本会議会議録


質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和7年2月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:良知 淳行 議員
質疑・質問日:03/06/2025
会派名:自民改革会議


○良知(淳)委員
 分割質問方式でお願いします。
 危機管理くらし環境委員会説明資料44ページの南アルプスにおける利活用の促進と保全活動の調和を目指す取組についてですが、来年度の取組に一般財団法人南アルプス未来財団の運営支援があります。南アルプス未来財団の具体的な事業内容についてまず伺います。
 それと併せて、県との役割分担はどのようになっているのかお伺いします。

○松野富士山・南アルプス保全室長
 南アルプス未来財団の具体的な業務内容につきましては、南アルプスの山岳地域をパトロールする情報収集事業、高山植物をニホンジカの食害から守る自然環境保全事業、南アルプスの魅力を発信する普及啓発事業、小中学校などを中心とした環境教育を実施しております。
 県と財団の役割分担につきましては、南アルプスの保全と利活用に向けて県が施策の立案を行うのに対し、財団は施策の実行部隊として地域に密着し現場目線で柔軟かつ機動的に継続的に活動を行っております。

○良知(淳)委員
 ソフトとハードの部分で分けて活動している話だと思いますが、しっかりした施策を持って遂行するようにお願いします。

 続きまして、(3)利活用の促進に向けた魅力の発信にアクセス環境の整備とあります。どこからどこまでの間のアクセス環境を示しているのかを伺いたいと思います。

 また、利便性の高い交通体系とありますが、どのような交通体系を検討していくのか併せて伺います。

○松野富士山・南アルプス保全室長
 アクセス環境につきまして、現在南アルプスの登山の拠点となっている椹島ロッヂにアクセスするには、畑薙の夏期臨時駐車場で林道を走る送迎バスに一度乗換えをしなければならない状況です。
 令和5年度に実施した山小屋宿泊者を対象としたアンケートでは、椹島ロッヂへの直通を希望する意見が多かったため、静岡駅から椹島ロッヂまでをアクセス環境の対象としております。

 利便性の高い交通体系として、本年度は静岡駅と椹島ロッヂを直接結ぶ山小屋宿泊者を対象とした登山タクシーの試験運行を実施しており、早期に予約が埋まるなどのニーズが確認できたことから、令和7年度は本格的運行に向けて調整を図ってまいります。

○良知(淳)委員
 椹島ロッヂまで送迎バスを運行とのことですが、言うまでもなく安心・安全が重要です。大自然へ向かっていくので、いつ何が起きるかといったいろいろな不安もあろうかと思いますが、少しでも取り除けるように最善の努力をしていただきたいと思います。

 続きまして、南アルプスの観光客への魅力の発信を重要と考えているとのことで、スポーツ・文化観光部との連携が必要となってくるかと思いますが、連携状況を伺いたいと思います。

○松野富士山・南アルプス保全室長
 スポーツ・文化観光部は、当部とともに県、市町、関係事業者等で構成する静岡市が事務局をしている南アルプスユネスコエコパーク静岡地域連携協議会の会員になっており、この協議会で随時情報を共有しているところです。
 スポーツ・文化観光部は、県営の山小屋や登山道の一部の管理を行うとともに、登山道の技術難易度を示す通称ピッチマップの作成や登山の安全講習会などをしており、登山の安全やマナーの普及啓発を実施しております。環境保全や自然の魅力を発信している当部と分担して情報や魅力を発信しております。
 今後もスポーツ・文化観光部と連携して南アルプスの魅力発信に努めてまいります。

○良知(淳)委員
 観光客にとっては部局は関係ありませんので、しっかり部局横断で連携して取り組むようにお願いします。

 続きまして、説明資料32ページの交通安全対策の推進について伺います。
 令和6年度の県内の交通事故の発生状況ですが、前年に比べて発生件数と負傷者数が減少しているものの、残念ながら死者数は増加している状況です。
 令和6年11月7日と12月31日に交通死亡事故多発警報が発令がされ、発令後の10日間で改めて交通事故防止を呼びかけたとありますが、令和6年の交通事故死者数が増加したことに対する県の所見を伺います。

○入戸野くらし交通安全課長
 令和6年の交通事故死者数88人のうち、高齢者は53人と前年比で14人増加していることから、死者数増加は高齢者事故の死者数の増加が大きく影響していると考えております。
 また、秋口から年末にかけて夕暮れから夜間の時間帯に高齢歩行者が事故に遭うケースも目立っております。
 このため、令和6年の交通死亡事故発生状況を踏まえ今後も高齢者の事故防止対策等を重点的に推進してまいりたいと考えております。

○良知(淳)委員
 第11次静岡県交通安全計画の目標値は、発生件数が1万5000件以下、死者数が80人以下となっていますが、令和6年は目標数値に達していない状況の下、目標達成に向けた来年度の取組を伺います。

○入戸野くらし交通安全課長
 第11次静岡県交通安全計画の目標値につきましては、発生件数の目標は達成しておりませんが、死者数の目標については令和5年に一旦達成しております。
 発生件数は第10次静岡県交通安全計画策定時の約10年前と比較すればほぼ半減しており、死者数についても単年度の増減はあるものの、長期的には減少傾向となっております。
 令和6年は、死者数全体の約6割を高齢者が占めていること、また自転車事故による死者数が増加したことから目標達成に向けて高齢者や自転車利用者に対して重点的に広報啓発を行い死者数と発生件数の削減を図ってまいります。

○良知(淳)委員
 死者数の目標があること自体が寂しいことで、死者数ゼロを本来目指さなければならず、意識をもう一度持ちながら少しでも数字を下げてもらうような言い回しを考えていただければと思います。

 来年度は第11次静岡県交通安全計画の中での最終年度となりますが、第12次静岡県交通安全計画に着手する考えがあるのか。
 また、現時点での第11次静岡県交通安全計画の実施状況についてどのような評価しているのかを伺います。
 そして次期計画については、県としてどのような方針を基に策定を進めていくのかを併せて伺わさせていただきたいと思います。

○入戸野くらし交通安全課長
 第11次静岡県交通安全計画の実施状況に対する評価については、計画に関わる国、県、市町及び警察並びに関係機関、団体による道路交通環境の整備、道路交通秩序維持の取締り、交通安全思想の普及等の取組のほか、先進安全自動車の普及もあり、発生件数と死者数は減少傾向にあるものと評価しております。
 次期計画の策定方針等については、交通安全対策基本法により、県の交通安全計画は国の交通安全基本計画に基づき作成しなければならないとされております。現時点では国の基本計画の策定方針が明らかになっておりませんが、県としては今後も高齢化の進展に伴う高齢者事故の増加が課題となることを危惧していることから、次期計画では高齢者の事故防止対策が重点項目の1つとなるものと考えており、計画に反映していきたいと考えております。

○良知(淳)委員
 今日も若い女性がスマホを見ながら自転車で走っていたりと、ひやっとするときもありますので、ルール、モラル、マナーの周知をしっかりしていただければと思います。

このページの先頭へ戻る

このページに関するお問い合わせ

静岡県議会事務局議事課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3482
ファクス番号:054-221-3179
gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp