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委員会会議録

質問文書

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令和5年6月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:杉山 淳 議員
質疑・質問日:07/05/2023
会派名:ふじのくに県民クラブ


○杉山(淳)委員
 分割質問方式で質問させていただきます。
 まず、ヴァンジ彫刻庭園美術館について質問させていただきます。
 前回の委員会会議録を読ませていただきますと、うちの会派の曳田委員から、この問題は税金の話になってきちゃう、もともとはスルガ銀行という一つの大きなバンクのポケットマネーから始まっている、ブリヂストンにしても私立の美術館はみんなそうですとの発言がありました。
 スルガ銀行が評判のいい会社ならいいと思うんですけど、株主総会の前後に裁判でこの間大もめにもめていたことを考えますと、慎重の上に慎重にやっていかなきゃならない。ぜひ御理解頂いた上で質問させていただきたいと思います。
 まず、頂きましたクレマチスの丘関係の資料からは権利関係が分からないです。例えばSGIR、MKC、C&C、一般財団法人ベルナール・ビュフェ美術館などがいろいろと所有、運営していたりしているのですが、こういうのはスルガ銀行さんとの関連が分かったら御提示頂けるんですかね。私たちが責任負えない内容になると困るので、それについてお伺いします。

○横山スポーツ・文化観光部理事兼文化局長
 ヴァンジ彫刻庭園美術館の様々に絡む関連会社についてお答えします。
 クレマチスの丘広域的活用構想案の11ページ等を御覧になっての話かとは思うんですけれども、今回の譲渡対象になっている建物、土地などをC&C、SGIR、MKCが所有、管理している状態でございます。
 9番委員が御心配頂いている非常に慎重にやらなければならない点については我々も同じ意見ですので、先方からも様々なヒアリングをしております。
 その結果、C&C、SGIR、MKCにつきましてはスルガ銀行の関連会社ではないことを確認しております。

○杉山(淳)委員
 このいくつかの会社にはスルガ銀行との関係がないとのことですけど、もともと誰が出資しているかなどを含め、しっかりとした情報を提示していただきたい。今日じゃなくて結構です。次回の委員会までにぜひ勉強させていただきたいと思っていますので、要望させていただきます。
 また、新聞情報によるとコロナ禍で経営不振になって県に譲渡を申し入れたとなっていますけど、スルガ銀行の施設の救済みたいな形になるとまた違ってきちゃいます。本当に重要なので、関係について報告をお願いしたいと思っております。
 心配している点は、こういった民間企業が出資して作った美術館がいろんなことで経営不振になった場合、県に譲渡すれば何とかしてくれるというような変な前例にしたくはない点です。そういう意味でしっかりしていただきたいことを踏まえて、次の関連の質問に移りたいと思います。

 ヴァンジ彫刻庭園美術館対応検討会報告書を読ませていただきました。令和4年3月、1年3か月前に出されたものです。これもこんなにはっきり書いていいのかな、結構はっきり書いてあります。
 1つは、当美術館はクレマチスの丘の中核をなす施設、県との譲渡に当たっての課題は展示しているヴァンジ彫刻作品が他美術館からの賃借品であるなど資産の整理が不十分であることで、将来的な財産負担とならないよう賃借関係の解消を譲渡の前提とすべきである、個人で集めたものを自治体が引き受けるには理由が必要で説明責任が問われる。ヴァンジ作品の評価が重要であるが必ずしも世界的な評価を得ていないと思われる。ヴァンジ彫刻庭園美術館ではなく彫刻庭園美術館であれば活用の可能性が広がる。
 次に、評価については、施設の交通の便は悪い、庭園の建物はすばらしい、展示は弱い、運営は今後の検討次第である。
 次に、静岡がんセンターの関係者も来館しているが、ヴァンジ作品が目的ではなく庭園でゆっくりすることを目的としておりガーデンホスピタルとして活用されている。こういうようなことが書いてあります。
 先ほど8番委員の話にあった美術館の無償譲渡の対象の版画デッサン55点の評価は、1年たっても調査中ですけど、そんなにかかるのでしょうか。お伺いします。

○横山スポーツ・文化観光部理事兼文化局長
 まず、9番委員御指摘の報告書にありました権利関係をはっきりしておくことについてでございますが、報告書の11ページにございますが、これまでヴァンジ彫刻庭園美術館が彫刻作品のほとんど、97点をベルナール・ビュフェ美術館から賃貸借を受けていた状態が続いておりまして、その権利関係ははっきりさせておくようにとの御指摘があったと考えております。
 そのほか、駐車場も2か所ございまして、1つがベルナール・ビュフェ美術館、もう1つがスルガ銀行のもので賃貸借契約を結んでおったわけです。
 繰返しになりますが、美術品と駐車場2か所につきましては、令和5年3月までに賃貸借契約は解消していることを御報告させていただきます。
 そのほか、美術品の調査でございますが、まだ譲渡を受けているわけではございませんので、なかなか人のものを調査するわけにもいかず、先方に依頼しているところですので、調査中と表現させていただいております。
 繰返しになりますが、ヴァンジ彫刻庭園美術館はスルガ銀行の関連ではないということは確認しております。御理解頂ければと思います。

○杉山(淳)委員
 スルガ銀行の関連だと思います。もともとは関連だったですよね。ここの場で議論しても仕方がないので、しっかりこれまでの議論を調べて、またお話しさせていただきます。
 いずれにしても、この検討会は1億円ぐらいのお金が運営費としてかかる大きな事業ですのでしっかりしていただきたい。
 また、スルガ銀行という大きな銀行の役員がいろんな関係で出てきたことは間違いないと思うので、しっかり調べてやってください。

 次に、譲渡を受ける美術品について、ヴァンジ氏が寄贈したものは譲渡するけど、ベルナール・ビュフェ美術館が持っている彫刻97点は譲渡していただけないとなると、価値のないものはあげるけど、価値のあるものは譲らないよと解釈していいですかね。

○横山スポーツ・文化観光部理事兼文化局長
 午前中の議論にもありましたが、我々はヴァンジの彫刻をそのまま維持する、名前を残すことは考えておりません。ヴァンジの彫刻を譲り受けることは先方も前提としておりません。
 そういうところで、価値のないものは譲り受けて価値のあるものは譲り受けないのかという議論がありますけれども、別に価値のよしあしで考えているのではなく、譲渡対象であるかどうかで考えているだけです。9番委員御指摘のように、価値のないものは受けて価値があるものは受けないということではないことは御理解頂きたいと思います。

○杉山(淳)委員
 分かりました。
 いずれにしろ、関連会社の名前がたくさん出てくる、資本関係も分からない、スルガ銀行という会社が訴訟を抱えており不正融資で全国的な被害者がいることから考えますと慎重にやるためにいろんな情報を出していただきたいと思います。県としても努力していただきたいと要望し、この質問を終わりたいと思います。

 次に、前回の先議に関して、学校法人ではない外国人学校フリースクールの関係についてです。
 その前提で、まず1つお話をしたいです。
 我が会派の田口議員が本定例会本会議の代表質問で中心となる部局が明確でない課題について県の取組をただすと、それは私のところではお答えできないというケースが多く、本県の庁内横断的な課題に対しての対応が弱いと感じる旨の質問をしたところ、中心となる部局が明確でない課題もありますが、重要なものは企画部門でしっかり対応しています、1つの部局を越えた少子化対策などは、部局の枠を超えて政策実現をやってまいります、と政策推進担当部長から答弁頂いています。このことを前提に、部局を横断するような課題で申し訳ございませんが、質問させていただきます。
 外国人学校とフリースクールがあって、フリースクールは教育委員会の所管との話を前回お聞きしておりますけど、今定例会本会議で無所属の山本議員がフリースクールの助成についてただした際、月3万5000円程度の月謝がかかっている利用者がいる中で、補助している自治体――都道府県では4つ――があり、一番多いところでは200万円程度をフリースクールに補助していることが分かりました。
 一方で、学校法人格を取っていないブラジル人学校――やっていることは学校、保育園と小学校と中学校を組み合わせた学校――を誰が所管するかの問題について、結局どこも担当していないし一向に窓口が決まらない。学校法人格を取っているブラジル人学校は私学振興課が所管しているけど、学校法人格取得まで到達していない脆弱なところに応える部署はないというのは少し残念です。いろいろ法律の制約があることは聞きましたけれども、コロナ禍や物価高騰への対策ではそんなこと言っていられないと思います。通っている人がいるわけです。
 1つのブラジル学校で100人くらいの生徒を抱えているところもあるわけです。そういう問題について例えば他県を調べる、いい知恵がないかなどそういう答えを期待してずっと質問しているわけです。今のところ、この問題を質問しても部署がないとの答えがよく返ってくるわけです。
 県として、今回のコロナ禍や物価高騰への対策においては、そこに通っている子供に視点を当てて何らかの対応をすべきだと思います。現時点で県として検討した対応について分かっていれば教えていただきたい。また県としての中心的な担当部署はどこと決まっているなら教えていただきたいと思います。

○渡邉私学振興課長
 9番委員からの御質問の中でありましたとおり、学校法人格を持つ外国人学校については、私学振興課が所管しております。学校法人でない、認可外の外国人学校について、例えば学校法人を設置したい、認可申請したいといった場合の相談についても私学振興課で対応しております。
 それ以外の部分については、それぞれの事案ごとに関係する部局で対応しているのが現状でございます。

○杉山(淳)委員
 所管外ですよね。
 なので、これはもう要望になります。政策推進担当部長が答弁しているのだから、スポーツ・文化観光部でないならどこなのかぜひ今度示していただきたいと要望します。どこでもないと言うなら、結局どこにも質問しようがない。困っている学校があるわけですから、法人格がなくてもどこが所管なのか。所管がない案件は企画部門が引き取るのなら引き取っていただきたい。今日は答えられないこと分かりましたので、また教えていただきたいとお願いしたいと思います。

 次は、午前中の質疑を聞いていて質問したい点が1点ありますので、質問させていただきます。
 全国旅行支援、「今こそ しずおか 元気旅」、20億円程度が実質今年度で使える枠ということで、6月までは個人旅行、団体旅行で実施し、さらに6月16日に私たち委員に対して団体旅行に限り延長しますと発表がありました。今の見込みで言うと、これでもう終わりなのか。またこの事業の効果、成果についてお伺いいたします。

○花田観光振興課長
 午前中御説明させていただきましたが、現在、令和5年度への繰越予算を活用して9番委員からもございました9月30日までの期限で事業を継続しております。
 現在の予算残額規模からしまして9月末で事業が終了となる予定です。
 執行状況につきましては、速報値になりますが、4月から6月30日までの利用状況は約32万6000件余の御利用を頂いていて、宿泊割引、地域クーポンの配布、合わせて約15億円から17億円余の執行の状況となっております。

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