本会議会議録


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令和6年5月盛土等の規制に関する条例等検証特別委員会
委員間討議の開始、委員間討議の終了 【 協議 】 発言日: 05/31/2024 会派名:


○杉山(盛)委員長
 それでは、休憩前に引き続きまして委員会を再開したいと思います。
 ここからは、提言の方向性などを当委員会の報告書作成に向けて、委員会の討議を行います。
 これまで執行部からの説明、また質疑応答、関係団体からの意見聴取を進めてまいりました。また、この後に6月、7月に県外視察を実施するわけですが、今後、提言をまとめていくに当たり、本日の参考人の御意見も踏まえて、委員の皆様方から意見を出していただければと思います。
 それでは、各委員からの提言に向けた御意見の聴取としてまいりたいと思いますので、発言を願います。

○鈴木(啓)委員
 私から1点、先ほど国交省の吉田様からのお話、それから先ほどの小泉様からのお話を伺う中で、残土の最終的な持って行き先、これが今現在、東・中・西・伊豆、県全体の中では不足しているんじゃないかと、それによってその価格も高騰していたり、地域的な差も出てきたりということがありますので、国で考えているようなトレーサビリティの部分がしっかり組めれば、後はその持って行き先がしっかり確保できれば、様々な残土が発生する活動が滞りなく回っていくんじゃないかと考えます。これは、しっかりと行政も後押しする中で、残土の処分施設と言いますか、処分場を地域ごとにし整備していく必要性があるのではないかと考えております。

○杉山(盛)委員長
 大事なことなので、提言の中に盛り込んでいきたいと思います。
 ほかにいかがですか。

○中田委員
 私は当初から、全国一律の法律ができることによって、この県の条例がどうあるべきかということをずっと疑問に思ってきました。いろいろな方からいろいろなお話も聞いていますが、やはり一旦、条例を廃止し、そういう方向性を探りながら、しっかりと条例でうたわれていること、新たな環境の部分をどう捕捉していくのか、新しい形で、新しい条例を作るということも1つそうだと思います。今あるものを一旦なくして、そして新しいものに作り変えていくという作業が、できるものなら当局と議会、連携してやるべきだという思いを今でも持っていますので、そんな御意見を言わせていただきたいと思います。

○杉山(盛)委員長
 6月の千葉、埼玉の視察に関しては、各県条例の運用と、今、どのような状況になっているか。そして7月に行く関西方面につきましては、自らの条例を廃止したというお話も聞いておりますので、そういうところの視察を踏まえて、今のような御意見も参考にさせていただきたいと思います。
 ほかにいかがですか。

○小長井委員
 先ほども出ましたけど、残土の処分先の確保、これについては非常に重要なことでありますので、私は公的介入も含めて推進をすべきだというのが1つあります。
 それから、一番問題になっています環境の保全についてです。防災の面については、今度の法律で十分対応ということで、厳しいものになっているということも、それはそれでいいと思います。けれども、この環境の保全ということについては、先ほど私も申し上げましたけれど、汚染されたものが行く先というと、どうしても中山間地が含まれていきますので、隙間のないように環境の保全については、国交省の方もおっしゃってましたけど、地域の事情を踏まえてということですけれど、条例でしっかりと対応していくべきだというふうに思っております。

○杉山(盛)委員長
 はい、承知いたしました。

○桜井委員
 先ほど国交省のお話を聞いたときに、一番気になったのは、盛土を規制するのは、人の命を守るためだということを強く言っていました。環境とかいろんな面ではほかに法律がありますから、盛土だけのことを考えた場合、命を守るということを前提にしてますけども、県条例というのは、何でもかんでも盛土は全部悪だというような感じがしないでもないです。そういうことを考えますと、一遍この県条例は、先ほどの小泉さんは、廃止すると都市部から、悪質業者が廃止した静岡県へ土砂を持ってくる可能性もあるから、それも心配だっていう話がありましたからね。ですから、国の盛土法案の、要するに法律といいますか、規制に準ずるような運用基準を、善意ある、善意あるという言い方は、性悪説に立ったときにね、やはり経済的に、宅地にしても工事にしても、いろんな形で残土処理は必要ですから、そういう面ではもう一遍、県条例は見直したほうがよろしいかと、私は思います。

○杉山(盛)委員長
 はい、ありがとうございます。
 ほかにいかがでしょうか。

○坪内委員
 県民の安全と環境に配慮しつつ、県内の開発などの経済を活性化させるためにも、条例廃止を含めた大幅な見直し及び緩和措置の拡大というのを求めていくのはいかがかと思います。

○山本(彰)委員
 これまで様々な形で意見聴取をされてきました。今日は国交省と静岡産業大学の先生ということでありまして、その中でやはり国に求めていくことというのも、国土交通省からすれば、環境省がもう少し踏み込んでくれればというようなお話もありましたので、提言の中では、国に対することも含めて意見を言っていったらどうかというふうに思います。

○杉山(盛)委員長
 例えば、それは、この委員会としての、国に対する意見書ということですか。

○山本(彰)委員
 国に対する意見書ということでもないです。

○杉山(盛)委員長
 提言書の中にそれを盛り込むということ。なるほど。
 だけど、提言書は国には行かんからね。
 いずれにしても今、参考意見として聞いておきます。承知しました。
 ほかにはいかがですか。

○伴委員
 大体皆さんと同じ見解ではあります。やはり、今日、午前、午後の両名のお話を聞いて、廃止って言ってしまうと、ちょっとそのリスクはあるのかなと思うのですけれども、何らかの実情に合った改善というか、修正というのは、やっぱり必要なんじゃないかなとは思います。
 ただ一方で、午前中の吉田さんとやり取りさせていただいたように、2つ、1点目が人員不足の部分がありますので、そういったところは県の要望なのか、法律の施行を見ながら、業務量が増えることは分かってますので、そこに対してきちっと県として準備していきなさいよというところが1点。もう1点は、環境面のところはやはり不安が拭いきれないので、国としても今、8番委員がおっしゃってくださいましたけど、なかなか国交省と環境省が並行して動くのが難しいのかなと思った場合は、落ち度が出てしまってはいけないので、県の盛土規制条例、名前を変えるのか、中身をいじるのか、分からないですけれども、その環境面がきちっと抜け目ないようにしなければいけないなとは思います。

○杉山(盛)委員長
 はい、ありがとうございます。

○小長井委員
 環境の保全については、日向の盛土もそうです、熱海からも汚染されたものが出ているということで、その除去にはかなりの物がかかるという現実があります。そういった中で、今の県条例の中で、環境の保全の部分も廃止というお話が出ていますけれど、県条例の環境の部分について、何が良くて何が悪いのか、何が必要なのか、何が余分なのか。環境の部分については、この委員会でもう一度、審議をしていただきたいと思います。

○杉山(盛)委員長
 これから、討議はまだ2回、3回やります。それは今後の委員会討議で行いますから。
 あとどうですか。

○阿部副委員長
 今、お二人の参考人の話を聞いて、廃止ありきではなくて、廃止をすることのリスクは十二分に分かったので、やはり整理をしていくというスタンスで、さっき3番委員が言ったように、並行して新しい条例を作っておいて、入れ替えるという方法は1つのやり方だなと感じました。その上で、提言として入れるべきと思うのは、さっき法律の話を聞いていても思ったんですけど、やはり国から見ているので、現場のいわゆる農家や、いわゆる農地を持った土地所有者、それから零細建設業者、こういう人たちに対するところが、どうしても法律の部分、今の条例の部分だと、ちょっと厳しすぎるというか、ケアができてないのかなと思います。だから、そこを、例えば条例改正の中で、そういう人たちが気軽に相談ができる窓口を作りますよとか、そういうところをしっかりとケアしてやるのも、僕らの役目かなと思いますので、それは提言書に入れ込む必要はあるかなと思います。

○杉山(盛)委員長
 ほかにどうですか。よろしいですか。
(「なし」と言う者あり)
 それでは、意見も出尽くしたようでありますので、この辺りで委員間討議を終了したいと思いますが、御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)

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