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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和5年6月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:佐野 愛子 議員
質疑・質問日:07/06/2023
会派名:ふじのくに県民クラブ


○佐野委員
 分割質問方式でお願いします。
 たくさん質問が出て、物価高騰やその他の電気料が上がったりと大変な中黒字を出されているとのことで、企業局の御尽力に敬意を表したいと思います。
 水道事業の中で、榛南水道は令和11年度に大井川広域水道に統合するとのことですが、それについて少し伺いたいと思います。
 今まで1日当たり2万7000立米ぐらいの水を給水していた部分が県の企業局からなくなるわけですよね。売上げがその分なくなるので企業局にとってマイナスというか痛手になるのか、また大井川広域水道企業団に売り渡すのか、また給水施設は今吉田に地下水を掘る施設があると思うのですが、大井川水道から水が来るのでそれはもう使わなくなるのかお答えください。

○岩井経営課長
 榛南水道と大井川広域水道の統合についてお答えいたします。
 9番委員御指摘のように、榛南水道と大井川広域水道は令和11年4月に大井川広域水道企業団の持っている大井川広域水道に統合させていくということで今準備を進めている状況でございます。令和4年3月に基本協定を結び、令和4年9月に実施協定を結んで準備を進めています。両水道を連結する管などの準備を進めている状況です。
 榛南水道には引き続き大井川広域水道で利用頂く施設もありますので、そういったものを統合の際に大井川広域水道企業団に無償で譲渡することを予定しております。
 榛南水道としての事業はもう閉める形になりますが、そのときに残余、いわゆる内部留保資金があればそれは統合後に不要となる榛南水道の施設の撤去などに利用することを考えておりまして、それを上回る費用がかかる場合は榛南水道を供給している牧之原市と御前崎市の2市が負担することになっておりますので、統合に伴う企業局としての損失はないと理解しております。
 榛南水道の榛南浄水場は、榛南水道としては使わなくなり統合後の大井川広域水道としても使わなくなりますが、榛南浄水場の土地は県から借りている土地であるため榛南浄水場の井戸をどうしていくかなどについては資産経営課などと相談しながら今後検討を進めていく状況になっております。

○佐野委員
 榛南水道を企業局から手放すことで企業局の水道事業の収益は減ることになると思うのですけれども、企業局としての損益はどうかということを伺ったつもりでしたがいかがでしょうか。

○岩井経営課長
 水道事業につきましては3水道ございますが、それぞれで区分経理しておりますので、榛南水道がなくなるから経営が厳しくなるとかそういったことではなくて、残りの2水道についてはそれぞれの水道で損益をしっかり区分経理しながら今後継続的に経営していくことになりますので、榛南水道の収益がなくなることでの影響はないと考えております。

○佐野委員
 理解しました。
 榛南水道は昭和44年ですか、結構古い水道で榛南地域の生活水の供給に大きな貢献をしてきてくれたと思います。今給水所というかポンプも使わなくて、そのまま大井川広域水道企業団の水を引くということなので、地域の皆さんの生活に変化がないように見届けというか、上手な転換を企業局のほうでお願いしたいと思います。
 人口減少やエコ意識で水を使うのが悪いような意識になっている中、収益を上げていくというのもまた大変なこともあると思いますが、経営努力をお願いしたいと思います。

 そして、コスト削減について少し伺いたいと思います。
 4年前産業委員会の委員になったときに、松下元局長からいろんなコスト削減の報告を頂きました。その当時は水道管の中に別の水道管通して改修していくパイプ・イン・パイプだとか、ビルトメンテナンス契約や電力デマンドレスポンス契約とかいろいろ派手な取組を――派手と言うと失礼ですけど――伺った覚えもあります。
 そして、漏水があったときに水道水なのか普通の水なのかを判断するような技術を開発したとか、そういうようなことを伺いました。ほかの委員も伺ったと思いますが、それらのコスト削減は現在も効果を上げているのか、状況を少し説明していただきたいと思います。

○岩井経営課長
 コスト削減の取組につきましては、先ほど説明資料でもお示しさせていただいたとおり令和4年度には2億8000万円程度の効果を上げておりますし、課題解決型のタスクフォースなどの取組は従前から進めておりますので取組成果としては毎年効果を上げており、9番委員が前回産業委員会の委員をされてからもコスト削減の取組は継続しております。具体的な効果で言うと例年10億円以上のコスト削減効果は上げている状況でございます。

○佐野委員
 説明資料6ページに、令和4年度実績では2億8400万円の効果とありますが、これまでの累計で言うとどれぐらいの効果になるんでしょうか。

○岩井経営課長
 累計のデータは今持ち合わせていないため、委員長と相談させていただいて資料を提出いたします。

○佐野委員
 効果を上げているもの、なかなか効果が出ないものとあると思うんですけれども、先ほどからお話されているような職員の英知を出し合って今後も頑張っていただきたいと思います。
 遊休地の売却等はもう限りがあって売れば終わってしまうのですけれども、コスト削減は努力をすればずっと成果が上がっていくという貴重な取組だと思うので、その辺は企業局として頑張っていただきたいと思います。

 話が戻って申し訳ないんですが、榛南水道はまだ御前崎市の水道管の取替えなんかもやるようですが、必要なものは企業局で投資をしていくわけですよね。その辺を確認させてください。

○岩井経営課長
 榛南水道の施設につきましては、御前崎市の管路の布設替えを現在行っていますが、統合後も御前崎市の管路を引き続き使う形になりますので、そういった部分については統合までに企業局が整備します。統合以降は企業局として経費を出して何か整備することはございません。

○佐野委員
 企業局の施設は売却するのかなと思ったのですが先ほどの答弁で無償譲渡とのことでした。それは契約で譲渡という形になったわけですね。

○岩井経営課長
 先ほど申し上げた基本協定を締結した際に、榛南2市と企業団、それから企業局で合意した内容としては、引き続き使う企業局の施設は無償で譲渡するという条件になっています。

○佐野委員
 最後に、地域振興整備事業について尋ねたり意見を述べたいと思います。
 説明資料8ページに藤枝高田工業団地の経済波及効果が100億円とありますが、藤枝市の法人税収入が98億円と市にとって大変ありがたい工業団地が造成され、SSKとかパナソニックとか大変優良な企業が入っていただいて、そしてさらに事業を拡大したいというような市にとってはありがたい成果となっています。活性化に大変貢献してくださっていると思います。新しい道路も整備していただいたりして藤枝市は大変喜んでおります。
 そういった視点の中で、牧之原萩間と長泉にまた新しいオーダーメード方式で整備をするとのことですが、特に牧之原萩間は相手がスズキ株式会社1社で140億円という大きな契約になっています。
 スズキは大きな会社ですので大丈夫だと思いますが、その1社のために県が140億円の契約をすることが少し不安に思う面もあります。
 10年後の供用ということですが、その頃EV化や自動運転の次世代モビリティーとか社会がどういうふうに動いているか分からないわけですよね。10年後にこれができてスズキが本当にその分を稼ぐことができるのかどうか、この流動的な社会の中でその見通しや会社との話合いは慎重に進めていると思うんですが、県はどのように捉えているのでしょうか。

○福石地域整備課長
 スズキ株式会社との協議の状況も含めましてお答えさせていただきます。
 スズキ株式会社とは、令和元年度に開始した開発可能性基本調査から綿密に連携を取って協議を進めております。現在の計画につきましてはオーダーメード方式ですので、企業がどういうふうにしてほしいというオーダーにのっとって設計を進めているところであります。
 一方で、企業としても土地を早く使いたいという意向がございます。したがいまして現在の設計の中で、例えば工区分割により早目に引渡しをして企業に使っていただけないかということも検討しております。

○佐野委員
 藤枝高田工業団地のように、何社か優良な企業が入っていただければよいなと思うんですが、1社だけにそれだけかけるというのは危ないというか――スズキには失礼ですが――いくらスズキのような大企業にしても、県としては大きな投資だなと思いました。
 スズキも分割しながら早く使いたいわけですよね。モータリゼーションの改良に向けての投資だと思うんですけれども、何かお考えありますか。

○福石地域整備課長
 企業局が行う事業には税金が一切投入されておりません。オーダーメード事業の場合、企業から資金計画に基づいて前受金を頂く形で事業を進めております。したがいまして企業局の持ち出しは一切ございません。全ての額を頂きます。
 じゃあ、1社のためにということでありますけれども、自動車産業は本県の基幹産業であるということ、それから県は次世代産業の創出を総合計画の柱の1つとしているということ、さらにここができた場合に波及効果は全県に及ぶと考えられることから、EVや次世代モビリティーの研究開発施設整備に用地造成の面から支援することは、県の全体の方策とも合致していると考えております。

○佐野委員
 ありがとうございます。
 先ほど7番委員もおっしゃいましたけれども、できたのはいいけれども働き手がいないとか、それで経営が成り立たないということがないように、しっかりと地域とか牧之原市等と連携を取って慎重に進めていただきたいと思います。そしてなるべく早い供用を目指していただきたいと思います。
 同じことは、こちらの長泉東野工業用地にも言えると思うのですが、ここも株式会社富士製作所1社ということです。社長の田中さん、田中一族は立派な方だということなのでよい功績を上げてくれると思うのですけれども、契約等慎重に調査した上で進めていただきたいと要望します。以上です。

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