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委員会会議録

質問文書

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令和5年9月定例会総務委員会 質疑・質問
質疑・質問者:牧野 正史 議員
質疑・質問日:10/04/2023
会派名:公明党静岡県議団


○牧野委員
 分割質問方式で知事に質問させていただきます。
 今回の給与減額の件ですけれども、県民の注目が非常に高いと思っており、それについて質問します。
 6月議会で我が会派の早川議員の代表質問から、知事の給与減額発言に関する答弁の内容について質問します。早川議員の質問では給与返上について知事の県民と約束していないとの発言を問題視し、その真意を知事に伺いました。知事は答弁で給与の返上は実現できなければ、あるいは実現の見通しが立たなければ空約束になりかねません、私は県議会に給与減額の条例案を提出する具体的な行動だけが県民の皆様へのお約束となると考えておりましたと述べられました。
 質問の1点目として改めて問いますが、条例を提出することではなく、給与返上、減額をしっかりすることが県民との約束ではないでしょうか。

 2点目の質問としては、知事が条例提出が約束と言うならば2年前の辞職勧告決議案が可決し、給与返上発言をされそこから水面下で動かれたと思いますけれども、返上のための条例提出が困難だったことを2年前に県民に向けてしっかりと説明するべきではなかったのかと思います。

 3点目として、今年の6月、先ほどから知事は当委員会で上がってきて返上できる環境が整ったと言っておりますけれども、6月の資産報告公開で給与が返上されていないことが明るみとなりマスコミから知事公舎の前で突撃取材を受け、県民と約束していないという言葉が実は知事の本心ではないかと考えますが、この3点はいかがでしょうか。

○川勝知事
 令和3年11月に辞職勧告決議を受けまして、令和3年12月の期末手当と給料を返上したいと表明しました。しかしこれを実現するには、条例をお認め頂く以外に方法はありませんでしたが、それが極めて厳しいと判断しまして以後それをしてこなかったということです。
 今回給料返上が実現できれば表明したことは実現できますので約束を果たせることになると。令和3年12月に条例が提出できるような状況ではなかったので、私自身はこれは約束したのではない、これからの約束だということでしたが明らかに言葉の説明不足だったと思ってます。

 それから12月議会が終わった後に、県民の皆様に言うべきだったのではないかということですが、年が明けて知事心得5か条を年頭の記者会見でも申し上げて県議会に臨みました。12月議会においては極めて厳しく、2月においてもそういう空気でございましたので、どこかに節目があって県民の皆様方に説明すると思うことはなかったということです。

 3点目は突撃取材のときに、結局同じことでございますが、やはり一番大きかったのは言行不一致とは言行を一致させなさいということにほかなりませんので、今回すぐに準備に入り9月議会に条例を提出すると申し上げたのでございます。

○牧野委員
 3点目はあまり答えになってないと思うんですが、結局県民と約束はしていないと言い放たれたんですけれども、知事としては言葉が足りなかったと思います。であるならば、その場でちゃんとマスコミに対して条例の提出を約束する言葉があってもいいんじゃないかなと思うんですが、毎回そうですが後づけでいろいろ言い訳に聞こえるようなことを言われるのでこれだけのことになると思います。

 次の質問ですけれども、これに関連して2年前の給与返上発言のときは知事も本当に表面上は反省し、これからは熟慮して言葉を発すると私も登壇したときに聞かせてもらったんですが、この給与返上に関しては果たして熟慮して出たものなのか疑問を感じます。
 知事も我々議員も、そもそも任期中の給与返上は簡単ではないことは先ほどから言われていて、また供託する形も中にはあると思いますが、それだと非常に県民に分かりにくいと思うんです。
 マスコミの取材を受ける中で勢いで出てしまった給与返上発言じゃないかと考えるんですけれども、例えばそれを出す前に副知事や周りの知事直轄組織の方――当時は京極経営管理部長も石川政策推進担当部長もいらっしゃらなかったんですけど――にそういう考えがあることを本当に相談したのかお伺いいたします。

○川勝知事
 これは相談していません。令和3年11月に辞職勧告決議がなされましたが、これはそのときに急に決まったものではなく、御案内のとおり9月に参議院の補欠選挙があり、また衆議院議員選挙が10月にございました。したがってそういう状況の中私は応援に入っておりました。
 そうした中で私の理解では、最後の最後まで不信任決議を目指されていたと。これは大変なことだと認識がございました。したがいまして、そういう事態を見ながらどうするかを考えておりましたので、もちろん不信任決議が出てきたときにはどうするかも考えておりました。結果的に辞職勧告決議だったんですが、これは辞職勧告を背負わされているので何か行動を起こさなくちゃいかんということで、私は私できちんとした方針を持ってそれに対応したわけでございます。先ほど7番委員がおっしゃったようにコロナの中でございましたものですから、コロナに対して首長さんが様々な対応をなさいましたけれども、私は減額ができることは知っていたわけです。
 しかし、そのときは職員あるいは知事がコロナに対して給与を減額することは間違いであるという考えを持っておりました。しかし減額ができることは知っておりましたので、ではいつどのようにするかと年末でしたので1月から何としてでも全く違う川勝を見せようとも思っており、熟慮してお話したものでございます。したがって突発的に言ったのではありません。

○牧野委員
 結局、この9月定例会で条例を提出して減額の方向に動くのも、そもそもは6月に公開された資産公開でマスコミの方に指摘されて明るみに出て返すんですけれども、もしマスコミも気づかずに公にならなければそのままお返ししないままだったんでしょうか。

○川勝知事
 県議の皆様方は360万人のそれぞれの地域の代表でいらっしゃいますので、議会を非常に重要視しております。議会との関係がうまくいってないのはこの数年間痛感しておりまして、それが好転するとどうなるかは不十分ながらいろいろと考えておりました。
 そういう脈絡の中で考えておりましたので、例えば今回のような条例を、皆様方からこのように出せば通るとアドバイスを頂いていることもあり得たかもしれないと。ですから差し当たって仮定では言えませんけれども、今回は県議会の皆様方から出た言行不一致が引き金になったのは正直そのとおりであります。
 議長の祝賀会ですが、議長は公職ですから、私は車の両輪として行政の長がお祝いに行くのは当然だとの観点で公務と申し上げたわけです。ただし政治資金規正法に基づいたものでございますから、会費は自分のお金を出したということでございます。

○牧野委員
 ありがとうございます。
 最後に意見として言わせてもらうんですけれども、やはり知事はこの2年間放置していたと。それで今の答弁を聞いても議会との関係で結局僕らが指摘しなかったらそのまま返さずにいたのかと取ってしまいます。そこは知事の周りの方がしっかりとサポートして条例を提出したほうがいいといったアドバイスをする人が絶対に必要だと思うんです。
 ただ、先ほど2番委員も公務と政務の問題を言われましたけど、私は本質としては静岡県の体質があると思うんです。
 結局知事にアドバイスできない、またできる雰囲気にならないところがこれだけ大きな問題になってしまうんじゃないかと考えております。今回の条例提出はどういう結果になるかは分からないですが、最後はお願いです。知事の任期は残り2年を切っておりますけれども、まず静岡県民のため、もう1つは静岡県の利益を考えて今後行動していただきたいと思います。ありがとうございました。

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