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委員会会議録

質問文書

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平成30年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:岡本 護 議員
質疑・質問日:03/08/2018
会派名:ふじのくに県民クラブ


○岡本委員
 それでは、数点分割質問方式でお願いいたします。
 まず、文教警察委員会説明資料の資料4、議案第44号の風俗営業等の規制及び云々という条例でございますが、ここで言う風俗営業所は今どのくらいの件数があるのか。
 それから、今までなければいいんですが、違反があった場合どのぐらいの数があったのかということと、もう1つ今度は新しく田園住宅地域が入ってきますね。これは4月からですのでまだ違反とかはないんでしょうが、田園住居地域というイメージが湧かないので、例えば私がいる浜松市で言うと大体どの辺をイメージすればいいのか教えてほしいと思います。

○夏目生活安全部参事官兼生活安全企画課長
 昨年末におけます風俗営業所の件数でございますが2,556件で、前年と比較をいたしますと78件の減少でございます。
 それから、風俗関係犯罪の検挙状況ですが、どんなものがあるかですけれども、風俗の環境悪化につながります無許可の風俗営業、あるいは禁止区域等の営業などの風適法違反、それから勧誘とか場所提供などの売春防止法違反等がございます。これらの事案の検挙については減少傾向にございます。平成29年中につきましては130件、人員で159名を検挙しております。
 それから、田園住居地域のイメージですが、写真があれば一番わかりやすいんですけれども、住宅がある地域に田んぼや畑が一緒にある感じのところでございます。いずれにしても住宅と田畑が混在している地域です。

○岡本委員
 わかりました。
 それぞれの違反があると思いますが、今回改正の条例に違反をした場合にはどういう罰則があるのか。先ほどの売春からそれぞれに罰則があるんでしょうけれど、ここの違反の場合はどういう罰則になるのかということと、さっき言った浜松市の例なんですが、確かに結構いろいろとあると思うんでなかなか難しいかもしれません。そうすると田園住居地域に値するものがたくさんあるのか、もしあればあわせてお聞かせいただきたいと思います。

○夏目生活安全部参事官兼生活安全企画課長
 田園住居地域を設定する機関は市であり町でありますので、例えば今警察本部でどの地域とはなかなか説明しづらいということです。
 それから、条例に違反した場合どうなるかでございますけれども、田園住居地域で風俗営業を営んだ場合につきましては、無許可の風俗営業違反になります。それから、深夜酒類提供飲食店を営んだ場合につきましては禁止地域内営業になりまして、無許可風俗営業の場合は罰則が2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金、禁止地域内営業につきましては1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金になっております。

○岡本委員
 わかりました。
 田園住居地域はまた地元へ戻って一回確かめたいと思います。

 それに関連するかもしれませんが、新聞記事で恐縮ですけれど、先ほど8番委員からも話がありました児童ポルノのいわゆるDVDです。「かたい職業、信頼に傷」というタイトルで新聞に出ていまして、これを見ますと検事、警察官、県会議員、医師といった人たちがかなりDVDを買っていると、言ってみれば全国でかなりの数が買われていることなんですが、例えば静岡県の場合にはどうか、その辺はどんなもんでしょうか。

○加藤少年課長
 9番委員御指摘の新聞記事等につきましては、多分児童ポルノを所持していたということで、自己性的目的所持罪に当たるものと思いますが、昨年末までに当県でも1件検挙がございますほか、現在必要な捜査を推進しているところでございます。

○岡本委員
 想像していたよりも少ないというか、1件だけですね。今言ったように所持というかつかんでおられるかどうかもう一度。

○加藤少年課長
 先ほど県下で1件と言いましたのは、検察庁に送致した件数が1件でございまして、現在捜査中のものはまだ複数ございます。

○岡本委員
 そんなにたくさんはないと信じておりますが、先ほどのように被害を受ける者と逆にそれを利用する側があってのことだと思います。
 要は、薬物などもろもろの売買なんかはネット販売でどんどんやるのと同じように、これらもかなり目に見えない方法、わかりにくい方法で買ったり、持ったりするでしょうからなかなか難しいかもしれませんが、ここはぜひ目を光らせていただきたいとまず要望しておきたいと思います。

 それから、先ほどの3番委員からも話がありました車の運転ですが、あおり運転について質問したいと思います。
 これは私どもの会派で今回の議会で質問がありまして、もちろん答弁を筋警察本部長からいただいていますが、あおり運転についていま一度確認したいと思いますけれど、具体的にはどういうものをあおり運転と認識するか。
 それから、取り締まりはヘリコプターで云々とありましたが、そのほかでしたら具体的にどんな方法で取り締まっているのか、もう1つはいろんな例があるかもしれませんが、その場合どういう処分になるのか。

 そんなこととあわせて、もう1つ今言ったようにあおり運転の定義で、あおり運転を受けた側、被害を受ける側は、例えばどうやって防衛とか防御すればいいのか。その辺をお聞かせいただきたいと思います。

○小川交通部参事官兼交通企画課長
 あおり運転についてお答えいたします。
 あおり運転はどのような違反行為に該当するのかでございますが、道路交通法に定義されたものではありません。車間距離を極端に詰めて接近して走行する車間距離不保持、進行してくる車両の直前に進路変更してその車両に急ブレーキや急ハンドルの措置を講じさせる進路変更禁止違反など一般のドライバーに危険を感じさせる悪質危険な違反行為であると認識しております。
 これらの違反に対する取り締まり方法なんですが、最近は高速道路上においてのヘリコプターと連携した取り締まりなども行っておりますが、車間距離不保持違反は圧倒的に高速道路が多いので、パトカーや覆面パトカーで高速道路を巡回して、そのような違反行為を現認したらその場で停止させて検挙する取り締まり方法をとっております。
 あと罰則でありますが、車間距離不保持や進路変更禁止違反につきましては反則行為になりまして、車間距離不保持は高速道路ですと違反点数が2点、高速道路以外の一般道路については1点で、進路変更禁止違反については高速道路、一般道とも1点、あとは車種に応じて反則金の納付を命ずることになっております。ですから違反行為1回だけでは免許の停止になることはありません。

○出雲交通部参事官
 先般、神奈川県であった高速道路上で車両を無理やり停車させた行為、あおり運転に加えて暴行等が伴うものについては、今答弁した違反とは別に危険性帯有、交通上の危険を伴うということで、悪質危険性ですとか態様ですとか、その辺を総合的に判断し、交通事故が発生しなくても180日を超えない範囲で免許の停止をすることも可能でございます。

○小川交通部参事官兼交通企画課長
 あおり運転をされた場合の対処要領についてでありますが、県警察ではあおり運転をされても挑発に乗ることなくサービスエリア、パーキングエリア等安全な場所に避難して110番通報をしていただくことや、同乗者がいる場合はあおり運転を受けている状況を直ちに通報していただくことを呼びかけているところであります。

○岡本委員
 わかりました。
 それで、今言ったようにヘリコプターからの監視といいますか、これはどの程度可能か。しょっちゅう飛んでいるわけにはいかんでしょうし、ヘリの場合夜間は難しいという理解でいいでしょうかね。その辺をお聞かせください。

○淺野地域部参事官兼地域課長
 必要、要請があれば交通部と連携し、スケジュールを調整して実施して協力したいと思います。
 それと、夜間飛行についてですけれども、ヘリコプターは有視界飛行を原則としておりますので、夜間につきましては原則飛行いたしません。緊急の場合や必要性が認められる、やむを得ない場合以外、夜間飛行はしておりません。

○岡本委員
 とにかく効果のある取り締まりをしてほしいと思いますと同時に、逆に二次災害が起こってはいけませんので、そこはまた十分に注意をいただきたいと思います。
 我々も一運転者として被害に遭わないように、また同時に自分が知らなくてもあおり運転に近い格好でやっている可能性もなきにしもあらずだと思いますので、十分に注意したいと思います。

 それで若干関連しますが、ながら運転ですね。罰則がかなり厳しくなるという記事も見ていますが、どんな状況、どんなふうに変わっていくのか。今言ったようにスマホを持ちながら、特にメールなんかも車を運転しながらやっているのをよく見かけることもあります。ながら運転に対する罰則が変わってくるということですが、この辺の状況をお聞かせいただきたいと思います。

○小川交通部参事官兼交通企画課長
 運転中の携帯電話使用等の罰則強化の動きがあることは承知しておりますが、まだ具体的な内容まで承知していないところであります。

○岡本委員
 完全に法案といいますか、そこまでは行っていないという理解でいいですね。
 どちらにしても、そういう人がふえている、たくさん見かけることもありますので、そこに至る前の罰則が厳しくなくても、これからまたぜひ取り締まりに全力を尽くしていただきたいと要望しておきたいと思います。

 それから、先ほどこれも話が出ましたいわゆる特殊詐欺で、なかなか難しい面があるかもしれませんが、やっぱりどうしても高齢者が多いんですよね。
 それで、これは同じ人がまた被害に遭う、まさに犯罪の場合は再犯が多いと言うけれど、再度被害を受ける人たちがいるのかどうか。100万円も200万円もあれば1000万円単位で被害を受ける人がまた被害を受けることが正直発生しているかどうかお聞かせいただきたいと思います。

○鎌田刑事部参事官兼生活安全部参事官
 今資料が手元にありませんので、具体的な数字はお答えができませんけれども、繰り返しの被害は結構あります。例えば最初に息子を語ってこんな形でお金が足りなくなったという電話があったりするときには、続けてまたもうちょっと欲しいとか、あるいは名義を貸してくれという形で貸してやったら、今度は警察を名乗る人間がそこに覆いかぶさってきて、それは違反だから示談しなきゃいけないから金をよこせとかあります。多分犯人は1つのグループですので、同じ人が繰り返し何回もという形での被害は現実にあり、幾つか発生しているのは事実でございます。

○岡本委員
 わかりました。
 1つのものがつながっていることは間違いないと思うんですよ。
 ただ、お聞きしたいのは、一旦そういう被害を受けてしっかり被害届をされて、一応そのところは終わった人がさらにまた似たような、あるいは別件の被害を受けることはあるかどうか、どうでしょうか。

○鎌田刑事部参事官兼生活安全部参事官
 一度被害を受けて警察に被害届を出した後に、また別の犯人から被害を受けたという質問だと思いますが、私の知る範囲でここ数年はそういったものはないのかなと記憶しております。また詳細必要であれば調べたいと思います。

○岡本委員
 さすがに大きな被害を受ければ、またひっかかって被害を受けるのは比較的少ないと思います。先ほどいろんな例もありましたけれども、これだけ口酸っぱくいろんな方法で呼びかけしているのにいまだに被害を受ける人が多いですね。
 1つの方法として、これは伊東市ですかね、電話に録音装置をつけることをやっておりまして、これはそれぞれの市町がやることかもしれませんが、警察ではどんなふうに評価しているというか見ているか。県警が直接助成することはないと思いますが、例えば効果があるのならぜひ推奨することも考えられると思います。
 電話は固定電話が中心だと思いますし、高齢者の場合には固定電話が使われると思いますのでそれなりの効果がある気がしますが、どんな見方をされているのか。あるいはまたこの件についてどんな対応をされていくのかお聞かせください。

○夏目生活安全部参事官兼生活安全企画課長
 9番委員御指摘の装置につきましては、私ども迷惑・悪質電話防止装置ということで統一して強化していただいております。
 今、迷惑・悪質電話防止装置の普及を図っておりまして、御指摘のとおりこの装置が普及すれば特殊詐欺の被害はかなり減ります。昨年6月からしずおか関所作戦という特殊詐欺の被害防止対策の中の大きな1本の柱として据えて、普及を図っているところであります。
 一方で、有効ではありながらも要は機械ですので、いきなり高齢者に装置をつけてくださいとお願いしても、なかなかつけていただけない実態もございまして、普及の足がかりとして昨年市町単位で事業展開を図っていただけませんかとお願いしたところでございます。
 警察としましては、ある程度普及が図られて周知されてきたことを踏まえまして、一層広報等を一気にと言いますか、もう少し速度を上げて普及を図っていきたいと考えているところであります。
 参考までに、現在伊東市を含めて18市町で事業展開していただいておりまして、聞くところによりますと来年度新たに2市で事業展開していただけるとのことですので、少なくとも来年度は20市町で無償貸与あるいは購入者に対する助成を行っていただけると思います。
 いずれにしましても、迷惑・悪質電話防止装置の普及が特殊詐欺の被害を抑止していく上では非常に有効なものと評価しておりますので、引き続きしずおか関所作戦の重要な柱に据えて推進していきたいと思います。

○岡本委員
 それなりに効果があると思いますので、また市町と連携もとりながら、とにかく少しでも被害を減らすように御努力いただきたいと思います。

 それから、東京オリンピックの関係で自転車競技が行われるんですが、同時に選手村はまだ正式には決まってないんですかね。多分今月末ぐらいには選手村の場所が決まりそうだとお伺いしていますので、会場並びに選手村等も含めたテロ対策についてお聞かせいただきたいと思います。

○深澤警備部長
 オリンピックの関連で、会場であるとか選手村に対するテロ対策というお尋ねでございますけれども、今の段階でこういったことをやりますとお答えできる状況にはございませんが、世界的に注目を集める大会でございますので、今後しっかり良好な治安の確保と大会の安全かつ円滑な進行の確保とそれから‥‥‥。

○筋警察本部長
 それでは私から。
 冒頭御説明したんですけれど、まず去年テロ対策ネットワーク静岡をつくりまして、官民挙げての機運の醸成ということでテロを封じ込める対策をやっていきたいと思っています。
 その一方で、我々の力を高めることもとても大事ですので、実は去年も伊豆ベロドロームをお借りして機動隊の訓練をやったんですけれど、こういうことも繰り返して我々も力を高める、そして官民挙げて封じ込めることでテロを起こさないことで乗り切りたいと考えております。

○岡本委員
 筋警察本部長が言われますように、官民挙げてということで期待したいと思いますし、逆に中身によっては言えないこともあると思いますので非常に難しいところですが、とにかく大きなイベントでありますので未然に防げますようにお願いしたいと思います。

 これで最後にしたいと思いますが、これにも関係するかもしれませんけど、交通事故防止やもろもろの犯罪にAIを使った防止策と言いましょうか、予防策はどの辺まで可能かどうかということ。
 それなりの効果がある面もあるかもしれませんが、これも新聞記事で恐縮ですけれど、アメリカなどではAIが使われている部分があり、同時にこれを使うことにより過去の犯罪データを人工知能の中に入れて、言ってみればこういうことが起こるんじゃないかと想定して予防策を立てていくことになるんですが、このこと自体が一定の場所だとか地域を限定したようになると人権侵害だと言って、逆にかなり抵抗もあるという書き方もされていいます。
 これからあらゆるところにAIが活用されると思いますが、交通事故防止あるいは犯罪防止に対してAIはどの程度使われていくと見ていいのか、余り具体的ではないかもしれませんがお聞かせいただきたいと思います。

○森本警務部参事官兼警務課長
 AIを導入した治安対策がどういう効果があるだろうかについてお答えいたしたいと思います。
 本県警察におきましては、これまで過去の事件事故といったさまざまなデータをもとに犯罪や交通事故の発生を予測する手法を活用してまいったところでございます。
 果たしてこれにAIが使えるかどうかは未知数でございまして、今後全国警察における先進事例等も研究しながら、限られた警察力を効率的に活用してまいりたいと考えております。

○岡本委員
 ここはこれから大いに進んでくると思いますので、ぜひ有効に活用いただきたいと思います。
 質問はこれで終わりますが、この1年間皆様方の活動に敬意を表したいと思います。ありがとうございました。

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