本会議会議録


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令和6年12月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:河原崎 聖 議員
質疑・質問日:12/13/2024
会派名:自民改革会議


○河原崎(聖)委員
 一問一答方式でお願いします。
 最初に、文化観光委員会説明資料8ページの補助金の返還請求は何を返してもらっているのですか。

○秋定観光振興課長
 先ほどの繰り返しの答弁となりますが、補助金の返還については、全国旅行支援期間中23件の適切ではない処理をしていた事業者がおり、該当事業者に割引原資の返還を求めたところ既に割引原資の返還がありました。訴えを提起する業者ではございません。

○河原崎(聖)委員
 返還しない業者は言える範囲で結構ですがどういう業者ですか。

○秋定観光振興課長
 これについては公表しない方針ですので、ここでは答弁を控えさせていただきます。

○河原崎(聖)委員
 この手の業者はこの事業に限らないのですが、熱海市で土砂をどんどん捨てる確信犯的な業者がいてそのときも言ったのですが、こういったことを変えさせるために警察との連携はしているのか伺いたいと思います。

○秋定観光振興課長
 今回のエスペランサリゾート熱海について、警察に相談はさせていただきましたが、ほかの事案23件については事務局と県で対応しており、警察とは特に連携していません。

○河原崎(聖)委員
 こういったところは極力厳しくやっていただくことがよいと思います。ただ逃げられないように、やり得にならないようにお願いをしたいと思います。
 
 次は、説明資料9ページの東静岡駅南口県有地の活用に向けた取組について、静岡市とそれぞれ役割分担していますが、昨今の事業費が最低1.5倍は値上がっている中で、県にしても市にしても何かしらの見直しが必要になってくる部分があると思いますが、何か市と話し合っていることはありますか。

○平形企画政策課長
 昨今の物価高や工事技術者の人手不足等に関しまして、静岡市とは例年開催している担当者レベルの県と市の連絡調整会議等で話をしております。メンバーとしては企画政策課、静岡市、教育委員会も入っております。
 静岡市担当は、昨今の物価高の状況や先日の図書館の入札の状況などを見まして、今後の事業計画について影響があるのではないかと思っているようでしたが、まだ担当者レベルでの話合いにとどまっております。

○河原崎(聖)委員
 1回走り出してしまうとブレーキがかかりにくいのがこの手の事業の常ではありますが、早めに手をつけたほうがその後の悪影響が最低限に済むため、勇気を持って取り組むことも御検討をお願いしたいと思います。
 
 次は、説明資料12ページのしずおかスポーツ産業ビジョンの策定の関係です。
 プロスポーツということでバスケット、最近はBリーグが注目されるようになりました。成功例と言われているようですが、三遠ネオフェニックスというチームがあり今話題になっている河村勇輝選手も一時期所属していたことがあるBリーグのチームですが、豊橋市に主軸を置いていますが、豊橋市長が変わってアリーナ建設の話が頓挫して大分困っているお話がございます。
 そういった中で、そのチームに手を差し伸べていただきたいし、浜松市にもっと来て軸足を置いてもらうきっかけになる可能性のある話だと思います。そういうことは県が単独でやる話ではないかと思いますが、チームと県とで話をしていることはあるのでしょうか。

○小林スポーツ政策課長
 一部メディア等の報道で、本拠地移転の話題が出ていることは私たちも承知しております。一方で豊橋市民がアリーナを建設してほしいと署名活動をしたりスポンサーの関係等もありますので、現時点において県が直接チームと接触したり動いていることはございません。状況を注視している状況です。

○河原崎(聖)委員
 当然それはそれでよいと思うのですが、すぐということはないでしょうが、今後試合の開催等で支障が出てくる可能性もあろうかと思います。手を差し伸べるということも進めていけば、その先の展開は別にしても当然浜松市で試合を見る機会も増え県内に対するよい影響もありますし、いろいろな展開が考えられると思います。何かしらの接触はしておいたほうがよいと思いますので、御検討頂きたいと思います。
 
 次は、説明資料20ページの旧ヴァンジ彫刻庭園美術館の利活用についてですが、完全独立採算は難しく県の費用負担が必要ということを前提に事業が進められており、決してよろしいことではないと思っています。
 また、文学や音楽をテーマとしたマルシェイベント2日間で人が来ましたと1つの可能性を示したかもしれませんが、それで何とかなるならとうの昔に何とかなっているはずです。そう考えた場合に、地元があれだけ強力に何とかしてくれと言ってきた以上しっかり負担を求めていく必要があると思いますが、負担割合についての基本的な考え方、どこまで許容できると考えているのか教えてください。

○上泉地域文化推進室長
 旧ヴァンジ彫刻庭園美術館の運営方法、金額等につきましては、現在想定される事業を基にコストの試算を行っているところです。先ほども答弁しましたようにコンセッション、PFIや指定管理の種別ごとの事業期間、収益なども勘案した上で実際にどのくらい費用がかかるか精査中ですので、それを踏まえて検討してまいりたいと思います。

○河原崎(聖)委員
 いろんな考え方があるのは承知していますが、私はかなり厳しくいくべきだと意見を申し上げておきます。
 
 次に、説明資料23ページに国指定、県指定無形民俗文化財の一覧表がありますが、担い手がどんどん減っている中で今後維持にかなりの費用負担が必要になってくる可能性があると思っています。
 私の地元はいわゆる島田の大祭と言われるところで、帯祭りや鹿島踊りが県の指定になっています。一応日本三大奇祭と言ってPRしているものですから、国に認められていると思ったら県指定でした。それはそれとして、今後県指定だけになっているものを国の指定にしてもらう取組は考えているか伺いたいと思います。

○鈴木文化財課長
 国指定の文化財となるためには、まず国の文化審議会において、全国的にも希少な事例であることや顕著な地域性を持つことなど学術的観点から国の歴史文化の理解のために欠かせないと認められる必要があります。
 県では、県指定となっている無形民俗文化財について、随時文化庁にその価値を伝えており、その結果価値が認められて国指定になったものも多くあります。説明資料の表に国指定12件と書いてありますが、昨年度国指定となった袋井市の法多山の田遊びをはじめ、県指定から国指定になったものは9件あります。

○河原崎(聖)委員
 取組の状況は分かりました。割と全国的に名の通っているもの、地域性の強いものもほかにもあると思いますので、今後さらに積極的に強くアピールしていただきたいと思います。
 
 説明資料25ページの富士山登山規制にも触れさせていただきたいと思います。
 マナーの問題等があってそれを解消するのが1つ大きなテーマだと思います。それについての事前学習、eラーニングはどんな形で示しますか。

○大石富士山世界遺産課長
 ルール、マナーの周知徹底については、今年事前登録システムを課す中で、動画などでルール、マナーについて学習してそれを遵守すると押してもらった方が登録できるということを任意ですが試行で実施しました。
 それを一定数使っていただいたものですから、来年度はそのシステムをバージョンアップして、まずはスマホ等で事前登録する人についてはeラーニングで動画やテキストなどスマホ上で学習してもらうことをやっていきたいと考えています。
 スマホを使わない方については、現地でチェックリストを書いてもらう等周知を図っていくことを考えております。

○河原崎(聖)委員
 eラーニング実施の確認はスマホでできますか。

○大石富士山世界遺産課長
 今年のシステムをベースにしながら、現在新しいシステムをバージョンアップしているところですが、今想定しているのはeラーニングや事前学習、チェックを終えないと登録ができない形を想定しています。
 現地で対応する方法についても、現地でのチェックが完了しない限りは通れない運用を考えています。

○河原崎(聖)委員
 悪質なものを抑えるのは大事ですが、その一方で山梨県側とお客の取り合い、競争という面もあると思います。今回もいろいろな問題は起こしつつも静岡県側の宿泊施設の利用率が上がったと9月定例会の委員会で確認しましたが、そういった意味で静岡県側から登ってもらうことについてプラスもありました。それを極力伸ばしていくことも同時に考える必要があると思います。極力来てもらうためには1,000円ぐらい下げることも考えられると思いますが、検討はされましたか。

○大石富士山世界遺産課長
 登山者が集中する中で、富士山そのものの保全や世界遺産としての価値の保全に着目してきているところがあります。5合目以上の登山については山梨県と一体となって同じ条件、ルールの中でやっていきたいのが私たちのスタンスです。
 ただ、観光の面では登山と山麓周遊の視点を分けながら富士山観光を盛り上げていくことも並行して検討していきたいと考えております。

○河原崎(聖)委員
 前々からあるかもしれませんが、入山料管理については山梨県と一体となって考える組織をつくる考えはありますか。

○大石富士山世界遺産課長
 これまで富士山の在り方や世界遺産として考えていく中で、有識者等からそういった御意見が出ることもあります。現状具体的に検討していることはないのですが、将来的な課題として認識しております。

○河原崎(聖)委員
 ぜひともそういった検討もしていただきたいとお願いしておきます。
 
 次は、説明資料28ページの次期教育に関する大綱の策定についてです。
 案が示されていて、基本理念、取組方針一つ一つはよいと思います。しかしどこかに含まれているのかもしれませんが、国際的な視野などが言葉として出ていないと思います。
 日本の若者の海外留学する率がほかの国と比べるとすごく下がっていると言われている中で、海外に目を向ける部分は言葉にして強調していく必要があると思っているのですが、お考えを伺いたいと思います。

○稲葉総合教育課長
 5番委員御指摘のとおり、現在グローバル化の進展など社会が急激に変化する時代におきましては、学生の国際的な視野を育んだり、国際的な視野を持って活動することが重要であると認識しております。
 現在の次期教育に関する大綱案では、基本理念の考え方の中に、育成すべき人材としてグローバル化の進展など社会が急激に変化する時代において自ら考え行動し本県の未来を切り開く多様な人材を育成すると記載、その中に国際的な人材についても含んでおります。
 しかしながら、5番委員指摘のとおり、国際的な人材を育む点がはっきりと伝わってこないので、今後大綱の中でどのように表現していくか検討させていただきたいと思っています。

○河原崎(聖)委員
 一応国際バカロレア教育と言っていますから入っていないのは不自然と思いますのでよろしくお願いします。
 
 次に、説明資料30ページの大学サミットの開催結果については成果を説明しています。ただ説明資料に出てくることは割と総論的なことで初めから分かっていたり今までも言われていたことだと思います。
 関係者同士が集まる以上は具体的な意見があるべきと思うのですが、それについて説明をお願いしたいと思います。

○本橋大学課長
 大学サミットにおける共同宣言案の採択に至るまでには様々な御意見を頂きました。特に地域に求められる人材育成につきましては、高校生や大学生を対象とした長期インターンシップを制度化するなど県内定着に密着した理解を深める取組が必要といった意見や、マーケットが世界という中小企業が県内でも増えていることを踏まえて海外大学とオンラインで授業ができる等地方にいながら海外のことを知る教育の必要性についての意見がありました。
 また、小中高校生では今探究活動を実施しておりますが、そういった活動を通して地域に愛着を持った子がそのまま地域の大学に進学できるよう、大学においても地域課題解決に力を入れてほしいといった御意見がありました。
 また、大学からの情報発信が不足していて何をやっているのか分からないといった声が数多く聞かれました。
 これらを踏まえまして、地域と大学を結ぶ情報の結節点のような仕組みや地域資源を活用した研究の成果を産業界にきちんとつなげて活用する仕組みづくりが必要ではないかといった意見がありました。
 また、大学が遠いといった御意見があり、特に東部・伊豆地域には大学が少ないと言われており、大学の皆様からも高等教育に触れる機会を増やすという意味でサテライトキャンパス機能を自治体と連携しながらやっていくとの意見を頂きました。

○河原崎(聖)委員
 言葉としてはリスキリングなどと言われているのですが、具体的実績を1つでも広げていかないと今言われた大学が遠いという話が埋まっていかないと思いますので、具体的な事業を進められるよう働きかけをしていただきたいと思います。

 次は、説明資料37ページ富士山静岡空港の利用状況の関係です。
 来週香港便がいよいよ就航するということで、ゆっくりではありますが回復してきているのはうれしいと思っております。
 それと同時に、前知事の時代にもめごとを起こしたJALについては、今もFDAのコードシェア便は飛んでいますが、JALと直接的な話をしているのか伺いたいと思います。

○小野空港振興課長
 今年度ちょうど開港15周年を迎えたこともあり、日本航空にこれまでの15周年の歩みなども含めて御挨拶に訪問しました。その際にも、これまでハワイやサイパン等々チャーター便を運航頂いていますので、引き続き今後チャーター便等の就航の検討も含めてお願いしている状況です。

○河原崎(聖)委員
 職員サイドでやっていただくのは分かりますが、これまでの成り行きが成り行きですので、一度新しい知事が行って働きかけをしていただければと思います。
 
 最後に、説明資料41ページの富士山静岡空港西側県有地の活用に向けた取組について今の状況、今後の見通しについてお聞きしたいと思います。

○瀧口空港管理課長
 令和2年10月に活用方針の公表をしまして、その後コロナ禍による民間の投資意欲等が減退しましたが、昨年度来複数事業者から問合せ等も来ているため、今後の事業者公募に向け公募条件等の検討材料とするためにサウンディング調査を実施することとしました。詳細は申し上げられませんが、複数の事業者から問合せを受けております。
 今後の見通しですが、今回のサウンディング調査結果を踏まえ、令和7年度以降事業者公募を実施したいと考えているところです。

○河原崎(聖)委員
 こういうところで利益を上げることは空港の経営の安定にもつながることだと思いますので、極力収益が上がる事業をお願いしたいと思いますし、せっかく運営権者が三菱地所でプロですので、そのノウハウも十分に活用して実のあるものをつくっていただきたいと思います。よろしくお願いします。

○伊藤(和)委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は13時30分とします。

( 休 憩 )

○伊藤(和)委員長
 休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

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