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委員会会議録

質問文書

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平成22年12月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小楠 和男 議員
質疑・質問日:12/15/2010
会派名:自民改革会議


○小楠委員
 ことしの12月議会で、私、地方の疲弊が止まらないというのをやったんです。要は担当部局もはっきりしてないような話で、それぞれの部署で一生懸命やってるんだろうけど、実は、どんどん疲弊していると。そういう現実に基づいて質問したわけです。
 この産業委員会の審査をしていても一生懸命やってるのはよくわかるんですけど、実態として経済の回復が伴ってこないという非常に難しい状況にあるなというのをすごく感じています。
 質問そのものは2項目です。
 この提出資料の10ページ、11ページにいろんな指標が載っていますがわかんないっていうか、その説明が自分でできないものが1個ありまして、(2)の設備投資です。この製造業をみると、平成21年度にものづくり県である我が県は全国の景気以上に落ち込んだと。それが少し回復傾向が出てきているということで、22年度については、全国平均よりも大分大きく回復していると。これは何となくわかるんです。非製造業の部分の平成21年度の減少幅っていうのは、全国とほぼ変わんないんだけども、この22年度の計画については、全国平均に比べて極めて悪いですよね。これは何を意味しているのかっていうのが、私この表だけでは読み取れないもんですから、教えていただきたいと思います。

 もう1点は、けさ、ふじのくに食の都づくり仕事人の資料が出てきたもんですから、言うようになっちゃうんだけど、静岡県版ミシュランをつくりたいということなんだろうなと思うんだけど、本のサイズもミシュランと同じサイズと資料に書いてあるから。景気がよくてお金が世の中をぐるぐる回って、日常的にはともかくとしてだれもがこういうお店に行くチャンスがある。例えばお祝い事とかの晴れの日みたいなね、そういうときに行けるかもしれないという時代ならいいんだけど、私はどういうランクの人間かわかりませんけど、ほんとに私が見たって敷居が高い店ばっかりです。県外や外国の富裕層の方々が静岡県のお店に来てお金を落としてくれるっていうんなら、それはそれで悪いことじゃないかもしれんけど。何か、今の時代に合っているんでしょうか。
 昨日、乗ったタクシーの運転手さんは、毎食吉野家とすき家を使ってるって。それが県民の偽らざる声と思うんだよね。そういうときに、他県向けに全国の書店で発売ということですから、他県向けにやるっていうなら、ぜひ全国から富裕層に静岡県に来てもらってお金を落としてもらいたいけど、お店に来てもらってお金が落ちるっていうこと以外に県民のためになることはありますか。仕事人を活用しふじのくにの祭典でイベント開催を検討するって書いてあるけど、県民の理解って得られるのか疑問に思います。以上です。

○木政策監
 非製造業が全国に比べて落ちている理由という話でございますけれども、この非製造業につきましては建設業とか卸小売、それからホテル関係も入っているわけなんですけれども、特に建設業につきましてはやはりかなり厳しい状況が続いているとかっていうことがかなり反映して、全国的に比べて下がっているんではないかというふうに感じているところでございます。
 それから、情報通信関係製造業も全般的に落ちてることもあって、それに関連するサービス関係、運輸・通信関係もやはりデータ的に落ちていますので、その影響がこの数字としてあらわれてるんじゃないかというふうに考えているところでございます。以上でございます。

○山口マーケティング推進課長
 ふじのくに食の都づくり仕事人について、お答えしたいと思います。
 200人の方を私どものほうで選定したわけでございますが、委員から非常に高級店ばかりではないかという御指摘かと思いますが、私どものほうでもいろいろな店を回りましたが、決してそのようなものではないと私は認識しております。
 もちろんかなりの腕のいい職人の方、料理人の方がいるところはそれなりに名が通ったお店でございますが、我々が選んだのはそういう視点ばかりではなく、県産食材を積極的に活用している、また本県の農林水産業の振興にも寄与していただける方という視点で選びました。私ども担当もいろいろと聞いたことのないような店も幾つかございましたので、休日等を利用しましてみんな自分が住んでいる近くの店なんか回りまして、私も富士のほう五、六軒回りましたが、とてもそんな立派な店ではないということでございました。そういったところでも、シェフの方が静岡県産を非常に評価してくださいまして、積極的に使ってそういった料理を出しているという店も幾つかございました。そういった方も表彰されております。
 また、今後の活用、県民向けの理解でございますが、料理人の方々はほんとに静岡の食材はすばらしいんだよということですが、しかしながら県民の方々は、219品目で日本一ですよということは皆さんああそうなんだという形の認識でございまして、今回いろんな事業を行ったんですが、その辺を皆さんに事業を通じてわかっていただいた。また県がそこに光を当ててそういう事業をやったということについて、料理人の方々は評価していただいているという私のところの認識です。ということで、料理人の方々の理解を得ながら、またそれを広げて県民の方々の理解を得ながらこの食の都づくりを進めていきたいというふうに考えております。以上でございます。

○小楠委員
 最初の統計のほうですけど、製造業にかかわるような物流や情報っていうのが出てきたけど、その前におっしゃった建設とか何かっていうのは、全国ほぼ同じ落ち込みなもんだから、やっぱりそれはちょっと違うと思うんだよね。静岡県の特有の産業構造というところの視点が必要だと思うんですよね。でないと説明がつかないと思うんです。もう少し具体的に説明できたらと思うんです。

ふじのくに食の都づくり仕事人、その職人の方々を顕彰するってことは僕はいいと思うんです。それでその人たちがやる気になって地元の食材をどんどん使ってくれる、それは結構なことです。だけど、国内外の人があこがれ集める食の都を実現するっていうんだから。来年3月に本を売り始めて、他県や外国からどれだけお客さんが来たっていうことはどうやって検証するの。もっと言ったら経済波及効果がどれぐらいあるか、どう考えていますか。
 もう1つ、大変失礼ながら、県職員の皆さん方のお給料っていうのは、県内の一般の給与所得者の中からすれば高給の部類ですよ。高いお給料をもらっている部類に属します。正直言って県民の目線に立ってないと思います。これはちょっと苦言を呈するだけにしとくけど。
 さっき申し上げた、食の都を実現する効果をどうやって検証するのか、検証の方法について、お願いします。

○堀川経済産業部長
 先ほど、ふじのくに食の都づくり仕事人につきましては、課長のほうから答弁しましたけれども、この仕事人につきましては、県産食材をどこに行ったらうまく食べられるのかっていうことについて、できればどこの市や町に行っても、あるいは自分の身近にもそういうお店があるということを広く知っていただこうということもあって県内から広く募集をいたしました。自薦と他薦と含めて行いまして、実際にはこの倍近くの応募がありましたけれども、ことしは200人顕彰しようということで選ばせてもらいました。この事業はこれからも続けてやっていくようにしたいというふうに思ってまして、これは私の持論でもありますけれども、できれば人口1万人に1人ぐらいはいると。そうすればどこの町にも自分の身近なところにもその近くの食材を使って、それを料理して食べさせていただけるようなお店があるというふうにしていくことが、それが食の都づくりに結びつくのではないかというふうに思っているところであります。
 検証ですけれども、表彰をしたばかりで、今具体的な動きをしていないところです。今後この仕事人の方々にどう活躍していただくとか、あるいは表彰したことによって実際にそのお店に、その仕事人のところにお客さんがふえたのかということについては検証していく必要があると思っていますので、仕事人のネットワークとかをつくったり、その仕事人のお店にいけるような仕組みづくりについてできるだけ早く検討していきたいというふうに思ってます。
 ただ、ミシュランの本の関係ですけど、ミシュランのような持ち運びができる本にしたいということでありまして、ミシュランみたいな格づけ本ではありません。ミシュランのような大きさの形のポケットに入れて持ち運びができるっていう意味でミシュランという言葉を使いましたけど、ミシュランのような格づけ本をつくるつもりではありません。県外から来た方もそれを持って来れば、駅を降りればその駅の近くの訪ねたところにその店があると。そこに行って食べてみようかというような動機づけになるような本にしていきたいと思っているところです。

○岡本管理局長
 設備投資の関係でございますが、サービス等、非製造業におきましては、静岡県の業況判断も含めまして非常に悪い状況にあることは承知しております。全国におきましては、割とその持ち直しが早かったというところがございますが、その原因等をしっかりと把握しているところではございませんので、ちょうどまた分析結果を委員長を通じて御報告させていただければありがたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

○小楠委員
 ミシュランという言葉はたまたまサイズだと。ただ格づけこそしてないもののやっぱりこの中身を見ると、それなりにすごい店ばっかりです。私の知っている浜松近辺を見るとね。例えばその静岡のおでん屋は入ってないような気がするし、あるいは例えば地元の「駿河シャモ」を使った焼き鳥屋とか、地産地消って言ったっていっぱいあるわけじゃない。そういうところが欠けていると思うんだよね。これから先もふやしていくようだし、もちろんその料理人のプライドをくすぐって頑張ってもらうという必要はもちろんあると思うけれども、来年3月に幾らぐらいで売るのかもわかりませんが、その後の検証はできるだけしてもらったほうがいいんじゃないかなと。

 もう1つは、こういう方々に安く県民向けに食品を提供しろってなかなか言いにくいんですけど、ことし浜松市の魚町商店街というところが一晩に3軒居酒屋を回るのに、前売りで2,100円。ワンドリンク、ワンオードブルというかおつまみというか、ということでやったんですね。大盛況なんです。3軒回って2,100円。お店は頑張るんですよ。実際には700円でワンドリンクと1つのお料理以上のものを提供して新しいお客さんの獲得に努力しているんです。そういうふうに頑張っている飲食店も実際にはあります。そういうことをここでひとつ御披露しながら、何も高いお金を払って食べる料理ばかりが立派な地産地消じゃないということを申し上げて終わります。

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