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委員会会議録

質問文書

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令和2年6月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:飯田 末夫 議員
質疑・質問日:07/06/2020
会派名:自民改革会議


○飯田委員
 それでは、分割質問方式で質問をさせていただきます。
 今年の初めには誰も想像だにしなかった新型コロナウイルスが世界中に蔓延して、我が国にも大きな脅威を与えるとともに、本当に多方面にわたって影響が出ているかなと思っております。
 その中で、その対応を考えつつさらに第2波、第3波に備えていかなければいけないと考えておるところなんですけれども、2つのことについて質問させていただきたいと思います。
 まず、先ほど来出てきておりますICTを活用した教育。
 その中で、今回特に学校の休校による学習の遅れへの対応としてオンライン授業が話題になったと思います。先ほど来のお話を伺っていて私自身も整理できていないんですけれども、いろいろ見てみると特に私立学校ではオンライン授業を割と頻繁にやっていると出てきたんですけれども、公立がまだまだとの報道も実はあるところです。
 先ほどの御答弁の中に、高校での調査の結果、家庭学習とつなげているのが38%ほどであったと思いますけれども、ICT能力の高い教員のいらっしゃる学校もあるとのお話もありました。そうするとICT能力の高い教員がいらっしゃる学校といらっしゃらない学校、そしてオンラインとかに対応できない学校でかなり格差があるかなと思っております。
 そのような中で、まず1点目に、今後のオンライン授業についての可能性というか考え方についてお願いします。

 そして、2点目が通信設備関係です。
 通信について指摘されているのが、まず1つは配信を受ける家庭側の通信環境にばらつきがあること。そして学校側としては授業を一斉配信するだけの容量を備えた通信設備が各校に備わっていないことが挙げられています。
 そういうことを考えてみますと、先ほどタブレットを家に持っていく話もありましたけれども、校内学習用と家庭へ持っていったときの使い方が当初予定したのと違うのかなとも思われるところです。
 通信に当たって、通信設備整備を推進する上で家庭及び学校等の施設環境をどのように整えていくのかお伺いしたいと思います。

○関ICT教育推進室長
 まず、オンライン授業はオンライン学習となりますけれども、もともと遠隔授業は離島や分校ではもう既にやっており、ただその条件としては必ず受信側に先生がいてその子の授業を見取ることが必要となります。
 今回の場合は家庭で、当然家に先生はいませんので、オンライン学習の形になろうかと思います。
 県では、一番いい例が掛川西高校の先生になります。まず普通は一番最初にオンラインで、ズームでつなごうと考えるんですけれども、どうしても教育総合ネットワークの回線が弱いとか子供のギガ制限が1か月ももたない――その当時は50ギガまでいっており、大体ユーチューブの動画で1時間で1ギガぐらいと言われております――ところで今回掛川西高校の先生が取った対応はグーグルクラスルームといったアプリケーションを活用して各教室をクラウド上に作るやり方です。例えば1の1の生徒はそこに授業を見にいって、それを好きな時間といったらおかしいですけれども一応授業割の時間にダウンロードして見る形で子供のほうだけのギガを使います。ただそれもフルに授業をやってしまうとギガを食ってしまいますので、10分から15分に短く要約したポイントをグーグルのクラウド上に入れるやり方で対応しております。
 県の教育委員会としては、それが今の通信環境上一番いいやり方になりますので、これから全部の学校に展開しようとしているところで、グーグルのクラスルームを全ての学校に設定してもらう、あるいはそれに対する研修を考えております。
 現在、県立高校のクラスの数は1,600ぐらいあります。例えばその1,600が同時に双方向でやった場合の通信に係るインフラ帯域は相当なものになります。実際にそれで対応できるかについては、今の教育総合ネットワークのスピードでは対応できませんので、今やっているのがデータセンターの回線の増強であるとか、先ほど中等部が別にプロバイダー契約をすると話をしたんですけれども、これから入ってくる県立高校にも別のプロバイダーを作る――ローカルブレイクアウトという言葉になりますけれども――対応をしていきたいと思います。
 ただ、持ち帰る場合に、子供の家庭の通信環境を全てWi−Fiでやっていただくのは多分難しいのではないかと思います。
ですので、当然オンラインでできるところはオンラインで学習してもらって、それができない家庭については、1人1台の端末が来ますのでその中に授業内容を入れてあげてスタンドアローンで使ってもいいのではないかと併せて検討しています。

○飯田委員
 御答弁ありがとうございました。
 自分の中でも整理がついたかなと思います。GIGAスクール構想も当初考えていたこととまた違う展開になっているかなとも思っておるものですから、本当にいろいろ物理的なものとかありますけれども、学校ごとにとか子供さんたちに、実際に差ができるのは致し方ないとしても差をあまり感じさせないようにしていただけたらなと思います。
 その中で、なかなか先生が直接生徒に授業ができないのは非常に心苦しいところもあると思います。また新聞記事にも書いてありましたけれども、心を育てる教育はオンラインでは非常に困難であるなどの課題もありますので、またぜひそういった対応も考慮しながら指導をお願いできたらと思います。

 次の質問です。
 その他の影響といたしましては、4月26日に全国の部活動に励む高校生たちの夢の舞台と表現されています高校生の最大のスポーツの祭典――令和2年度全国高等学校総合体育大会、いわゆるインターハイ中止の決定がなされました。これまで綿密に準備を重ねてこられた全国高校総体推進室の室長以下職員の皆さんにおかれては、中止決定にはさぞかし落胆しているのではないかとお察しします。
 そこで、残念な結果になってしまいましたが、これまでの取組の総括と大会にかけてきた思いなどを伺えたらと思います。

○朝倉全国高校総体推進室長
 これまでの高校総体に向けての準備につきまして、委員会の先生方には大変御協力いただきましてありがとうございます。御礼申し上げます。
 令和2年度の高校総体の陸上競技につきましては、東京オリンピック・パラリンピックの影響により――本来北関東で開催する予定であったわけなんですけれども日本陸連とか県陸協、それから高体連専門部などの強い要望により――本県の開催が急遽決まった経緯がございます。
 陸上競技は選手、監督で約5,000人、観客は延べ10万人と、インターハイ全30競技の中で最大の規模の大会が予定されていました。
 特に今回は、本県で開催するに当たり開催地枠が史上初めて設定されまして、本県の参加選手枠が大幅に増えたので、そういった意味でも本県選手の活躍が大いに期待されて機運も大変盛り上がっていた状況でございます。
 私たち実行委員会としましては、安全でコンパクトな大会運営を方針に準備しておりました。特に酷暑が予想されておりましたので熱中症対策、またはそれに伴ってスケジュール調整をしていました。それからエコパスタジアムで陸上競技大会を行うに当たり、県内の陸上競技部員121校の生徒による広報活動も行いました。校門、地域のスポーツイベント、駅周辺でPR用のティッシュ、または缶バッジなどの配布をして啓発を行ってきたところでございます。
 また、今回急遽決まった大会でございましたので、県内の多くの企業の皆様に協賛をお願いしたところでございます。またクラウドファンディングを行い、全国の皆様からも安全でかつ大会運営がスムーズに円滑に行われるようにと御協力を頂いたところでございます。
 全国高校総体推進室としましては、万全に大会を進めるべく準備を進めてまいりましたが、残念ながらコロナウイルスの影響により4月26日にインターハイの中止が決定してしまいました。インターハイを目指して日々頑張っていた高校生の気持ちを考えますと非常に苦しく、何とかそれに向けていろいろ模索をしてきましたけれども、残念ながらやはり中止が決定してしまい本当に胸が詰まる思いでございました。
 今後は、はつらつと高校生が部活動に取り組む環境が戻り、来年北信越でインターハイが開催される予定でございますので、そこで今年参加できなかった高校3年生の分まで本県の選手が活躍していただけることを期待しまして、私の総括とさせていただきます。

○飯田委員
 御答弁ありがとうございました。
 力も入れてやっていただいた様子がよく分かりました。また大会が中止になったことによって本当につらい思いをされたことを感じ取らせていただいております。自分も日本全国で部活動にいそしんでいる生徒さんは約120万人いらっしゃりそのうちインターハイに出られるのは二、三%と伺っておるところです。かなりの頂点の生徒さんたちは、そういった活躍の場がなかったことについて、推進室の皆さんと同様に悔しい思いをされていると思います。
 そのような中で聞いた言葉の中では、肯定的にこれは日本全国のことだから仕方がない、誰かを責めることはできないと割り切った考え方をする生徒さんもいらっしゃいます。またその逆に、本当に悔しい、むなしい、ずっとやってきたことが無駄になってしまう、何のために頑張ってきたのか分からないといった本当に悔しい思いをされていることも実態であります。
 先日の本会議の中谷議員の質問の中で、教育長の答弁に非常に感動いたしました。教育長の御苦労されたお話もいろいろあったんですけれども、結びで子供たちはどんな経験をも自分の糧にして成長しております、また無限の可能性を持っておりますと言っていただいております。
 先ほど、6番委員の質問の中ででも子供の思いを酌んで個々の生徒に寄り添っていただけるとの御答弁もありました。この土日から代替大会も始まったようですが、そういった気持ちをぜひ酌んでいただいて、まだまだ卒業まで時間もありますので生徒を送り出していただけたらなと思います。よろしくお願いいたします。以上です。

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