本会議会議録
質問文書
令和7年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
![]() | 質疑・質問者: | 桜井 勝郎 議員 |
![]() | 質疑・質問日: | 03/07/2025 |
![]() | 会派名: | 無所属 |
○桜井委員
一問一答方式で1点だけ質問させていただきます。
最近、残念ながら若い警察官がいろいろ単純な犯罪と言いますか不法侵入やカードを偽造して人に渡したりなど、そういう若い人の犯罪は、犯罪を犯したのがたまたま警察官だと解釈していますが、警察官が犯罪を犯したとなると同じ意味でも聞こえが違うんですよね。別に犯罪を認めるわけではないのですが、どこの組織においてもそういうものは起こると考えた場合、それによって警察官があんまり萎縮するのでは市民、県民の生命財産を守る上で支障を来す場合もあると思っております。
そんなわけで、これからも頑張っていただけたらと思いますけれども、ただやはり警察官という立場からすると、どうしても世論や世間は警察官が犯罪を起こしたと厳しく見る傾向もございます。当然マスコミも同じ犯罪でも一般市民がやった犯罪は割合記事にしない場合があるけれど、警察官がやったとなると記事にしてしまう。同じ犯罪で程度は同じですけれど、その分だけやはり警察官は大変厳しいと思っております。
昨日の教育委員会関係の審査でもいろいろお話しさせていただきましたが、昔の若い人たちは親や家族、職場に迷惑をかけてはいけないといろいろな内面的な抑止力がありました。今はそういう抑止力がもう薄れてしまって、人権やプライバシーなどいろいろな形や面で何かやるとパワハラやセクハラと住みにくい世の中になったと感じています。
そういう中で、警察官が犯罪防止などのいろんな面で頑張っていることに対しては敬意を表します。それでもやはり警察官が犯罪を起こすのを何とか止めようといった場合に、これからも起こると思いますけれども警察官の特に不祥事に対して今後どういう防止策が考えられるかについてまずお聞きしたいと思います。
○川口首席監察官
警察官の不祥事に対する再発防止の取組について、これまで幹部を含む職員に対する研修、教養などを行い、不安や悩みを抱える職員が相談しやすい職場づくりを推進していますが、本年に入りましても2人の警察官が逮捕されました。
現在、捜査中の事案でございますので詳細はお答えいたしかねますけれども、原因につきましてはいずれも遵法精神が欠如していたことは言うまでもなく、経済的問題あるいは性的嗜好などのいわゆる個人的な事情が背景にあったと分析しています。
職員の私生活や内心、私的な部分について把握することは非常に困難と考えておりますけれども、再発防止のためには丁寧な身上把握を繰り返し行うほか、高い規範意識、倫理感の保持、警察職員としてやりがいや充実感の涵養が必要であると考えております。
したがいまして、このたびの警察官の逮捕事案を踏まえ緊急通達を発出して、効果的な身上把握の徹底とともに規範意識の向上、良好な職場づくりを指示し、各所属にて非違行為の未然防止、風通しのよい職場づくりに向けた取組を今進めています。
また、警察本部の各部長等による警察署への巡回教養あるいは今年度退職を予定しております幹部による講演会も開催して警察職員のやりがい、倫理感の醸成に向けた取組も進めています。
引き続き、取組の効果を検証しつつ実効ある再発防止を確実に推進するとともに、ふだんから地道に取り組んでおります職員の士気高揚を図り、県民の皆様からの高い信頼を得られますよう努めてまいりたいと考えております。
○桜井委員
今の答弁を聞きまして大変よろしいかと思いますけれども、結果に対して対応することも重要です。先ほどの6番委員への答弁で定年退職で辞めていく人が多くて補充が大変と聞きました。昨日の教育委員会関係でもお話ししましたが、やはり警察もあまり費用対効果など考えずに無駄があっても市民、県民の生命財産を守るためにある程度は無駄を承知で予算をつけたほうが余裕を持っていろいろな警備や犯罪防止に当たれるとの考えでいます。
また、今は人権やプライバシーなどと言われていますけれども、警察官も公務員ですので公務員の場合は犯罪を防止する立場の人を採用するときに、1次試験は学科ですから2次試験の面接でその人のメンタル面を見るために面接官に精神科の関係者を入れて過去や若い時代のいろいろなことを調べるのは人権問題でいろいろ制約があると思いますが、警察官の採用面接は犯罪を防止する意味でほかの公務員や一般社会の組織、民間会社の面接とは違った面接の仕方をしているのか。要するに採用後の若い警察官の犯罪防止のために面接も配慮しているのかお聞きしたいと思います。
○戸塚警務課長
面接時の配慮ですが、人を見抜くのは大変難しいところです。ただ警察官にふさわしい適格性を有する者を採用するために正義感、強靱さ、思いやりといった資質のある警察官の採用に努めているところです。
面接官は、県人事委員会から委任されており、警察職員が面接しております。面接に当たって事前にポイント等を共有して適正人材を選定できるように指導しています。
民間との違いですけれども、面接官は長年やってきた経験に加えて面接技法の教育によって適正人材を採用できるように努めてまいります。
○桜井委員
身内でいろいろな事件が起こると世論の厳しい目が向けられますが、それを追及するのは大体リベラルな人間が多いです。それ以上は言いませんけれどもそれにめげず、とにかく大いに頑張っていただきたいと思います。どうもありがとうございました。
このページに関するお問い合わせ
静岡県議会事務局議事課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3482
ファクス番号:054-221-3179
gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp