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委員会会議録

質問文書

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令和5年9月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:杉山 盛雄 議員
質疑・質問日:10/04/2023
会派名:自民改革会議


○杉山(盛)委員
 一問一答方式で2問。
 3番、5番、8番、9番委員からヴァンジ彫刻庭園美術館跡地の話がいろいろと出ておりましたけれども、美術館は9月にもう閉館しているんですね。私も見に行きましたが、ヴァンジ彫刻庭園美術館はともかく、その手前の庭園はすばらしかったんですよ。本当にああいう庭園はちょっと目を離して整備しなければ、多分どこが庭園だったのかなというくらいに荒れると思うんです。
 いろんな質問が出ましたけれども、例えば施設の活用のコンセプト、明確化や運営方法、特に8番委員からは公設民営とそれなりに提案が出ているわけであります。
 6月の委員会ではクレマチスの丘広域的活用構想案として一定の方向性も出ているんですが、根本的な問題として美術館施設は今県のものじゃないでしょ。県がまだもらっていないんですよ。まだ譲渡される前で違う人が持っているわけです。そこにいろいろな提案をすることは確かに議員として、県として考えることは必要ですが、もらっていないものに関していろいろな提案を幾らしても、もらわないと県として本当にやるつもりがあるのかないのかということや公設民営を含めて答えが出ないような気がするんですよ。すごくそういうところの違和感を今いろんな質問聞いていて感じていたんですが、県としてどう考えていますか。

○村松スポーツ・文化観光部長
 2番委員御指摘のとおり、ヴァンジ彫刻庭園美術館はこれまで20年間にわたり施設と特色あるクレマチスの花が咲き誇る庭園を管理してきておりました。9月末で閉館になるとのことで、県も現状を確認はしています。ただ閉館で庭園の維持レベルをかなり落とした形になっていると聞いております。現場にも足を運び、早急に手を入れないといけない、あるいはこのまま放置しておくわけにはいかないと危機感を持っています。
 いろんな方々からも施設の運営について様々な御提案を頂いております。県としましては、まずは前提となる譲渡受入れの方針を固めた上で、民間事業者へのヒアリングであるとか先進事例の調査を同時並行的に進めていかねばと思っています。そういった意味で、関係市町とも情報の共通認識を持って、地元からもこの施設を県と市町、それから民間事業者が一体となって維持していくことについてかなり議論も深まってきたと思いますので、これから譲渡を受ける準備を進めながら、さらに民間へのヒアリングや利活用計画を策定できればと思っております。

○杉山(盛)委員
 ヴァンジ彫刻庭園美術館跡地に関して、数名の方々が委員会を通して様々な問題点を民間のレベル、立場で話合いを何回もされました。その結果を踏まえ、県が譲渡をされたほうがいいとの結論がもう既に出ているわけでしょ。
 確かに県議会議員がいろんなことを言って、いろんな提案することは勝手だけれども、民間、県観光協会の会長などいろんな方々が集まって、スルガ銀行との関係やいろんな状況も踏まえて相当激しく深く話合いをしていると思うんです。その結果として県が譲渡されて利活用するためのいろんな話は出ています。各市町にしても、県のものでないものに対する予算化はできないんじゃないですか。幾らお金出してくれるのか、どういう協力をしてくれるのかと提案しても仮定の質問には答えられないと思うんです。
 だから提案します。
 県としては、例えば特に機械物を含んだ設備は時がたてばたつほどお金がかかってしまうのは当たり前の話なので、早急に、この9月議会ではもう無理でしょうから12月議会にその提案をして賛否を取ってもらう。何が一番問題で、それについてはこう努力していきますといった話合いを進めて12月議会あたりで決める。そのときでも3か月後なので、庭園だけでも何千坪もあるわけですから草を刈るだけでも相当かかると思います。そこのところの理解を得られるよういろんな努力をしながらも、12月定例会ぐらいで指針を出して予算案を上程すべきではないかと思いますが、いかがですか。

○村松スポーツ・文化観光部長
 ただいま2番委員から御提案ありました点については、もう9月で閉館したことから一刻も早く譲渡を受けたいと考えております。
 ただ、無償譲渡の受入れは議案等何かが出てくるわけではございません。2番委員から御提案のありました、例えば無償譲渡を受けた後の維持管理費、それから利活用策定のお金なども必要になってきます。12月の補正予算でそういった部分も上程し、無償譲渡の件を引き続き本会議、委員会で議論できる環境になるように、これから関係者等ともしっかり調整し、やっていきたいと思います。

○杉山(盛)委員
 ヴァンジ彫刻庭園美術館跡地の地域――クレマチス、そしてヴァンジの庭園も含めたところを民間の方々がものすごく注目しているんです。やってみたいという民間の方からの引き合いが私のとこにも来ています。だけどもここの話がきっちり決まるまではそんなことを言えないじゃないですか。
 クレマチスの丘としてあのレストランができた当時は半年くらい予約で埋まってしまっていて入れなかったくらい人気のあったところでした。また静岡がんセンターの山口名誉総長からもがんセンターの患者さん、そして家族の方々も含めて、本当に癒しの場になっている、何とかしていただきたいとの話がありました。
 だから、県が譲渡を受けて、その後公設民営、例えば部分的にレストランは民間といった話合いができるよう早急の結論を出していただきたいと要望しておきます。

 次の質問、当委員会の所管ではないことはもう分かっている浜松球場に関することです。
 昨日、球場の新設に関する陳情に浜松市長をはじめとする方々が参りました。建設に当たっての関連やいろいろな話合いを知事に対してしたわけです。
 違和感があるのは、浜松球場のいろんな検討をしていくのが建設委員会であることです。当委員会が所管する部の名前は何て言うの。スポーツ・文化観光部ですよね。まさしくスポーツと文化と観光が混じった浜松の新球場が当委員会の所管外であることには違和感を覚えますが、どうですか。

○村松スポーツ・文化観光部長
 スポーツの振興を政策の1つに掲げておりますスポーツ・文化観光部長としてお答えいたします。
 従来スポーツ施設というのは、いわゆるスポーツ施設という観点から作られていたものが多いと思います。
 現在国でもいろいろとスタジアム・アリーナ改革みたいなものがあり、スポーツをするスポーツ施設、それに加えて見るスポーツ施設といった観点も入ってきているところです。
 そういった意味では、どう施設を利活用できるという部分は、やはりスポーツ・文化観光部としても交通基盤部と連携していく必要があると認識しております。

○杉山(盛)委員
 建設委員会は建設費だけだよね。一番大事なことは、造るときのコンセプトと造った後の運営方法です。
 建設委員会に所属していたときだと思いますが楽天球場に行ったことがあります。球場を楽天がお借りするときに最初にたった3名の若者――楽天が球場を運営するにあたってどういうコンセプトでどういう運営方針でやったらいいかと考えた人たちがいたんです。例えば球場の中に掲げてあるお金を頂けるスポンサーの方々の名前やら何やらも当たり前の話でしたが、一番強烈に覚えていたのが選手がいるダッグアウトの真横に貴賓席を幾つも作って年間席で何百万円という金額を取って試合があるときには見に来ていただく。今日行きますよと言ったなら食事なんかも超一流のものが用意されるというコンセプトです。
 その中の1人が静岡県出身の若者で、たしかそのお父さんは天竜の人といった話をしたのをよく覚えていて、浜松球場が万が一できたらこの人に公設民営で社長を頼んで運営してもらったらきっとうまくいくじゃないかなって思った人物です。当時まだ30代か40歳になったぐらいの人です。いよいよ浜松球場の話が煮詰まってきて調べてもらったらその人は楽天を辞めたということでした。今何をやっているんですかと聞いたらビズリーチという会社を設立した人――間違いだったら申し訳ないけど――と聞きました。
 そういう方々はいろんな観点から設営から運営などをするわけです。
 浜松球場について、ただドームにするだとかウミガメがどうだとかそんな程度の低い話ではなく、浜松を本当に静岡県の顔として浜松球場を拠点に、浜松の文化も観光ももっとよくしていくんだという話合いが必要な気がするんです。ただ予算だけで建設委員会に任せておいて本当にいいものかとすごく疑問を感じます。スポーツと文化、観光にもなるわけですからね。
 ある人がどこかで行われた矢沢永吉のコンサートを見に行ったら全然盛り上がらなかったと言うんです。何でと尋ねたら、木材を使った球場だからコンサートをやっても全然反響せず全然盛り上がらなかったという話でした。浜松球場には木材の球場なんて話もちらちらあるので、どうなのという心配も個人的にはあります。
 浜松球場は多分数百億円という大きな予算のものになるので、絶対に成功しなければいけない。そのためにはいろんな角度からいろんな委員やら、もちろん民間活力を使ってにぎわいができる考え方、例えばジャパネットたかたが今回当委員会が視察に行く長崎に作っているスタジアムシティーも本当は民活でやっているものすごく最大の事業です。一千億円以上、そして8万平米以上の大きなところでサッカー場の横に巨大なホテルがあって、そのホテルから全試合が見られる。アリーナというコンセプトは民間だからできると思うんです。公設民営が一番望ましい。民営の場合には相手、どこがやるのが一番いいかがすごく大事だと思います。
 所管外の件に関しての提案をして質問を終わります。

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