• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成28年11月スポーツ振興等特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:池谷 晴一 議員
質疑・質問日:11/25/2016
会派名:ふじのくに県民クラブ


○池谷委員
 外国へ行ってよく気がつくのは、学校で部活がないですよね。そうしたときに、子供たちはどうするかというのを見てると、やっぱり地域のクラブへ行って、そこでサッカーやったりバレーやったりということをやってるんで、それを目指してできたのかなという気がするんです。学校というのがいっぱいこの話の中に入っていますけれども、学校と総合型地域スポーツクラブというのが、まだ日本ではそのすみ分けができてなくて、この現状なのかなという気がするんですけれども、そこら辺を、外国の例も交えながら、聞かせていただきたいんですが。

○野川春夫氏
 学校の施設を、これまでによく使っていたのはドイツのやり方ですよね。ドイツのほうは、大体午後の1時ぐらいで、学校の授業は終わっちゃいますから、そのあとは施設があいているということで、そこで地域スポーツクラブを運営するという形なんですよね。御存じのように、海外は中学生までほとんど部活なんかありませんから、学校の施設というのはそのあとはもうあいていると。それで使えてきたんですけれども、ドイツがこの3年間ぐらいで全日制という言い方になったんですよ。いわゆる朝から始まって午後3時以降まで授業をやるようになってしまったので、逆に今度は地域スポーツクラブが学校の施設を使えないという問題が出ているというのが、最近の状況です。
 アメリカとかカナダの場合には、小中学校では運動部活動がありませんから、あと学校の施設を使わなくても、いろんな場所があるので、パークアンドレクリエーションの。そういうところでやっぱりできてしまうというようなことで、その地域のスポーツクラブというかスポーツチームですね、そこにサインアップをしてやるような形になっていると。
 イギリスの場合は、最近日本のまねをし始めたんじゃないかなと思うんですけれども、学校に部活を導入し始めたんですよね。大学でも学生チームを大々的に始めて、それで施設をそれ用にそろえて、やはり学校をベースにしたほうが効率的に練習もできると。場所があって、生徒、児童があちこちに移動する必要がないので、そこでやったほうがいいということで、そこに今度は地域スポーツクラブが入り込み始めているということなんですよ。
 日本の場合も、実は小学校は運動部活動がありませんから、やっぱり総合型地域スポーツクラブのする場所としては、非常にいいとは言われているんですよね。
 実は、この総合型が始まる前後ですけれども、文部省の中で、中学校の部活をやめるほうの流れだったんですよ。できるだけ学校の施設を地域に開放して、みんなで使えるようにしようと。それで、やっぱり地域クラブを導入したいという、ざっと流れがあったんですけれども、切れる17歳というのを覚えてらっしゃいますか。愛知県の豊川で、たしか、私立の高校2年生の子が、高齢者を何の理由もなく殺しちゃって、それから福岡から広島のほうに行く長距離バスで、高校生がバスジャックをして、大分の高校2年生の子が、好きだった女の子の家に忍び込んで、おじいちゃん、おばあちゃんとお母さんまで殺しちゃったって、ちょうどそれが1カ月間に3つあったんですよ。
 それで実は私は、総務省のほうに呼ばれて、これを解決するのに何かないかというと、部活がいいって言うんですよ、そのころの総務省は、あと、アイデアがないって言うんですよ。悪い言い方からすると、子供は野獣だと。だから、おりの中に閉じ込めてそこでトレーニングをしろと。特に、いろんなエネルギーを発散させるために運動させれば、いい意味で消化するというような考え方で、こっちに来てたのがここで戻ってきちゃったんですよ。そういうのがあります。
 こう言っちゃいけないんですけれども、部活がなくなったらいわゆる中体連とか横の縛りがなくなるんで、実はいろんなことができるんですよ。それから、先ほども言ったように、スポーツは上手な子と下手な子が一緒にやってもおもしろくないんですよね。教えるほうも大変だし、本来はレベル別で教えないと。英語もそうだし、数学もそうだし、体育も実はそうなんですよ、スポーツも。それができるようなシステムでやると、日本だと区別、差別って言われるんですけれども、本来は習熟度別にやっていかないと、教えるほうが無理なんですよね。
 だから、日本の大学でもサッカー部に250人いる大学があるわけですよ。1回も出れないやつが230人いるわけですよ。そこでまた問題を起こすわけですよ。女の子に何かしたとか、どうだこうだって。本来、そんなはずじゃないだろうというのを相変わらずやるんですよね。
 元に戻りますと、学校というのはやっぱり施設がありますから、これは上手にインテグレートすると、非常におもしろいんで。
 もう1つは公園ですね。今回ここには出てないんですけれども、公園という言葉を使わずに広場という言葉が、新しいスポーツ基本計画にぼこぼこ出てくるんですよ。この広場というのは、実は公園のことなんですよ。国土交通省が公園を広場という言い方にして、もうちょっと上手にスポーツやなんかとできるようにしてほしいと。そうしないと、スポーツの振興、それから健康寿命の延伸やなんかに、実は公園が寄与しないということがわかってるんですよ。都市公園法は、前は常設看板つけちゃいけない。それから、午後5時以降は飲食物を売っちゃいけない。いろんなルールがあったんですよね。3年前に変えたっていうんですけれども、多分皆さん御存じだと思うんですけれども、すごく緩くしたと。知らないのは、公園を管理している人間が知らないんじゃないかって。公園をどんどん使えというのが、実は今回のスポーツ基本計画の流れなんですよ。
 ですから、学校の開放、いや学校を使ってるよと言いながらも、ほんの一部しか使ってなくて、あいてるところがいっぱいあるんですよ、実はね。ちょっと揺らすと、かなりいろいろ使い方ができるという、これはもうどこへ行っても同じですよ。東京に行っても、埼玉でも千葉でも同じです。だから、学校開放の事業をどういうふうにして、上手に組み込んで、地域スポーツクラブとうまいぐあいにインテグレートして、それで高齢者も一緒にいられるだけで元気になるって言いますから、こういうふうな集まれる場所というので、学校というのはやっぱりすごく重要だと思いますね。

○池谷委員
 今の学校の施設を使うときには、やはり学校は子供たちがスポーツをやるという、そういう施設になっちゃってるもんで、私は生涯スポーツ、いろんな高齢者も学校で楽しめるような、そういう設備をしていかないとだめだと思うんですが、国がこういうことをやってるんだけど、その先の補助金がつかないとか、そんなことになっちゃって、学校の壁をつくっちゃってるというのが、大きな課題だと思うんですけどね。

○山田委員長
 簡単に説明してください。時間も限られていますので。

○野川春夫氏
 学校の立場から見ると、不審な人間が入ってきてというのが、一番怖がるわけですよね。大人が入ってくると、やっぱりたばこを捨ててると、ビールの缶があったと、教育上よくないと。この辺のところをどういうふうに、誰が管理するかですよね、実は。その管理を総合型に任せてしまって、全部ちゃんとやっとけというふうなやり方でやってるところもあれば、いや、それは違う、社会教育でやるんだといってなかなか離さないところがあると。これを、県の中でどうやって統一するかじゃないですか。結局は予算ですよね。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp