます。
 あと、現場の皆さんがすごくいい表情というか、森林に携わっている方というのは本当にいい方が多いと感じました。すごくいいお仕事だとも思いましたので、そういった仕事が若い世代の皆さんにも伝わっていくといいなと感じた次第でございます。
 説明資料にはFAOIプロジェクトとしてデジタル林業戦略拠点構築とあり、コンソーシアムによる木材生産・流通のデジタル化促進に取り組むとあります。
 大平の中間土場を視察させていただいたときもすごい事業だと思いました。関係機関の御協力も頂いてすごくいい場所に設置されているため、大分労力も軽減され、これから効果も期待されると思いましたが、東部で始まったばかりという印象なため、現在の具体的な取組状況や見込まれる成果、またその成果を踏まえて今後どのように事業を進めていく予定か教えてください。

○中山森林計画課長
 初めに、現在の取組状況ですが3か年計画の初年度となる本年度は2つの取組を進めており、デジタル機器の現場実装につきましてはGPSやドローン画像処理による測量等の実証を既に終え、生産性やコスト削減効果の取りまとめを行っております。また木材需給情報システムの構築につきましては、現在開発中で来月から実証、改良に取り組むこととしております。
 次に、今後見込まれる成果といたしましては、木材生産・流通を一元化して効率化を進めることで生産と流通の各段階でコスト縮減が図られると見込んでおります。
 そして、成果を踏まえてどのように事業を進めていくかにつきましては、県東部地域での取組から得られた成果や構築した木材需給情報システムを農林事務所ごとに設置した地域協議会や報告会を通じて全県に波及させ、本県の林業のデジタル化を進めてまいりたいと考えております。

○増田委員
 この取組をぜひ成功に導いていただいて、県内全域に広めて効果が発揮されますように御期待申し上げます。
 また、新年度の予算折衝が始まり先日経済産業部から御説明を頂きまして、また会派議員からも今後の取組について御提案させていただきました。新しい取組についてもぜひ御提案頂ければ私どもも全力で応援したいと思っておりますので、引き続き連携しながら、森林・林業の振興に努めていただきたいと思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。以上です。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

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メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp