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委員会会議録
質問文書
令和５年６月定例会文化観光委員会 質疑・質問
 | 質疑・質問者： | 加藤 祐喜 議員 |
| 質疑・質問日： | 06/23/2023 |
| 会派名： | 自民改革会議 |
○加藤委員
一括質問方式でお伺いいたします。
スポーツ・文化観光費についてお伺いいたします。
本議会において宿泊施設の人材確保のための補正予算を提出した理由について１点伺います。
また、事業の内容として民間マッチングプラットフォームを活用した繁忙期の人手不足対策と宿泊業への新規雇用支援が記載されております。こちらの事業のより具体的な事業内容、実施スケジュールなどを詳しく説明してください。よろしくお願いします。
○山田観光政策課長
まず、補正予算を提出した理由についてお答えいたします。
現在、旅行需要の急速な回復によりまして宿泊業における人手不足は深刻化しております。本年４月の民間調査機関の調査では、宿泊事業者の約８割、75.5％で人手不足の状態となっており、飲食店の61.3％等を上回って業種別での人手不足の割合は第１位となってございます。本県におきましても人手不足は深刻な状況でございまして、現場の宿泊事業者の方々からは予約申込みが増える状況の中であっても人手不足で客室に空きがあってもフル稼働できないなどといった声が県に届いております。
一方で、全国的な旅行需要が回復する中、本県の３月の延べ宿泊者数はコロナ禍前の88.7％となっており、全国平均の99.1％に比べて回復が遅れている状況でございます。回復を妨げている要因としては、人材不足で本来の旅行需要の受入れができていないことがあると考えております。
こうしたことから、深刻な人手不足に陥っている宿泊業者を支援しまして本県観光産業の本格的な回復を実現するため、補正予算を提出しているものでございます。
次に、本事業の具体的な事業内容と実施スケジュールについてお答えいたします。
宿泊業における人材確保として、繁忙期の人手不足対策と正社員の人手不足対策を実施してまいります。
まず、繁忙期の短期雇用の人手不足対策といたしまして、既存の民間マッチングプラットフォームである「おてつたび」というウェブサイトを活用してまいります。「おてつたび」は、繁忙期の短期の人材を求めている地域の宿泊事業者様等、いわゆる事業者とお手伝いをしながらお金を得て地域を旅したい旅行者をマッチングするサイトとなっております。本事業では、マッチングサイト「おてつたび」を利用する旅行者の方々に対しまして、本県への関心を集めるためにサイト内に静岡県の特設ページを作成する、そのほか県内の宿泊事業者がサービスを利用しやすいように利用者説明会を開催することで、繁忙期の人材確保を図ってまいります。
取組の実施スケジュールですけれども、静岡県の特設ページ、宿泊事業者向けの説明会を７月末までに実施いたしまして、８月から特設ページにて実際に県内の事業者の方々が募集できるようにしてまいります。その後もホテル旅館組合等を通じまして事業実施の周知を図り、夏、年末年始、春休みの繁忙期に対応できるよう事業を進めてまいります。
続きまして、２つ目の正社員の人手不足対策につきましては、宿泊業への新規雇用支援を通じて事業者と求職者との適切なマッチングの促進を図ってまいります。
本取組では、コーディネーターを配置した上で、宿泊事業者と求職者に対しまして説明会あるいは現場見学会等を行い、マッチングを支援してまいります。マッチングをした上で10日程度の宿泊業務実習、現場での実習を行って求職者の宿泊業に対する理解を深め、確実な正社員の確保につなげてまいります。
また、本取組は宿泊業における人手不足の課題の解決に向けモデル的に実施する事業のため、宿泊業務実習に係る求職者、いわゆる働く方の研修期間中の給料等の負担は県がいたします。
運営事業者の選定を７月末をめどに行いまして、夏の繁忙期が終わった後、９月から宿泊事業者と求職者の募集を行い、宿泊事業者の受入れ負担の少ない閑散期である11月頃から１月にかけて宿泊業務実習を各宿泊施設で実施し、２月以降、成果を取りまとめてまいりたいと考えてございます。
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