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委員会会議録

質問文書

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平成29年決算特別委員会企画文化観光分科会 質疑・質問
質疑・質問者:相坂 摂治 議員
質疑・質問日:11/01/2017
会派名:自民改革会議


○相坂委員
 よろしくお願いします。地域外交のことだけ1点伺います。
 今8番委員からもお話が出たように、地域外交は成果が非常にわかりにくい分野の1つだろうと思います。道路整備だったら延長何キロをつくります、何路線でやりますという計画決定から始まって、測量をやって地権者に交渉して買収してというのが目に見えてわかるものですから、我々議員や地域住民にとっても何がどこまでどう進んでいるかわかるわけです。道路を敷き終わった後、そこに住宅が建ち並んだとか活性化したとか交通事故が減ったということで道路整備の結果もわかりやすいと思うんです。
 けれども、地域外交は結果が非常にわかりにくい分野だと思うんですが、わかりにくいままほったらかしといても、もういけないだろうなと思うわけです。
 というのは、昔だったら大手企業の話だったのが最近は本当にすぐそばで普通に仲間としてやっているメンバーがどんどん海外へ行って、今度中国に行ってこれやるんだよとかという話が身近になってきましたので、地域外交っていう言葉そのものよりも、やっぱり外国とのつき合いとか商売がもうちょっと手に取る形で示されるべきではないかとかねがね思っていたわけです。
 地域交流をしていくときには、やっぱりきっかけがあると思うんです。歴史的にこことは昔から流れがあったとか、企業がどんどん進出していって企業からのオファーが多いから相談所を設けなきゃいけないんじゃないかとか、あるいは本県の成長産業にとって売り先になるだろうから販路拡大のためにここに行こうだとか、間に入った議員がいて何か頼まれちゃったからちょっと行ってみるかとかいろいろあると思うんです。あるいは相手国からの申し入れもあると思います。
 そうしたきっかけがあって実際に交流事業を展開する。覚書を交わしたりインフラ整備の技術交流をしたり、あるいは観光交流客がお互いにふえるように何らかのイベントを組んだり、記念式典をやったり、知事が会談したり、販売促進会をやってみたりという交流事業があるわけです。
 私が感じたのは何かと言うと、平成28年度主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書に書いてあるのはここまでなんです。つまり我々が知りたいのは事業をやった結果がどうだったのか、それは道路で言うと道路ができたというところまでではなく、道路ができてどうなったかという成果――交通安全が進みましたということまで含めて本来決算では途中経過報告をすべきではないかと申し上げたいわけです。
 では、結果は何かと言うと国際感覚が増しましたという県民がふえるとか、あるいは交流機会が拡大して外国人の友達ができましたという県民がふえるとか、あるいは記念式典に参加する機会がふえましたとか、あるいは企業が取引先につながる会社に出会うことができましたとか、共同研究をやる共同研究テーマが決まりましたということが交流の結果だと思うんです。
 ここから先、今度は成果を問わなければいけなくなるわけです。成果は何かって言うと先ほど申し上げた数字として把握できることで、県民の意識が向上すること、企業の業績が上がることあるいは給料が上がること、県内経済に影響が出て数字としてあらわれること、留学生がふえること、共同研究の結果が出ること、観光交流客数や宿泊客数がふえること、空港の就航便がふえること、クルーズ船がふえることだと思うんです。
 これを考えると、説明書の表題は成果の説明書と書いてあるけれども、実際に目指している成果に向かって例えばモンゴルとやる場合にはこれがゴールで、そのゴールに対して今時間別でいくとここまで進んでいて、何年度までに幾らのつぎ込みをしてこういう交流をやり、結果が出るまであとどのぐらいかかりますと示されるべきだと思うわけです。
 そういう意味で1点お聞きしますが、6カ所の重点国・地域について今それぞれやっているわけですけれども、何を目指していてどういう成果を求めて今どんな状況にあるのか、簡単でいいですから紹介してください。

○長谷川地域外交局長
 5番委員の御指摘は、恐らくアウトカムとアウトプットのお話で、事業をやったことに対して、例えばイベントをやりましてセミナーで何人集まりまして、そこに集まった人たちが何件の商談とか海外展開ができたかまでは出ていないと思うんです。
 そんな中で、今回特に経済交流分野で通商推進プロジェクトチームを立ち上げて成果が出たところで言いますと、韓国の商談会の成果としまして、県内食品の茶そばについて韓国駐在員事務所が頑張っていただいたおかげで2万食の商談が成立し、本年度は3万食の追加という成果が上がっております。
 こんな形で、個別の国でそれぞれの事業に対して成果が上がっているところもありますが、例えばモンゴルで行いました商談会につきましては、商談会に何社が行って何社が商談したということはあるんですが、実は成果として4年間で商談成立したのは1件しかございません。
 そんな形で、なかなかアウトプットの成果に書き込みができないのが事実ですので、これから次期総合計画とあわせて地域外交基本方針の改定の年になっておりまして、今後5年間に重点国・地域をどうするかも含めて、それぞれの国について今申し上げました目標値、ゴールにどこを目指すかを考えながら、地域外交基本方針を今局内で検討しております。
 あわせまして、関係部局にも成果指標になるものを出してほしいと言っているところでございますので、なかなか交通基盤部の道路整備とは違うものですから難しいのですが、できる限り説明できる指標を今後は考えていきたいと思っているところです。

○相坂委員
 ありがとうございました。私も聞きながら6カ所全部を細かく言っていただいたら、時間もかかるし迷惑をかけちゃうなと思っていました。
 1点だけ要望して終わります。私が申し上げたことや先ほど8番委員がおっしゃったことは、我々の間で共通認識ができていると思うんです。
 でも、それが目に見える形で資料として出るとか、成果指標を共有して地域外交をみんなでやっているんだよという共通認識に立つことが大事だろうと思います。それは皆さんからアウトプットをされていくときに、ゴールはどこでその途中地点で結果がまだここにあるけれども、最終的にはこうなるというビジョンとかいきさつの共有が必要だと思いますので、総合計画にしろ地域外交基本方針にしろ、策定のときにはぜひ心がけていただいて、一般人が見てわかるような成果、そうだよなって言えるように御配慮いただきたいと思います。

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