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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成21年9月定例会企画空港委員会 質疑・質問
質疑・質問者:池谷 晴一 議員
質疑・質問日:10/01/2009
会派名:平成21


○池谷委員
 それでは議案の関係、多くの皆様から出ていますけれども、アクセスバスの関係をまず最初にお聞きをいたします。
 この事業は、通常ですとバスの事業者が行うことについて補助をするというパターンだと思いますが、今回、県直営の委託事業ということで事業化されております。この県直営の委託事業とした趣旨、メリットをどういうふうに考えておられるのか。交付金ということでこういう足かせがついて国から来てるのかもしれませんが、そこら辺のお答えをいただきたいと思います。

 また、この委託料の算出の根拠を教えていただきたいと思います。
 そしてバスですから乗客があります。乗客数はどの程度を見込んでいるのか。また乗客からは運賃をもらうと思います。収入がありますが、これはどのように処理をされるのかお伺いをいたします。

 次に、富士スピードウェイが小山町にありますけれども、ここからF1が撤退をいたします。
 サッカーのワールドカップ、そしてオリンピックと並ぶ世界3大スポーツの1つでありますこのF1グランプリが、この静岡県小山町から撤退するというのは非常に残念なことであると考えております。地元の行政、そして民間、ボランティア等の協働体制につきましては、1年目はなかなかうまくいかなかったんですが、去年は非常にうまくいきまして、ふるさと納税までしてくれる方があったというようなこともございます。
 地域振興イベントとして非常に有効であるし、また定着しつつあったということでありますが、この撤退の理由を県としてどのようにとらえているのか。また復活の見込みというのはどのようにとらえているのか。そして復活についてはどのように県として支援をしていく考えなのかお伺いをいたします。

 次に、総合計画ですけれども、先ほど7番委員からちょっとありました。現在の総合計画の進捗状況についてお聞きをいたします。新知事がマニフェスト、あるいは選挙演説でいろいろな政策を掲げて当選したわけでございますけれども、こういうものをこの新総合計画にどのように反映していかれるのか。
 単純に考えますと、トップダウンで知事が考え方を示して、それをもとに計画が練られるということになるかと思いますが、今までの経緯からいくと、そうでなくてさまざまな人の意見を聞きながら練り上げてこれをつくっていくということになるかと思います。その点で新知事のお考えと、ボトムアップという皆様方の意見との整合、すり合わせをどのように図られるのかお聞きをいたします。

 最後になりますが、資料3ページで空港部組織の改編があります。議案はここではありませんけれども、部設置条例の改正条例の提案があります。
 本日も本当に多くの皆さんからこれについて質問がございました。しかしながら私は部長の御答弁を聞いていますと、どうも他人事のように聞こえてしまいます。皆様はチーム川勝のメンバーであるというふうに思います。県が掲げます重要な課題につきましては、皆様すべてが共有する必要があると思います。それが知事が言うチーム川勝ということではないかと思います。全く官僚の縦割りの御答弁というふうに思えて仕方がありません。チーム構成員が一丸となりまして改編の必要性を説いて、皆様にぜひとも御理解をいただくという姿勢が見えてこないんですね。特に企画部は、県庁全体を引っ張っていく部署であるというふうに思います。
 再度この資料にあります組織改編の必要性について、どうしても必要なんだという企画部長としての強い意志をお聞かせいただきたいと思います。以上です。

○塚本交通政策室長
 まず、空港のアクセスバスについてお答えいたします。
 県の直営事業とした趣旨、メリットということでございますけれども、お話の中でありましたような国からの経済対策ということでの足かせはございません。やはり当初、事業者にみずからのリスクでもってバス路線を引いていただいたという中で、実際運営した中でいろいろ飛行機の発着のぐあいであるとか、実際のお客様の動向からもう少し便が多いほうがいいというような御要望をいただきまして、それに対してもう事業者ではそれ以上は対応できないという中で県がそこをカバーしようということで、今回県が独自に自主的な運行を設定して、事業者に委託をして事業として始めたということでございます。

 実際に今回の事業立てに当たりましては、当然運行委託ということで委託契約を結んで、その委託費で今回予算をお願いしておるわけですけども、その積算の方法につきましては実際にかかった運行経費の中で、そこから運賃収入を差し引いた差額を委託費ということで、当初ある程度予想される収入を想定しまして、その差額について当初契約額として委託費を算出しております。以上でございます。

○岩瀬企画部長
 先ほど来、組織についての御答弁を申し上げておるわけでございますが、他人事のように聞こえるということで御発言がございましたが、全く私の気持ちはそういうことではございません。
 御存じのように、私も昨年は空港部におりまして、空港の利活用というのはどこにいても私の使命だと思っておりますので、当初、この話ができたとき、利活用の戦略本部あるいは有識者会議、これにつきましても私どものほうで受けて、職員は大変な状況でございますけども、そこに調整をさせて空港部と一緒にやってるということでございます。またこの利活用につきましては、先ほど来申し上げてますように、これは全庁を挙げて取り組む話であって、当然ながら企画部も相当関与していく話であるというふうに思っております。
 したがってバスの予算も相当な金額でございますけども、今回お諮りをしてぜひお願いをしたいということでございます。
 これにつきましては、当然ながら仕事が私どものほうに与えられましたら、これはもう組織を挙げて、私も先頭に立って利活用に――今も取り組んでおるつもりでおりますけれども――これからも真っ先に立って、とにかく搭乗率、皆さんにたくさんお使いいただくような利便性の高い空港にしていきたいと。私は、静岡空港はすごく発展する空港だというふうに、これはもう心の底から思ってますので、それについて少しでも役立つように取り組んでいきたい、これが私の本音でございますので、ぜひ御理解をいただきたいと思います。

○伊藤企画調整局長
 2点お答えいたします。
 まず、富士スピードウェイからのF1グランプリの撤退についてでございます。
 主催者である富士スピードウェイ株式会社が7月に東京で記者会見しておりますが、その中で中止の理由、撤退の理由として、いわゆる昨年10月以降の世界的な経済不況、これに伴って経営環境が悪化しており、早急な経済回復のめどが立ちにくい状況等から、F1日本グランプリの開催継続は企業存続の点において極めて困難と判断して、結論に至ったと伺っております。
 また、再誘致に関しましては将来的に環境がよくなれば再びF1開催誘致への強い思いはあるけれども、F1開催の承認の権利を有する団体FOMとの関係もございますので、簡単なことではないと認識していると説明がなされております。
 F1グランプリにつきましては、世界が注目するモータースポーツの最高峰、まさに委員がおっしゃるような世界的な大会でして、本県にとりましても富士山を初め本県の魅力を国の内外にアピールする絶好の機会としてとらえて活動しておりました。
 また、昨年の大会は地元の連携が非常にうまくいったということを伺ってます。私どもも山梨県や神奈川県とも連携を図りながら、地元の市町、また隣県の市町も含んだ中で、例えば受け入れ態勢、観光振興、それとか地域の振興、そういったものに取り組んで、昨年は21万人もの方が国内外から来場するなど、非常に地域振興にも大いに役立っていたと感じております。そうした中で今回の中止の決定というのは非常に残念だと思っております。
 会社のほうから説明ありましたように、再開催に向けてのハードルですけれども、1つには企業の経営の問題。これは今は経済不況がどうなっていくのか、まだ先行きが十分見えない中で非常に大きな課題。それともう1つ、国際団体の承認機関との関係ということで非常にハードルは高いと感じております。ただ私どもとしましては、近い将来再びこの当地でF1日本グランプリを開催することを期待しておりますし、いろいろ情報とか地元の動向、そういうことを踏まえて一緒になって、開催の芽があるようでしたら、そういったものに対応していきたいなと考えているところでございます。

 そして2つ目でございますが、総合計画の関係で進捗状況、そして知事のマニフェスト等の考え方の反映について御質問がありました。
 まず次期の総合計画について知事の考え方を反映する体制についてでございますが、新しい総合計画につきましては、知事が提唱しております「富国有徳日本の理想郷−しずおか」をつくるためのグランドデザインとして策定していきたいと考えているところでございます。このために庁内では政策課題に対する幹部職員で政策協議します政策的政略展開のシステム、それとか各部局の政策担当等で構成しております政策監会議、こういったものを活用しまして知事が提言している地域づくりの考え方や政策の内容、そういったものの具体化、総合計画への落とし込みについて全庁的な取り組みの中で進めてまいりたいと考えております。
 また、各分野の第一線で御活躍の専門家の方々から計画の基本理念、理想の将来像、これらについていろいろ御意見、御提言等をいただく中で、一方で県民の皆様の御意見の反映、それとあと国のほうの動きもいろいろございます。市町村の動向の把握などに努めながら、総合計画審議会で十分に御審議いただく中で原案を取りまとめてまいりたいと。県議会の皆様にもそういった中でいろいろ御意見等を賜りたいと考えているところでございます。
 次に、進捗状況でございますが、先ほど申し上げた戦略的政策展開で知事から今年度の検討テーマとして、新しい総合計画の基本理念となる「富国有徳の日本の理想郷−しずおか」をつくる、そういうことで示されまして、政策の具体化と取り組み等について検討の指示があったところでございます。現在、全部局で検討を進めております。今後庁内で協議を行いまして、1つには来年度の予算編成、組織改正、こういったものに反映させてまいりますが、総合計画の策定作業の中にも落とし込んで反映させていきたいと考えております。
 また、御意見をいただいてまいります専門家の皆様でございますが、人選を含め今準備を進めているところでございます。今後、御意見をいただきながら、計画の基本理念、そういったものを準備して、総合計画審議会で御審議いただきながら、まずは地域づくりの基本姿勢や目標となる将来像、また中長期的な基本構想、こちらの部分から取りまとめてまいりたいと考えております。
 そういった作業の中でトップダウンとボトムアップの整合をどう図っていくかということもございます。ボトムアップでいろいろ出てくるのは、政策提言で具体的な施策とか事業とかいろいろ出てくると思います。一方で、専門家の方々、知事もまさにそういう面ではいろいろ御指摘がありますので、そういった中で理念的なもの、そこをどういうふうにつなげていくのか、理念を基本構想の次の段階で基本計画等をつくり上げていくわけですけれども、そこをどういうふうにつなげていくかというのは、今後理念をつくっていく中でそこら辺も視野に入れながら検討してまいりたいと考えているところでございます。以上です。

○池谷委員
 ありがとうございます。
 まず、1点要望ですけども、富士スピードウェイのF1の関係につきましては、ぜひ富士スピードウェイ株式会社、そして地元市町と情報交換をしながら、復活に向けて県としても努力をお願いしたいと思います。

 質問です。バスですけれども、今、乗客の収入と経費、これの差額を契約金額というふうにおっしゃいましたけど、そうすると乗客数の見込みをどういうふうに立てられているのか。
 これがわかりませんと委託料に算定できないと思うんですけれども、そしてその算定の見込みの乗客数よりも乗客がふえたときは、これは返してくれるんですか。そういう点をお聞きします。

○田澤政策推進局長
 お答えします。まず先ほどの質問の中で、何で赤字補てんではなくて、県が主体的にやるのかというメリット、もう少しちょっと補足的にお話をさせていただきたいと思います。
 この交通アクセスについては、まずは事業者が経営的な努力と工夫の上に経営上成り立つという方法でとにかく考えてください、それがまず大事だろうというふうに考えてみました。実際にやる今回の増便はそれはそれでお願いします。ただし政策的に考えて、かつ需要対応ではなくて新たに需要を喚起するために、例えばビジネス客であればもっとアクセスの便数があれば静岡空港を使うのにというような需要を、いわば喚起する政策的な判断で、実はその中に事業者の路線に加えて県が主体となってやると。
 したがって、県が主体でやるということのメリットというのは、まず需要型ではなくて需要喚起型である。それから県が主体でやりますので、需要の実態に応じて臨機応変に将来的な形を考えられる、それから利用者の声に直接答えやすいというそういうメリットがあります。それを申し上げたいと思いました。
 また、事業者に初めから赤字補てんでやるよというふうにしますと、先ほどの話と裏返しになりますが、赤字を幾ら出しても全部県が見てくれるんだ、公的に支援してくれるんだとなり、その方式は余り望ましくないというのが当初の考えでありまして、今のような形になっているということでございます。
 それから実際には、委託料はとりあえず事業の前に――これお認めいただければすぐに契約したいと思いますけれども――その契約に際しては、仮に今の飛行機の利用客から算定した想定する人数の収入見合いと、現在の方式でかかる経費、その差額で仮に契約をさせていただきます。それから今回の予算上の全体枠ですけれども、それの積算の根拠もそれを根拠にしています。実際にかかる経費マイナス収入として見合いが見込めるものについて仮に契約をしますけれども、実際には幾らその委託料を払うのかという段になると、これは精算方式でやりますので、今言った見込みよりも実際に収入が上がった場合、これは委託事業ですので収入は当然県の収入になるべき話なんですけども、この収入については委託料の精算の中でやりますので、委託料ははっきり言って利用者がたくさんいれば、いればいるほど委託料は縮小されるとこういう仕組みをつくってございます。以上でございます。

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