本会議会議録
質問文書
令和6年9月定例会建設委員会 質疑・質問
![]() | 質疑・質問者: | 竹内 良訓 議員 |
![]() | 質疑・質問日: | 10/03/2024 |
![]() | 会派名: | 自民改革会議 |
○竹内委員
久しぶりの委員会出席なものですから、6月定例会でどのような議論をされたのか見て来ましたけれども、重複していたら申し訳ないですが簡潔に回答頂ければありがたいと思います。
分割質問方式でお願いします。
昨今テレビを見ていると物の値段が上がった、また上がったということで、その分給料も少しずつ上がりつつあるのかなと思っています。この9月で終わった令和6年度の上半期において物価スライドの申請が交通基盤部全体でどのぐらいあったのか、また労務費も上がる中で入札が不調に終わった件数がどのぐらいあったのかまとめてで結構ですのでお答え頂きたいと思います。
○森西技術調査課長
スライド条項の適用実績についてお答えします。
令和6年度はこれまでに合計で10件、スライド変更額の合計については約12億円の追加がありました。
○平山建設業課長
県発注工事における不調不落の発生状況についてお答えします。
交通基盤部及び農林事務所が発注した建設工事における入札不調不落に関しましては、令和5年度は入札件数3,068件に対して不調不落348件で、11.3%の不調不落率となっております。それに対しまして、令和6年度上半期の現状で見ますと、入札件数1,345件に対しまして150件であり、11.2%となっております。
○竹内委員
下半期としてあと半年あるのですが、それを受けて、いつにも増して注意をしたり変更しなければいけないことは何かありますか。
○平山建設業課長
不調不落への対策といたしましては、受注者が着手日を選択可能な工事での発注などの取組や災害復旧工事の1者応札の取扱い、それから技術者の配置基準の緩和等に取り組んでおります。さらに、入札情報システムにより早期に発注見込みを公表することで、事業者に計画的に入札に臨んでもらう対応を従来から行っており、こちらをさらに推進していきたいと考えております。
○竹内委員
仕事は欲しいけれど人がいないので仕事ができなかったとか、あるいは県の単価に対する考え方が、実は民間の事業者からすると異なっているといったことのないように、貴重な税金をタイムリーに使えるように御尽力頂きたいと思います。
私は長く入院していたのですが、入院中に浜名湖花博2024が始まり知らないうちに終わっていて、机の上にこの間の花博の公式記録がいろいろ置いてありましたので見てみました。都市公園であるガーデンパークを所管している交通基盤部として、この花博も立派な数字が出ていると思いますが、ガーデンパークの運営に関してどのような教訓を得て今後どういった点に気をつけながらより発展させていこうと思っているのかお答え頂きたいと思います。
○熊谷公園緑地課長
ガーデンパークにつきましては、今年度指定管理者の選定がございます。来年度から新たな指定管理者により管理していくことになると思いますが、今回の花博のレガシーとして、できる限り民間活力を注入しながら施設の維持管理をやっていきたいと考えております。
つきましては、Park−PFIによる民間活力を投入した管理体制を、新たな指定管理者とともに検討していきたいと思っております。
○竹内委員
民間の活力を使いたいとのことですが、既に今の指定管理者が指定管理をやっていると記憶していますけれども、今の発言だと現在の指定管理者は来年度は応募しないという意味ですか。
○熊谷公園緑地課長
今の指定管理者との契約が今年度いっぱいまでという状況で、来年度はまた新たな指定管理者と一緒にやっていく形ですが、今年度中に民間活力の導入体制を検討するのはスケジュール的に少し厳しいことから、内部では一応様々検討しておりますけれども、来年度指定管理者が替わったタイミングで検討していきたいと思っております。
○竹内委員
指定管理者は替わらないかもしれないでしょう。指定管理者が民間の活力を使うのは大事なことだけど、担当部署として花博の事業が終わった段階で、今後こうやったほうがいいよねという基本中の基本のあるべき姿をしっかり持っていれば今の指定管理者とだってできるはずです。指定管理者をガーデン関係の方に替えることもあるかもしれないけれど、担当部署としての考え方をしっかりしてないと誰がやったって変わらないと思いますので、そこはお願いします。
ガーデンパークについて、ネーミングライツを使うと先日の新聞で見ました。ネーミングライツを使うのは賛成ですが、県内に都市公園が幾つあって、ガーデンパークでまずネーミングライツを最初にやる意義を教えてください。
○熊谷公園緑地課長
県内には7つの都市公園がございまして、来年度から新たな指定管理者が管理する公園が2か所あり、現在公募をかけている状況です。
ガーデンパークと富士山こどもの国がその2つとなりますが、そのうちガーデンパークにつきましては、今年度花博をやったこともございますし、このタイミングで民間の活力を入れたいという理由からネーミングライツを実施しております。
富士山こどもの国につきましては、既に有料の都市公園ということもございまして、民間の活力を導入するためには内部での議論が必要で時間がかかると思っておりますので、そちらについては今回は見送っております。
○竹内委員
ネーミングライツに応募する企業と指定管理者として応募する企業は別がいいのか、一緒がいいのか、それはどうなんですか。
○熊谷公園緑地課長
そこにつきましては、ケース・バイ・ケースでいろいろあるかと思います。指定管理者とその施設のネーミングライツとして来る方は一緒でもいいと思いますし、また全然違う方がネーミングライツとして参入していただくことも十分考えられます。
○竹内委員
エコパスタジアムでネーミングライツをやらない理由を教えてください。
○熊谷公園緑地課長
エコパスタジアムにつきましては、当時全国的に愛称募集をして決めた名前でございます。また2年後にアジア大会がございまして、世界的な大会になりますと2年前から名前を変えてはいけないという特別なルールがあることから、今の時点ではネーミングライツを活用していくことができない状況でありますので、そこにつきましては検討中となっております。
○竹内委員
個別都市公園のタイムスケジュールとかいろいろ事情はあるかもしれませんが、都市局及び公園緑地課として、ネーミングライツを含めてどういった部分に民間活力を使うのか、指定管理をどうするのか、もっと体系的に考えたほうがいいような気がしますが、所見を伺います。
○望月都市局長
今後はネーミングライツなど民間の活力、ノウハウを取り入れていくことを体系的に考えるとともに、こういった施設についてもある程度収益を上げる視点を取り入れなければならないと考えております。ネーミングライツもその1つであり、稼ぐことで県の財政負担を軽減することが必要であると考えます。
そのほかにも新たな機能を導入して都市公園の利便性、利用者の満足度を高めることが最終的な目標であり、それをガーデンパークだけではなく7つ全ての県の都市公園についてどうやっていくのかを、都市局として公園緑地課として検討してまいりたいと考えております。
○竹内委員
3年前か4年前、公園緑地課の前伊藤課長のときからガーデンパークにワンちゃんのドッグランを設置できるか研究して視察にも行ってもらって、そのときも花博の開幕があるからその後ですといった話を委員会でした記憶があるのですが、今の望月都市局長の話だと、ドッグランも含めて何か考えがあるのか伺います。
○望月都市局長
3番委員御発言のとおり、これまでもドッグランにつきましては、令和3年度からガーデンパークでアンケート調査を実施し導入の可能性について検討してきたところでございます。花博の期間中はたくさんの御来場者がいらっしゃるためドッグランについては実現が難しい状況でございましたが、先ほど申し上げましたとおり、これからは公園も収益を上げる形を考えていく必要がございます。そこで全国の似た規模の公園を調査したところ、有料での運営を視野に入れても人件費等を考えますと収益を上げることは難しいと聞いているところでございます。しかし民間の活力を導入する中で、やり方によっては可能性もあるかと思いますので、そのほかの収益を上げる方法も含め検討してまいりたいと考えております。
○竹内委員
都市公園は収益を上げるためだけにやっているわけではないので集客も大事になる。アンケートを取ったのはもうそんな前になるのかなという気がしますが、何でもチャレンジしてみないと、考えているだけじゃ何も変わらないんじゃないかなと思いました。
それから、今年の正月に能登半島を中心に地震が起きました。軟弱地盤で復旧・復興に大分時間がかかっていると報道されていますが、そういった軟弱地盤における公共の構造物はどうあるべきなのかまず教えてください。
○木村建設政策課長
軟弱地盤が確認できた場所でのインフラ整備に当たっては、長期間使う公共性の高い重要構造物になりますので地盤改良等により確実に対策を実施すると考えております。
○竹内委員
軟弱地盤の対策をするためには、パイルか何かを軟弱じゃない普通の地盤と比べて何十本とか何倍とか多く打ち込んだり、あるいは地盤自体の土を入れ替えたり、何か薬品を入れたり、具体的にどのような対策を行うのですか。
○木村建設政策課長
3番委員御発言のとおり、パイルを打つ場合もありますし、地盤全体を面的にセメント改良材等を混ぜ込んで攪拌する工法等、いろいろな工法がございます。
○竹内委員
熊谷公園緑地課長に聞きますが、篠原地区の公園の地盤はどのような地盤ですか。
○熊谷公園緑地課長
篠原地区において平成28年度と30年度にボーリング調査を実施した結果、砂質層が約20メートルほどありその下に粘性土層、35メートル以下は堅固な砂礫層という強固な地質になっていることを確認しております。また様々な調査をした結果、液状化の対策が必要だという結果も出ており、俗に軟弱地盤と言われる地層に値するかと思います。
○竹内委員
先ほどの木村建設政策課長の話からすると、誰がお金を出すかとかどういった規模の野球場ができるかは別として、軟弱地盤における何らかの対策を取らざるを得ないということですか。
○熊谷公園緑地課長
液状化対策が必要になってくるかと思いますので、それにつきましては3番委員御指摘のように、何らかの対策をしなければいけない認識でおります。
○竹内委員
この場所を選定したのは、どこの市ですか。
○熊谷公園緑地課長
平成28年度に県が基本構想をつくりまして、篠原地区に野球場を建設するという方針を出しております。
ただ、浜松市においても事前にいろいろな調査を行いまして、篠原地区を候補として挙げていただいていたと聞いております。
○竹内委員
様々な課題を解決しなければいけないものの、7つある候補地の中で篠原地区が最適だと、あの地域を選んできたのは浜松市だと私は記憶していますけど違いますか。
○熊谷公園緑地課長
当時、篠原地区を候補として浜松市が挙げてきたというお話は聞いております。
最終的には、県が基本構想をつくり篠原地区に野球場を設けると決めたという認識でおります。
○竹内委員
これから先、民間の活力をどのように使うにしろ、液状化の対策は県か浜松市あるいは民間が行うことになる。もし民間がやるということになればそれだけコストが上がるという意味になりますがどうあるべきと考えますか。
○熊谷公園緑地課長
公共施設を建設する場合、その事業主体である県や市が建物と下の構造を一体で整備するのが一般的だと思われます。
篠原地区につきましては、今後協議会を設置して役割分担や費用負担を調整して決めていくことになります。場合によっては民間も入ってくる可能性もあるかもしれませんので、最終的に誰が負担するのか協議会で決めていきたいと考えております。
○竹内委員
僕が民間企業の社長だったら、お客様が使う部分に投資をかけたり使いやすさを追求するのはいい。しかし安全でなければならないという点は、公共施設であるならば静岡県なり浜松市なりが対応すべきだと思います。建物自体はPFIなどいろいろ方法はあるかもしれないけれど、液状化に対する対策に関しては、先ほどの木村建設政策課長の話からすれば静岡県あるいはその場所を選んだ浜松市が利用者の安全を考えたときに費用負担すべきじゃないかと思いますが、所見を伺います。
○飯田交通基盤部理事(都市政策推進担当)
先ほども熊谷公園緑地課長からお話ししたとおり、一般的な公共施設を造る場合に上物と基礎はセットになるかと思います。この地区が都市公園になる中で、県、市の役割分担はこれから議論してまいりますけれども、基本的には行政側が造るものと考えております。
特に軟弱地盤の対応と液状化は別々のものがございまして、まず構造物を造るために非常に深いところでないと支持層がないとのことですから、それに必要なくい等の基礎構造につきましては上物とセットで行政側が考えていくことになります。一方で民間の投資が入る場合に、行政側が考えているもの以上の付加価値を持った構造物となり相応の加重が増えた場合は、その分は負担してもらわなければいけないと思います。現時点ではそれは分かりませんので、基本的には行政側が対策を実施し、プラス要素がある場合には民間側に応分の負担を求めることになるかと思います。
○竹内委員
そのとおりだと思いますよ。これからやりながらでないと分からないこともいっぱいあると思いますが、民間の人たちはビジネスでやるわけで我々とは立場は違うし、やはり情報開示が大事になります。浜松市や会議所等から要望があるのは承知していますが、まず安全なものを造らない限り、末代までいろいろ問題が起きてしまいますので、その点は責任の所在を明確にして話を進めていっていただければと思います。
○沢田委員長
ここで休憩とします。
再開は14時45分とします。
( 休 憩 )
○沢田委員長
休憩前に引き続いて委員会を再開いたします。
質疑等を継続します。
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