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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和5年6月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:加畑 毅 議員
質疑・質問日:07/05/2023
会派名:自民改革会議


○加畑委員
 一括方式でお願いします。私のほうからは4つ質問がございます。
 産業委員会提出案件の概要及び報告事項58ページの施設園芸の生産振興支援、70ページの基幹農業水利施設の更新整備の推進、75ページの森林吸収源対策の推進、86ページの主要魚種の現状と対応の4点について質問させていただきます。
 最初の施設園芸の生産振興支援ですけれども、今年度から新たに創設された持続的農業経営支援事業の申請状況については、施設園芸は84件で県の補助金ベースは1.1億円、その他の露地栽培の作物等は33件で約5000万円、合わせて117件で1.6億円弱と予想を上回る申請額となっているのは農業者の期待の表れだと思います。審査会を通しての採択のようですけども、採択状況を教えてください。それからメロン、イチゴ等作物別の申請状況と採択状況を伺いたいです。

 2つ目は、基幹農業水利施設の更新整備の推進についてです。
 県内の基幹農業水利施設は、耐用年数を経過しているものが560か所で全体の約6割、耐用年数が10年以内のものが219か所で約2割ということになっております。老朽化によって農業への悪影響が懸念される状況ですけれども、更新には多額の費用がかかることから予算を平準化して優先順位をつけて計画的に更新していくことが不可欠だと思います。
 県は、今後の実施事業費等を年間30億円から40億円をめどに進めているようですけれども、優先順位のつけ方の基準、それから進め方の内容を伺います。

 3番目は、森林吸収源対策の推進についてです。
 カーボンニュートラル社会の実現に向けて、温室効果ガスの削減量を認証して取引できるカーボンクレジット制度の活用は有効な手段かと思います。
 森林分野において、今年度から新たに森林クレジットの創出に取り組むとのことですけれども、内容を伺いたいです。

 最後の質問は、主要魚種の現状と対応についてです。
 キンメダイの取組として、今年度は食害対策として食害の発生位置や量を把握するスマートフォンアプリを開発するとありますけれども、その開発方法とその内容を伺いたいです。あと食害対策にどのように生かしていくのか、県の考え方を伺います。
 また、漁獲量管理――TACに関する状況として、令和4年9月に公表された資源評価では事業者が要望している食害と自主的管理措置が考慮されなかったため、実情に即した資源評価を行うよう調整に努めているとのことですけれども、そもそも考慮されなかった理由は何だったのでしょうか。令和4年9月の資源評価で考慮されなかった理由を伺うと同時に、国との調整状況を伺います。

○中村農芸振興課長
 6番委員御質問のうち、今年度から新たに実施しております持続的農業経営支援事業の申請状況と採択状況について御報告いたします。
 まず、申請状況につきましては、お手元の資料のとおり施設園芸には84件の申請がございました。そのうち主なものは温室メロン、イチゴ、トマトとなってございます。
 また、採択状況ですけれども、6月末に審査を行いました。その結果施設園芸につきましては、65件を採択させていただいております。その内訳といたしましては温室メロンが45件、イチゴが13件となってございます。

○細野農地整備課長
 私からは、基幹農業水利施設の更新整備の優先順位とその進め方について御説明申し上げます。
 農業水利施設につきましては、地域の農業者の皆さんが日頃から適切に維持管理をされているおかげで、耐用年数が過ぎましても現役で稼働している状況です。しかしながら耐用年数が超過しているという事実がありますので計画的に更新するために、まずは施設の耐用年数が10年以下になった施設について施設の劣化状況、水を配分する機能がどうなっているかを確認しまして、老朽化の度合い――健全度を評価しております。
 優先順位につきましては健全度が基本となりますけれども、その施設が損傷した場合に営農にどれだけ影響があるか、またはその地域にどれだけリスクがあるか等を加味しまして、最終的には地元の土地改良区、市町と協議して順位を決めております。
 施設によって様々な状況がございますので、部分的に改修する長寿命化対策と全面改修を組み合わせ、工事費の縮減と平準化を図りながら計画的に進めているところです。

○中山森林計画課長
 私からは、森林クレジットの取組についてお答えしたいと思います。
 森林分野ではJクレジットが注目されておりますけれども、クレジットの創出に向けては制度だけではなく認証の取得方法などの理解促進が重要であるという考えから、県では今年の5月にセミナーを開催して森林クレジットの創出に係る手続や販売取引などの状況、それから3次元点群データを活用したモニタリングの手法などを周知いたしました。
 今後につきましては、県営林において県自ら認証取得に取り組みまして、そこで得たノウハウを今後、森林クレジットを取る方々に対して普及していくこととしております。
 それらに加えて、クレジットの登録の際の課題解決のためにアドバイザーを派遣するなどの支援もしてまいりたいと思います。こうした取組を通じて静岡県産クレジットの創出に努めてまいりたいと思います。

○伊藤水産資源課長
 キンメダイに対して2つ質問がありました。1つはスマートフォンアプリの話、もう1つはTACシステムの話だと思いますけれども、まず2つ目のほうから回答させていただきます。
 資源評価に食害情報と自主的管理措置が考慮されなかった理由ですが、この食害状況についてはデータ数が非常に少なく、資源評価するのにデータが足らないと判断されたためです。自主的管理措置については、キンメダイは静岡県だけではなくて東京都、神奈川県、千葉県それぞれの漁業者が獲っているのですが、場所によって自主的管理措置が違い、それを評価するのにはまだ十分データが集まっていないため今回はまだ考慮されていないことになっています。今後このデータを収集して国の評価に生かされるように働きかけをしていきたいと思っています。
 1つ目のスマートフォンアプリの話ですが、食害情報は今まで紙に記入してもらってそれを収集する形でしたけれども、それだとどうしてもデータが集まらないため、もっと簡単にデータを収集できるように、例えばスマートフォンに声で入力するだけでデータが集まるといったアプリを開発していきたいと思っています。それに基づいて、先ほどの資源評価に食害状況を十分反映させることがまず第一の目的であります。
 また、どこの場所で被害があったかが分かると、そこの場所を避けることによって被害を軽減できるだろうと考えております。

○加畑委員
 最初の施設園芸の生産振興支援についてお聞きします。
 中村農芸振興課長から説明を受けましたけれども、メロン、イチゴ、トマトとありました。採択した65件のうちメロン45、イチゴ13のことでしたが、残りはトマトということですか。それとも他の種別もあり、メロンとイチゴが主なところという解釈でよろしいんでしょうか。

○中村農芸振興課長
 温室メロン、イチゴのほかトマト、ガーベラやバラ等がございました。
 野菜は申請に上がっていましたが採択はされていませんので、温室メロン、イチゴ、トマト、花卉となっております。トマトが4件、花卉が3件の採択となっております。

○加畑委員
 分かりました。ありがとうございます。
 次に、森林吸収源対策の推進ということで、中山森林計画課長にお聞きします。
 3次元点群データの情報収集とのことでしたけれども、情報を提供するときに使い手が使いやすくなっていることが必要かと思いますが、その点の考慮はされていますでしょうか。

○中山森林計画課長
 森林情報につきましては、県で3次元点群データを解析して高度森林資源情報として整備を進めております。県下で約10万ヘクタールぐらいの解析が既に終わっておりますので、取得される方々に対してそういったデータの提供を今後も進めてまいりたいと思います。

○加畑委員
 最後の質問になります。
 最後の主要魚種の現状と対応について、アプリ開発はデータを収集するためのアプリということでいいわけですね。直接その食害対策というよりも、まずはデータを集めるための手法としてのアプリ開発という解釈でよろしいでしょうか。

○伊藤水産資源課長
 おっしゃるとおりで、まずはアプリで簡単にデータを集めて今後それを解析していきます。

○板橋水産・海洋局長
 ただいまの伊藤水産資源課長の回答に補足いたします。
 直接的には食害状況のデータ収集ですが、それに併せた目的としまして、データを漁業者間で共有できるため、例えばこの日にはここで食害が発生したということを踏まえて翌日の操業方針を決定することも可能になり、食害対策にも役立つようになっております。

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