• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和5年決算特別委員会厚生分科会 質疑・質問
質疑・質問者:塚本 大 議員
質疑・質問日:10/31/2023
会派名:無所属


○塚本委員
 分割質問方式でお願いします。
 私は健康福祉部を中心に質問させていただきます。
 主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書では、主要施策の総括、主要施策の目的や実績、評価、課題、改善の項目を設けて説明されており大変分かりやすい資料という印象を持ちました。
 ただ紙面の関係もあるのか、どの事業につきましても大体同じ文章量でまとめられているものですから、特にどの事業に力を入れて取り組んだのかがちょっと分かりにくい印象も持ちました。
 そして、八木健康福祉部長からも説明がありましたけれども、限られた時間できちんと全ての項目を説明しなければならないから、大変早口で多くの項目を満遍なく説明をしてくれた。取り組んだ全ての事業が重要であることも反映されていると思います。
 ただ、新年度の予算編成の時期で、今度の予算編成はこうしてくださいという要項が出ていますけども、恐らく令和4年度の予算編成においても、めり張りのある予算にしてください、そういう指示があったと思います。幾らでも予算を使っていいよと言えば皆さんあまり苦労しなくてもいいですけれども、財源が限られている中で皆さんの努力と工夫によって令和4年度の事業が進められたと思います。先ほどの説明ではそのあたりが分かりにくい部分もありましたので、私のこの貴重な持ち時間を皆さんに使っていただいてもいいので、令和4年度は特にここ頑張ったんだ、力を入れたんだ、そういうことが分かるように事業の目的、実績、評価、課題、改善などについてもう少し詳しく説明を頂きたいと思います。
 これだけ大勢の職員の方が来てくれているので、本来なら皆さんに出番があるように委員側も質問していかなければならないと思いますが、時間的なこともあってなかなかそうもいかない。本当は手を挙げてうちの課ではこれだけ努力したんだ、力入れたんだと言いたいと思いますが、できれば前列にいる方が代表して令和4年度頑張ったことを幾つかを言ってくれればなと思います。今言っているのは私の希望ですので答弁は別にどなたがしてくれてもいいんですが、八木健康福祉部長は今すごい量の原稿を一生懸命速いスピードで読んでいただいきましたので喉が渇いてもうこれ以上声出すの大変でしょうから、なかなか出番のない、例えば八木健康福祉部長の隣には能力のある青山部長代理いらっしゃいますので、部長の代わりに令和4年度特に頑張ったことをアピールしていただけたらと思います。よろしくお願いします。

○青山健康福祉部部長代理
 令和4年度に健康福祉部として第一に頑張らなければならなかったのは、やはり新型コロナウイルス感染症の対応になります。第7、8と大きな波がございましたので病床の確保、そして夏の終わった頃からインフルエンザとの同時流行が考えられましたので、各市町における新型コロナウイルス感染症とインフルエンザの同時流行に備えた体制整備をするのが大きな課題でございました。
インフルエンザにつきましては大きな流行には至りませんでしたけれども、対策はしっかり取れたかなと考えております。
 新型コロナウイルス感染症に関しましては、令和5年度5月に5類感染症になりましたので、現在危機管理部等とも話をして、医療を含めたこれまでの対応、その課題の洗い出し作業を進めているところでございます。委員の皆様御存じのとおり、新しい感染症予防法が改正され現在予防計画をつくっている途中でございますが、今回の新型コロナウイルス感染症への対応の反省と課題を検証して、それを新しい計画に盛り込んでいきたいと考えております。
 それから、健康福祉部でございますので、福祉という面も重要でございます。介護、障がい、子育てと様々な問題があるわけですが、令和4年度はヤングケアラーの問題がございました。令和3年度に学校を経由した調査をしましたが、令和4年度はヤングケアラーのための相談体制等の充実に力を入れました。
 それから、医療的ケア児に対する法律ができまして各都道府県において医療的ケア児支援センターを設置する必要がありましたので、令和3年度の補正予算等を活用し準備を整えまして、令和4年度県看護協会に委託して医療的ケア児支援センターを設置いたしました。
 ヤングケアラーと医療的ケア児に関しては、様々な課題がまだまだございます。医療的ケア児につきましては、もう少し様々なところにつなげるための人材が必要ではないかという御意見も頂きましたので、令和5年度はそういう方を1人設置して、徐々に体制を整えているところでございます。引き続き拡充に努めてまいりたいと考えております。
 このほか医療も含めて様々取り組んでまいりましたが、これらが令和4年度の主な取組でございます。

○塚本委員
 私の希望どおり、青山部長代理にお答え頂いて本当にありがとうございます。個人的なことですけれど、私が議員になった一番初めの担当部付主幹が青山部長代理で大変お世話になりましたので、出番をつくらないといけないという思いもあったものですから、お答え頂いて大変うれしく思っています。
 健康福祉部については健康福祉費という形でいろいろ反映され一般会計の中で大きな割合を占めている部署だと思います。それだけ県民の方々のニーズが高い。その県民のニーズは多種多様化しているので対応するのも大変だろうなと思いますけれども、県民のニーズを的確に捉えて今後も事業を進めていただきたいと思います。

 せっかくコロナの話をしてくれたので、もう少しコロナについてお聞きします。
 まず、令和4年度は令和3年度の教訓がきちんと生かせたのかどうか。その点については青山部長代理からはお話がありましたので、今度は担当からお聞きしたいと思います。
 感染予防対策として有効と思われるワクチン接種については、新型コロナウイルス感染症対策事業費助成や新型コロナワクチン接種体制確保事業費助成で不用額が監査員に指摘されておりますが、令和3年度の教訓が令和4年度の取組にきちんと生かされているのか、ワクチン接種含めて思うところがあれば御説明頂きたいと思います。

○米山新型コロナ対策企画課長
 まず、令和3年度は夏にデルタ株の感染拡大があり、非常に病床が逼迫いたしました。そのため令和4年度はまず確保病床を増やすこととし、150床程度を増やしました。加えて、軽傷の入院患者は確保病床外で対応するオール静岡体制にするよう各病院に要請し、受け入れた場合の支援事業を創設して最大1,150人の入院患者にも対応することができました。
 また、感染拡大の波ごとに保健所の業務が逼迫しましたので、令和4年8月に新型コロナ療養者支援センターを設置して感染者への支援業務を一元化、外部委託化することにより、業務を効率的に行い保健所は重症化率の高い患者の支援に重点化することができるようになったことが令和3年度の教訓を生かして令和4年度に実施した取組になります。

○山本ワクチン推進室長
 私からはワクチン接種推進に係る県の取組についてお答えいたします。
 ワクチン接種につきましては主に市町でやっておりますが、県としても希望する方が速やかかつ円滑にワクチン接種ができるよう大規模接種会場を設営し取り組んできたところです。またワクチンを接種するとどうしても副反応が伴うことがありますが、安心して受けていただけるよう副反応の相談窓口等を設置することに取り組んできたところです。
 不用額につきましては、国の支援金等の制度が令和3年度から継続しておりますが、令和3年度の実績を見込んで令和4年度予算を計上したところ、令和4年度の実績がその見込みに達しなかったものでございます。

○塚本委員
 ありがとうございました。
 ワクチンの接種についてはなかなか強制的にできるものではありませんが、予防の効果があるから行政で費用を負担しながら行ってきたものですので、県民の方々に効果をきちんと説明するのと併せて、できるだけ接種してもらう努力をしなければいけなかったと思います。
 制度的なものとか時期的なものとかで見込みとちょっと差が出ることもあったかと思いますけども、今回のことを教訓にしながら今後生かしていただきたいと思います。
 あと、コロナの感染症については5類に移行したので今までの取組が全て今後の教訓として生かされるかどうかは難しい部分があるのかもしれませんけれども、我々人間が便宜的に2類とか5類と分けているだけでコロナ自体の感染力の強さとか特性については何ら変わらないものですから、今後も注意を払っていかなければいけないと思います。
 そうした中で令和5年度にふじのくに感染症管理センターを開設しまして、静岡県の意気込みとしては防疫先進県を目指すということですから、今後も引き続き感染症への対応力強化に努めていただきたい。

 次は、医師の確保、偏在解消についてお聞きします。
 医師の確保、偏在解消につきまして様々な努力をしていることは十分承知しておりますけれども、その中でも医学修学研修資金貸与事業については医師不足解消に向けて重要な事業だと思いますのでこの点についてお聞きします。
 静岡県が医師確保対策の1つとして医学修学研修資金貸与事業に力を入れて取り組んでいることを県民がどれぐらい知っているのかなと思います。知らなければこの制度を活用してくれませんのでまずは周知が大事だと思いますが、どのようにして周知を図ったのかお聞きします。

 また、新規貸与枠120人に対して、令和4年度は108人に貸与したということで枠を満たせなかった。使ってくれた人が将来医師になり、県内に定着してくれれば静岡県の医師が増える流れになりますので、スタートの時点で借りてくれる人が少ないと将来の医師に結びつかない。静岡県の医師が増えないわけですよね。120人に達しなかった理由としては、例えば医学修学研修資金貸与事業の内容が資金を借りたいと考えている学生のニーズに合っていないのではないか。その辺を検証されているのか、もし検証されているならどういうところを改善するべきだと思ったのかお聞きしたます。

○松林地域医療課長
 御質問頂いた中で、まず周知について御説明させていただきます。
 医師確保のイベントごとに、修学資金の募集と合わせて大きく取り上げていただくように報道機関に依頼をし、新聞記事等に掲載していただいたところです。
 また、予備校や進学校に出向いての説明会などで広報に努めて参りました。
 さらに、夏に教育委員会と協力して高校生向けに医療現場で先生方のお話を聞いたり、施設を見ていただくこころざし育成セミナーが一部再開できたので、私どもの職員が出向き医学修学研修資金の制度について改めて直接説明させていただいたところでございます。

 次に、新規貸与者が枠120人に対して108人にとどまった理由でございます
 コロナの影響で過去4年間程度、医学部進学を目指す高校生に直接、医学修学研修資金の貸与制度の説明を行う機会が大幅に減少し対象者等への周知が十分に行き届かなかったと考えております。コロナ前は夏の医療機関でのこころざし育成セミナー、冬と春は医学部受験を目指す方延べ500人程度を集めた大手進学塾等による講座を行っておりそこで周知していましたが、令和元年度の春期から中止し、令和2年度からウェブなどを中心に一部再開しましたが延べ200人台の参加にとどまっておりました。約4年間、周知の期間が減少していた影響が大きかったと考えております。
 この修学資金の制度が医学部の進学を目指す方のニーズにマッチしているかについては意見交換等で様々なお話もお聞きしているところですけれども、まず周知が十分に足りなかったと考えておりますので、引き続き周知について頑張っていきたいと思っております。

○塚本委員
 ありがとうございました。
 医学部を目指している方々に周知するのは当然だと思いますが、もっと早い段階でお知らせするのが大事かなと思います。医学部を目指そうと思ってから制度を知るのではなく、その前に知っていれば医学部を目指そうと思ってくれることもありますよね。例えば小学生のとき将来お医者さんになりたいって言う子がいるかもしれないけど、その後家庭の事情だとかいろいろある中で行けないと考えてしまう。でも静岡県が支援してくれると知っていれば、医学部への進学を諦める人が少なくなる可能性もありますよね。あと例えば医学部行っても家計が楽だとなるぐらいの支援体制であれば、医者になるって言うなら頑張ってみなさいよと親から子へ働きかけがあるのかもしれない。医学部を目指す前の段階の人たちにもきちんと周知して、支援が手厚いことを理解してもらうのは大事じゃないかなと思い聞いてみました。今後も県民への周知は大事ですから、ぜひ力を入れていただきたいなと思います。
 この制度の内容について医学部を目指している方との意見交換等をしているとのことですが、制度の周知が足りなかったこともあるでしょうけれども、その意見を反映して120人の枠が常にいっぱいになる努力をしてほしい。108人というのはちょっと残念だと思いますので、この制度が本当に今のままの内容でいいのか、学生が望んでいるものになっているのかどうかを検証していただきたい。
 あと、そもそも120人という枠でいいのかどうか。静岡県には医学部がある大学が1校しかない。仮にもう1校つくるとしたら医学部はどこも120人ぐらいの定員ですので、そこを目安にして120人の貸与枠であると聞いており、そういう考え方も当然あると思っています。ただ医師不足を解消しようと考えると、まず静岡県には医師がどのぐらい不足してどのぐらい確保しなければいけないのか、そこから逆算してこの時期にこの数の医者が必要になるから今は130人ぐらいに資金を借りて医者になってもらわなければ足りない、間に合わないとか、医師少数県を抜け出す目標が何年度だから今130、140ぐらいは借りてもらえばやっと達成できるとか、そういう考え方もあると思いますのでこの制度がさらに使い勝手のいい制度になるように検討、改善を図っていただきたい。
 この事業に頼らなくてもほかの方法で医師確保しているよ、大丈夫だよって言うならいいですけれども、トータルとしてきちんと医師が確保できて医師不足、偏在解消を達成していただくために、この年度では何をしなければならないのかを考えながらこの制度を詰めていっていただきたいと思います。

 次に、保育所などの待機児童についてお伺いします。
 説明資料の143ページによると、令和4年度の保育所などの待機児童数は5人となっておりますが、まず待機児童の言葉の定義について御説明お願いします。

○鈴木こども未来課長
 待機児童につきましては、保護者が就労や疾病等により日中児童の保育に当たれないなど保育の必要性が認定されること、それから保育所や認定こども園の利用申込みを済ませているにもかかわらず利用できていない子供の数を待機児童数としてカウントしております。

○塚本委員
 ありがとうございます。
 そうすると、保育の必要性が認定されてなくて保育所の利用を申し込んだけれども利用できなかっただけの児童は定義に該当しないので、説明資料記載待機児童の5人には入っていないですよね。申込みをしたけど利用できなかった児童数はどのくらいいたのか教えていただきたい。

○鈴木こども未来課長
 待機児童の定義以外の利用できなかった児童数は、令和4年度では1,694人となっております。

○塚本委員
 ありがとうございました。
 定義を決めることは大事ですが、待機児童って何だろうと県民の方々が考えたときには、一般論としては申し込んだけれども入れなかった人のことだと思いますよ。でも行政の場合、定義を作って当てはまらない人たちはカウントしません。令和4年度の待機児童5人というのを一般の県民が見ると、すごい静岡県は努力してると感じる人も当然いますが、利用できなかったその千何百の中には、うちはその5人の中に入っちゃった、多くの人は入っていると勘違いされる方いらっしゃるわけです。まず入れなかった方々に、御家庭の事情としてこういう人たちを優先にやっているときちんと説明をして御理解頂く。待機児童の定義はこうなっているので、新聞とかニュースで待機児童5人と出ていてもあなた方はその中の1人じゃなくて待機児童の定義じゃないほうであることを理解してもらわないと不満につながりますよね。相手が理解してくれなければ、説明を一方的に言うだけでは駄目だと思います。
 我々議員のところに、思うように保育園に入れなかったという声がすごくあるわけですね。これは先ほど説明があった定義に該当しない人たちの意見だと思います。一定のルール設けることは大事ですけれども、あくまでも定義に該当しないから今後も見なくていいということではなくて、その中でも本当に困っている方々がいらっしゃいます。そうした方々の声も酌み取って、他県はその定義かもしれないけど静岡県はより手厚くやっている、静岡県の子育て支援は充実しているとアピールする意味では大事になるのではないかという思いもあって聞きます。
 先ほど言いました待機児童に該当せず利用したいと思ったけれども利用できなかった児童の保護者への説明、御理解していただく取組について教えてください。

○鈴木こども未来課長
 先ほどの1,694人の内訳としては、市町からほかの施設を紹介して利用することになった方が517名いました。ほかにも育児休業を延長するためにまず申請書だけを市町に提出された方が182名、申込書に希望の順番が書けますが1園のみしか記入をされなかった方――特定園希望者と言っております――が910名、それから申請書を出した時点でもう求職活動をやめてしまった方が62名などとなっております。いずれも先ほど申しました待機児童の定義で言う保育の必要性が認められなかったため、市町のほうで待機児童にカウントしないことになっております。
 皆様への説明につきましては、まず入園希望を第1希望、第2希望など複数箇所書いていただければ、市町で入園の優先順位を図る際に就労状況や家庭から施設への通う時間数等の要件等についてきちんと説明していただいております。
 非常に人気が高い1園のみしか書かないと入園できないケースが多々ありますが、それについてもきちんと市町から説明していただき、御理解も頂いていると思っております。

○塚本委員
 ありがとうございました。
 保育所に入れたいという方々に対して行政がどこまで対応すべきなのかは、御家庭の事情もそれぞれ違うから大変なことだと思います。
 ただ、希望をして入れなかったなら丁寧にその理由を説明して御理解していただくことは大事なので、そこはきちんとやっていただきたいなと思います。待機児童解消に向けた取組は今後も子育て支援の1つとして進めていただきながら、これに限らず先ほども言いましたように県の取組については県民の方々の御理解を頂きながら進めていくことが大事だと思いますので、ぜひその辺の丁寧な説明もお願いしたいと思います。以上で質問を終わります。

○伊丹委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は13時30分とします。

( 休 憩 )

○伊丹委員長
 休憩前に引き続いて分科会を再開します。
 質疑を継続します。
 では、御発言願います。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp