本会議会議録


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令和6年決算特別委員会建設分科会 質疑・質問
質疑・質問者:加畑 毅 議員
質疑・質問日:10/29/2024
会派名:自民改革会議


○加畑委員
 一括質問方式で2点お伺いします。
 主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書78ページ(7)スポーツによる交流促進について、まず最初に富士山1周サイクリングルート、いわゆるフジイチの取組について伺います。
 インバウンド需要が回復した中、富士山1周サイクリングルートのナショナルルート指定により富士山のさらなる魅力発信、活用による地域活性化が期待されています。
 そこで、富士山1周サイクリングルートのナショナルサイクルルート指定に向けた取組状況について伺います。

 2点目に、矢羽根型路面表示を設置する考え方について伺います。矢羽根型路面表示とは道路についている青い矢印です。
 説明資料79ページ、オ自転車走行環境整備率に富士山周辺で59.7キロの矢羽根型路面標示の設置が完了したとありますが、富士山周辺は伊豆半島と同様に観光客が多い地域であり、サイクリングルートの設定は多くの車両の中をサイクリストが走るように誘導していると思います。つまり結果的に車が走っている中に自転車が入り込む形に誘導しているということです。
 伊豆半島では東京オリンピック・パラリンピックが開かれたこともあり、サイクリングのルート設定が行われていて、伊豆半島独自のルールで通常より幅が狭い矢羽根型路面表示が設置されたと聞いております。私も車で走っていてよく見ます。
 伊豆半島は急峻な地形なので、道路が狭く道路空間を一律に広げる整備は難しいことは分かっていますが、矢羽根型路面表示の設置により逆に危なくなっています。
 矢羽根型路面表示によって自転車を誘導し、車も同時にそこを走る、また道は狭くさらに道路沿いの整備されていない木や草を避けるために車道に入ってくる自転車を避けようと車が対向車線にはみ出します。
 道路幅を広げるのは無理だと分かっていますが、地元の方に説明したいので、そもそもなぜ矢羽根型路面表示を整備したのか、以上2点お伺いします。

○松岡道路企画課長
 まず、フジイチの取組について、富士山1周ルートのナショナルサイクルルートの指定には静岡・山梨両県の関係者が連携した取組が不可欠です。このため令和5年8月に両県の地域づくり団体、サイクリスト、国、県、市町村などで構成するぐるり富士山サイクルツーリズム推進協議会を設立しました。
 協議会では、統一した環境整備に向け令和5年度にルートを象徴するロゴマークを一般公募したところ、全国から300点を超える応募があり本取組の周知、広報に大きな効果がありました。今年度はこのロゴマークを活用したルート案内サインの整備やマップの作成を進めています。
 引き続き、山梨県や民間団体と連携を図りながら、世界に誇る富士山を生かしたサイクルツーリズムによる地域の魅力向上や魅力発信に努めてまいります。

 続いて矢羽根型路面表示についてです。
 自転車の通行空間整備は国の安全で快適な自転車利用環境創出ガイドラインに基づき整備を進めております。
 このガイドラインの中では、自転車専用道などの独立した自転車の通行空間が確保できない場合の整備手法として、矢羽根型路面標示による通行空間明示の手法が示されております。自転車は道路交通法では車両と規定され、車道左端を通行することが定められております。矢羽根型路面標示は車道の左側に自転車の通行位置を明示するとともに、ドライバーへの注意喚起を行うことを目的に設置しております。なお伊豆半島については国立公園内に位置し景観への影響を抑える必要があるため、ガイドラインに示される標準的なサイズよりも小さくした路面標示を設置しております。
 設置に当たりましては、道路管理者だけではなく警察、サイクリング関係者などから成る勉強会において検討を行ったほか、環境省にも意見を聞き自転車及びドライバー双方から視認性を確認するアンケート調査により妥当性を確認しております。伊豆半島の限られた道路空間において、矢羽根型路面標示は安全な自転車通行空間を確保するために有効な手段と考えております。

○加畑委員
 ナショナルサイクルルート指定に向けてのフジイチの取組については納得できました。ありがとうございます。

 矢羽根型路面表示についてです。
 環境に配慮してサイズを小さくしたとのことですが、住んでいる我々にとっては矢羽根型路面表示が大きい小さいよりも自転車がそこを走るのが危ないという感覚です。都会では広い歩道を自転車が走ってしまうため走る位置を示す意味で矢羽根型路面表示を設置していると思いますが、伊豆半島の西海岸は特に歩道が狭くそこを自転車が走ることはあり得ないです。そうするとどうしても自転車が車道を走ってしまうので何とかできないかと考えると、結局落としどころは道路脇の整備しかないと思います。
 道路を広げるのは無理な話だと分かっていますが、草や木、枝を自転車が避ける、もっと言うと自転車だけではなくバスも草木を避けてセンターラインを越えてしまいます。9月の観光産業振興議員連盟で県議会議員も同じ現象を見てもらいました。そこに矢羽根型路面表示を設置するとまた危ない状況になってしまいます。なぜそうしたのかは分かりましたが、説明資料94ページに道路等維持修繕費も掲載されていますけれども、その点の整備をお願いしたいと意見を言わせてもらいます。私からは以上になります。

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