本会議会議録
委員会補足文書
令和7年2月定例会文教警察委員会
議案説明及び所管事項等の報告 【 当局側説明 】 発言日: 03/07/2025 会派名: |
○津田警察本部長
私からは、所管事項を御説明いたします。
公安委員会所管事項等説明資料を御覧ください。
本議会でお諮りします議案は、資料1にあります第1号及び第50号の予算に関する議案、資料2にあります第23号及び第27号の条例の改正に関する議案の4件であります。
提出議案につきましては、後ほど関係部長から御説明いたしますので私からは所管事項の主要な施策について申し上げます。
第1は、犯罪の起きにくい社会づくりについてであります。
資料4を御覧ください。
昨年中の刑法犯認知件数は1万6345件で、令和4年のコロナ禍以降2年連続で増加しているほか特殊詐欺と併せ大きな社会問題となっているSNS型投資・ロマンス詐欺についても前年と比べ件数、被害額ともに急増しています。
こうした情勢を踏まえ、県警察では県内金融機関と連携したインターネットバンキングを監視する等の取組を強化するとともに、県警ホームページや防犯アプリ等のあらゆる広報媒体を活用して防犯情報を発信するなど犯罪抑止に向けた各種対策を引き続き推進してまいります。
また、いわゆる闇バイト強盗と称する凶悪犯罪の発生は県民の体感治安に大きな影響を与えていることから、SNS上の闇バイトに関する有害情報の削除をはじめ若者を中心に犯罪に加担させないための取組を保護対策と併せ推進してまいります。
このほか、ストーカーや配偶者暴力といった人身安全関連事案については事態が急展開して重大事件に発展するおそれが大きいことから、関係機関と緊密な連携を図りつつ被害者やその家族の安全確保を最優先に組織的な対処を徹底してまいります。
第2は、地域住民の不安を解消する街頭活動の推進についてであります。
資料5を御覧ください。
県警察では、地域の犯罪や交通事故などの発生実態を踏まえた街頭活動を推進するとともに、制服警察官やパトカーの姿を街頭に示し不審者に対する積極的な職務質問やレッド・ボイスパトロールを行うなど警戒活動を強化し事件事故の抑止や犯罪の検挙に努めております。
これに加え、依然として後を絶たない特殊詐欺やSNS型投資・ロマンス詐欺をはじめ悲惨な交通事故を未然に抑止するため、巡回連絡などを通じて広く防犯指導等を行っているほか、広報誌や交番速報を活用したタイムリーな情報発信を推進しております。
また、110番通報の受理状況でありますが、昨年中の総受理件数は22万1167件であり、前年と比べ1万378件減少しました。不要不急の通報が全体の2割強を占めることから、引き続き110番通報の適切な利用を呼びかけてまいります。
第3は、各種犯罪の取締りについてであります。
資料6を御覧ください。
その1は、重要犯罪と特殊詐欺等の取締り状況であります。
重要犯罪につきましては、昨年11月末から年末にかけて掛川、富士宮、清水などの管内で強盗目的の殺人未遂事件のほか郵便局や一般住宅に対する強盗未遂事件などが発生しましたが、初動捜査を徹底した結果、被疑者の特定に至り検挙しています。
特殊詐欺等につきましては、SNS型投資・ロマンス詐欺でだまし取られた被害金の流れを追跡し資金洗浄役の被疑者らを組織犯罪処罰法違反等で検挙するなど取締りを推進しております。
その2は、組織犯罪の取締り状況であります。
暴力団の取締りにつきましては、六代目山口組系の総長、組長といった幹部組員を露店出店権不正取得詐欺事件や傷害事件で検挙するなどしたほか、稲川会系暴力団員等による覚醒剤密売事件を検挙しております。
第4は、総合的な交通事故防止対策についてであります。
資料7を御覧ください。
昨年中の人身事故の発生状況は、前年と比べ件数及び負傷者数が減少した一方、交通死亡事故多発警報が2度にわたり発令されるなど死者数は大幅に増加しました。特に高齢者が死者全体の6割を占めたほか5年ぶりに小学生が、4年ぶりに高校生が死亡する事故も発生しており、引き続き高齢者と子供に重点を置いた対策が必要であります。
このような情勢を踏まえ、第11次静岡県交通安全計画の最終年となる本年は年間死者数80人以下などの目標達成に向け高齢者や子供をはじめとした歩行者、自転車利用者に対する広報啓発のほか歩行者保護に資する指導取締り、効果的な交通安全施設の設置など総合的な交通事故防止対策を推進してまいります。
第5は、テロ対策・大規模災害等緊急事態への対応についてであります。
資料8を御覧ください。
その1は、テロ対策についてであります。
テロ等不法行為を未然に防止するため、官民一体となった合同訓練を継続的に実施しており、昨年12月には公共交通機関との連携を強化するためJR伊東駅及び同バスターミナルにおいて施設管理者等と連携した不審者対応訓練を実施しました。
また、例年初詣では多くの参拝客が集まることから施設管理者と連携して参拝客及び付近住民の安全対策や不法行為の未然防止対策を図るなどテロ対策を実施しました。
県警察では、人が多く集まる行事等において雑踏事故やテロ等不法行為を未然防止するため、官民一体となった警戒警備を引き続き強化してまいります。
その2は、大規模災害等緊急事態への対応であります。
昨年11月には、県内の一部地域に大雨洪水警報及び記録的短時間大雨情報が発表され、県下各地で道路冠水や道路への土砂流出などが発生し水没した車両内から運転手を救出救助したほか警戒や交通誘導などを実施しました。
県警察では、能登半島地震の教訓を受け災害時における孤立地区への部隊進出や通信機能の確保を柱とした県、消防等の関係機関や民間事業者との合同による各種災害警備訓練を行い、関係機関等とのさらなる緊密な連携を図り災害対処能力の向上に努めてまいります。
最後に資料はございませんが、犯罪被害者等への中長期にわたる途切れない支援体制を強化するため、来年度静岡県犯罪被害者等支援条例を県知事部局へ移管することとなりました。
県警察としては、これまで以上に県と連携し犯罪被害者等に寄り添った支援に取り組んでいく所存であります。
私からは以上であります。
○河合総務部長
私からは警察費予算について御説明いたします。
公安委員会所管事項等説明資料及び議案説明書を御覧ください。
令和7年度関係の議案説明書150ページを御覧ください。
第1号議案「令和7年度静岡県一般会計予算」のうち、第11款警察費の予算額は859億4691万1000円であります。
主要事業といたしまして、公安委員会所管事項等説明資料の資料1に3つの事業費を上げております。
資料1−1は警察官の増員に伴う経費であり、1−2は信号機の新設、改良やLED化などを行う交通安全施設等整備事業費、1−3は下田警察署や交番、駐在所などの建築工事などを行う警察庁舎整備事業費で詳細は資料のとおりであります。
以下、事業内容につきまして議案説明書の項、目ごとに御説明いたします。
第1項警察管理費は、822億2543万6000円であります。
第1目公安委員会費は、1623万2000円で公安委員の報酬及び公安委員会の運営に要する経費であります。
第2目警察本部費は、700億3210万1000円で(1)職員給与費から152ページの(8)地域警察管理事業費までの各事業を行います。
次に、第3目運転免許費は16億2583万1000円で153ページの(1)運転免許事業費及び(2)運転者教育事業費の事業を行います。
次に、第4目交通安全対策費は69億4118万1000円で(1)交通安全活動推進事業費から154ページの(5)自動車保管場所証明ワンストップサービス・システム整備事業費までの各事業を行います。
次に、第5目警察施設費は35億8868万1000円で(1)警察施設管理運営事業費から(4)中部運転免許センター建設整備事業費までの各事業を行います。
155ページの第6目恩給及び退職年金費につきましては、県知事部局が所管しております。
次に、第2項警察活動費第1目警察活動費の予算額は37億2147万5000円で(1)共生対策推進事業費から157ページの(13)警戒警備対策事業費までの各事業を行います。
次に、227ページの警察本部の欄を御覧ください。
債務負担行為についてであります。
62細江警察署非常用発電機浸水対策電気設備工事契約など8件につきまして、債務負担行為の議決を求めるものであります。
令和7年度関係は以上でございます。
続きまして、令和6年度関係の議案説明書139ページを御覧ください。
第50号議案「令和6年度静岡県一般会計補正予算」のうち、警察費予算につきまして御説明いたします。
第10款警察費の補正額は、4億1348万6000円の増額で予算現計額は858億463万7000円となります。
第1項警察管理費は、4億8422万7000円の増額であります。
第1目公安委員会費229万1000円の減額は、公安委員の報酬を補正するものであります。
次に、第2目警察本部費6億8536万5000円の増額は(1)職員給与費から140ページの(6)地域警察管理事業費までの各事業費を補正するもので警察職員の人件費などの補正であります。
次に、第3目運転免許費4845万2000円の減額、141ページの第4目交通安全対策費7254万円の減額、142ページの第5目警察施設費7239万2000円の減額は各事業費の確定などに伴う補正であります。
第6目恩給及び退職年金費につきましては、県知事部局が所管しております。
次に、143ページの第2項警察活動費第1目警察活動費7074万1000円の減額は各事業費の確定などに伴う補正であります。
次に、繰越明許費であります。
177ページの警察本部の欄を御覧ください。
警察施設費の交番・駐在所建設事業において、年度内に事業を完了させることが困難でありますことから事業費を繰り越すものであります。
以上でございます。御審査のほどよろしくお願いいたします。
○日吉警務部長
私からは提出しております条例2件について御説明いたします。
公安委員会所管事項等説明資料の資料2を御覧ください。
議案説明書は333ページに記載がございます。
第23号議案「静岡県地方警察職員定数条例の一部を改正する条例」についてであります。
本条例案は、厳しい治安情勢に的確に対処するため警察法施行令に定める地方警察官の定員の基準が改正され本県警察官が増員されることから、警察官の階級別定数及び附則の改正を行うものであります。
本条例案は、令和7年4月1日から施行しようとするものであります。
続きまして、説明資料の資料3を御覧ください。
議案説明書は339ページに記載がございます。
第27号議案「静岡県地方警察職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」についてであります。
本条例案は、人事委員会の勧告等に基づき警察職員の給与の改定を行うため所要の改正を行うものであります。
本条例案は、令和7年4月1日から施行しようとするものでありますが、そのうち扶養手当の支給額及び地域手当の支給割合についてはそれぞれ段階的に見直す特例措置を講じていくものであります。
以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。
○小沼委員長
以上で当局側の説明が終わりました。
これより公安委員会関係の質疑等に入ります。
なお、所管事務調査も併せて行います。
では、発言願います。
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