本会議会議録


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平成28年12月定例会企画くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:落合 愼悟 議員
質疑・質問日:12/14/2016
会派名:自民改革会議


○落合委員
 一問一答方式で2問だけ質問させていただきます。
 先ほど5番委員が質問したことに対して追加で伺いたいのですが、最初に旧金谷中学校跡地の活用について伺います。
 概要版しかないもので、この基本計画の全部をもらっていないものですから内容がよくわからなかったんですが、専門家会議の議事録を読ませていただきました。具体的に何をしたいのかが決まってない基本計画ですね。ですからある程度事業者にお任せなのかなという気がするんですが、いかがですか。

○山口地域振興課長
 今回の旧金谷中学校跡地の活用については、民間活力を利用するために我々としてはコンセプトと機能の事例をお示ししながら、民間事業者が余り制限された中で手を挙げてくる状況だけはつくりたくないので、こういうものはいけませんよと書かせていただいた中で民間の創意工夫を引き出したいという思想でこの基本計画を取りまとめました。

○落合委員
 ありがとうございます。
 島田市がアイデアコンペを出しましたね。最優秀賞が富士見の湯で、優秀賞3点が世界和の食文化村プロジェクト、それから茶草場の丘、ウェルネスティランド大井川と出ていました。
 島田市のこういうものも参考にするでしょうが、マーケットサウンディング調査の6社の内容が整理されています。このA社からF社までの内容において、計画時のポテンシャルや市場性が全部マイナスなのね。商業系施設の立地は難しい、箱物とか産業系施設の立地は難しいとかそういうものばかりじゃないですか。6社ともそういう内容です。実際この辺はどう考えているんですか。

○山口地域振興課長
 ポテンシャルの評価は、実際にマーケットサウンディング調査で6社から聞いた内容でございますので、真摯に受けとめなければいけないと考えております。一方で開発事業者などディベロッパーがそこを開発して施設をつくったときのたな子になる人たち、運営事業者に聞かないとまだわからないという意見が多かったのも事実です。
 我々としては、そういう意見を踏まえながら、運営事業者になる方々や意見が出ているスポーツ関連、温浴関連、小規模アウトレットの事業者を回って説明しているところです。
 この基本計画ができ上がりましたので、それを持ってさらにもう一度回っていきたいと考えています。

○落合委員
 わかりました。
 それでは、この整備とか運営のあり方について、定借なのか売却はしないのか、もう決まっているのは、どういうことですか。

○山口地域振興課長
 土地は島田市の市有地になります。島田市の意向としては、売ることは考えていないと。ですので今は定借が前提と考えております。

○落合委員
 旧金谷中学校跡地の問題がけさの静岡新聞の「黒潮」に出ております。非常に難しそうだという内容です。慎重に着地点を見つけてほしいと載っています。ここまでやって本当にこんな基本計画でいいのかと私は思います。ちゃんと煮詰まっていない基本計画をつくって、土地を貸すから勝手にやってくださいで本当にいいのかという気が私はします。これ以上言いませんがその辺はちょっと心していただきたいと思います。

 次の質問に移ります。
 東静岡駅南口県有地の文化力の拠点についてであります。
 最初に、図書室機能と大学コンソーシアムについて伺いたいです。県立中央図書館を移転する見込みがありそうな気がするんですが、どうですか。

○山口地域振興課長
 移転するかどうかの結論は、県教育委員会がやっております有識者による検討会の意見を踏まえて、その中で県教育委員会としての判断があると思います。

○落合委員
 ありがとうございます。
 前回の企画くらし環境委員会のときにもお話ししましたけれど、今の県立中央図書館は非常に古い建物でございます。また県立大学や県立美術館の横ですから、できれば町なかに来たほうがいいと思います。この間も図書館友の会が来てくれましたので、そういうことも検討してあげてください。

 それでは、大学コンソーシアムの拠点ということで、今県としてふじのくに地域・大学コンソーシアムをやっていますが、管轄は違うかもしれないけれど、実績はどうか、どんなことをしているのかを踏まえて今回の計画に入ってきているのかを教えてください。

○田口委員長
 所管の範囲でお答えいただければと思います。

○山口地域振興課長
 大学コンソーシアムは、組織としてまだできたばかりでございますけれども、各大学の考え方を調整しながらやれることをやっている中で、今後この文化力の拠点にもつながってくる富士山学や単位互換はまだやっていなかったと承知しています。事業として協力してやれるものについては一つ一つやっていこうという状況なので、もう少し文化力の拠点の中で、県の中部だけが潤うのではなく、東部も西部も全部の大学が参加できる形で、いろいろ工夫していきたいと考えております。

○落合委員
 ありがとうございます。
 日経グローカル11月号の、「どう生かす、外国からの人と資本」に33団体が留学生の就職支援と載ってございました。静岡県は当然やっていますと出ていますが、就職支援、企業交流会、企業面談会を大学コンソーシアムとして、それとジョブステーションでやっていますと載っているんですが各県のも全部出ているんですね。
 その中で愛知県は、ものづくりを支える留学生受け入れ事業をやってございます。静岡県もものづくり県だと思います。こういう優秀な人材をできるだけ県内企業に受け入れるための学生寮だったら私は大いに賛成ですが、ここには日本人学生と留学生の比率をこれから検討とあります。日本人学生は県内学生にしてもらいたいと思います。
 愛知県の場合、滞在費を月15万円、渡航旅費とか学費を年間10人に対して支給しています。そのおかげで愛知県では留学生たちの県内への就職が非常に多いです。せっかくの文化力の拠点であり学生寮をつくるんですから、そういうことをしっかりした中でやっていただければ県民からの賛同が得られると思います。ただ前回のこの委員会のときのような話だと非常に批判も出てくると思います。そういう面でお願いしたいと思いますが、その辺の考えについて答弁があったらお願いします。

○増田政策推進局長
 留学生の就職が過去最多になったところでございまして、国も日本再興戦略の中で就職率3割を今後5割に引き上げる目標を持って戦略的に取り組むことになっています。
 私どもの大学コンソーシアムも、大学間ネットワークとして遠隔授業とかいろいろできていない部分がありますが、留学生支援と就職支援も業務の範疇に入っております。これからその辺をいろいろ底上げして県民の皆様にいい形にしていくことが重要だと思っていますので、文化・観光部が中心に所管しておりますけれども、一緒になって連携して取り組んでまいりたいと考えております。

○落合委員
 ありがとうございます。
 次年度の予算案についてはどうなるかまだわかりませんが、事業プロポーザルを実施するに当たって、2月議会が終わってから専門家会議で決めてすぐ実行なんてやられちゃうと6月議会まで相当時間がありますので、そういうことにならないようにしてもらいたい。
 2月議会中にその専門家会議を行って、ある程度方針が決まるならいいんですが、2月議会が終わってから専門家会議を行って、事業を進めてしまうことのないようにお願いしたいですが、今後の専門家会議の予定はどうですか。

○増田政策推進局長
 専門家会議は、第5回目を8月に開催して、県としてはその意見を踏まえて基本計画案をつくった状況ですので、もう専門家会議を開く予定はございません。
 いずれにしても、前回の議会で御答弁申し上げたとおり、しっかりと概算事業費を含めて議会の皆様にお示しして、いろいろ御理解をいただいて、スピード感を持って進めていきたいと考えています。よろしくお願いいたします。

○落合委員
 ありがとうございます。
 事業スキームについても、PFI方式が良いとするのが10社とありますが、県内の建設、建築関係もありますので、それを踏まえた中でPFIのやり方にしても、こういう事業に入れてもらうといいですね。県内事業者が参加できる形でのやり方をお願いしたいと思います。以上質問を終わります。

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