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委員会会議録

質問文書

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令和3年9月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 健司 議員
質疑・質問日:10/08/2021
会派名:無所属


○大石(健)委員
 一問一答方式で伺います。
たった今御説明頂きました観光促進事業の再開について伺います。
 今年に入ってコロナの第3波、第4波、第5波と感染拡大が続いて、本当に青色吐息で大変な観光業界だと思います。第5波がほぼ収束に向かい緊急事態宣言が解除された今、ちょうどタイミングよく再開することは大変喜ばしいし、もともと予算も取ってあるのできっちりやってもらいたいんですが、またこれから第6波が来るんじゃないかと再三マスコミも報道していますし、そもそも第5波がどうしてこんなに急速に収束したかという原因も分かっていない事情がございます。
 何を言いたいかというと、感染防止対策をしっかりやって第6波にならないようにするのが全体的な話ですけれども、こういうゴー・トゥー・キャンペーンのような事業はまた何か起こったときに批判の矛先にならないとも限らないので、慎重の上にも慎重な対応が求められると私は考えるんですが。
 例えば、今回の少人数の旅行が6人。前は4人までの会食だったと思いますが6人になったり、ふじのくに安全・安心認証を受けた施設が対象というのはすばらしいし当然だと思うんですが、申請を含むと植田スポーツ・文化観光部長がさらりとおっしゃいましたけれども、申請しただけだったらまだ認証は得てないと世の中では捉えられると思います。そういうところも含めて、どういう考え方でこの再開に踏み切って、ちょっと緩めでおいおい大丈夫と後で突っ込まれないようにというところがあると思うんですが、その辺の対応についての考え方を教えてください。

○山田観光振興課長
 再開に当たっての感染症対策の観点ですけれども、実はこれまでは少人数は6名程度として運用しておりました。今回6名程度ではなくて6名とし、少人数で行っていただくという趣旨を徹底しています。
また申請をしただけの施設でもいいと今回運用しているところにつきましては、申請に当たりまして既に施設の方々が感染症対策のチェックリストを作成して提出する仕組みになっていることから、その時点で一定程度の感染症対策が行われることを考えております。申請後は県といたしましても速やかに現場確認等を行って認証手続に入ってまいりますので、認証を申請した段階で感染症対策が徹底しているものと考えております。

○大石(健)委員
 考え方は分かりました。
 6名程度だったのを6名が少人数だよと定義することで、静岡県は6人までが少人数となりましたので、そこはきっちりクラスター等が発生しないようにやっていただきたいです。また申請してチェックリストを出しているということですが、結果的に何か発生したときに、いい加減かもしれないけれどもチェックリストを出していたあなたたちが悪いんですよと逃げるために言っているんじゃないんだよとしっかり言わないと、わざわざ突っ込みどころをマスコミに与えているような表現だと思ったので、伺わせていただきました。

 それに関連して、12月27日までと事業期間がかなり限られていますけれども、県民の皆さんにこの間にちゃんと観光してもらって、4月補正で計上しているものを使うと思うんですが、なるべくたくさんの方々に使ってもらって、公平にそして迅速に行うための広報や認知度を高める――ただマスコミに書いてもらうのではなく――県としての施策というか、予算を消化するための考え方を教えてください。

○山田観光振興課長
より多くの県民の方に知っていただくために広報活動はしっかりとしていくことが重要だという認識でおります。これまでは、開始してからすぐに事業を停止しなければいけなかったことがあり、確かに広報は不足した状態になっておりました。このたびにつきましては、本日委員会で御説明申し上げた後、報道向けにも説明するとともに、県の公式ホームページや県観光協会のホームページ等、ウェブや公式ツイッターといったSNSの活用、あるいは県民の皆様がよく御覧になる新聞やラジオ等メディアを活用するなど積極的な広報に努め、需要の喚起を図ってまいりたいと考えてございます。

○大石(健)委員
 よく分かりました。よろしくお願いします。
 太枠で書かれている熱海復興支援。特別に加算するのは最高にすばらしい考え方だと思いますが、1つだけうがった見方というか、野次馬根性的に指摘させていただきますと、これは熱海に泊まった方には特別サービスがありますよ、特に熱海に行ってくださいということですよね。そうすると、静岡県の他の地域の人が熱海に行ったときに何をしたいか。普通に温泉に行く、普通にお土産を買って帰る、それで済めばいいですけれども、伊豆山の現場に行こう、そこに行って捜索に加わろう、現場の土砂の一番上の盛土のところを見に行こうとかいう人が大挙して訪れる可能性は否定できないと思うんです。それについての配慮を――この文章だと熱海に復興支援に行ってくださいとしか書かれていないんですけれども――危機管理部などと話し合って、熱海には行ってほしいけれども現場には行かないでねと注意しておかないと、特に若い人や野次馬根性的な人は行ってしまうと思うんですけれども、それについては部内、課内で話はされましたか。

○山田観光振興課長
 このたびの事業の執行に当たりましては、被災された熱海の市民の方々、特に伊豆山の方々への配慮を十分にして実施しなければいけないというのが大前提としてございますので、肝に銘じて取組を進めてまいりました。
 調整という意味では、まずこの事業の執行の時期や方法について、熱海市役所をはじめ熱海市の観光関係者とか商工関係者の御意見をよく承った上で定めておりますのでそういった配慮はしております。
 ただ、6番委員御指摘のようにそこには行かないでくださいねというところにつきましては、今のところ特別な周知をすることにはなってございません。当然熱海の関係者とはよく事業について打合せをしておりますので、十分な配慮を皆さんがして行動されると考えております。

○大石(健)委員
 お気持ちも分かるし考え方もよく分かるので、それを言ったからといって県民や熱海の方から批判や問題提起がなされるのではなく、むしろそのとおりだと言われると思うんです。
 例えば、伊豆山地区の方々が観光などいろんなことに絡んでいて今困っている人もいるので、いろんな考え方があると思うんですけれども、あえて立入禁止内に人を配置するとか、立入禁止のところに絶対入らないようにするとかということ以外は、普通に出入りしてその辺のお店で買物をすることもあるから今言えないのか。そのことを今日の記者発表でくぎを刺すことは、僕はあってしかるべきだと思うんです。早く決めないとそこを見に行きたいから予約してしまう人も出てくるという不安があったもんですから伺ったんですけれども、その辺はどの程度考えた上での今の発言なのか。

○山田観光振興課長
 被災地等への立入りにつきましては、やはり立ち入ってはいけない場所については、観光政策だけではなくて県全体として必要な立入禁止措置などをしていくことになろうと思います。その上で、熱海地区の方々とはよく話をして、この事業を進めていくことを考えています。執行上また問題があれば、改善の措置等を講じていければと考えております。

○大石(健)委員
 よくお気持ちは分かりました。伊豆山地区の周囲で、特別被害はないけれども地区に含まれている方も商売をされているんで、そういうところで買物をしてもらいたいのもあるからということであるならば、そういう人たちのための販売所を離れたところに別に置くとか、そういう対策も必要だと思います。なるべく早く具体的に決めないと、すぐに予約が始まることになると思いますので、早急に検討していただきたいことを要望いたします。

 次に文化観光委員会説明資料25ページの歴史・文化資源を活用した広域連携事業について伺います。
 本定例会の自民改革会議の中田議員の質問に対して、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」について県や伊豆半島や富士山周辺の20市町の観光団体等が協議会を設置して、源氏や北条氏ゆかりの地や見どころなどを楽しむ旅行商品をつくったりスタンプラリーをするという答弁がございました。
 歴史や文化資源を活用した観光地域づくりを進めるためには、県がどのような役割を担って具体的に取り組んでいくのかを伺います。

○山田観光振興課長
 県といたしましては、歴史的な資源の掘り起こしや整備、その価値の県民への啓発、資源の保全と継承を主導的に進めるとともに、こうした資源を生かした広域的な誘客あるいは周遊の促進などを通じまして、大河ドラマを単なる一過性の取組に終わらせることのないように市町や関係団体等と連携して持続的な観光地域づくりを進める役割を担ってまいります。
 このため、今回の補正予算の内容ですけれども、県民の理解促進、資源の保存と継承に向け、大河ドラマに関係する歴史資源の調査あるいは歴史と史跡を組み合わせた動画などによる住民や観光客への魅力発信、文化財の保存や活用を行う団体の取組の促進等に主に取り組んでまいります。
 また、来年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放映に合わせまして県内外からの誘客を図るため、来訪者に向けた情報発信拠点の整備あるいはガイドマップの作成、ウェブスタンプラリーの開催などによりまして、県内市町や関係団体あるいは神奈川県等と連携して――感染状況を踏まえつつではありますけれども――広域的な誘客を促進してまいります。

○大石(健)委員
 そういった観点で言うと、先ほどの熱海市の伊豆山地域は源頼朝で有名な場所でデートした場所だと聞いていますし、そういう意味でちょっとかぶってしまうんですよね。だからそこも気を付けなきゃいけないですし、大河ドラマを決めるのはNHKかもしれませんが、再来年は家康が出てきますけれども、静岡県内には源氏や北条氏だけではなくて、本当にたくさんの家康や徳川家ゆかりの史跡とかがあります。県がこうやって今考えて上から言ってあげるより、各市町が考えてきた企画をどんどん支援して、お金だけではなくてアイデアもやることも大事だと私は思うんですけれども、そういう認識でいらっしゃいますか。

○山田観光振興課長
 県といたしましてもそれは今最も重要なところでございまして、持続的な活動を続けていく上では、地元の方々がその気になって先頭を走っていただく形に持っていけるのがベストだと考えております。

○大石(健)委員
 ありがとうございます。
家康さん、徳川家の話は大河ドラマでもう何十回もやっているんですけれども、例えば私の地元では田沼意次といって賄賂をもらった大変な悪代官みたいな人が有名なんですけれども、今ちょっと歴史が変わってきていいこともやったんだよ、すごい名宰相だったよ、江戸時代のすごい人だよという動きもあって市でいろいろ取り組んでいます。そういう動きもありますので、いろんな経緯で大河ドラマや大きな映画に取り上げられるような活動になったときは、また県からも知恵をいただきたいことを要望して、この件は終わります。

 次に、説明資料28ページに緊急事態宣言解除後の富士山静岡空港の運航予定が出ています。緊急事態宣言が解除されて、国内線の利用促進をいよいよ本格的に始めなくてはいけない時期ですけれども、FDAが冬ダイヤから念願の新千歳線復活というニュースがありましたし、前回の委員会では熊本線も復活したと明るいニュースもございます。今話題になっている新千歳線をはじめとする国内線の利用促進について、県としてどのように取り組んでいくか、V字回復を目指す富士山静岡空港の利活用についてのお考えをお聞かせください。

○石ヶ谷空港振興課長
 このたびの冬ダイヤから運航されるFDA新千歳線につきましては、これをぜひ多くの県民の皆様にまず御利用頂けるよう北海道ならではのパウダースノーを楽しめるスキーの魅力ですとか、北の大地や海の幸などを材料にしたプロモーションに積極的に取り組んでまいります。
 その一方で、北海道の皆様にも冬場におきましても温暖な本県でのサイクリング、ゴルフなどのスポーツや県内各地からクリアに見ることができる富士山の美しさなど本県の魅力を情報発信し、双方向での需要拡大を図ってまいりたいと思います。
 このほか、7月に運航開始した熊本線など九州3路線を組み合わせた多彩な旅行商品づくりに向けた働きかけを旅行エージェントなどに行うとともに、例えばサッカーJリーグ会場などで静岡路線PR活動を積極的に行い、今後の移動制限緩和の頃合い等を計りながら空港利用者の拡大を図ってまいります。
 また、航空需要を下支えする上で非常に重要なビジネス利用の拡大に向けた取組として北海道や九州の企業を対象とした積極的な支援策の充実を図ってまいります。

○大石(健)委員
 本当に大事だと思います。航空会社は頑張っていますので支援してあげてほしいですし、またこれからも路線拡大、海外便の復活等まだまだ課題も残っていますけれども、明るい兆しが出てきたことを空港の地元の県議として本当に感謝しますし、また何かあったら教えてください。私の質問は終わります。

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