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委員会会議録

質問文書

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平成22年7月防災拠点強化特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 裕之 議員
質疑・質問日:07/28/2010
会派名:民主党・無所属クラブ


○大石(裕)委員
 私のほうから3点質問をさせていただきます。
 まず、先ほどから議論が出ておりました防災情報のデータベース化と情報共有システムの構築というところです。拠点同士が情報を共有することが大事だということと、この構築過程に強い意味がある、連携が生まれるんだということと、あとは訓練が大事だという御答弁もございましたけれども、地震が起きる、災害が起きる前までは、それ自体非常によくわかるんですが、災害が起きたときにネットワークが使えなくなった場合、壊れた場合、もしくは電気がとまったとか、ネットが使えないとか、ネットワークが壊れた。それの復旧に時間がかかるというような状況も当然想定されると思うんですけれども――72時間というところに意味がある中でのデータベースの共有化ということですから――そこの点についてどういうふうな対応をとっていらっしゃるのかというのをまず1点お聞きしたいと思います。

 そして、もう1点は、空港のときにもお話が出ましたけれども、災害時、滑走路復旧について建設業協会と協定書を結ばれているというお話がございました。これは空港以外のところでも、例えば静岡の土木事務所も静岡の建設業協会と災害時における応急対策業務に関する協定書というのを結んでいます。これ各土木事務所相当いろいろ結んでいると思います。そういう中で、建設業の方というのは、いろんな顔を持っていらっしゃる。例えば災害のときに、水道とか電気とか河川の関係、道路の関係いろんな災害が起きて、それに対して各協会に要請が出るわけですよね。ぜひこの協定書に基づいて復旧作業してくださいという要請が出ると思います。ただ、1つの会社が幾つかの顔を持っていて、違うルートから同時に要請が来ることがあり得るわけですね。そのときに優先順位をだれが決めるのかと。その協会の方々は協会自身でもちろんそれを振られると思うんですけれども、会社とか近いところとか、でもそれは縦系列だけであって、ほんとに何を優先してやるべきなのか。またはやれること、やれないことも出てくると思うんですけども、そういったときに同じ1つの会社で幾つかあったときに、その優劣がつけれない、混乱するだけと。指示を出したほうは、まだできてないのか、まだ動いてないのかということにもなり得るという。そういう状況が私は考えられると思うんですが、そこの優先順位について、どのように対応というか、だれがそういったときの旗振り役を務められるのか、そういう状況を教えていただきたいと思います。
 
そして、あと1点は、先ほどちょっと私もお話しましたけれども、災害防災訓練が大事だと。その訓練の件なんですが、最近は県庁の中の話なんですけど、訓練も今までのストーリー性がある訓練から、それがない抜き打ちの訓練みたいなこともやられていらっしゃるのはわかってるんですけれど――ただ、抜き打ちといっても実際何をどうして抜き打ちというのかよくわからないところもあるんですけど――抜き打ちといいながらもカメラなんか全部入っておるわけですよね。知事が来るのも全部わかってるわけですね。それをどう抜き打ちなのかというのがちょっとわからないので、私はほんとに意味のある抜き打ち訓練をしていただきたいと思っているので、そこのところをちょっと教えていただきたいと思います。

○岩田危機報道監  
 まず1点目のデータベース化の件なんですけども、電気がとまったり通信回線がとまったり、いろんな形になるとなかなか共有化が難しいんじゃないかということで、当然すべてがとまってしまったら何もできないということになります。
 ただ、世の中には今お互いに助け合うようないろんな仕組みがだんだんできつつあります。例えば従来ですと、データベースのサーバーをこの県庁の中に1カ所置いて、そこに全員がアクセスするというふうなやり方が共有化の一般的なやり方でしたけども、最近民間企業では世界じゅうグローバルにサーバーを展開して、それをみんなで共有するというやり方が一般的にとられています。例えばどこか1カ所がダウンしてもほかのサーバーがきちんと動いていると、被災地の中ですべて賄うんではなくて、被災地外とつなぐことによって災害時もデータベースが利用できるようにということで、これについては通信回線につきましても、今従来の単純な地上系のメタルのラインではなくて光のファイバーなどもかなり構築されてきました。衛星系もデータ通信がかなりできるように構築されております。こういったことを含めて、今年度最終的にどういった機能をここに生かせるか、あわせてもっというと東海地震のような大規模災害、広域災害になったときに、ちゃんとデータが共有できるような仕組みについて今年度検討を進めたいというふうに考えています。最近は新しい仕組みがほんとにいろいろできてきておりまして、それをなるべくたくさん取り入れて対応していきたいというふうに考えております。

 3つ目の訓練、抜き打ちという意味ですね、私ども最近取り扱っているのは、シナリオのない訓練という言い方をしておりまして、ある日突然何も予告なしで、さあ集まって来いと。これは実は4月の動員訓練でやっておりますけども、それはそれでやっております。ただ、通常の図上訓練でもいろいろやっておりますのは、従来はトラップをあらかじめ用意したシナリオを用意して、何となくこの次はこういうストーリーが展開する前提で関係者を呼び出すなどという訓練をしておりましたけども、最近のシナリオのない訓練というのは、情報を提供したり課題を与えたりする人間は陰に隠れるような形、要するに一種の黒子の役割をしまして、そこから訓練の参加者にはあらかじめ事前には教えていない内容の要請とか情報を提供して、それに対してきちっと対応できるかということをやるような訓練に最近重きを置いています。いわゆるシナリオのない訓練ということで、実は自衛隊さんなんかも現場の活動だとか指揮の活動などの訓練に取り入れておられるようなタイプの訓練でございます。そういったことで資質向上を図っているところでございます。

○勝山空港経営課長
 災害時における協定書のお話ですが、私のほうから一般論としてですけれど、同様な協定書に関しては、空港だけではなくて、各土木事務所がすべて県内同様の協定を結んでおります。それ以外にすべてではないと思いますけれど、災害時には国の出先機関、それから市でも同様の建設業協会、業者さんと協定を結んでおることは承知しております。
 したがって、5番委員に御心配いただいているような同時に多発的なといいますか、対応をしなければならないという事態も当然あろうかと思います。ただ、前提としまして、我々が結んでいます協会から推薦をしていただいている業者さんというのは、当然のことながら資機材、人員も豊富にといいますか、大手さんを中心に選定していただいておりますし、なおかつ例えばブロック割したときも、そのブロックの中で1社というわけではなくて、何社かをそのブロックに配置できるようなダブルキャストといいますか、そういうような形をとって協定を結んでいると承知しております。5番委員がおっしゃるとおり、だれがそこで旗振りをして決めるかというところまで細かくちょっと定めてないと思っておりますけれど、そこまでの大規模な同時多発的な災害が起きたときにその点をどうするのかというのは――今までちょっと経験をしていないので、自信持ってそれは大丈夫ですというように申し上げるわけにはいきませんが――これまで10年以上の協定を結んでやってきた歴史の中でいいますと、それなりの風水害、自然災害がきても国・市・県の中で協会業者さんのほうでの割り振りによって比較的上手に運営をされているのではないかなというように思います。
 それから、例えばいろんな顔を持ってるというようなことですけれど、当然それに携わる技術者、機械のオペレーター、それぞれの部門で専門といいますか、分野が違う方々を会社として雇っているわけですので、そこは専門家同士が割り振ってそれぞれの仕事に当たっていると、このように承知しております。以上です。

○大石(裕)委員
 ネットワークの関係は、本部自体が動いているだけでもだめだし、各地域、市町村を含め、すべてが機能して初めて本当にすべて共有ができて、それが活用できるということだと思います。まだそこら辺これからだという部分もあるようですから、多分クラウドコンピューティングとかそういうことだと思うんですけども、ぜひそういった新しいものをフルに活用して、しかもその電源の問題なんかもしっかり対応していただいて価値あるものにして、これがまた全国に普及できるように、ぜひ頑張っていただきたいと、そのように思います。
 そして、抜き打ち訓練の件なんですけど、わかりました。シナリオ型かロールプレイング型かということですよね。多分今までシナリオでやってきた場合、担当の方も問題点を見つけるための訓練ですけど、シナリオがあるとどうしたって失敗したくないという意識がどうしても高くなるという中で、失敗しないように事前にそれぞれに打ち合わせをしちゃうということだと思いますから、ロールプレイングでとにかく問題点をはっきりさせると。特に危機管理監にお願いしたいのは、これは失敗を見つけるものなんだと。だから失敗していいんだということをぜひ皆さんに共有していただいて、その失敗を見つけることに意味があるんだということで、ぜひ徹底していただきたい、そこにもう一言お言葉をいただきたいと思います。
 あと、空港というか協定書の件ですが、私、空港の関係だけで言ったつもりもないんですけど、私も現場の方々から聞いている話では、実際混乱が起きるだろうというふうに心配されています。特に静岡の建設業協会の方々なんか、それに対して今、取り組みもやっているはずなんですけれども、静岡でいうと、大手の方じゃないですよね。大手は少ない。中小の方々も相当いろいろ役割を担ってやってますし、業界で割り振りするといっても、やっぱりそういうときに人員がどんだけ集まって指示ができるのかというのもそのときの通信回線の状況なんかにも応じてわからないところもあるんですよね。そういう中で、どうしていいのかというのをすごい苦労されながら今、構築されてるというような話も聞いているんです。これはね、多分シミュレーションやっていただいても、混乱するんじゃないかと私は思います。いろんな協定がいろんなところで結ばれていますから、ほんとにダブります。どれを優先していいかというのは、業界ごとにやってもらってますから、それは業界にしてみれば言われたことは最優先なんですよね。それは調整なかなかできないと思います。横のつながりがない以上は。そういったときに、そういうものがあるかないかというのは、なかなか横のつながりがとれないだろうと思いますから、ぜひそこら辺、問題意識を持っていただいて、この機能を強化していただきたいというふうに思っておりますので、課題としてぜひ取り上げていただきたいなというふうに思います。それは要望としておきます。以上です。

○小林危機管理監
 訓練のあり方ですけども、5番委員のおっしゃるとおりで、私も反省のない訓練は訓練の意味がないと思っていますので、そういう考え方で、実はいわゆるロールプレイング方式の状況付与型の訓練というものを始めて、必ずそれが終わったあとには、各それぞれの班別に反省会をやっていただいて、それでそれを次回の訓練にまた生かしていくと、そういう訓練形態をずっと積み重ねてきています。
 ですから、私も防災局から始まって5年目になりますけども、当初私が防災局に来たときにやっていた訓練から見ると、もう数段に違う。それから、その要員になっている職員の意識レベルも非常に高くなってきていると思っています。
 ですから、私も反省のない訓練は訓練ではないと。それから訓練は常に進化していくんだと。進化しない訓練は訓練ではないということで、いろいろ職員の間で知恵を出し合って、それぞれいろいろな状況設定を考えて、それでブラインド方式の状況付与型の訓練を中心にこれからもそういった形で、やはり職員の個々の対応能力を高めていくということが、いざ東海地震を迎え撃つ場合には非常に重要なことになりますので、そういったものに資することができるようにこれからも訓練の充実を図っていきたいと思います。以上です。

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