本会議会議録
委員会補足文書
令和6年9月定例会建設委員会
議案説明及び所管事項等の報告 【 当局側説明 】 発言日: 10/03/2024 会派名: |
○森本交通基盤部長
本議会に提出しております交通基盤部関係の案件の概要と所管事項の状況につきまして、建設委員会説明資料(交通基盤部)により御説明申し上げます。
なお、事前に議案及び議案説明書の関連ページを記載した一覧表をお配りしてございますので、御参照頂ければと思います。
それでは、説明資料5ページを御覧ください。
初めに、提出案件についてであります。
今回提出しております交通基盤部関係の案件は、予算議案3件、別号議案10件、報告4件の計17件であります。
6ページを御覧ください。
まず、1第113号議案「令和6年度静岡県一般会計補正予算」についてであります。
(1)繰越明許費であります。
これは、年度内に事業を完了することが困難と予測されるもののうち、発注準備が整う箇所について計27億8500万円の繰越明許費を計上するものであり内訳は記載のとおりであります。
7ページを御覧ください。
次に、(2)債務負担行為の補正についてであります。
まず変更でありますが、ア令和6年度において債務負担行為を行うものとして、道路事業工事契約及び小笠山総合運動公園動く歩道制御盤更新工事契約についてそれぞれ記載のとおり工事予定額等を変更するものであります。
8ページを御覧ください。
次に、イ令和5年度以前において債務負担行為を行ったものとして、道路事業工事契約及び海岸事業工事契約についてそれぞれ表に記載のとおり工事予定額等を変更するものであります。
9ページを御覧ください。
次に追加でありますが、ア社会資本整備総合交付金事業等5件、イ県単独生活環境整備事業8件、さらに、ウその他として現年災害土木施設復旧事業工事の契約について発注の平準化や事業効果の早期実現を図るため債務負担行為を追加するものであります。
10ページを御覧ください。
次に、2第115号議案「令和6年度静岡県清水港等港湾整備事業特別会計補正予算」についてであります。
(1)債務負担行為の補正についてであります。
令和6年度において債務負担行為を行うものとして、清水港新興津荷役機械整備事業工事契約について記載のとおり工事予定額及び債務負担行為限度額を変更するものであります。
次に、3第116号議案「令和6年度静岡県流域下水道事業会計補正予算」についてであります。
(1)債務負担行為の補正についてでありますが、これは流域下水道事業下水汚泥処理業務委託契約について記載のとおり債務負担行為を追加するものであります。
次に、4第120号議案「刑法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例」でありますが、これは刑法等の一部を改正する法律及び刑法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係法律の整理等に関する法律の施行に伴い、関係する条例について所要の改正を行うものであります。
11ページを御覧ください。
次に、5第122号議案「建設事業等に対する市町の負担額について」でありますが、これは令和6年度において施工する建設事業等に対する市町の負担額について議決を求めるものであります。内訳は表に記載のとおりであり、負担総額は計欄に記載のとおり34億8076万4000円であります。
次に、6第123号議案「津波対策施設等整備事業(河川)に対する市の負担額について」でありますが、これは令和6年度において施工する津波対策施設等整備事業(河川)に対する浜松市の負担額について議決を求めるものであり、負担額は表に記載のとおり2億円であります。
次に、7第125号議案「流域下水道の維持管理に要する費用の市町の負担額の変更について」でありますが、これは令和6年度の狩野川東部及び西部流域下水道の維持管理等に要する市町の負担額を記載のとおり変更することについて議決を求めるものであり、変更後の負担総額は計欄に記載のとおり28億8943万7705円であります。
12ページを御覧ください。
次に、8議案第126号、9議案第127号の2件は土木工事の、また10議案第128号は建築工事の請負契約の一部変更についてであり、それぞれ記載のとおり一部変更の議決を求めるものであります。
13ページを御覧ください。
次に、11議案第129号から13議案第131号までの3件は、建築工事の請負契約についてであり、それぞれ記載の内容で入札が完了したことから契約を締結するため議決を求めるものであります。
14ページを御覧ください。
次に、14報告第36号から15ページ16報告第38号までの3件は交通事故による損害賠償事件について、また17報告第40号は枯れ枝の落下事故による損害賠償事件について、それぞれ記載のとおり専決処分したことから報告するものであります。
以上が提出案件についてであります。
次に、所管事項について前回の建設委員会での御説明以降、進捗や変化などがあった主な項目について御説明いたします。
21ページを御覧ください。
公共交通への自動運転の導入についてであります。
路線バスにおける運転手不足等の課題を解決する手段となる自動運転の実用化に向け、産学官連携の取組を進めております。今年度は、3(2)に記載のとおり自動運転の実装に向け市町との役割分担の下、各地区において実験を計画しており、10月の松崎町、12月の袋井市、1月の富士市での実施を予定しております。
26ページを御覧ください。
熱海市伊豆山地区土石流災害への対応状況についてであります。
本年5月に、熱海市が復興基本・まちづくり計画の第2版を公開し、河川改修、基盤整備事業の推進の完了年度が当初の令和6年度から令和8年度まで延伸することが示されました。伊豆山地区の復旧・復興のため、引き続き事業完了に向けて熱海市と連携を図った上で取組を進めてまいります。
29ページを御覧ください。
建設発生土の処理に関する基本方針についてであります。
建設発生土の適正な処理の推進につきましては、静岡県議会盛土等の規制に関する条例等検証特別委員会から御提言を頂いたところでございます。引き続き県が主体となってストックヤードの整備を進めるとともに、産学官の関係者が参加するみらいの県土研究会での意見を踏まえスピード感を持って地域の実情に応じた処理施設等の検討を進めてまいります。
31ページを御覧ください。
土木工事における新技術の活用促進についてであります。
昨年10月に開催した新技術交流イベントin Shizuokaでは、95の企業、団体から117の新技術が紹介され、約1,100人が参加しました。本年度は11月13日に開催し、建設現場の課題解決につながる新技術の現場導入の推進、生産性の向上を図り、安全・安心の県土づくりの実現につなげてまいります。
35ページを御覧ください。
県有建築物における地球温暖化対策の推進についてであります。
新築する県有建築物は、エネルギーの消費量を原則50%以上削減することとし、ZEB化設計指針に基づき設計を行ってまいります。既存建築物につきましては省エネ改修計画の作成を進めており、今年度は4施設について計画を作成いたします。グランシップにつきましては、今年度から昨年度作成した改修計画の一部である大ホールのLED化工事を行い温室効果ガスの削減を図ります。
49ページを御覧ください。
伊豆地域における有料道路事業についてであります。
伊豆中央道、修善寺道路へのETC導入につきましては、県道路公社と高速道路会社との間で締結した基本計画検討業務委託が8月に完了し、役割分担を定めた基本協定を締結いたしました。今後設計協定を締結し詳細設計に着手する予定であります。引き続き国道414号静浦バイパスの整備を推進するとともに、伊豆中央道、修善寺道路への一日も早いETCの導入、関係市町と連携した生活道路への流入対策に取り組んでまいります。
51ページを御覧ください。
県道静岡焼津線(浜当目トンネル)の通行止めについてであります。
本年7月2日に大崩海岸で大規模な斜面崩壊が発生したことを受け、道路利用者の安全を第一に考え浜当目トンネルを通行止めとしております。早期復旧に向けて、7月24日に設置した対策検討会で斜面崩壊とトンネル変状の発生メカニズム等の究明や必要な対策について検討を行ってまいります。
59ページを御覧ください。
流域治水の推進についてであります。
流域治水の取組として水災害対策プランなどを策定し、地域の特性に応じた減災対策を流域一体で推進しております。本年2月には、新たなステージに入った水災害への取組の方向性や重点対策などをまとめたレポートを策定し公表しました。今年が七夕豪雨災害から50年の節目に当たるため、七夕豪雨災害から50年をテーマとしたシンポジウムやパネル展を全県下で実施するなど水災害の自分ごと化に関する取組を推進しております。
62ページを御覧ください。
沼川流域の治水対策についてであります。
沼川新放水路につきましては、今年度国道1号下流の函体工事と防潮堤水門工事を引き続き進め、国道1号交差部の橋梁について国と受託工事の協定を締結した後、迂回路工事を進めていく予定であります。
66ページを御覧ください。
土砂災害対策の推進についてであります。
避難所等を保全する箇所など事業効果の高い箇所のハード対策と土砂災害警戒区域の周知などのソフト対策の両面から総合的な土砂災害対策を進めております。
令和5年は台風第2号等により59件の土砂災害が発生しました。本年は6月の大雨等により80件の土砂災害が発生しております。また航空レーザー測量を活用し新たに9,047か所の土砂災害警戒区域等の候補箇所を抽出しており、今後人家が集中する地区など優先度の高い箇所から基礎調査を行い、要件を満たす箇所を順次追加指定してまいります。
68ページを御覧ください。
令和4年及び令和5年の公共土木施設災害の発生状況についてであります。
県及び政令市を含む市町の災害箇所数は、令和4年が611か所、令和5年が259か所、合わせて総数870か所となります。そのうち県管理施設の災害件数が518件となっており、本年7月末時点で388か所の工事が完了しました。残りの130か所については早期復旧工事を進めております。
次に、本年の災害の発生状況は9月10日時点で県及び政令市を含む市町の災害箇所数は129か所、約79億円の被害額となっており、現時点までに46か所、約19億円の査定決定を受けています。被災状況に応じて応急工事や本復旧工事に着手し、早期復旧に努めてまいります。
70ページを御覧ください。
令和6年8月の台風第10号による被害の発生状況についてであります。
県内では台風の接近前より大気の不安定な状況が続き、静岡市の静岡観測所では8月23日に時間最大雨量が80ミリ、降り始めから9月4日までの雨量が静岡市の久能観測所では1,000ミリを超える猛烈な雨となりました。この雨により、土砂災害、道路や河川などの公共土木施設に被害が発生しました。
土砂災害の発生状況につきましては、静岡市、浜松市、熱海市など県内で43か所発生し、人的被害はなかったものの、3件の住宅被害がありました。このうち規模が大きく次の降雨で住宅等に再度の災害のおそれのある箇所につきましては、国と緊急的な対策工事の協議を早急に進めてまいります。
次に、交通基盤部所管の公共土木施設の被災状況につきましては、本年9月11日時点で県管理施設が54か所、政令市を含む市町管理施設が22か所の合計76か所で発生しており、被害報告金額は37億9800万円となっております。
現在、緊急性の高い箇所、市民生活に影響を及ぼすおそれのある箇所は応急対策を進めております。今後、国による災害査定を経て災害復旧事業に着手し、早期復旧に向けて取り組んでまいります。
なお、気象や降雨の概況などを含む被害の概要につきましては、別途配付いたしました資料を御覧ください。
77ページを御覧ください。
浜松市沿岸域の津波対策のうち馬込川河口部の水門工事についてであります。
現在整備中の本体工及び扉体工は順調に進捗しており、今年度は新たに操作室工を契約しました。令和9年度の完成を目指し、引き続きコスト縮減を図るとともに、早期の効果発現に向け取り組んでまいります。
78ページを御覧ください。
三保松原の景観改善の取組についてであります。
富士山の世界文化遺産登録を契機に、防護と景観を高い次元で両立するため消波堤を突堤に置き換える工事を順次進めており、現在は2号突堤(南)の設計を完了し、鋼管ぐいの工場製作に着手しております。
80ページを御覧ください。
逢初川の復旧状況についてであります。
河川の復旧について、熱海市の復興まちづくり等と連携して進めており、用地については現在約6割の取得が完了しております。工事につきましては、市道伊豆山神社線交差部をはじめ用地の協力が得られた市道岸谷2号線のボックスカルバート工事と護岸工事に着手しており、残る区間の復旧工事については、引き続き地元住民に対して現地にて個別に丁寧な説明を行い事業の進捗を図ってまいります。
81ページを御覧ください。
静岡市葵区杉尾地区・日向地区の不適切盛土における対応についてであります。
杉尾地区につきましては、令和5年11月に行政代執行に着手し、現在、地区東側の土砂搬出を進めております。日向地区につきましては、本年6月森林法を所管する静岡市と行政代執行の実施に向けた基本協定を締結し、現在代執行の費用負担及びスケジュールの調整を行っております。並行して代執行工事に関しては汚染土壌に対応した設計を進めており、年内の行政代執行着手を目指してまいります。
96ページを御覧ください。
地域公共交通の課題解決に向けた公共ライドシェアの展開についてであります。
バス、タクシーによる移動手段の維持確保が困難な交通空白地等の解消には公共ライドシェアが有効な対策の一つであることから、共助型交通をはじめとする公共ライドシェアを県内全域に展開することとし、地域の実情に応じた導入に取り組む市町を支援してまいります。
100ページを御覧ください。
令和6年静岡県地価調査の結果についてであります。
県では、令和6年地価調査の結果を9月18日に公表いたしました。県内の地価は、住宅地については下落したものの、4年連続で下落率は縮小しました。また商業地については下落から上昇に転じ、工業地については3年連続で上昇しました。地価調査の結果は、一般の土地取引価格の指標等に広く活用されることから引き続き地価動向に注視してまいります。
104ページを御覧ください。
遠州灘海浜公園(篠原地区)の整備についてであります。
公園基本計画につきましては、6月議会で御審議していただき7月に公表いたしました。今後は国の事業認可を取得し、浜松市と連携して用地調査、用地取得を進めてまいります。
これと並行して、県と浜松市で構成する協議会を設置し、公園を含む全体的な利活用の構想及び当該構想に基づく野球場3案それぞれの公園計画を作成しながら役割分担、費用負担等についても協議し、野球場の規模、構造の最適案を検討してまいります。
以上で私の説明を終わりますが、よろしく御審査のほどお願いいたします。
○萩原収用委員会事務局長
私からは、収用委員会関係の所管事項について御説明申し上げます。
建設委員会説明資料(収用委員会)3ページを御覧ください。
静岡県収用委員会の委員の構成についてであります。
現在の委員構成は名簿のとおりであり、土地収用法に基づき委員7人、予備委員2人を任命しております。
前回の6月定例会の時点からの異動の状況でございますが、名簿の最上段の太枠の箇所を御覧ください。
前会長が任期満了により本年8月6日付で退任したことに伴い、8月8日に委員の互選により弁護士の松田康太郎委員が新たに会長に選出され就任しております。
また、同じく太枠で囲みました弁護士の小宮山克己委員、岸田真穂予備委員につきましては、6月定例会において任命の同意を頂き、8月7日に就任しております。
4ページを御覧ください。
収用委員会の開催状況、裁決申請の処理状況等についてであります。
収用委員会は定期的に会議を行っており、本年度は1の表太枠部分に記載のとおりこれまでに計6回の会議等を開催しております。また裁決申請の処理状況につきましては、2の表太枠部分に記載のとおり現在係属中の案件はございません。
収用委員会関係の説明は以上であります。よろしく御審査のほどお願い申し上げます。
○沢田委員長
以上で当局側の説明が終わりました。
これより質疑等に入ります。
なお、所管事務調査も併せて行います。
では、発言願います。
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