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委員会会議録

質問文書

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令和4年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:植田 徹 議員
質疑・質問日:03/09/2022
会派名:自民改革会議


○植田委員
 今年度末をもって退職される方がこの中に5人おられますので、はなむけの言葉として経歴を御披露させていただきます。
 まず、鎌田総務部長。
 昭和55年4月1日静岡県警察官拝命、勤続42年。主に刑事部門21年半、総務警務部門に7年、刑事部参事官、浜松中央警察署長、刑事部長等を歴任されました。刑事部門全般に精通し警察の捜査力強化に尽力され重要凶悪事件や暴力団等の組織的犯罪、公務員の汚職事件の捜査指揮を執り検挙、解決されてきました。総務警務部門では県議会を担当され旧知の議員も多いのではないかと思います。このほか初代取調べ監督室長、警務課企画室長を歴任され今年度からは総務部長として警察活動を支える基盤の充実強化と警察力を最大限に発揮する組織運営に多大な貢献をされました。
 次に、手老刑事部長。
 昭和59年4月1日静岡県警察官拝命、勤続38年。主に刑事部門16年、警務部門に14年、掛川警察署長、警務部参事官兼警務課長、警察学校長等を歴任されました。前任の警察学校在任中には次代を担う数多くの警察官の育成に尽力をされました。今年度からは刑事部長として捜査本部が設置された殺人事件と重要凶悪犯罪事件の陣頭指揮を執り、検挙に導かれました。また暴力団組事務所の撤去をはじめ暴力団の組織犯罪、公務員の汚職事件、経済的不正事件を指揮し数多くの犯人を検挙いたしました。
 次に、出雲警備部長。
 昭和56年4月1日静岡県警察官拝命、勤続41年。主に警備部門16年、地域部門に11年、総務警務部5年半、警察学校長、地域部長、静岡中央警察署長等を歴任されました。警察署長としては熱海、藤枝、沼津、静岡中央署と4警察署で署長を務められ幅広い警察行政に携わり管内の治安維持に貢献されました。今年度は警備部長として東京2020オリンピック・パラリンピック大会警備における総括的な指揮を執るとともに、熱海市土石流災害では部隊を統率し被災者の救助に尽力されました。
 次に、石川警備課長。
 昭和55年4月1日静岡県警察官拝命、勤続42年。主に警備部門に30年、災害対策課長、下田警察署長を歴任されました。警備部門では機動隊を含む警備部全所属で勤務されました。また当時全国的にも先駆けとなる集団密入国、偽造旅券、偽装結婚といった外国人犯罪や警備公安事件を多数検挙するなど辣腕を振るわれました。今年度からは警備課長として警衛警護やテロ対策のための重要施設への警戒警備の陣頭指揮を執られました。
 最後に、土橋災害対策課長。
 昭和55年4月1日静岡県警察官拝命、勤続42年。主に警備部門で21年、地域部門で17年、鉄道警察隊長、災害対策課長を歴任されました。特に災害対策課には通算6年在席し係長、課長補佐、課長の立場でそれぞれ勤務されました。課長補佐として東日本大震災発生当時は、被災県に派遣する部隊の編制や警察庁との調整に奮励されました。また今年度は7月に発生した熱海市伊豆山土石流災害において、発災当初から県警察の中心となって県警察災害対策本部の陣頭指揮を執られました。
 以上であります。それぞれの皆さん、お言葉をください。よろしくお願いします。ありがとうございました。

○鎌田総務部長
 過分なる御紹介とこの場の発言の機会を与えていただき誠にありがとうございます。御紹介頂きましたとおり42年の警察官の人生の中で主に刑事警察の分野に携わってきました。刑事の中にもいろいろ細かく分野があるんですけれども、凶悪事件を担当する捜査一課、知能犯罪の捜査二課、薬物銃器対策課等々で勤務しましたし、4つの警察署の刑事課でも勤務してまいりました。捜査に明け暮れた日々を送ったときもありまして、無事に解決して仲間と共に喜びを分かち合ったことや取り調べた被疑者が更生を誓ってくれたこと、あるいは力足りず検挙解決できずに被害者に申し訳なく思ったことなどいろんなことが思い起こされます。
 この春で県警を卒業するわけですけれども、残る後輩たちに少し言葉を残したいと思います。ぜひ警察官を志した原点を忘れないでいてほしいということです。警察官も職業の1つで、それもまた自分の人生設計に関わることですから、いろんな思いで警察官の道に入ってきたと思います。純粋に正義感を持ってという人も多々いるでしょうし、中には公務員としての安定性を求めた人もいれば、ドラマを見て刑事や白バイ隊員に憧れてといろんな人がいると思います。志望動機はいろいろあるんでしょうけれども、必ず根底には共通するものがあると私は思っています。静岡県警6,200人、全国二十数万人の警察官、必ず根底にあるのは人々の安全・安心のために自分以外の誰かのために尽くす、そういう気持ちは絶対心の中にあると思います。それを決して忘れずに心の中にしっかり置いてこれからも職務に励んでいただければと。私自身が実践できたかどうか甚だ恥ずかしい限りですがそんな言葉を贈りたいと思います。
 文教警察委員会の委員の皆様はじめ、県議会議員の皆様に誠に感謝申し上げます。先ほど紹介していただきましたとおり15年前にいわゆる部付を2年ほど務め、皆さんの控室に足しげく通ったこともよい思い出ですし、説明者も通算5年務めさせていただきました。非常に勉強になりましたし温かい御支援、御理解頂きました。時には厳しい𠮟咤激励も頂きましたけれども、それぞれ自分の糧となっていたと考えております。
 新型コロナをはじめ社会状況もどんどん毎年のように変わり、警察の前には様々な治安上の課題がこれからも浮かび上がってくると思います。静岡県警は今後もしっかりそれに取り組んでいくと思いますので今後ともどうぞよろしくお願いいたします。長い間誠にありがとうございました。

○手老刑事部長
 最初に、身に余る御紹介を頂き、またこのような機会を与えていただいたことに本当に感謝申し上げます。
 当委員会には警務課長のときの2年間と現職の1年間の計3年間説明者として務めさせていただきました。委員の皆様の御質問にお答えすることで警察の活動を広く県民に周知することができたこと、さらに警察行政に対して数々の御指摘を頂きましたことに対し本当に御礼を申し上げます。ありがとうございました。
 青臭いことを申しますけれども、やはり私は悪い奴を捕まえたくて警察官になりました。その目的を具現化できる刑事を希望して巡査部長のときから刑事になりました。1度警務部門にも在籍したこともあり、刑事一筋のエキスパートにはなれませんでしたけれども、こうして最後を刑事部長として勤めることができ組織には本当に感謝しています。刑事部で今まで培われてきた伝統的な捜査手法や刑事の考え方は本当に大切にしていかなければならないと思っておりますけれども、それに縛られていては次から次へと発生する新たな犯罪にはやはり対応できないと思っております。そして働き方改革などの組織の内なる要請にも応えることができないのかと思います。
 退官に当たりまして、これからも幹部の皆さんには新たな知見や若い捜査員のアイデアをどんどん取り入れ、さらに発展した捜査手法で犯罪者を捕まえるなどさらなる活躍を祈念するとともに、刑事の働き方も工夫して魅力ある職場づくりをお願いしたいと思っております。本当に長い間ありがとうございました。

○出雲警備部長
 ただいま過分なるお言葉を賜り大変恐縮しております。私は当委員会には地域課長、総務課長、地域部長、警備部長の役職で皆様の御指導を頂きました。警察官としての最後の年は警察人生41年の中で特に思い出深い年となりました。警備部長としてこれまで多くの先輩方が対策を備えてきた東京オリンピック・パラリンピック大会警備に従事いたしましたが、自転車競技特有の厳しい警備条件の中、様々な事前対策を取りながら想像と準備そして連携、警備指針により関係機関と十二分に連携し組織委員の皆様方からの御指導を頂き任務を完遂することができました。
 また、県内各地を回りました聖火リレーが無事終了し、いよいよオリンピックの本番に向けて警戒が始まった矢先である7月3日熱海市伊豆山において土石流災害が発生しました。熱海市は11年前に私が初めて警察署長として赴任した地であり、そんな1年生署長に対して市民のボランティアの皆さん、関係機関の皆さんから心からの御協力を頂き、防犯や交通事故防止の機運が高まりました。その中で多くの市民の方々との交流がとてもよい思い出となりました。その熱海市で土石流災害が発生し、11年前にお世話になった熱海市のあのときの市民の皆さんの笑顔や観光客の皆さんの楽しそうな姿、それを思い浮かべ必ず被災した人たちを救出するという思いでこの災害警備に従事してまいりました。
 真夏の太陽が降り注ぎ、コロナ感染症が蔓延する中、オリンピック警備と土石流災害警備を同時に対応するという、まさに静岡県警察が本部長指揮の下一丸となってこの困難な警備を乗り越えることができました。しかし未だ行方不明となっている方お1人がおります。必ず御家族の元に返すという信念を持って私自身定年退職するその日まで全力で対応してまいりたいと思います。
 時流により変化し多くの課題を抱える中、本当に優秀な後輩たちには県民の安全・安心を確保することのみを考えて、治安維持という崇高な仕事ができていることに職場の仲間、あるいは御家族そのほか協力してくれる全ての人たちに感謝の心を持ってますます活躍してほしいと思います。これまで本当にありがとうございました。

○石川警備課長
 先ほどは過分なるまた身に余る御紹介を頂き誠にありがとうございました。私は当委員会には平成30年に災害対策課長として1年、そして今期オリンピック以降に警務課長としてここに座らせていただきました。災害対策課長のときには質問に次ぐ質問で、当時ほぼ原稿がないままに対応したことが懐かしく思い出されます。今期は警備課長として説明の機会が1度もありませんでしたので少しすねております。
 それはさておきまして、私が警察官を拝命した当時はまだまだ世の中がおおらかで包容力があって寛大で緩くて、悪く言えばいい加減だったと、そういう時代だったと思います。
 それがいい悪いは別にして世の中はどんどん変わっていくんだと思っております。世の中が変わりますと犯罪の対応もまた変わってまいります。既にサイバー空間の犯罪、ドローンや自動運転など法の対応が追いついていけないような事態、それから最近では拡大自殺なる現象が既に見え始めております。そういう中で警察が国民、県民の期待に沿って不安を解消していくためには、前例にとらわれず常に先手を打って適切な対応をしていく必要があると改めて思っております。
 警察に託された治安の責任はますます重くなっていると感じております。委員会の先生皆様方には今後とも引き続き警察活動に深い御理解と御支援を賜りたいと改めてお願い申し上げたいと思います。お世話になりました。ありがとうございました。

○土橋災害対策課長
 委員の皆様には本委員会などを通じまして、様々な御指導を頂き感謝申し上げます。また先ほどは身に余る御紹介を頂き重ねて感謝申し上げます。
 先ほどありましたように42年間の警察勤務の中で災害対策は課が発足した当時に籍を置かせていただき、また東日本大震災のときには自然災害の担当者として、そして定年となる最後の1年も課長として務めさせていただき非常に思い入れのある所属となっております。
 本県につきましては南海トラフあるいは神奈川県西部を震源とする地震、富士山や伊豆東部火山群の噴火など大規模災害の発生が危惧されているところで、警察をはじめ各関係機関が重要課題として県民の安全・安心を確保し、そして被害を最小限に抑えるため真摯に取組んでおります。これらの災害につきましては、いつどのような規模で発生するか分からないという厳しい現状におきましてより万全な対策を講じるためには、これまでの対策の再点検、再構築に加えて想像力を働かせた新たな視点での対策の展開が必要と考えております。これらを踏まえて今後さらなる危機対策の推進について後輩に託していきたいと思います。
 しかしながら、災害対策の基本の中で3つの部分、私が退職して離れる部分は公助に関する部分のみでございます。自助と共助につきましては引き続き私個人が突き詰め、少しでも地域社会に貢献できるよう今後も努めてまいる所存でございます。1年間どうもありがとうございました。

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