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委員会会議録

質問文書

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令和4年12月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:盛月 寿美 議員
質疑・質問日:12/14/2022
会派名:公明党静岡県議団


○盛月委員
 分割質問方式でよろしくお願いいたします。
 台風第15号による被害状況及び県の対応状況について、午前中の質問や答弁をお聞きした上でいま一度具体的なイメージをしっかり持ちたいものですから、危機管理くらし環境委員会説明資料21ページの県と市町の連携体制の強化のうち市町支援機動班についてお聞きしたいと思います。
 台風第15号の教訓を生かし、市町との連携強化、情報収集する体制を取るために県として早速こういう形で始めていただき本当にありがとうございます。
 午前中の答弁で、市町支援機動班の体制については各部局に要員の推薦を依頼しているとのことですけれども、いつ組織化されて動き始めるのか、また何人体制で組織されるのか、まずお聞きしたいと思います。

○百P危機対策課長
 市町支援機動班は現在12月中旬をめどに各部局に要員の推薦を依頼しております。要員が出てきた段階で取りまとめ、要員の属性、いわゆる職位や過去の経験、居住地などを考慮して班編制をしていきたいと思っています。またそれに伴って運営要領等の整理が必要になってまいります。また編制した職員に対する研修を実施していく必要もあると思いますので、今年から来年の年明けにかけて実施してなるべく早くしっかりとした体制をつくっていきたいと思っております。
 何人体制かにつきましては、先ほどから説明しておりますようにある程度職位が高く、市町の災害対策本部の幹部や首長とやり取りができる職員、災害対応経験がある職員、すぐに駆けつけられる職員を3人くらいで1班といった形で考えているところでございます。

○盛月委員
 3人1班ということは1班だけ、3人だけということですね。

○百P危機対策課長
 1班につき3人程度と考えております。それは1班で終わりではなく、推薦された人数を見てある程度の数の班を編制します。方面本部につけるのか、県庁本部につけるのか、あるいは両方に配分するのかについても今後推薦された人員を見て検討することを考えており、1班ではありません。

○盛月委員
 ありがとうございます。
 今年から来年年明けにかけて準備して組織化するとのことですので、1日も早く立ち上げていただきたいと思います。災害はいつ発生するか分からないと今回の台風第15号で身にしみております。だからといって早ければいいわけではありませんが、とにかく中身を実効性あるものにしていかなくてはならないと本当に強く感じています。
 具体的に、市町支援機動班が立ち上がった後どのように動くのか聞きたいと思っておりまして、例えば今回の台風第15号の前に県でそういった体制が設置されていたらと考えてみました。もし支援機動班がもともとあったとしたら何ができたのか、班のメンバーはどういうことができたのかをシミュレーションじゃないですけれども、考えていただけたらありがたいと思うのですが、その辺をお聞きできたらと思います。

○百P危機対策課長
 今回の台風第15号の発災前に市町支援機動班が設置されていたとしますと、相当な雨量により大きな被害が想定される地域にもかかわらずなかなか情報が入ってこない状況の段階で、県災害対策本部長の指示で即座に要員を派遣することになったと思います。
 実際に派遣された場合に何ができたのかにつきましては、例えば静岡市や川根本町では対象地域内の孤立集落を含めたパトロールや現場調査による被災情報の収集、応急給水の対象地域の確認、県のいろいろな担当部局との支援の調整、自衛隊への要請についての助言といった形で各市町に支援できたのではないかと考えております。

○盛月委員
 分かりました。
 情報収集についてやはりSNSの活用も考えていただきたいと思っておりますが、一方で先ほどお話がありましたけれども、情報は正しくなければなりません。誰がいつ発信しているか、複数の方が確認している情報か、安全を確保した上で間違いない情報か、位置情報の活用ができているかの頭文字を取って、災害時のSNSはだいふくあまいが基本だと新聞に掲載されていて、これはなるほどなと思いました。
 今回立ち上がる市町支援機動班の方たちは市町職員と連携していくと思いますが、実際に災害が発生している現地の消防や警察に集まってくる情報を県がどのように収集するのかを具体的に考えていくべきだと思うんですけれども、お考えはありますか。

○百P危機対策課長
 消防の情報につきましては、まず市町に集まってくるのでそこからの情報収集になると思います。また警察の情報につきましては交番やパトロールカーからの被災情報のほか、110番に浸水情報や救助を求める通報が多く入ってくることが想定されます。県警本部は県庁の別館の同じ建物内にございますし警察から出向している職員もおり、今回の災害でも特に人的被害の情報などを密に連携を取り合って情報共有を図っていたところでございますので、今後も警察や消防との体制をより一層強化してまいりたいと思っております。

○盛月委員
 分かりました。ありがとうございます。
 市町支援機動班の方たちがLINEグループをつくったり、情報共有がしっかりできるようにSNSを積極的に活用していただきたいと思います。

 正しい情報を一番肝心な県民の皆様にどう発信していくか、的確にスピーディーに伝えていくことについてお考えはありますか。

○百P危機対策課長
 災害情報の市民への発信につきましては、県のホームページに各市町から上がってくる情報を掲載してしっかりと周知を図っていく、あるいは避難情報が瞬時にテレビ画面に表示されるLアラートをこれからもしっかりと活用しながら住民への周知を図っていきたいと思っております。

○盛月委員
 災害時の情報はホームページを見てというのはなかなか難しい場合があるかと思います。地元市会議員が今回の被災状況の情報をツイッターで発信したことにより非常にたくさんの方が見ることができて助かったという声が集まっていたので、ツイッターなどをぜひうまく活用していただきたいと思います。とにかく1日も早く市町支援機動班を立ち上げて実効性のある組織にしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 もう1点、災害ボランティア派遣について、先ほどの台風第15号の被害状況の説明の中でも私の地元静岡市清水区は浸水被害が特に多く発生しまして、まだまだボランティアさんが支援してくださっており、本当に助かっているとの声があちこちで聞こえます。
 災害ボランティアが高速道路を無料で利用できる期間が12月末までとなっており、来年3月まで支援に入ってくださる災害ボランティアの皆さんは高速道路の無料化が12月末で切れてしまうとなると心配だとの声がありました。
 既に要望が上がっているかとは思いますけれども、今後期間を延長していただくお考えがあるかお聞きしたいと思います。

○百P危機対策課長
 ボランティア活動をされる方の高速道路無料化の要望はやはり来ておりまして、県社会福祉協議会にボランティア活動の計画を伺いまして、来年度以降も活動していただけると確認が取れましたので、高速道路会社に延長の手続をお願いしているところでございます。
 見込みとしましては、来週中には無料化の手続が整い来年3月まで延長になる話を受け取っております。高速道路会社から正式に通知されましたら県ボランティア協会、各市町、関係機関に周知を図っていきたいと思います。

○盛月委員
 ありがとうございます。
 高速道路の無料化によりボランティアの皆さんも安心して活動できると思います。来週中には通知されるとのことですので、連絡を待っている方がたくさんいらっしゃると思いますからしっかりと周知していただけたらありがたいと思います。よろしくお願いいたします。

 それから最後ですけれども、説明資料24ページに火災予防対策の記載がございます。
 2火災の発生状況等に(2)住宅用火災警報器の設置状況が記載されておりますが、令和4年度の設置率が静岡県は令和3年度とほとんど変わらない。全国では設置率が上がっているけれども、静岡県は上がっていない状況の要因と今後の取組についてお伺いしたいと思います。

○白鳥消防保安課長
 まず、設置状況については県内の消防本部が抽出して調査いたします。具体的には戸別訪問またはアンケートにより火災警報器がついているか調査し数字を取りまとめております。全数調査でなく抽出による調査ですのでどうしても年度によって若干の増減が出てしまう背景がございますが、数値が低下した理由の1つに平成18年の住宅用火災警報器の設置義務化から10年以上がたっているため、中には電池切れで正常に作動できないものが増えていることがございます。
 また、通常は先ほど申し上げたような戸別訪問により設置の指導助言をするのですが、ここ一、二年は新型コロナウイルス感染症の影響でなかなかそういった取組ができなかった、また火災キャンペーンなどの大規模な広報活動ができなかったことも影響していると感じております。
 いずれにしましても下がったのは事実でございますので、春秋の火災予防キャンペーンを通じて住宅用火災警報器の適切な維持管理に力を入れて広報啓発に取り組んでまいりたいと思っております。また戸別訪問は非常に効果があると考えておりますので、各消防本部、消防団の皆様、また女性防火クラブや民生委員にも御協力頂きながら取組を進めてまいりたいと考えております。

○盛月委員
 分かりました。答弁ありがとうございました。
 令和3年度は出火件数が大きく増えていますし、この時期は乾燥して火災の発生がすごく心配です。今年度はコロナの影響があったんだと感じながら答弁を聞きましたけれども、火災警報器の設置率が上がっていきますように取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 以上で終わります。

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