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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和5年10月・11月(閉会中)総務委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鳥澤 由克 議員
質疑・質問日:10/25/2023
会派名:自民改革会議


〇鳥澤委員
 分割質問方式でお願いします。
 令和3年9月に次世代県庁在り方検討委員会のプロジェクトが発足しました。組織と知事の発言する内容が入り乱れ、意思決定に障害があると思います。
 そして、政策として未決定であっても大きな将来の構想やビジョンを県民の皆様にこのような思いがある、夢があると語りかけていくのも確かに政治の大きな役割の1つだと思うのですが、今回の知事発言については土地取得に関わるかなり具体的な内容にもかかわらず県庁内で十分議論されたものではなく、また地元の関係者にも十分知らされていなかったことが問題視されていると思っております。
 特に知事の発言は重いです。地域の方々が聞いて期待感を持つのは当たり前のことだと思います。見方によれば知事が自らの発言を既成事実化し三島の国有地を前提に検討を進めるよう部下に指示することもあり得るのではないか、これは県庁内の意思決定の過程をゆがめる可能性が大きいと懸念しています。
 そこで、今回の発言について知事から担当部局に対して事前に具体的な相談がなかったのかもう一度伺います。
 また、9月定例会において知事は、私の思いは関係部局に伝えてあると答弁していますが、具体的に知事からどのような話があったのか伺います。

〇京極経営管理部長
 知事からの指示につきましては、10月3日の協議の際に、東アジア文化都市のレガシーとして使えないかという知事の思い、アイデアを承り、東アジア文化都市を所管するスポーツ・文化観光部にも情報提供しています。

〇鳥澤委員
 9月定例会の委員会における集中審査の際、知事から県庁内のコミュニケーションはしっかりできている旨の答弁があり、皆さんも御記憶だと思います。しかし今回の経過を見るに、到底そうは思えません。県の政策が知事の独断的な思いに振り回されることなく関係者のしっかりとした議論に基づき決定されるよう、県庁内の意思決定の在り方を改めて見直すべきではないかと思いますが当局の所見を伺います。

〇石川政策推進担当部長
 今回の件につきまして、知事の思いは関係部局に伝えられておりましたし、私も事後的に知っておりました。知事の思いをしっかり把握し検討すべき行政組織として、もっと円滑にやらなければいけなかったと思いますし、その役割を担うのは私だと思いますので非常に反省しております。今後も部局横断の懸案事項が多くあると思いますので、私がしっかり把握した上で様々な会議の場で政策検討ができるよう取り組んでまいりたいと思います。

〇鳥澤委員
 今回三島の土地を検討される際立地条件など職員の皆さんの提案があったのかもしれませんが、未来の県庁の在り方や規模、県民のための提案については当然内部検討されると思います。第一に優先すべきは県の行政サービスが損なわれない、その地域に住む人々のためにという観点から組織決定がされるべきだと思っております。職員の移転が出ないよう分庁化するため、土地については適正規模で検討されるべきだと思っておりますが、今回の全体の流れを見るとまず土地ありきのような印象を受けるわけです。確かに三島市長からこの土地がありますと提案があったにせよ、地元の県議会議員に相談もない。
 適正規模を決めていくために、全体に物事を共有化して諮り、それぞれの行政拠点のバランスを見れば東部にも拠点は必要だと思いますが、それにしてもこんなに急ぐ理由が何かありますか。

〇京極経営管理部長
 次世代県庁の検討は令和3年に始まり内部的な検討を続けているところです。3番委員がおっしゃったとおり東西のバランスや実際の機能などについてもまだまだこれから議論しなくてはいけない事項がかなりあり、検討しているところであります。
 三島の土地に関しては、それと密接にリンクしているかというとそうではなく、今年度初めに具体的な土地の話が情報提供されたものですから、その土地の利活用の可能性があるかについて具体的な検討をしている状況であります。

〇鳥澤委員
 意思決定について懸念する点をお話させていただきました。それを既成事実としてやっていくのではなく、プロセスを踏み組織で共有して議会に諮っていく、地元の合意形成を取るという進め方でいくことの確認です。
 県民から不信感を持たれるような意思決定や計画決定は絶対にしないでいただきたいと思っております。
 知事のよく言う万機公論が本当の意味で実現されるように県職員が責任感、県民のためにという志を持って邁進していると思いますので、その思いをしっかりと胸に刻んで前進していただきたいと思っています。
 特に政策の未決定事項については、知事が今回のような発言をした場合に周囲の職員が勇気を持って訂正する、あるいは意見をしっかり言う必要があると意見させていただきます。

 9月議会の閉会日に河原崎議員から緊急質問があり、知事から東アジア文化都市のレガシーに関する拠点を三島市内につくりたいとの発言がありましたが、地元の県議会議員に全く話もない。知事は何も決まっていないのが現状であり、しかるべきタイミングには議会にお諮りいたします、議会の皆様とコミュニケーションを図る努力をしていく私の考えは変わっていませんと答弁されています。私はこれは議員との間に大きな認識の隔たりがあると思ってます。アイデアにすぎなくても、知事自ら外部の方にさも決まったかのように説明し、地元選出の県議会議員に対して事前に情報提供しなかったことについては反省するべきだと思います。
 議員はその地域の思いを背負い、そして地域のために共に歩む精神を持っている。その議員に対してやはりしっかりと情報共有や打診、逆に情報を取るような姿勢こそ大事であると思います。
 そこで、知事と議員とのこうした認識の隔たりを当局としてどのように認識されているか伺います。

〇石川政策推進担当部長
 9月定例会閉会日の知事答弁が基本だと思っておりますし、議会とコミュニケーションを図る努力をしていくという知事の考え自体は変わっていないと思います。これについては何か1つをやればいいのではなく、様々な取組の積み重ねになると思っております。職員も補助しながら、しっかりコミュニケーションが図られるよう取り組んでまいりたいと考えております。

〇鳥澤委員
 知事はコミュニケーションを図るとおっしゃっていたのですが、こういったことが繰り返されていることは一議員としても県民としても非常に残念であります。
 先ほど京極経営管理部長からも御答弁がありましたように、知事はコミュケーションを図るとのことですが、こうした認識の隔たりを埋めなければなかなか議員との信頼回復は望めません。
 そこで、認識の隔たりを埋めるため具体的にどのように進めるべきだと思っていらっしゃいますか。

〇石川政策推進担当部長
 知事ともしっかり話さなくてはいけないと思いますが、一朝一夕に何かをすればコミュニケーションが改善されるとは思っていません。
 給与減額条例につきましても、事前に知事が直接説明しました。これに限りませんが、重要な案件については知事の意思が伝わるように知事から説明する、あるいは私ども職員が議会の皆様にお伝えすることも必要だと思います。
 様々な機会を通じてコミュニケーションが図られるよう努力してまいりたいと思います。

〇鳥澤委員
 分かりました。
 石川政策推進担当部長の覚悟のほどが伺えます。
もう行き違いや見解の相違は二度とないようにしていただきたいと思います。
 言うべきことは知事にもしっかり伝え、そしていさめることはいさめてください。知事も人間である以上、様々思い迷うことはあると思いますので、そのときにしっかりと皆様がサポートして職務を果たしていただくのが最終的には静岡県、県民のためになると思っております。
 意見を述べます。
 先ほど言いましたように、各県議会議員は地域の皆様の強い思いを背負って、それぞれの代弁者として負託を受けている方の思いを持って日々の職務あるいは議員活動に努めていると思っております。我々議員も当然ながら地域の実情、県政の情報収集に努めなくてはいけないのですが、一方で知事の口から関連情報が出ても決まっていないので説明しなくても仕方がないという考え方では困りますので、地域が必要とするタイミングで必要な情報をしっかりと発信し、議員への情報提供の在り方あるいは議会に対する姿勢を保っていただきたいと思います。

〇伴委員
 意見と要望だけさせてください。
 先ほど来、いろいろな質問や答弁が重なっておりますが、多分皆さんが共通して思っているのが、いま一つ噛み合っていないことだと思うんです。適切な質問と答弁もあったかと思いますけれども、一番の要因は知事の頭の中にあることを当局の皆さんが分かる範囲でお答えしているし、僕らもこういう考えで発言したんだよねと言ってきたと思います。間違いなくそれが虚言や妄想であれば5番委員がおっしゃるように訂正や謝罪をしなければいけないと思いますし、それが不適切であれば議会として不信任決議や辞職勧告決議などこれまで取ってきた手法で決を採ることになると思います。
 先ほど2番委員からも提案がありましたが、事情が分かる方に来ていただいてすり合わせをしていく際、もしもう一度このような会議の場が開かれるのであれば、本人が来るかどうかは別にして、知事の頭の中にあって皆さんがもやっとしている部分をちゃんと明文化していただいてから議論すべきと思います。
 特に最大のポイントは、知事が何をもって詰めと発言したのか、土地を買うことか、買った土地をさらに何に使うかが詰まっていたのか、これは皆さんとお話をすれば経営管理部としてもスポーツ・文化観光部としても何も決まってないと言います。知事の頭にあることだけが独り歩きしてしまい、場合によっては7番委員がおっしゃったように地域に誤解を与えてしまうと思います。
 訂正するべきことはちゃんとしていただきたいと思いますし、謝罪が必要であればそこは求めていきたいと思います。
 もう一度整理していただき、機会があれば議論させていただきたいとお願い申し上げまして終わりたいと思います。

〇西原委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は14時55分といたします。

( 休 憩 )

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