ここから本文です。
委員会会議録
質問文書
令和５年決算特別委員会産業分科会 質疑・質問
 | 質疑・質問者： | 加畑 毅 議員 |
| 質疑・質問日： | 10/31/2023 |
| 会派名： | 自民改革会議 |
○加畑委員
分割質問方式で２つ質問させていただきます。
まず、フォルダの中の001決算書の中の静岡県公営企業決算審査意見書の中から質問させていただきます。
公営企業決算審査意見書の２ページから５ページに経営状況の記載がありますが、電気料の高騰が経営に相当影響を与えていると思うのですけれども、それがどのぐらいのインパクトを与えているかをまず聞きたい。そして企業局ではコストカットの取組を相当行っていると思いますが、これが限界になった場合に根本的な対策として今考えていることがあるのかどうかお聞きします。
○岩井経営課長
最初の質問の動力費への影響ですが、令和４年度決算で前年度に比べて工業用水では約７割、３億4000万円の増、水道では約８割、４億円余の増でございます。
それから２点目ですけれども、電力契約の見直しやデマンドレスポンス契約など様々なコスト削減の取組を進めてまいりました。また令和４年度からのふじさん工水の事業統合と併せて実施した料金改定により給水収益が増収となりました。
ただ、令和４年度の電気料金の高騰はその給水収益の増を上回っており、令和４年度決算における経常損益は悪化してしまいました。
それではどうするかですが、ふじさん工水の事業統合に伴う水運用の効率化については、既存の施設を改造する中で芝川の水源を一部有効利用する暫定運用を令和６年度から予定しており、その中で浄水発生土の処理費や動力費の削減などを進めていくことで経営基盤の強化に努めていくことを考えております。
それでも限界があり安定給水のために必要な場合は、利用者に丁寧に状況を説明し、適正な料金改定を検討していくことになります。
○加畑委員
限界になったときには、最終的には料金改定という方法を取るしかないと思いますが、それまでの十分な努力の上での料金改定になると思いますので、引き続きよろしくお願いします。
２つ目の質問です。
水道局へのＤＸ導入について、令和４年度の進捗状況を伺いたい、また現在企業局が管理している管路の中で耐用年数を超えている管はどれくらいの割合であるのか、またどのような対策を考えているのか伺います。
○小南水道企画課長
企業局では、ＤＸについて２つの取組を行っています。
１つは、ＡＩによる塩素注入の適正率の制御について取り組んでおります。こちらについては現在データ収集や検証を行っており、令和７年度までデータの蓄積や検証を行い令和８年度から自動化システムの導入を予定しております。
もう１つは、管路台帳の３次元モデル化に取り組んでおります。今年度から事務所に３Ｄスキャナーの機器を導入し、３次元のデータは管が掘り上がった状態で取っていかなければならないので、今年度９件、1.7キロメートルの管路更新工事実施時にデータを取得する予定です。また占用工事でも試掘で掘ることがありますので、そういった機会も活用しながら取り組んでいきたいと思っております。こちらについてはキロ数的には決められなくてケース・バイ・ケースによって徐々にデータを取得していく予定です。
次に、管路の法定耐用年数については40年です。
企業局が管理している管路は工業用水が382キロメートル、水道が368キロメートル、合計で750キロメートルあります。そのうち法定耐用年数40年を経過しているものは工業用水では267キロメートルで69.8％、水道用水では135キロメートルで36.7％あります。
企業局では、管体調査といいまして本当に老朽化が進んでいるかどうか試掘を行い、160か所ぐらい掘って実際に確認したところ劣化が進んでいないということで健全性が確認できたことから、1.5倍の耐用年数である60年を想定して管路を管理しております。
○加畑委員
ありがとうございました。
ＤＸ導入に関しましても、令和７年までデータを取って８年から進めるということでその内容も分かりました。
それから、管路も劣化がまだそんなに進んでいないということでちょっと安心した感があります。引き続きよろしくお願いします。
お問い合わせ
〒420-8601 静岡県静岡市葵区追手町9番6号 電話番号(県庁案内)：054-221-2455
Copyright © Shizuoka Prefecture. All Rights Reserved.