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委員会会議録

質問文書

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平成23年12月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:塚本 大 議員
質疑・質問日:12/14/2011
会派名:自民改革会議


○塚本委員
 何点かお伺いしたいと思います。
 1点目です。シートベルトを着用していなくて県内で死亡事故が相次いでいるという新聞記事がありました。けさも高速道路のほうで、ここのところそういうのが多いよというのがあるものですから、この点について少しお伺いしたいと思います。聞いているところでは法律上は全席シートベルトをしなきゃならないのだけども、罰則が科せられるのは後部座席の場合は高速道路だけということもあって、高速道路も含めて後部座席のシートベルトの着用がなかなか進んでいかないため、死亡事故がふえているというお話であります。
 お聞きしたいのが、この中で3点。ことし発生した死亡事故のうち、シートベルトをしていれば助かったと思われる事故の件数、その辺の状況を教えてください。
 2点目、シートベルトをしていなければ亡くなってしまったかもしれない、さっきのとはちょっと逆のバージョンですね、そういうような事例がもしあったら、その辺の内容を教えてもらえればと思います。

 3点目、シートベルト全席着用を推進するための警察のほうの今後の取り組み、その辺の内容を教えてもらいたいと思います。これが大きな1個目です。

 次、大きな項目の2点目で、自転車の関係です。
 先ほど、本部長のほうからお話もありました。新聞の記事にも載っていたのですが、歩道を走る自転車の危険運転、歩行者との事故が目立つということで、警察庁のほうでは10月25日に自転車の利用者に車道走行を徹底する指導をするということを発表されたそうです。これを受けて、きょうまでの指導件数とか、そういった取り組みの状況を教えてもらえればと思います。

 あと先ほども本部長のほうからお話しいただきましたけども、自転車が安全に走る環境を整えていくよということですが、どういった形でその環境を整えていくのか。ハード面の整備ということになると思いますので、これは予算のほうがかなり影響してくると思います。推進する上で予算確保をきちんとやっていくんだということならばどのぐらいその意気込みがあるかとか、その辺を教えてもらえればと思います。
 というのは、環境を整えるよと口で言うのは楽ですよね。だけども、そのためには裏づけとなる財源がなければ、言うだけで何もできないものですから、どのぐらいそこをやってくれるのか、この辺を教えてもらえればと思います。

 大きな項目で3点目で、信号機のところです。
 ちょっと項目がもしかしたら多くなるかもしれないのですけども、教えていただきたいと思います。これも新聞の記事からになりますが、まずは必要性が低くなった信号機の撤去の検討を、警察庁が全国の警察に対して指示したという新聞記事がありました。財政難で老朽化した信号機の更新が進まないためこのままだと信号機の半分を撤去せざるを得ないのでこういう検討がなされたと。経年劣化で19年が経過したものは更新対象とされると。本県では更新率が全国ベスト3。全国的には老朽化による落下等の危険が少ないということだけども、その更新率が4.6%、こういった内容であります。ここで聞きたいのが、現時点で19年が経過した信号機が県内に幾つあるのか。

 落下のおそれのあるものについて点検等の状況はどうなのか。

信号機を撤去する基準がどうなっているのかという点をお聞きしたいと思います。

 信号機の関係では、もう1つほかの話で新聞報道されていまして、LEDの信号機、こっちのほうでは県内では普及がおくれると、全国ではワーストツー、この記事の見出しでは県警は切りかえを急ぐというふうになっています。LEDに切りかえると交通事故防止とか、節電に効果があるということなものですから、これはどんどん切りかえていってもらいたいと思うのですけども、先ほどの話では、老朽化してきていて、この切りかえが間に合わないので撤去をという話がある一方で、こっち側のほうはLEDの普及がおくれているから切りかえを急ぐよということなものですから、この関連でどうなるのか。
 というのは、切りかえていく上では、それなりの裏づけとなる予算がかかるものですから、急いでやるよと言っても、それに伴う予算が確保できなければ、なかなか進まない話になりますのでどうなのか。例えば、これから新年度の予算を確保していく上で、前年対比で何%削減しろというような話が出てくる中で、そっちの指示に従いながら、ここでは普及を進めるよと、これは矛盾していることになるわけですよね。全部が全部、予算をふやすというのは難しいでしょうけども、やっぱり力を入れるところは予算を確保して、整備促進していくというのを見せる必要があると思います。先ほどの自転車のほうもそうですけども、どこに力を入れるのか、全部に力を入れて全部の予算をふやしてくれというのは無理な話なものですから、その辺の力点を置くところがどこなのかを含めてお聞かせいただきたいと思います。以上です。

○山下交通部参事官兼交通企画課長
 シートベルトの着用状況につきまして、本年10月末までの自動車乗車中の死者が39人で、このうち24人がシートベルトの非着用でありました。
 またこの24人のうち、17人がシートベルトを着用していれば死亡に至らなかったものと推測しております。事例としましては、高速道路において発生した追突事故で、被害車両の後部座席の同乗者がシートベルト非着用によって、車外にほうり出されて死亡しておりますが、運転手と助手席の同乗者はシートベルト着用によって軽傷であったと、このような交通事故が発生しております。この生死を分ける明暗がシートベルの着用による被害軽減効果であると認識しております。

 シートベルトの全席着用につきましては、運転手のみならず同乗者、特に着用率の低い後部座席を含めて自発的に着用することが肝要でありますので、関係機関・団体と一体となったシートベルト着用の被害軽減効果が理解できる交通安全教育、広報啓発活動の推進、それと、継続的な交通の指導取り締まりの強化などの取り組みを推進しております。

 次に、自転車の関係ですが、自転車事故につきましては、本年10月末現在の自転車事故の特徴は、発生件数が4,759件と前年に比べて57件、若干増加して自転車事故による死者の7割が高齢者であること、負傷者の約2割が高校生であることなどが挙げられております。また近年、自転車が加害者となる交通事故も増加傾向にあります。このような現状に基づきまして、警察としましては警察庁から示された自転車の総合対策に基づいて、危険なブレーキのついていないピストバイクでの走行、飲酒運転、信号無視や違反を繰り返すような悪質、危険な者、これらに対する指導取り締まりを行うとともに、携帯電話やヘッドホンを使用した者等に対する街頭での指導・警告を強化しております。
 本年10月末の指導にありましては、3万3600件余、189件検挙しております。
 また、参加・体験・実践型の交通安全教育などを強化しまして、自転車利用者に対するルールの周知と安全教育の推進、また道路管理者と連携した通行環境の整備、これらの対策を進めまして、交通事故をふやすことなく良好な自転車の交通秩序の実現に向けた対策を推進しております。

○武村交通規制課長
 最初に、自転車に係る環境の整備のことからお答えさせていただきます。まず自転車の走行環境の整備につきましては、警察と道路管理者、2つがございまして、走行環境、いわゆる道路の部分につきましては、道路管理者にお願いする部分が大変多くなっております。
 本県の場合につきましては、警察と道路管理者、国土交通省、静岡県、静岡市、浜松市、中日本高速道路株式会社等が入った道路交通環境安全推進連絡会議というのが平成13年に発足しております。平成19年の自転車の歩道通行等の要件の明確化の法改正を受けまして、ここに自転車専門部会を設けまして、県内の自転車走行環境を改善すべき場所について、どこでどのようにやっていくのかというのを調整しまして、実施場所を検討しているところであります。
 委員御指摘のように、道路環境を改善していただくのは道路管理者のほうの予算でお願いしている部分がありまして、特にこの近辺ですと本通りなどの道路、自転車通行部分を青色に塗っていただくとか、そういったことについては道路管理者のほうの予算執行でお願いしているのが大部分でございます。御理解いただければと思います。

 次に、信号機の関係でございます。
 まず信号機の撤去の関係ですけども、警察庁から示された信号機の更新に全力を挙げる一方、必要性が低くなった信号機については撤去も検討すべきであるという考え方は、委員御指摘のとおりであります。また信号機の更新につきましては報道されたように、設置後19年を目安としております。本県で19年以上経過した信号機の数につきましては本年10月末現在でおおむね750基ございます。全信号機がおおむね6,770基ありますので、約11%が19年を経過している状況にございます。

 次に、落下のおそれのある信号機の点検等の状況ですけども、専門の業者と年間を通じて保守委託契約を結び、点検、管理しております。24時間体制で機器の故障、交通事故による損傷等の各種障害に対応していただいており、交換が必要なものにつきましてはその都度、交換を行うように努めております。
 また、灯器の落下等がないよう、その維持管理にも努めているところであります。また、信号柱――柱のほうですけども――これについても平成21年から業者によるコンクリート柱内部の検査を実施して、倒壊防止を図っております。

 3つ目の信号機の撤去の基準でございますが、信号機は交通事故の発生状況、交通量、横断歩行者数、交差点の見通し状況等の道路構造などを検討し、総合的に必要性を判断して設置しており、学校の統廃合や通学環境の変化等により、交通量や横断歩行者数が激減するなど、必要性の低くなった信号機につきましては、今後地元の理解を得ながら、撤去及び必要箇所への移設等を検討していくこととしております。

 次に、LED信号機の整備の状況ですけども、今回お願いしておりますとおり、LEDについては進捗率が低いということで、進捗を急がせていただいております。ちなみに平成23年中、現在までにLED化している灯機の数ですけども、車両灯について660灯、歩行者灯が600灯ということで計1,260灯がLED化しております。
 既に電球式の信号機、灯火がつくられておりませんので、今後、新設、更新されるものはすべてLED化になっていくということです。LED化の普及が若干おくれたわけですけども、今後は進んでいくということで御理解いただければと思います。以上です。

○塚本委員
 ありがとうございました。
 まず、1点、自転車の環境整備の関係は道路管理者のほうにお願いをするという形で取り組むということなものですから、そういうやり方だと絶対に整備が進まないですから。道路管理者のほうもお金が余っているわけじゃないものですから、「こういうふうに自転車の安全確保をするためにやってほしいですよ、その部分のお金はこっちが一部負担しますよ」ぐらいの予算をつけなければ幾らお願いをしたって、それは無理だということで、一応指摘だけしておきます。

 そこはそういうふうに予算をつけないなら、信号機のほうでもっと使ってもらいたいと思うのです。
 撤去するところは交通量とかを見ながら、地元の方の御理解もいただいて外していくということなものですから、外したとき地元の人たちはそういう話し合いをしてくれれば、なくなるということがわかっているもので、そこで新たな事故が起きるという可能性は低いかもしれないです。
 しかし、たまにしか通らないような人たち、前はあったけど何かのときになくなっちゃったと、そういうときに事故が起こる可能性があるものですから、これは気をつけてもらいたいということで、お願いしておきます。

 今後、もう電球式がなくなるのでLEDが普及していくということで、これはこれでありがたいことだと思うのですが、あとは予算の面ですよね。どのぐらい確保するのか。いろんな事業がある中で、ここについては力を入れるんだという気持ちでやるのか、それともほかのいろんな事業と同じレベルでやるということなのか。例えば、ほかのと同じレベルだというなら、ではどこに力を入れる必要があると言ってもらいたいですね。いろいろ警察の中、取り組み事業があると思うのです。全部マイナスの予算で頑張るというレベルなのか、ここだけは力点をというのを教えてもらいたいですね。自分からすれば、この信号機なんていうのは、やっぱり安全確保する上では大事だと思いますので、特にLEDしか今後ないわけですから、どんどんふやしていけばいいと思うものですから。ここはそういう力点を置くつもりのところなのか、それともここでないところで警察は力を入れていくということなのか、その点は教えてもらいたいと思います。

○武村交通規制課長
 予算について、大変御理解をいただいているのはありがたいところなのですが、まずお断りいたしますが、道路をうちの安全施設予算でさわることはできませんので、そこだけは御理解いただきたいと思います。
 信号機だとか、そういう公安委員会がやるものについては安全施設予算でできますけども、道路改良等々につきましては、安全施設予算ではなく、道路改良のほうの予算を執行せざるを得ない状況にありますので、うちがお金を出さないということではありませんので、誤解のないようにしていただきたいと思います。
 それと、委員御指摘のとおり、予算につきましては現在、信号機をつければ当然、先ほど申し上げましたように、点検、電気代、管制センターとの通信費等がかかっておりまして、現状の予算の中でも約83%近くが維持的経費にかかっている状況にございます。その中で道路の新改築に伴う新設の信号機などの要望、また改良等に伴う移設、先ほど委員御指摘のとおりの更新年次が来たものの更新事業、こういったものもやっていきながらLED化も進めるというようなこと。また、今回の震災等でありましたように、すべての信号機に対する電源付加、こういったものも進めていかなければならない状況にあります。ここで一気にLED化をしたいという気持ちはございますけども、特にLED化のために大半の予算をつぎ込むというようなことはできませんので、バランスよく執行していきたいと考えております。御理解のほう、よろしくお願いいたします。以上です。

○塚本委員
 ありがとうございました。要望といいますか、意見を少し述べさせてもらいます。
 まず、1点、自転車の関係ですね、その予算がつけられるかつけられないか云々という話は、それはそれで仕組み上の問題なものですから、別にどうこう言いません。ただ、その仕組みを変えて、こっちからも幾らかの負担を出すよというぐらいの気持ちでやらなければ、このことは改良はされないです。環境も整わないです。お願いしたぐらいで道路管理者が自転車用の道路を率先してつくるなんてことはあり得ないですから。それだけは言っておきます。誤解ではなくて。

 もう1個、信号機の関係ですね、今ぐらいの感じで行けば、普及率、他県と比較して、どんどんどんどん追い抜いて上位のほうに行くということは、まず考えられないと思います。バランスを見ながらということですから、今までと同じようなレベルでやっていくということです。あるとき、下のほうの順位の県が上のほうへ行くということはなくて、下位の県は下位のままだし、上位のほうに位置している何か事業があれば、それはそのままだと思うのです。自分は信号機の関係は力を入れてほしいなというのがあったのですが、そういう位置づけの事業ではないということで理解しました。ありがとうございました。

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