本会議会議録


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令和6年決算特別委員会建設分科会 質疑・質問
質疑・質問者:鈴木 啓嗣 議員
質疑・質問日:10/29/2024
会派名:自民改革会議


○鈴木(啓)委員
 一問一答方式で3次元点群データのプラットフォームにつきましてお伺いします。
 主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書18ページの(1)バーチャルシズオカの推進、ア空間情報デジタル基盤構築事業費として約1億3000万円程度の予算執行の概要説明が載っていますが、具体的にこの予算でどのようなことを実施されたのかお伺いします。

○増田政策管理局技監兼未来まちづくり室長
 バーチャルシズオカは、県土全体を3次元点群データ化しオープンデータで公開する取組です。その中で空間情報デジタル基盤構築事業費1億3000万円の実施内容については、国土交通省都市局の補助金を活用し建築物または港湾などの公共施設をプラトーと呼ばれる3次元の都市モデル化を行い、施設の維持管理への活用を図る業務を行いました。
 加えて、東京都と共同運用するインターネット上で3次元点群データが閲覧できる次世代インフラプラットフォームの保守あるいはデータ管理業務を行いました。

○鈴木(啓)委員
 ありがとうございます。
 オープンデータとして成果は公開される認識でよろしいかと思います。この事業による具体的な効果や活用が見込める内容をお聞かせください。

○増田政策管理局技監兼未来まちづくり室長
 今までは3次元点群データは専用ソフトを用いなければ閲覧、加工することができませんでした。そこで東京都との共同開発による次世代インフラプラットフォームの運用を令和5年4月から開始し、3次元点群データをウェブ上で閲覧、ダウンロードすることが可能となりました。
 これにより誰もが御自分のパソコンで3次元のデジタルツインの世界を見ることが可能となります。従来専門性が高かった3次元点群データが一般性、汎用性の高いデータとなり、県内の建設業者や測量業者、設計業者はもちろんのこと、市町などの行政機関や県民の皆様が様々な場面で活用しています。
 最近の事例としましては、能登半島地震において石川県が取得していた3次元点群データと被災後の航空測量画像データをプラットフォームに登載したところ、全国各地の測量設計会社などが災害支援をする際の基礎データとして活用されました。
 今後の活用としましては、この事例による知見を生かしていろいろなことを考えております。

○鈴木(啓)委員
 ありがとうございます。
 説明資料21ページ(9)アの後段部にバーチャルシズオカのデータを活用した測量業務の効率化と記載がありますが、どのように効率化が図られるのかお聞かせください。

○増田政策管理局技監兼未来まちづくり室長
 バーチャルシズオカは県土全体の詳細な測量データであり、測量業務において大変有用なデータとなっております。特に現地測量が困難な地域である山間部や郊外部では、オープンデータであるバーチャルシズオカから3次元点群データを入手することでパソコン上でも必要な計測が可能になります。
 このように、バーチャルシズオカのデータを活用することで現地での測量業務を低減し省力化、効率化を図るとともに、現地作業による事故防止など安全性の向上にも寄与していると考えています。
 なお、令和5年度は業界全体でさらなる活用が進むことを目指し、活用マニュアルを策定し公表したところです。

○鈴木(啓)委員
 ありがとうございます。
 今御説明頂いたように、バーチャルシズオカ本当に幅広く利用でき、ウェブ上でダウンロードが可能で山間部や郊外部を含む県全体を網羅しており、利用することで本当に業界全体の効率化が図れるものだと感じております。
 これだけ大きな予算をかけて取得したデータは本当に県民の財産であると思いますので、公共工事だけではなく広く民間に活用していただくこと、そしてこのようなデータがオープン化されて利用できることをできるだけ多くの民間事業者に向けて周知していただきたい。それが県内の建設業界全体の生産性向上につながると思いますので、ぜひ御尽力頂きたいと意見させていただきます。以上で質問を終わります。

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