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委員会会議録

質問文書

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令和元年9月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:田内 浩之 議員
質疑・質問日:10/01/2019
会派名:ふじのくに県民クラブ


○田内委員
 分割質問方式で、大枠4問をよろしくお願いいたします。
 まず1問目、文化観光委員会説明資料の12ページの静岡文化財ウイークについてです。
 3の県主催事業、文化財クローズアップ特別史跡新居関跡ということで、新居で開いていただけることに感謝しております。事業内容を見ましたところ、例えばきらく市という市場と連携していただいたり、昼食も小松楼といって昔の置屋を使っていただいて地元ならではの郷土食のぼくめしを食べていただいたりと地域に密着して事業立てしていただいており高く評価しています。
 今後、私の地元だけではなくいろいろなところでもやることになっていくと思うんですけれども、文化財を地域経済にどうやって生かしていくのかは非常に大事な視点だと思っておりますので、県として文化財の利用によりどのように地域経済に波及させていくのかお考えを伺いたいと思います。

○永井文化財課長
 文化財の地域経済への活用という御質問かと思いますが、昨年度までは文化財行政は教育委員会の文化財保護課が所管しておりました。文化財そのものが少子高齢化、過疎化あるいは建造物が経年で劣化しているなど所有者だけでは保存が難しいこともありまして、これからは所有者だけではなく地域ぐるみ、社会総がかりで文化財を保存さらに今後は地域資源として活用していこうという趣旨で文化財保護法が本年4月に改正されました。
本県の場合は、今年度文化・観光部の文化財課に移管されました。
 文化・観光部は、交流人口の拡大といいますか県内消費額の拡大といったこともありますので、文化財が地域資源として経済的な効果といいますか地域活性化に貢献していく方向がいいと思っています。まずは文化財をしっかり保存活用していく。中でも地域ぐるみで保存活用していくには地域のかかわり、参画が必要ですので、商工業者や農林漁業者など文化財を取り巻く応援団といいますか支える側になっていただき、文化財の保存活用を今後とも進めていきたいと考えております。

○田内委員
 御答弁ありがとうございました。
 1点要望させていただきますが、今後文化財クローズアップ事業を県内各地で実施すると思います。また地元の方々と協力しておもしろい企画をどんどんやっていただけたらありがたいと思います。

 2点目の質問は委員会説明資料20ページです。
 東京2020オリンピック・パラリンピック自転車競技開催に向けた取り組みの中の令和元年度の主な取り組みですが、機運醸成について特にイベントについて伺いたいと思います。オリンピック・パラリンピックに向けてイベントを実施していくと思うんですけれども、今具体的に決まっていることがあれば御答弁いただきたいと思います。
 あと、レガシーの創出ですけれども、マウンテンバイクコースの整備等と記載がありますが、それも含めて今考えていることを御説明いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

○鈴木オリンピック・パラリンピック推進課長
 まず、機運醸成の関係で現在決まっているイベントですけれども、例えば9月28日にラグビーワールドカップが開催されましたけれど、ちょうどオリンピック300日前でして、この日を皮切りに各種体験会やオリンピック・パラリンピックのPRを県内各地で行われているイベントを通じて展開していきます。9月28日のラグビーワールドカップでは愛野駅南側におもてなしエリアをつくりまして、観戦客等にオリンピック・パラリンピックのPR及び自転車の体験会を行いました。10月4日の南アフリカ対イタリア戦でも同様に行います。さらに10月6日にはマウンテンバイクのテストイベントがありまして、モニターを県内外から集めまして、本物のすばらしさを体験していただくことで観戦勧奨を行う取り組みをしております。
 また、企業の皆様方、いわゆるオリンピックのパートナー企業が県内各地で各種イベントを行いますが、例えば日本生命の全国キャラバンが10月12日から13日まで行われますけれども、我々が出向いていきまして本県開催のPRやバーチャル自転車の体験会を行います。さらに静岡マルシェということで11月21日から22日まで東京海上日動火災がスポンサーで本県もPRを行っていきます。
 300日前ということで、このような形でこの秋にイベントを展開し、県内各地でオリンピック・パラリンピックの周知、自転車のおもしろさを感じてもらう体験会を展開していきます。
 レガシーの関係で詳細に説明をということで、昨年度補正予算で債務負担行為をお認めいただいた案件で、マウンテンバイクは現状オリンピックコースがつくられておりますけれども、一般の人ではなかなか走れない、物すごい急な坂とかでこぼこがあったりするもんですから、一般の県民でもオリンピックコースを走れるように改修経費を負担し、オリンピック組織委員会と一緒に設計から検討することを進めておりまして、それがレガシーとして残っていくと思っています。
 それから、事前キャンプの関係につきましては、強化合宿やキャンプをするときの選手の受け入れはありますけれども、大会が終わった後も受け入れた国との文化交流、経済交流を引き続き行っていただくため県として積極的に支援していきます。特にホストタウン制度を活用して受け入れた国々との交流が続けられるように支援していきます。

○田内委員
 御答弁ありがとうございました。
 意見と要望をさせていただきます。
 まず、イベントについて県内各所で行われる予定ですが、東部地域はもちろん伊豆地域、富士山周辺もイベントが多くなってくると思います。ぜひとも中部地域や西部地域、中部地域は多分静岡市になると思いますが、西部地域でも私の地元の浜名湖では最近サイクリストが物すごくふえていますので、浜名湖周辺でもオリンピックに向けたイベントの開催をぜひ御一考いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 あと、レガシーの関係ですけれども、今御答弁のありましたマウンテンバイクコース――私はマウンテンバイクに乗りませんが、オリンピックコースを走るためだけに本当に買おうかなと今迷っています――自転車乗りにとってオリンピックコースを直接走れることは魅力ですので、期待しているところです。あとロードもですね、オリンピックコースは静岡県も入りますし、伊豆、富士山、浜名湖はロードバイクに乗る方にとって非常に魅力的なコースがたくさんありますので、あわせてPRも今後力を入れていただきたいと思います。
 レガシーの関係でもう1つ提案ですけれども、昨今持続可能性――SDGsという言葉が出てきておりますが、自転車通勤もレガシーで考えてもいいのかなと思っていまして、最近東京や大阪に出張に行くと朝晩自転車で通勤している方が大変多い印象を受けます。調べてみたんですけれども、例えば名古屋市役所は自転車通勤手当を全国と比べても手厚くしていたり、あと企業でもヤマハですとか、あと私の地元に湖西製作所とかデンソーとか詳しい取り組みはここでは申し上げませんが、自転車通勤に対して手厚くしていると思います。オリンピックのレガシーとして、静岡県として自転車通勤に率先して取り組むのは非常に意義があることだと思っておりますので、ぜひ御一考いただけるとありがたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。

 大枠での質問の3点目です。
 総合戦略評価書案の67ページ、交流の拡大の今後の展開で、静岡ツーリズムビューロー――TSJに関する記載があります。TSJは非常に先進的なマーケティング等々やっていただいていると高く評価しておりますが、各地区の観光協会等とお話をすると課題もあると認識しております。
 まず、TSJに対して、県としてまだこういったことが足りないのではないかという課題をどのように認識しているのか質問させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

○川口観光政策課長
 県が考えるTSJの課題についてお答えいたします。
 TSJですけれども、平成30年度は海外メディア43社、海外旅行会社17社を本県に招聘し、本県の地域の魅力を効果的に海外へ発信しています。海外の情報発信に向けて、まず海外に営業に出ていき関係をつくり需要を生み出して、その1つとして海外メディアとか旅行者を招聘して実地見聞いただいて商品づくりにつなげていくことが重要になってきます。その際地域資源であるとか地域の体験プログラムなどを紹介していかなければいけないので、地域でしっかりと需要を受け取り、しっかりと地域の魅力を紹介していかなければならないが、現在受け取りの体制であるとか地域におけるパートナーシップ、関係構築に地域の偏在があるとか、地域によってはパートナーシップが進んでいかないところが課題と捉えています。

○田内委員
 御答弁ありがとうございました。
 課題として地域の偏在を認識していただいているということで、要望にさせていただきたいと思いますが、川口観光政策課長がおっしゃったとおりまずは東部地域に力を入れていると思いますので、中部地域、西部地域もバランスよくやっていただければありがたいと思います。
 府川さんを筆頭に、TSJは海外でのマーケティングですとかPRに非常に力を入れていると思いますが、観光協会に話を聞くと、うちのところにはそもそもTSJの方が来たことはないよという話を聞きます。人手不足もあるかと思いますが、地域にどういった観光資源があってどんな人がいるとかはやっぱり地元の観光協会とかが一番情報を持っていると思うんですね。まずは地域をきっちり回っていただいて、改めてPRをしかけていただくことをしっかりやっていただきたいなと思っています。
 TSJは観光業界として先進的なことをやっていると思いますので、おつき合いする観光業界の方はどちらかというとトップランナー、要は地域を引っ張ってきている方が主になると思いますが、私の地元の浜名湖周辺でもそうなんですけれど、有名じゃないんですけれども地道におもしろい体験プログラムを提供しているおもしろい方がたくさんいらっしゃるんですね。そういう方を発掘して、ある意味ビジネスとして成り立たせるようにするのもTSJの大きな役割だと思っておりますし、能力的にも府川さんだったらできると思うんですね。ですので、しっかりと地域の資源を改めて把握していただくことを要望させていただきたいと思います。

 TSJは今後インバウンド政策をやる上で非常に大事なことだと思っております。ぜひですね、植田文化・観光部長にTSJに対して今どのような見解というか、今後どのように考えているのか御答弁いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

○植田文化・観光部長
 TSJですけれども、海外のPRは見ていて非常に迅速に、積極的に対応していただいています。一番すごいなと思ったのはですね、海外旅行者とかメディアから要望があると本当に早く、迅速に対応して、さらに真摯に対応しています。それを地元に持っていくんですけれども、正直言って地元とTSJとの関係がうまくいっていないことが問題の一番大きいところだと把握していまして、TSJも今2年半たって来年から3年目に入るそのときにしっかりと見直すことは大切なことだと思っておりますので、悪いところは悪いところとして今後直していきたいと思います。

○田内委員
 御答弁ありがとうございました。
 非常に期待していることを改めてお伝えして、要望とさせていただきたいと思います。

 最後4点目です。
 タトゥーについて質問させていただきたいと思います。
 今ラグビーワールドカップで選手が活躍されていますけれども、皆さん結構タトゥーを入れています。あと先日のラグビーワールドカップのときにも静岡市から浜松市に移動したんですけれど、ラグビーワールドカップを明らかに見ていくであろうお客さん、ユニホームを着られた方も結構タトゥーを入れているなあと改めて実感したところです。ただタトゥーに対する認識は、やっぱりまだまだ日本人は厳しい目線を投げかけていると思います。10年前までは遠州鉄道という会社で各地の旅館とかホテルに伺っていたんですけれども、多分私の感覚で物を言っちゃいけませんが、少なくとも10年前まではタトゥーとか入れ墨がある方は旅館のお風呂には入れなかったと思います。
 ただ、今もうこれだけインバウンド、インバウンドと言っている中で、やはり時代は非常に変わっていると思いますので、県としてインバウンド政策を進めていくためにもタトゥーに対する偏見をなくしていく必要もあると思っております。軒並み静岡県内の旅館、ホテルの受け入れについて全て徹底するのは無理だと思うのですが、温泉ですとか、夏のプールとかも非常に困るそうなので、タトゥーが入っている外国人は反社会勢力でないにもかかわらず全て断られていることも多々あると思います。県としてタトゥーを入れていても受け入れ可能な旅館やホテル、プールのような施設の情報を外に出していくことは非常に大事かと思いますので、それについてどういう認識をしているのか質問させていただきたいと思います。
 ちなみに、余談ですが、私の地元にみどり湯といって全国の銭湯マニアが入りに来る銭湯がありますが、昔からタトゥー、入れ墨全てオーケーです。なぜかというと漁師さんは結構入っている方が多いとのことで世界基準だなとも思います。

○川口観光政策課長
 タトゥーに関する県の見解ですけれども、現在県の観光施策として規制していませんが、タトゥー文化についてはしっかりと日本と海外との文化の違いを理解していくことが重要だと考えております。海水浴場でマナーの向上に関する条例であるとか、安全で快適な海水浴場の確保に関する条例・規則などをつくって実際に制限をかけている事例も市レベルですけれどあります。一方で、3年ぐらい前に観光庁でタトゥーに対する考え方の違いがあることをしっかりと説明して、温泉施設など利用者の入場規制を緩めるように働きかけをした事例がありますので、県としても周辺事例を今後研究していきたいと考えております。

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