• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和3年2月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 健司 議員
質疑・質問日:03/08/2021
会派名:無所属


○大石(健)委員
 よろしくお願いします。本日は御出席頂きましてありがとうございます。
 一問一答方式でお願いします。
 私からは、これまでの経緯も含めて今の県の姿勢を伺いたいと思います。
 昨年の6月25日に川勝知事とJR東海の金子社長が会談されたとき、知事は本当にこのことをよく知っている県民、そして関心を持っている流域住民にとっては非常に正論を述べられたわけです。そのときの物言いであるとか、いろんな例え話が切取り方によって随分変わってきまして、直後の委員会で――難波副知事はおいでいただかなかったんですが――JR東海がかわいそうだといった空気になって静岡県が無理言っている空気が流れているから、ちゃんと静岡県の立場を情報発信してもっともっと静岡県の立場を全国に言わないとこのままだと駄目ですよと私も言わせていただき何人かの委員もおっしゃいました。
 そのとき、市川くらし・環境部長を含め皆さんがうんうんと言って、そこから物すごく情報発信されるようになりました。そして知事、副知事もいろんな形でアピールして、そこからいやJR東海もひどいよといった話になってきて流れが変わったと思います。その流れでいくと思いその後9月の委員会で難波副知事が来られてルート変更の話も出ていますがと私が質問したときに、いやJR東海が資料を出して説明をしっかりやれば県は反対することはありませんよとのことでした。そしたらそのすぐ1週間後に知事がルート変更すべきと発言し、また一般質問をさせていただくと、そのとき難波副知事がそごはないということで、揺れて行ったり来たりしているわけですよね。
 今回の経緯もまたそれに似ているところもあって、流域住民に説明をしっかりやっていく話とJR東海が出してきた資料について、第8回、第9回有識者会議の中で難波副知事のお話を聞いていると、大分納得して元技術屋そして国土交通省の出身である副知事としては、次のステップに行きたいなといった感じが――水に関してですよ――今の説明にもあったと思います。
 質問に入りますけれども、2月18日に難波副知事は流域8市2町の首長とリモート会議をされ、その場で今と同じようなことをおっしゃっていますよね。中下流域の水の減少の懸念という観点は、有識者会議での議論が煮詰まってきたんでそろそろ着地が見えそうだとおっしゃって、流域の首長たちはそういう形で着地するんだなと思ったと言うんですよね。実際第9回有識者会議でもそういう話になって今もおっしゃったんですけれども、その真意は先ほど述べたものと全く同じでしょうか。

○難波副知事
 技術者として、何が分かって何が分からないかは明確にしていくべきだと思っています。そういった面で、特に流域全体の水循環の構造についてかなり示されてきましたので、なるほどこういうことが分かっているのかと、今度はトンネルができたときに水の流れがどう変わるのかについてもどのぐらい時間遅れが出るかなどある程度分かってきましたので、そういう意味では影響は回避できる一辺倒じゃなくてですね。どういうことが起きるのだろうかを明確にした上でいろんな説明をし始めたので、そういう面では解決といいますか双方で同じ土俵に立って議論を進める状況にはなってきております。
 ただ、じゃあこれでもうすぐ解決するかというと、さっきも申しましたがむしろここからが非常に詰めていかないといけない。土俵にも立ってなかったので詰めようがなかったですけれども、ここからは詰めていかないといけない状況にありますので、そこはまだ見えない状況にあります。

○大石(健)委員
 ありがとうございます。
 川勝知事は3月3日の落合議員の一般質問に対して、リニア着工の条件としてJR東海と県、大井川流域の市町、利水者で協定を締結する必要があるとおっしゃいました。その協定内容や時期については、先に流域の首長が決めてサインするべきか、それとも全員その内容や時期についてどうするかは全く漠然としたお答えでした。
 知事の言う流域住民の理解とは、首長が納得して私の判断でとやればいいのか、各市議会、町議会での議決を要すると考えていらっしゃるのか、はたまた住民投票も含めていろんな形でアンケートを取るとか。どのようにやるかが分からないとこの問題100%の人が賛成、100%の人が反対ということはあり得ないし、ほかの県との整合性で静岡県ばかりが正論を何度も言って時間を延ばしていると捉えられると、再び静岡県が悪者になり静岡県のせいで遅れたとなりかねません。
 説明をしっかりと再三再四おっしゃっていますけれども、知事と話をまだしていないにしても、どういう判断でどの時期にどういった形で決定するか難波副知事が今考えている状況を教えてください。

○難波副知事
 最終的にどういったやり方かはまだ考えておりません。いろんなやり方がありますので合意形成の仕方はこれしかないというものではないと思いますし、手続もこれしかないと定められているわけではありません。ただ許可や自然環境保全協定の締結など行政がやるべきことは一定のやり方があると思います。
 どういった形で流域住民の理解が得られるかは、議決とかではなくて、なるほどねと皆さんが思ってもらえることが大事ですので、それはJR東海がちゃんと説明をしないといけないが、逆に言うと県にも説明責任が求められるわけです。あれだけ言っていたのに何でそうなったのか、それでいいと言ったのかといった話になっては信頼を欠きますので、どういう結果になろうとも県としてはこういう判断をしましたと明確に説明しないといけない。JR東海に説明すればいいというわけでなくて、それはどういう形かは決めておりませんが県としての説明責任はしっかりと果たしていきたいと思います。
 それをもって、市町も同じ説明責任があるはずで、市長がこれでいいと言ったんだけれども、何でいいと判断したのかは当然市民から聞かれるわけですから、それに対してどういった説明をするのかの方法は各市町で考えることになると思います。

○大石(健)委員
 難波副知事は、一昨年11月に西俣ヤードの先の沢の辺りまでJR東海、県の方々と一緒に行って視察されていますよね。今の乾期の冬場の水不足でいろんなところがかれて、発電用のダムであろうと長島ダムだろうと井川ダムだろうとすごく水が減っているところがいっぱいあります。
 そういった状況の中でJR東海が何で今までごねてきたかというと、私が考えるにこれから先水不足が起こったときに全部トンネルのせいかよと言われるとJR東海が思って、それで困っているんじゃないかと思うんです。
 第8回目の有識者会議で沖大幹先生が最後に言ったことは全然記事にもなっていませんがすごく気になりました。大井川は渇水で今でも取水制限が行われているほど水に困っている川である、それに対して静岡県はどのような考えや政策で対応しているのかと。この先工事が認められて着工されたとして、これから先の水不足がリニア工事の影響であるのかそうでないのか誰がどのように判断するんだといったことを最後におっしゃいました。それについてのお答えなり意見は出なかったんですが、まずそこなんですよね。
 JR東海に対して細かいことを言う、訴訟をして、そもそも論で経済的に合わないとか時代に合わないとか、コロナで赤字でこうなっちゃったんで、こういう時代だからもうやめましょうという立場に出て、訴訟している方々と一緒に静岡県が前に出るならそれでいいんですが、川勝知事も含めて建設そのものには反対しない、むしろ大賛成だっておっしゃっていながら、一つ一つ全部潰さなければ次に行きませんよという姿勢でやっていることは、静岡県にとって非常によくないと思います。
 ですので、やることをやりながら次に進むときは本部長である難波副知事がまだ積み残しがあるけれども次行きましょうと言っていただかないと、1年たっても2年たってもこの問題は解決しないと思います。私の言わんとする意図は通じていると思いますので、ぜひ御検討頂きたいと要望して終わらせていただきます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp