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委員会会議録

質問文書

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令和5年6月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鈴木 利幸 議員
質疑・質問日:07/05/2023
会派名:自民改革会議


○鈴木(利)委員
 分割質問方式で数点伺います。
 先ほど5番委員が今日のお花は何でしょうと言われましたが、私がちょうど1期のときは農林水産委員会でございまして、そのときに8番委員の前任者の岡本護議員が農林水産委員会に花がないのはおかしいだろうという話から始まったことですが、もう産業委員会になったので来週あたりから車かオートバイでもここ並べたほうがいいのではないかとは思っております。
 それでは質問に入りますが、いろいろな研究の施設がございまして、AOI−PARC、MaOI−PARC、FAOIなど、それにプロジェクトもいろいろありますが、これは先進的な研究所という理解でいいんでしょうか。まずそれを最初に聞きたいなと思います。

○渥美産業政策課長
 今、先端産業創出プロジェクトと名づけて8つのプロジェクトを推進しておりまして、2番委員御指摘のものもその8つのうちに入っております。
 ベースとなる生産拡大を目指すのはもちろんですが、ICTなど先端のものを取り入れながら研究開発していくことを考えております。

○鈴木(利)委員
 先端なお話ですので、生産者の皆さんや工場の皆さんが使えるのかどうかは分かりませんが、私は今までの研究所の充実をしっかりしていただきたいなと思っております。
 いろいろな工業の研究所がございますが、農林水産関係もいろいろございまして、例えば果樹研究センターは新しく静岡市清水区にできてまだ番地のないところにございますが、県として金を払っていないから番地をつけてくれないというひどい状況です。あの土地もあまりいい土地ではないのですが畑の話じゃなくて、研究員が少なくなっているのではないかなと思います。
 現状水産関係もそうですが、研究員は昔のままというわけではないと思いますが昔に比べてどのような状況ですか。

○大橋総務課長
 経済産業部では、農林技術研究所、畜産技術研究所、水産・海洋技術研究所、工業技術研究所の4つの研究所を所管しております。
 研究員の人数は、令和5年度につきましては4つの研究所を合わせて800名ほど配置しております。令和4年度と比べてほぼ同じ人数で推移しております。

○鈴木(利)委員
 たくさんいると思いますが、いろいろな要望に対してちょっと滞っているのではないかなと思っております。私最近浜名湖のことについていろいろやっているのですが、その中にある静岡県水産試験場の「ウォット」には職員は何人ぐらいいるのですか。

○山下水産振興課長
 現状、8名でございます。

○鈴木(利)委員
 8名って多いのか少ないのか分かりませんが、多分少ないのではないかなと感じます。

 実はアサリの話になるのですが、浜名湖の中でいろいろな産業を調べていましたら、漁民の皆さんが今すごく少なくなっているのは生活がやっていけないとのことで、漁民の50%がアサリ漁で生活していたのですが今捕れないのでバイトに行ってしまうと。バイトに行ってしまうとバイトが本業になって若い人がやめちゃうという話になりますので、何とかアサリを復活したいということです。
 浜松ホトニクスのアサリの養殖についての取組がかなり進歩しております。びっくりしたのは浜松市が以前から予算をつけていたのに市議会議員が誰も知らないことで、なぜかと言うと浜松市には試験場がなく、県が持っているので情報がいっていなかったということです。
 一度県庁へ来てくださいと言って、今日で2回目か3回目ですかお昼に来て話を聞いたのですが、アサリがもう全国的に捕れない、画期的な養殖がまだできていないということです。
 浜松ホトニクスは光の技術でアサリの餌となるプランクトンはもうできたと。それから稚貝――小さな貝でございますが――を砂浜でどう養殖していくかが今課題ですが、あと1年半ぐらいで何とかなるだろうというところまで来ているのです。
 研究員が少ないというのは漁業者、漁民の皆さんには心配なことですし、漁民の皆さんの人口が少なくなればなるほど声が出てこないということで、昔は県議会議員にも漁業の方がいたのですが今はいません。新人の方は今1人元気な人がおります。農業の方も大分少なくなっておりますが、少なくなると声も出てこないという話でして、今至急やらなければいけないのは漁業じゃないかなと私は思っております。
 そんな点を今日お話させていただいたのは、研究所施設のしっかりとした整備と人員確保です。
 しかしながら、8人で大丈夫なのかという話ですが、弁天島の「ウォット」はウナギのすばらしい養殖をしていますよね。マリアナ海溝のどの深さで卵が産まれるかというとこら辺までは分かって、それで完全養殖をやっているのですが、まだ5%より上に上がってこない。私は10年ぐらい前にフィリピンまで行って調べて、そのとき5%なのでもう50%ぐらいになっているのかなと思ったらまだ5%という技術でございますがこれを研究員に求めるのもなかなか難しい話です。
 今全国にはいろいろな会社がございます。先ほど言った浜松ホトニクスは、実はミカンの糖酸度計、光センサーですがこれは浜松ホトニクスと牧製作所という会社が作ったものでして、これはもう全国に普及して今は光センサーでスイカの糖度まで分かる時代が来ております。
 そんなことですので、今浜松ホトニクスがぜひとも県の委託を受けてアサリを養殖してやっていきたいという話ですが、いろいろな企業があると思いますのでこれからは他の業種と一次産業の生産者を結びつけることで早く進むのかなと思いますので、ぜひとも板橋水産・海洋局長に所見を聞きたいと思います。よろしくお願いします。

○板橋水産・海洋局長
 2番委員御指摘のとおり、浜松ホトニクスは世界最高峰レベルの光技術を持っております。その世界最高峰の光技術を応用して栄養価の高いプランクトンの培養技術を開発し、高効率的にアサリの幼生に給餌することによってアサリの成長がよくなっていくという技術を開発していただきました。
 課題と感じておりました生残率につきましても、今日2番委員と同席して浜松ホトニクスの説明を聞かせていただきましたけれども、以前は10%以下だったのが今は50%ぐらいにまで改善したということで、検証の必要はありますがそういった改善に取り組んでいただいていて徐々に実際にやっていけるような段階に近づきつつあるのかなと考えています。
 こういった民間の水産業と関係のなかった会社が、地元のために何ができるかと考えていただき積極的に活動していることは、県として高く評価しております。
 これからこの育てた稚貝を自然環境でどう育てていくかの確認の作業が必要になってまいります。
 今年度、県でも人工的に生産された稚貝を実験的に浜名湖に放流して成長度合いや生き残り状況を調査する予定であります。
 今、浜名湖で漁協、漁業者と連携していろいろな取組をやっており、進捗が多少遅れているものもありますが全身全霊を尽くして浜名湖のアサリが一刻も早く回復するよう努めていきたいと考えています。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
 板橋水産・海洋局長には私が福岡県まで連れていったりいろんな人に会ってもらいましたが、それもまだアサリの養殖が全国にできていないからで、あの光で全国的に静岡県から発信したいなと思っておりますので、もしあのような会社が県のために何とかしたいというときには、困ってることをきっちり後ろから背中を押してやっていただきたいと思っております。これは要望でございますので、ひとつよろしくお願いしたいと思っております。

 それから、最後に1つ、今日隣に3番委員がおりますが、実は3番委員はピオーネ発祥の地のピオーネの原木を守る会の会員でございます。僕は違いますけれども。僕は原木の家の人とちょっとお話をしたんですが、今日中尾農業戦略課長がおりますが、その後ピオーネの原木はどのように守られているのか、お話をしてください。

○中尾農業戦略課長
 令和4年10月にピオーネの原木を守る会が発足されまして、昨年からこの代表の方と私ども農業サイドとしてどのような支援ができるかを何度かお話させていただいております。
 今年3月に代表者の方ともう一方会員の方の2名とお話をさせていただきまして、今後どのような形で保存活動をしていくのかという会の考え方を確認させてもらっております。
 代表者からは、まず地元伊豆の国市と言いますか江間の人たちにこの原木が貴重なものだということを知ってもらうため、昨年DVDを作成して学校で教材として使ったりして地域の方々に知ってもらう取組を最優先に行っていくと伺っております。
 また、伊豆の国市に対して原木自体を文化財として登録することに向けて相談していると伺っております。
 そのときに雨よけ施設のお話もちょっとさせていただいたのですけども、こちらについては会の代表者の方からはまず地元の人たちに原木の価値を認識してもらった上で、今後どんなことを進めていくのか、雨よけ施設も含めてどのような形で進めていくのかを会員の方々も含めて検討していきたいとの考えを伺っております。
 県といたしましては、今後具体的な動きが出てきて御相談頂ければ支援できることは対応していきますとお話をさせていただいておりまして、また代表者の方とは連絡を取れる形で進めております。

○鈴木(利)委員
 昨年から頼んでるのだけど、巨峰の原木は伊豆市が狩野川台風のときに流してしまったので、だから早く何とかしてほしいと。
 木の診断もやりましたが、ピオーネの原木は幹が割れているから雨降る前にちゃんと屋根をかけないととずっと言っているのだけれど、もうやるしかないので、増田経済産業部長、ちゃんと予算つけて300万円ぐらいで屋根をかけてやってください。原木は静岡県の宝だと思うが、もう巨峰はなくなっています。そこをしっかり考えてもらいたいです。以上で終わります。

○大橋総務課長
 先ほど研究員の人数について御質問を頂きましたが、人数を誤っておりまして正しくは300名です。申し訳ありませんでした。

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静岡県議会事務局議事課

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