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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和3年5月臨時会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 健司 議員
質疑・質問日:05/20/2021
会派名:無所属


○大石(健)委員
 6番の大石健司でございます。同姓の大石哲司委員もいらっしゃるんですが、牧之原市・吉田町選挙区から選出されております。静岡空港のお膝元ということで、この委員会にはとても興味がありました。
 また、以前は新聞記者を長くやってましたんで、スポーツについても興味がすごくあるんで、これから1年間よろしくお願いします。
 一問一答方式でお願いします。
 ふじのくに安全・安心認証制度について確認したいんですが、全国でこういった制度ができていると思いますけれども、本県の制度の概要と特徴を教えていただきたいと思います。

○川口観光政策課長
 今回の制度の概要につきましては、県内のホテル、旅館を対象にいたしまして、昨年度専門家にも監修を頂きました対応指針を基に適合基準のチェック表を作成して認証するものになります。
 特徴といたしましては、県が委託する事務局ないしは県が実際に現地に出向いて認証を行うということで、これまでの多くの施設は自己チェックで安心・安全を宣言することがありましたけれども、今回は県が認証する、実際に現地に出向くといったことが挙げられます。

○大石(健)委員
 出向いてチェックするとのことですけれども、どのくらいの項目をどうチェックするのか具体的に教えてください。

○川口観光政策課長
 宿泊施設につきましては場面ごと、例えばチェックイン時の受付であるとか、食堂、あとは客室、浴場などそれぞれについて指針に基づき現地を確認するということです。チェック項目については現在160項目を考えております。

○大石(健)委員
 160項目というと多岐にわたると思いますが、例えばこの項目は全然オーケーだけれども、これは改善しなきゃいけないとかいろいろ出てくると思います。その160項目のうちの8割、9割を満たせば合格なのか、160項目全部をクリアしないと認証を与えないのか、その辺の基準を教えてください。

○川口観光政策課長
 160項目を用意しておりますが、全ての施設が160項目全てに該当するということもありません。中にはチェック項目に該当しない施設等もありますが、基本的には160項目について現地を確認させていただいて、その結果を書類で頂きますので、それについて認証していくということです。基本的には全ての項目について確認をした上で、認証を付与するということで考えております。

○大石(健)委員
 今の御説明だと160項目全部がない施設もあるけれども、該当する項目については全てクリアしてもらわないと困るということですね。

 その場に行ってチェックして、一旦戻ってくることもあるかと思うんですけれども、何回かやり取りがあって時間もかかると思うんです。これは一刻も早く必要な対策だと思いますが、申請から認証までにかかる期間についてはどうですか。

○川口観光政策課長
 基本的には申請を受け付けてから認証まで1か月程度と考えております。
 6番委員から何回かやり取りがあるのではないかというお話もありましたけれども、現場を見せていただいて、足りないところにつきましては、消耗品とか備品の助成がありますので、そういったものを活用しながら、あくまでも事業者支援ですので選別するということではなくて、なるべく認証を与える方向でチェックしながら、事業者支援という形で認証制度を運用してまいりたいと考えております。

○大石(健)委員
 当然だと思います。許可するしないの話じゃなくて応援するための制度なので、それはそうだと思います。

 3,000ある宿泊施設に出向いてということなんですが、3,000の施設を1か月間何人体制で回わるのか。かなりハードかなと思うんですけれども、それはどう思われますか。

○川口観光政策課長
 文化観光委員会説明資料2ページにもありますとおり、今回の5月補正予算においてお諮りしている33億円のうち認証手続につきましては3億700万をお願いしております。
 これにつきましては、申込みの受付、問合せ対応、実際に現地を確認するという事務局体制を構築します。算定上まず2か月で292人工程度、後は6か月分で438人工といったことで事務局体制を構築しまして、当然前半の方が体制を強化していかなければならないので、ある程度多数のチーム――40チームぐらいを想定しておりますけれども――で県内各地の現地確認を行ってまいりたいと考えております。

○大石(健)委員
 認証制度についてはしっかりと漏れのないようにやっていただくことを要望したいと思います。

 次に、備品と消耗品の購入助成について伺います。
 何に助成するのか。例えばいろんな施設に置かれている体温計であったり、消毒液とかは含まれるかと思いますけれども、これだったら買っていいよ、これだったら助成があるという具体的な品目を説明しないといけないと思います。当然説明されると思いますが、議案の審査にも必要かと思うので、どういうものが購入可能か教えてください。

○川口観光政策課長
 具体的な補助対象ですが、例えば消耗品としては消毒液とかペーパータオル、備品等としては発熱確認のための熱感知カメラ、滅菌のための紫外線滅菌機器、換気のための空気清浄機とかサーキュレーター、CO2の濃度測定機、接触防止や飛沫防止の観点からのアクリル板、簡易パーティション。そういった感染防止対策に必要な備品、消耗品を対象と考えております。

○大石(健)委員
 大体想像がつくものなので納得しましたが、そういったものは各施設が既に買ったり、備蓄もあったりすると思うんですけれども、これから買うものに対して認められる補助なんでしょうか。それとも既に発注してあったり、倉庫にあるものも含めて遡及して対象になるんでしょうか。もううちの倉庫にいっぱいあるよっていう人たちは申請できないとなると、かわいそうな気もするので教えてください。

○川口観光政策課長
 今回は国の交付金、それから大規模改修につきましては観光庁の補助金を充てることとしております。
 国の交付金につきましては、変異株の出現であるとか、さらに窮地に追い込まれている宿泊事業者を支援するということで、基本的には新たな感染防止対策を行う場合に支援することを考えております。
 観光庁の補助金を活用する場合については、現在観光庁が補助要綱を調整しており、既に支払い済みの経費についても調整中であります。国の交付金は基本的に新たな対策ということですが、観光庁の補助金を充てる場合には、事業者本位で制度を構築してまいりたいと考えております。

○大石(健)委員
 予算の取り方も複雑な気もしますが、確実にしっかり行き渡るように、不公平感がないようにやっていただくことを要望します。

 続きまして大規模改修助成について伺います。
 補助対象についてはっきり説明がなかったんですけれども、宿泊施設だけなんでしょうか。宿泊施設の中のどういうものだったら使っていいんでしょうか。

○川口観光政策課長
 設備改修等の補助対象経費ですが、例えば改修を伴う換気設備の整備、自動チェックイン機や自動精算機の導入、混雑可視化システム――混雑を見える化するシステムの導入。あと最近は感染防止対策として、大きな食堂をなるべく個室化したいというニーズがありまして、そういった場合のパーティション工事。また非接触ということで蛇口のセンサー化といった衛生設備の改修。そういったものを大規模改修助成の対象として想定しております。

○大石(健)委員
 お客さんに安心・安全を提供する中で施設がいろいろな改修を行うことが今の説明で分かったものですから、全額ではなく4分の3補助ということで施設も二の足を踏むかもしれませんが、しっかりと説明して、なるべく多くの施設にやっていただけるように要望いたします。

 最後に、認証施設ついての情報発信です。
 33億円というかなり大きな金額をいろいろな施設に出すということですけれども、どのように外に向けて発信していくのか。県民にも伝えていく努力が必要だと思いますが、その辺の情報発信について具体的な内容や方法があれば教えてください。

○川口観光政策課長
 まず1点目は、認証制度自体の周知ということで、認証制度の紹介、手続の方法、応募フォーム、そういったものを掲載して、宿泊施設の方がなるべく問題なく申請していくように行ってまいりたいと考えております。
 あわせまして、旅行者の行動が大きく変容して、その施設がどのような感染対策を講じているのかが旅行者にとっても関心事であります。衛生面や対人距離の確保といったことに大変敏感である旅行者にとって、各施設の情報は当然有益になってまいります。
 県では、昨年観光デジタル情報プラットフォームを構築し、観光情報等について蓄積を行っております。認証施設の情報につきましてもプラットフォームにデータを掲載して、観光情報サイトハローナビ静岡、または観光アプリで分かりやすく、例えばピクトグラムを入れながら、こういう対策をやっていますということが一目で見て分かるようなもの、ないしは独自のPRや売りみたいなものを紹介していくことで、県民のみならず旅行者にしっかり情報発信できるように発信してまいりたいと考えております。

○大石(健)委員
 そもそも論に1回戻させてください。
 この認証を取ってくださいと言うんですけれども、いろいろな事情があって全部の基準をクリアできなくて認証をもらえない可能性も出てくると思うんです。
 認証を取ったところは推奨して、取れなかったところに対しては応援しないというか、罰則や注意など扱いに差が出てくるんじゃないかなと思うんですが、それは認証を取ってもらう前提でやるだけなんでしょうか。

○川口観光政策課長
 我々としては、なるべく多くの方に申請をしていただくことが大事になってくると思います。その上で申請をしてこなかった場合に取組に何か差異をつけることはありませんが、現在停止しております県内の誘客事業の再開に向けて安心・安全な受入れ体制の環境整備をしていくということであります。
 今後感染状況がある程度落ち着いたときに再開される誘客促進事業について、参加施設には強力に認証取得を促すなど県全体で体制を整えてまいりたいと考えておりますので、何か差を設けるとかではなくて、広く呼びかけて多くの方に認証取得をお願いしてまいりたいと考えております。

○大石(健)委員
 誘客事業を再開するとなると、まず県内の旅行だと思いますが、アフターコロナになり首都圏や全国からのお客さんも対象とするときにも、それは当然有効だと思います。その前に静岡県が認証制度をやっていることを県内だけではなくて全国、いずれは全世界に向けては発信しなければいけないんですけれども、全国や全世界に向けた認証制度の周知についてどう考えてらっしゃいますか。

○川口観光政策課長
 先ほど申し上げましたとおりハローナビ静岡であるとか、県の観光情報サイトで制度について情報発信していく、制度の周知を図るということで、ウェブサイト等を活用しながら、そういったページを作ってまいります。制度の周知をしたことは記者提供等で情報発信して、なるべくそういったサイトを見ていただきたいと考えております。
 観光客や宿泊客が行動変容等で安心・安全を気にする旅行スタイルは定着してきておりますので、誘客事業を再開した暁には、なるべく多くの方に閲覧していただく工夫をしてまいりたいと考えております。

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