本会議会議録
質問文書
令和6年12月定例会文化観光委員会 質疑・質問
![]() | 質疑・質問者: | 市川 秀之 議員 |
![]() | 質疑・質問日: | 12/13/2024 |
![]() | 会派名: | 自民改革会議 |
○市川委員
一問一答方式で質問させていただきたいと思います。
まず、文化観光委員会説明資料25ページ、県民の関心も強く委員会でも大きな話題になっている富士山の登山規制に関して伺います。
条例改正は、先ほど大石富士山世界遺産課長の説明がありましたが、観光振興の観点ではなく入山規制が大きな理由だと思います。そういう意味では先ほど3番委員もおっしゃいましたが、入山者数がどれほどが適当なのかという観点も取り入れる必要があると思います。2月定例会に条例案提出なので、幾つか細かいことを質問しておきたいのですが、山梨県が今年7月1日から9月10日まで、静岡県が7月10日からということで開山日に開きがありました。この辺の調整ができているのかお伺いします。
○大石富士山世界遺産課長
開山日については毎年検討を重ねているところですが、条例上はあくまでも登山道を開く期間で考えていて、雪解けのタイミングが両県違うこともあって課題としては認識しているのですけれど、現時点ではまだ来年統一には至っていません。
○市川委員
60日開くのか70日開くのかでは入山人数にも当然影響しますし、ひいては金額にも影響すると思うのでそういったところも考える必要があると思います。
2番委員も先ほど富士山は信仰の対象とおっしゃいましたが、ほぼ毎日のように富士山に登られる方、頂上まで行かない方、ちょっと登って6合目、7合目までという方について一律で同じ金額を徴収する考えですか。
○大石富士山世界遺産課長
基本的には5合目の基準地点よりも山頂方向を目指す人から一律で徴収を考えております。
○市川委員
そうしますと、年間30回、40回も登られる方はかなりの負担になるし、またそういう方はボランティア的にごみを拾って降りてくることも積極的にされている方だと思うのです。そういった登山者の扱いについて来年度は難しいかも知れませんが、除外できるのか検討をお願いしたいと思います。
次は、説明資料5ページ議案第143号の条例改正で、富士山静岡空港の滑走路の補強について富士山静岡空港側が対応することがあるのか教えてください。
○瀧口空港管理課長
今回の改正は、舗装強度の算出方法や表示方法が変更になったもので、イメージとしては同じものです。よってこの改正に伴い富士山静岡空港において対応しなければならないことはございません。
○市川委員
富士山静岡空港の管理運営、航空機の発着に影響はないと承知しました。
次に、説明資料22ページ無形民俗文化財の保存継承アドバイザーの派遣について、行事を視察して助言を行ったとありますが、こういった中でどのような相談や悩み、課題、問題点が出て、それに対してどのような助言をしたのか教えてください。
○鈴木文化財課長
各団体が抱える課題としましては、芸能を継承する人材や開催を支える裏方人材の減少、構成員の熱意と体力不足による個々の負担感の増加、さらには行事に用いる希少材料の調達難、道具の新調や改修に関する自己資金の不足が聞かれております。
これに対し、行事における役割分担を見直していただくとか芸能の簡略化、地域外の人材活用の検討などを提案し、資金面においては県や民間の補助金の活用などを助言していただいています。
あくまで各保護団体で状況が非常に異なっておりますので、民俗芸能の伝承状況を現地で十分に把握した上でじかに課題を聞き取って課題解決の糸口となる全国の成功事例等を踏まえながら、助言を行っていただくようにしております。
○市川委員
説明資料に掲載されているものは本当にすばらしい文化、芸能だと思います。私の出身は浜松市の田舎ですが、秋葉信仰によるお日待ちや庚申信仰など地域の人が集まりうどんを食べて情報交換して親睦を図ることも子供の頃まであったのですが、情報化社会や皆さん仕事で地域を離れる影響かもしれませんが、本当に薄れてしまってもうないです。知っている若い世代は多分いないと思います。本当に小さな地域の文化を残せたらいいと思って活動されている方もいますし、そうでないところもあるのだと思いますが、こういったことも無形民俗文化財の継承支援では大切なことと感じました。
最後に、説明資料28ページ次期教育に関する大綱の策定は9番委員が触れて今度の大綱はすばらしいというお話だったのですが、私は前の有徳の人づくり大綱を大変すばらしいと思っています。誰がつくったとかタイトルがどうかはともかくとして、一番最初に出てくるのが基本理念で、才能を磨く、そして徳を積む。1番と2番で積んだ才能と積んだ徳を3番目で社会や人のために貢献する人間になりましょうと人づくりの部分に触れています。
今度の大綱は説明資料28ページで、より個人主義というか個人の成長や才能を伸ばすことなどが強調され、社会に貢献する部分がなく一歩後退していると感じます。それが知事の意向であるのかどうかはまた話を聞きたいと思いますが、総合教育局としてどのようにお考えですか。
○縣総合教育局長
今教育の大綱の中で使っている有徳の人という言葉は、平成21年3月の理想の学校教育具現化委員会という有識者会議の中で出てまいりました。さらに遡ると、県の総合計画では平成14年度から富国有徳という言葉を今まで使ってきております。そういった流れを受けているものだと思いますが、私どもとしてはこの有徳の人の考え方そのものを否定するつもりは全くございません。この理念は本県の人づくりにおいて非常に重要だと考えております。
現在、幸福度日本一の静岡県の実現を目指して新たな理念の下で総合計画策定を進めております。総合計画の下で大綱や教育振興基本計画を策定しており、次期大綱も新しい理念の下で策定していきます。様々な方面から御意見を頂いております。今基本的な考え方としてお示ししておりますが、今後第2回、第3回の総合教育会議、パブリックコメントも行っていく中で、どういう形で大綱を最後にまとめていくかさらに深くいろいろ考えていきたいと思います。
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