本会議会議録
質問文書
令和6年決算特別委員会文化観光分科会 質疑・質問
![]() | 質疑・質問者: | 天野 一 議員 |
![]() | 質疑・質問日: | 10/29/2024 |
![]() | 会派名: | 自民改革会議 |
○天野(一)委員
一問一答方式でお願いします。
まず最初に、主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書53ページに県立美術館、ふじのくに地球環境史ミュージアム、SPACの来館者数の実績が出ていて、ほとんど目標数値の半分です。若干増えていますが、コロナの問題もありずっと横ばいであるこの実績についてどのように考えているか伺います。
○鈴木文化政策課長
県立美術館やふじのくに地球環境史ミュージアム、SPAC講演の鑑賞者数の目標値については、来館者、鑑賞者実績の過去最大値を目標としております。それに対して実績は、新型コロナウイルス感染症拡大時のため目標値の半分以下のものも多く、現在の実績値で十分とは考えておりません。例えば県立美術館では7番委員に答弁したとおり、集客力の高い兵馬俑展のような全国巡回展を年中やっていれば恐らく目標値を達成すると考えますが、一方で美術館などでは収蔵品を生かした芸術の普及も必要と考えております。直ちに目標値の達成は難しいとは思いますが、なるべく多くの方に今後とも足を運んで見ていただけるよう努力する必要があると考えております。
○天野(一)委員
最大値と言っていますが、目標に掲げた以上はそれに向かって知恵を出し努力してもらいたい。
静岡県下の小学生、中学生、高校生は県立美術館に一度でも行ったことがあるのか。県内の子供たちが鑑賞できる企画を考えるといった知恵が全く感じられず、地球環境史ミュージアムも同じです。
小中高生が県立美術館、地球環境史ミュージアムを訪問する、またSPACの演劇を鑑賞するといった企画を考えたことがあるのか伺います。
○鈴木文化政策課長
SPACにつきましては、中高生の鑑賞事業を毎年積極的に展開しており、昨年度は1万5000人弱の生徒に鑑賞していただきました。学校への呼びかけを積極的行い、見に来ていただくことを重視して取り組んでおります。
県立美術館とふじのくに地球環境史ミュージアムについては、学校向けのプログラムは用意しているもののSPACのように授業の一環として鑑賞していただく取組まではできていないのが現状だと認識しています。
○天野(一)委員
県内のこのような施設は静岡県の宝物です。県立美術館に収蔵してある絵の鑑賞に小学校6年間、中学校3年間の間にそれぞれ少なくとも1回は行くことをスポーツ・文化観光部だけではなく教育委員会も含めて県内部でどうやったら見学できるか工夫と知恵が必要だと思います。今回説明資料のデータを見て、ただ県民に県立美術館に来てもらいたいではなく具体的な取組を要望します。
それから、地球環境史ミュージアムは本来的には静岡県史としての博物館です。そういう意味からすると、静岡県の成り立ちを特集した企画展を子供たちに見せてもらいたいと要望します。
次に、文化財について毎年約1億9000万円の予算が計上されていますが、文化財保護は観光にも結びついてくると思います。静岡県の観光にはもちろんおもてなしも必要ですが、インバウンド観光客に日本文化の伝承を見せるために静岡県の文化財の補修等の予算は十分なのか伺います。
○鈴木文化財課長
文化財の修繕と保存に関する予算については、これまでも国の事業補助金に県単独の事業補助金を合わせ、申請があったものに対しては必ずつけるという方向性で予算を確保してまいりました。
事業費の執行残は少ないですが、文化財の劣化や災害発生等を踏まえると今後文化財の補助申請は増えてくる可能性があると思っております。そのため事前に県内の各文化財の修繕状況全体を把握して財政課とも執行協議をしており、来年度から4年間くらいしっかりと計画的に予算を確保したいと考えております。
○天野(一)委員
文化財課で予算を確保していきたいとのことですけれども、文化財の補修、保護も大事ですがこれからは観光とのタイアップが大事だと思います。観光面からも文化財をPRするためにはしっかり保存し未来に伝えていく姿勢がすごく大事だと思います。
最後に、見るから誰もが参加できるスポーツへと説明がありましたが、地域で生涯スポーツをする人たちは組織的になっていません。文化、観光、スポーツにおいて、医療・福祉、さらに健康寿命の問題も絡んでくると思います。生涯スポーツと健康長寿を推進する場合はデータが必要と思いますがどのように考えているのか。例えば地域を指定して5年から10年かけてデータを蓄積しなければなりませんが、その必要性について考えているかどうか伺います。
○大村スポーツ振興課長
誠に申し訳ないですが、データ蓄積までには至っていない現状です。
2番委員からお話がありましたとおり、科学的根拠は非常に大事なことだと思いますので、健康福祉部、社会健康医学大学院大学、また静岡健康長寿財団などとどのようなことができるのかよく相談しながら検討していきたいと思っております。
○大石スポーツ・文化観光部参事(スポーツ振興担当)
スポーツ医・科学の観点でお答えさせていただきます。
過去には浜松ホトニクスと一緒にいろいろな数値を取っていました。
ただ、現在は途絶えている状況です。スポーツ医・科学の取組の中で、国のハイパフォーマンスセンターと情報共有しようと調査しているところです。生涯スポーツの面は、先ほどスポーツ振興課長が答弁したとおり健康福祉部との連携になりますが、国のハイパフォーマンスセンターとの連携において、今後スポーツ医・科学の取組の中でも数値化を図っていきたいと考えています。
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