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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成23年9月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:塚本 大 議員
質疑・質問日:10/05/2011
会派名:自民改革会議


○塚本委員
 おはようございます。何点か質問させていただきます。
 まず初めに、私はこの間の定例会のときも一番初めに発言させてもらったもんですから、教育長、冒頭お話しされるように委員のほうも一番初めにやっぱり触れておかなきゃならないことと思い、少し質問させていただきますが、教員の不祥事の件です。前回お話しさせてもらったのは、委員会に出させてもらったのが初めてだったので、過去の会議録を見させてもらうとほぼ毎回、教育長のそういったおわびのコメントから入っているので、今後できるだけないようにしてくださいという話の中で、教育長からも、今後公表基準の厳格化というのを実施するので、そういったことがないように努める旨の大変力強い御答弁いただきました。結果として、教育長が頑張っている、それを何ていうんですかね、あえて背くような感じでこれだけ多くの不祥事が出てくると、やっている内容が形骸化しているっていうんですかね、形だけのように受け取れる部分もあるものですから、教育長初めここにいらっしゃる方たちはそんなことないと思うんですけども、一部であっても教員の方たちはそういう行為があってはならない。
 その中で、どの犯罪も悪いことは同じように悪いんですが、特に教員の方のセクハラとかわいせつ行為、性犯罪的なもの、こういったものはほかの悪い項目よりもさらに悪い度合いが強いんじゃないかなと、そういうふうに私は感じます。立場上そういったものがゼロになるような対策をとっていかなきゃならないというふうに思うんですが、例えば静岡県の教育委員会ではこの性犯罪の撲滅対策、ここだけはほかのよりもさらに高いレベルで絶対にやらないぞというような意思表示をしながら、絶対になくすような対策あるいはそれに向けての研修、こういったものをほかのとレベルを変えて、特化して取り組むというようなことが必要に――教職員という立場を考えてですけども――感じるんですが、そういった性犯罪的なものだけさらに特化して対策を練るおつもりがないかどうか、その辺をお伺いしたいと思います。

 あと、これに関連して、先ほど校長の関係のもの――これは職務とはちょっと離れたものというようなお話でお聞きしておりますけども――停職処分にして、本人から辞表を提出してそれが受理されるという形というふうにお聞きしております。我々もそうですけども、公務員、教職員の人たちというのは税金でお給料をもらっているもんですから、先ほどの「信頼にこたえる」では、こういうことがあると生涯賃金がこれだけになりますよというのを見せることで、そういうことをしないようにというのも載せていますというお話もあったんですが、停職で向こうから辞表を出して受理するっていうシステムと、こっち側から「あんたやめなさいよ」って言って首切っちゃった場合とで、例えば退職金みたいなものに相違があるのかないのか。県民の方々からすれば、システムを変えただけでそういったところに違いが出ちゃうと、やはり不満に感じる方もあると思います。停職で辞表の受理という、何かそれもできた話になっているんじゃないかっていうような疑いの目もあるものですから、その辺、もし違いがあったら教えていただけたらなというふうに思います。
 教員の不祥事関係のところはその2点、性犯罪撲滅の対策を特化してやるような取り組みがあるかどうかと、今の停職、辞表受理、この形式になると退職金はいきなりやめろと言った場合に比べてどう違うのか、違いがあるのかないのか、まず大きな1点目として伺います。

 次、2点目です。本会議でも、うちの会派の石橋議員が質問していますが、小中学校の暴力行為についてです。全国的な傾向でふえてきているっていうお話になるんですけども、静岡県でなくてもいろいろ見てみると、いや、これはあっちゃならないなっていうようなのを感じるのが、事例として結構新聞に載っています。後で学校側に聞いてみたら学校が把握してなかったよっていうことです。当然把握していれば、教員は未然に防ごうとして動いてくれるんですが、その把握できないっていう事態が問題だっていうふうに私は思うんですね。やっぱり最近は少人数学級の導入などで教員は子供に目が行き届くようにと取り組んでいる中で、そうしながらも気づかない。こういったことはちょっと問題もあると思います。これは、「あんたらいじめしていますか、してませんか」って直接に聞くような話じゃないんですけども、こういうのを見抜くための努力っていうのを教員の人たちは何かしているのかどうか。普通にやっていれば、子供たちだって学習能力あるものですから、先生とか親とかに見つからないように何かしようっていう意識が働くわけですよね。だからそれが見抜けないっていう話になると、やっぱり大人のほうにちょっと落ち度があるっていう解釈に当然なると思います。その辺、何か特別な取り組みをしているのかどうか。ふえているっていうことですから、今までしてなければ、何か新たな対策も考えなきゃならないんで、その辺の取り組みをちょっと教えていただきたいなというふうに思います。

 あと、大きな項目で3つ目ですね。被災地への高校生ボランティア派遣の関係です。これも本会議でうちの会派の鈴木議員から質問がありましたけれども、そのときには成果と今後の展開っていうことでお話があったんですが、たしか教育長からは今後派遣については、県のボランティア協会と相談しながら検討していくっていうお話あったと思います。派遣する時期によって、当然ボランティアの内容とかも変わってくると思うんですが、例えば今後長期化してそういう派遣事業をやっていく中で、今まで早い時期だったらこういうボランティアを経験させる、この時期だったらこうさせるっていうイメージ的なものが教育長の中にあれば教えていただきたいと思います。
また、将来的には地域の防災リーダーになっていただけるような人材の育成というお話もあるものですから、そういったものを目指すに当たって、ボランティアの内容もいろいろ変わってくると思うんですよね。そういう人材に育ってほしいという思いの中で派遣するとなれば、それなりのプログラム、ボランティアの内容とかも考えなきゃいけないと思います。ただ向こうに送って帰ってくりゃそれだけで成長する、これだけでも子供たちは当然成長するんですが、さらに大人からこっちの道筋に行ってほしいよっていう気持ちがあるなら、そのプログラム的なものですね、内容的なもの、そういったものもある程度必要だと思うんですが、教育長にそのイメージがあればぜひ教えていただきたいと思います。

 次が、大きな項目で4点目になりますかね。
これも、本会議では山本議員から学校におけるお茶の利用について質問があったんですが、私は、お茶に限らず、よく地産地消という話があるものですから、学校給食にもっと静岡県産の農作物を使ってほしいと思っています。その上で、当然いろんなところで農業関係者等との接触の中でシステムを構築していかなきゃならないと思うんですが、学校給食に地場の農作物を使う上で、教育委員会として、今後何か取り組みが考えられているのか。何もしないで地産地消ってうたっているだけでは、やはり思いのほか地場の農作物は使ってもらえないっていうこともあると思いますので、戦略的に地元の農作物を使ってもらうための取り組み、こういったものも考えていただきたいと思うんですが、その辺の教育長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
 特に、農作物って全部が全部いい形でできるわけじゃないですよね。そうすると、いい物については市場から流通していろんなデパートとか商店で売れるんですが、そうでない、形の悪いのは安心・安全で味も悪くはないのに使われないということがあるんですね。私からすると、そういった形が悪いものをできれば学校給食で使ってもらえれば、農家の方の立場からすればありがたいと思います。形が悪くなっちゃったけれども、味も間違いないし安心・安全だから学校で調理して使ってもらって、形のいいものは自然に流通に任せる。それはそれで商品となるものですから、少し学校給食のほうで配慮してもらえれば、農家の方たちにとってありがたいものですから、その辺も含めてそういった作業が可能か不可能かどうかお聞かせいただきたいと思います。

 次ですが、最近よく県立とか市立の高校の統合とか再編とかいったお話があると思います。いろんなところを聞いてみますと、例えば2つの高校を1つにするときに、特に卒業生なんかはそうなんでしょうけど一番関心があるのが、その新しい高校の名前ですよね。恐らくどちらの学校の立場も考えると、どちらかの高校の名前にするともう一方がうまくないっていう配慮の中で、どうも聞いていると新しい高校の名前は公募にするけども、その公募の中に今までの高校の名前ですね、2つだったらAとBの2つの名前は使っちゃいけませんよと。それ以外で新しい校名を公募するという話があるようによく聞きます。どっちも入れちゃだめだよっていう配慮は十分わかるんですけども、私はその公募の段階で削っちゃうのはどうかなって思うんです。ある程度、それも含めて公募でやってみて、その結果新しい名前になればいいし、どちらかの名前が突出して多ければ、やっぱりその高校っていうのは、今までの伝統、歴史をかんがみて公募してくれた人が多かったっていう判断にもなるでしょうし、ある意味、それもブランドの1つになるんですよね。だから公募の段階で削っちゃうっていうと、もうそれは対象外になっちゃうっていうことですから、十分そこ配慮してくれている気持ちはわかるんですけども、一応公募の段階では、私は残してもいいんじゃないかなと思うんですが、その辺の教育長の考えですね。あくまでももう公募の段階から、ここは絶対切っちゃうんだっていうことなのか、それとも、そうだね、公募の段階までは残してもいいという話に今後なり得るのかどうか、その辺の話をちょっとお聞かせいただきたいと思います。

 次に、補正予算の関係で1点ちょっとお聞きしたいんですが、説明資料の1ページ目、事業概要の(2)の一番初めですね。県立学校緊急津波対策事業費についてです。安政東海地震の浸水箇所等に立地する県立学校ということで、この3校があるんですけども、安政東海地震の浸水箇所に該当するのは3校しかなかったので3校なのか、あるいはこれに該当する箇所は3校以上あるんだけども、予算の関係で3つに絞ったのか。あとは、これ以外にも危険な場所は存在するけども、予算的に3つだけになったんで、それでこじつけっていうわけじゃないですけど、3つに絞る上でこの安政東海地震の浸水箇所っていう話を持ってきたのかですね。この辺、危険な場所の位置づけなんですけども、まだまだあるっていう話なのか、予算的なもので3校に絞らざるを得なかったのかとか、その辺の事情をもう少し詳細にお聞かせいただきたいと思います。

 次に、この資料の2ページ目ですね。台風15号による被害状況っていうことで御説明いただいたんですけども、これを見ると台風が来たのでこういう被害でしたということで一見済んじゃうんですが、中にはもともと台風が来なくても崩れそうだったとか、飛びそうだったとか、壊れそうだったとかそういうものもあったんだと。それを直してほしいよっていう要望が来ていたんだけども、例えばお金がないとか何かの事情で対応できなくて、たまたま台風が来て壊れちゃったので、ああ、じゃあこれ台風の被害に載っけて直せばいいやっていう話なのかどうかですね。私はそこら辺が何かこれだけだとわからないものですから。これは壊れそうもなかったものだけど純粋に台風によって壊れたのか、それとも事前に危なっかしいっていうのがわかっていたものも少しは含まれているということなのか、その辺のちょっと状況をお聞かせいただきたいというふうに思います。

 次に、これが最後の項目になりますが、中学校の歴史、公民の教科書ですね。今回も本会議で扱ってくれた議員がいらっしゃいますけども、いろんな方がこの教科書の採択について、質問の仕方を変えながら、角度を変えて取り上げているんですが、最終的に恐らく皆が言いたいのは、その教科書の中身の部分で適切なものを選んでほしいって、そこなんですよね。そこに向かっていくシステムの部分で、ここの角度から聞く人、あっちから聞く人っていろいろあると思うんですけども、その結果として、私の持っている資料が合っているのか合ってないのか。合っていなかったらちょっと違うっていう指摘の中で説明してもらいたいと思います。
この静岡県内について、採択地区が幾つかありますけども、この社会の歴史と公民についてはこれが東京書籍と教育出版、この2社だけに結果としてなったというふうに私の資料ではなっています。当然、2社だけになったものですから、たくさんあるときはなかなか目を通すという作業が難しいと思うんですが、2社になったものですから、当然目を通すことも可能だと思います。これらを
見て、なるほどこれは選ばれるにふさわしいなっていうふうにお考えなのかどうかですね。その辺、選ばれた2つの歴史、公民の教科書の中身について、教育長はすばらしい、不足がないっていうふうに思われたか、自分とすればまあまあいいんだろうけども、この辺もうちょっとこういうふうにしたほうが中学校の歴史、公民の教科書にとってはいいかなと。ただ、当然100点満点の教科書っていうのはなかなかないでしょうから、そうすると、教育長のほうの話だと、たしか検定を通っている教科書はイコール信頼できる教科書だっていうことですよね。そうすると信頼の幅もあると思うんですよ。100点満点から例えば80点以上なら信頼できる。そうすると、100点満点っていうのはなかなか難しいでしょうから、例えば欠けてる部分もあったりする可能性あるわけですよね、例えばですよ。そうすると、これ見たときに、確かに検定通っていて信頼できる教科書で、採択されるにはふさわしいんだけども、自分的にはここのところはこういうふうであったほうがよかったかもなっていうふうに感じられたのかどうかですね。確かにすばらしい、100点満点だった、落ち度は全然ないっていうふうな考えなのか、その辺ですね、教育長の感想をお聞かせいただきたいなと。

 あとは、この採択するに当たって、県の教育委員会のほうでは、市町の教育委員会に対して必要な指導、助言、援助を行うことができるっていうようなふうに私聞いてるんですけども、今回の採択に当たって、そうした指導、助言、援助っていうものがあったのかなかったのか、その辺をお聞かせいただきたいと思います。以上です。

○杉本事務局参事兼教育総務課長
 不祥事の根絶についてお答えいたします。
 議員御指摘のとおり、わいせつ、セクハラ等につきましては、教育委員会でも非常に重大なことであるというふうに認識しております。特に8月に2件ほどセクハラ、わいせつ関係の不祥事が続いたものですから、これを受けまして、9月1日に県内の県立学校、いわゆる公立学校ですね――政令市は除きますが――小中高校、特別支援学校、ここに通知を出しまして、セクハラとわいせつ行為の防止、根絶に向けての研修を必ずやるようにと。それも9月の頭にやるようにということで特化して実施いたしまして、今報告を受けているところです。これは先ほど教育長から話があったとおりです。
 その中で、1つはその研修、そしてもう1つは非常に重大なことであるので、それはもう即懲戒処分につながるもので、非常に重たい行為ですと、十分に気をつけてくださいという通知もしてございます。実はそれ以外にもこの資料を使って、年間の中で実施する不祥事根絶の研修も重なっています。特に今回そこに特化してやったという形で、今年度急遽やった部分がありますので、今御指摘の趣旨も踏まえて、やはりセクハラ、わいせつの根絶を前提としてどういう形でやっていったらいいかということを検討してまいりたいというふうに思っております。以上です。

○安倍教育長
 たくさん質問をいただきましたので、私からまず、今のセクハラの問題も含めてお答えしたいと思います。
 1点目のことで、特にセクハラ、性犯罪、わいせつについてはこれはレベルを上げて、指導する必要があるんじゃないかなというようなお話でありましたけれども、私も校長会の中で申し上げたのは、最も教員が大事にしなければいけないのはやはり人権意識だと。この人権を大切にするという意識を踏みにじるその行為が、このセクハラ、わいせつであるということを申し上げました。そういう意味では、一方でいわゆる盗みとかですね、きょうまた残念ながらこれ浜松市でありますけれども、価格表を差しかえて安い値段で買おうとしてたというようなこともありましたけども、そういうものもこれは人道的にはもちろん許されないことですけど、私はやはり人権ということから考えると、子供たちの人権を守るという意味ではやはり優先順位が高いかなというふうに思います。
 ただ、やはり教壇に立って子供たちに向かって授業を教え、人の道を説くということから考えれば、人権意識を最優先にしながらも人の物をとるとか、あるいはうそをつくとか、偽るということも、あわせてやはり私は大切にしていかなければいけないのかなというふうに思っております。

 それから、懲戒免職と、それから停職の場合の退職金の扱いについてはまた後ほど担当課のほうから御説明をいたします。

 高校生のボランティア派遣についてですけども、私も委員から御指摘のあったとおりで、やはりこれは複数年で考えなければいけないかなと思っています。発災から数カ月たって、具体的に言えば幼稚園で瓦れきの処理とかあるいは掃除をするとかいうようなことを今回ボランティアでやりましたけれども、また1年たってその場所に行ったときには、今度は子供たちの心のケアとかいろいろやらなければならないボランティア活動があろうかと思いますので、そういう意味では短期的なボランティア活動と、直後のボランティア活動だけではなく、やはりこれは複数年で考えていかなければいけないと思いますし、実際問題、子供たちが向こうに行くときには、やはり長期休業中ということになりますので、そういう意味でも県のボランティア協会がやっております、週末に行って週初めに帰ってくるというようなものとはやはり連携をしてやっていかなければいけないかなというふうに思っております。

 それから、4点目のお茶の利用に関連しました給食における地産地消の問題でございますけども、やはり食料というんでしょうか、その品数をそろえるっていうんでしょうか、給食についてはやはりまずは安心・安全なものをそろえるということ、それから2つ目には、安定供給をしなければいけないということ、そして3番目にはやはり価格が安いという、大きく私はこの3つの要素があろうかなと思っております。
 そういう意味では外見は悪くても食べてみれば全然変わらない、そういうものは言ってみれば安価に入手できると思いますので、そういうものをやはり流通に乗せて、子供たちに安くておいしいものを提供するということは私は必要ではないかなというふうに思っておりますので、これについても知恵を絞って工夫していきたいなというふうに思っております。

 再編整備における校名の公募でございますけども、正直言いましてこれまでもたくさんの学校が再編整備で新しい校名になって、その校名を決定する場にも私直接居合わせた、担当課長として居合わせたことがあるわけですけども、私の思いとしてはやはり静岡県ではどちらかの学校に吸収されるということではなく、場所がどちらかの学校にあったとしても、これはやはり対等の合併、再編整備であるという、そういう基本的な考え方がございますので、私としてはやはり公募の段階から新しい校名を公募していくという、いずれの学校の校名も残さないで新しい校名で再スタートするという今までの基本原則をこれからも貫いていきたいなというふうに思っております。

 それから、最後8点目の歴史、公民の教科書でございますけども、私も今回検定を通りました7社ございますけども、ざっとではございますけども目を通させていただきました。確かに今回、東京書籍と教育出版の2社が、11地区ではこの2社に限って採択をされたわけですけども、私この場で100点満点とかですね、どこがいい悪いっていうのは、なかなか言いにくいものですから、直接的な表現はちょっと避けさせていただきますけども、採択されたこの2つの教科書につきましては、知事もよく言うように私は理系の人間ですので、余り地歴公民のほうは不得手ではありますけども、私が学ぶ立場から見た場合でも、この2つの教科書は非常によくできてるなというふうには思っております。ちょっと比較するのはなかなか難しいんですけども、確かによくできていてこれならばこの教科書で自分がもし学ぶとするならば勉強意欲もわくのではないかなというそういう印象を持ったところでございます。以上であります。

○杉山教育総務課事務統括監
 中学校長による停職3カ月の処分に係る退職手当の件についてお答えします。
 退職手当そのものが勤続報償的な意味合いを持つものでございますが、今回の事例につきましては、処分後に辞職願が出て、それを同日付で受理したといった場合と、じゃあ処分の前に自分からやめると申し出てそれを受理した場合とで手当額が変わるかといった場合は、これが8月10日ということでございますので、金額については一切変わりません。例えば停職後に数カ月勤務してやめたといった場合については、停職期間については退職手当を計算する在職期間から2分の1除かれます。退職手当の計算というのは、年をもって勤続年数を算定しますが、12月に満たない場合は1年切られてしまいます。したがいまして、停職を3カ月もらって仮に定年でやめた場合は、同期で何も処分がなく勤めた場合に比べて当然勤続年数が1年分少ないという率になるものですから、退職手当の場合はケース・バイ・ケースで、どんな事例でなるかという場合と、その処分の時期ですね、やめる時期等によって1年分の手当額に相違が出るというふうな仕組みになっております。以上でございます。

○石川人権教育推進室長
 先ほども教育長が申し上げましたように、教師のセクハラ、わいせつ行為は人権意識の欠如であると考えております。ですので教職員の人権意識や人権尊重の態度はまさに学校教育の根幹をなすものでありまして、児童生徒にとっても、教師の態度というのは重要な学習環境、教育環境でもあります。教育委員会では人権教育推進室におきまして、人権尊重の学校づくりの取り組みを推進しております。その中でも、教職員の人権感覚を高めることについては重要な柱の1つに掲げて取り組んでおります。
 具体的に申し上げますと、例えば各学校の人権教育の担当者が集まる悉皆研修会におきましては、人権感覚を高めるような参加体験型の人権学習を必ずプログラムの中に入れて行っております。
 また、講義におきましては、人権感覚に欠けた言動等の具体的な例を示したり、スクールハラスメントについて触れたりして、内容を工夫しております。
 また、管理職研修ですとか、初任者研修、10年経験者研修におきましても人権講座を設けて講義をしております。また、すべての教職員に配付する人権教育の指導資料があるのですが、その中に必ず自分の人権感覚を磨くというページを設けて、常に自分の意識を振り返り、そして校内研修に生かしてもらうようなページを取り入れております。大人である教師が個人で人権感覚を磨くというのは簡単なことではありませんので、校長や担当者を中心として、学校が組織的、継続的に人権教育が進められるように指導をしております。以上です。

○杉山教育総務課事務統括監
 済みませんでした、退職手当の件で1件、答弁漏れございました。免職の場合でございますが、免職の場合は一切退職金は出ません、ゼロでございます。

○田中事務局参事兼学校教育課長
 初めに、大きい2番目の暴力行為のことについてお答えいたしたいと思います。
 まず、教員の見抜く力がないんじゃないかとか、落ち度があるんじゃないか、そしてその対応はどうなってるんだということですが、確かに教員は子供をしっかりと理解するといったことが重要なことです。そのためには、ふだん子供が提出するノートの文字が乱れてないかだとか、日記帳も出してますよね、そういったものもやっぱり気持ちが乱れてくると字にそういった乱れがあります。ふだんの言葉遣い、毎日の学用品を大事に使っているか、あるいは昇降口に靴を脱いで置くんですけれども、それもきちんと置いているか、そういったことを朝から一日かけて、それぞれ見ながら、子供の心の内側を1つでも見ようと努力しているところです。
 なかなか難しさもありまして、学校ではQU調査という子供の学級における満足度をはかるアンケートを行っております。そういった中で個々の子供たちが今どんな気持ちでいるのかといったのをアンケート調査から把握しながら、ちょっとこの子は学級の中で阻害されているとか、満足度が低いといった子供に対しては個別に教育相談したりしながら、そういった子が少しでも楽しく学校生活を送れるよう、努力しております。
 最近の傾向といたしましては、子供はやっぱり我慢するということがちょっと弱くなっているかなと。それから、相手の気持ちを推しはかって話をしたりだとか、あるいは相手の気持ちを考えながら、今、その言ってることはどういうことだろうっていうことを聞き取ろうとするとか、そういった部分がこれまでの育ちの中でやっぱり十分ではないなといったことが感じられるわけです。
 そんなことから、相手の気持ちを大切にした聞き方とか話し方、あるいはストレスが生じたときに気持ちをいかに抑えるかといった人間関係づくりのスキルを高めるプログラムを、平成20年度、県で作成いたしまして、各学校に取り組んでいただいているところです。実施状況など、まだ100%には達していないもんですから、そうしたところにさらに力を入れて、暴力行為の減少に努めたいなというふうに思っております。それが大きい2番目です。

 それから、8番目の教科書採択関係の2つ目の、採択に当たり必要な指導があったのか、なかったのかということです。必要な指導ってどこまでを言うのかっていったこともあるかと思いますけれども、担当レベルでは各市町から相談やどうやったらいいのといった、しっかりと法令にのっとった進め方についての相談などがありまして、そういったことは個々に担当同士で、市町教育委員会の担当と県の担当で毎年行っているところです。
 それで、今回はその採択が終わってから教育委員会のほうへ採択制度について要望というか、相談にこられた事例がございました。それは採択地区を広げてほしいというものです。御存じのように調査研究といったものをやるときに、やっぱり十分な専門的研究をきちっとやった上で、適切な教科書を採択していく、その調査研究をやるときに、採択地区が狭いと力量のある教員を選び出すということもなかなか難しいと。また調査研究の間留守になりますので学校の負担も大きくなると、そういったことでの採択地区をもう少し広げてほしいといったような要望を受けております。以上です。

○原田財務課長
 私からは大きな6番目の津波対策におけますエリア箇所の考え方と台風15号の被害関係についてお答えいたします。
 まず、津波対策の考え方でございますが、6月補正におきまして、第3次地震被害想定におきまして、今現状で浸水する見込みのところは対応をやらせていただいたと。今回につきましては、津波対策検討会議の報告を踏まえまして、安政東海地震の浸水箇所内にある浜松江之島高校と浜松特別支援学校、それから浸水域に隣接しております清水南高等学校の3校に対しまして避難階段の設置等を行うものでございます。
 まず、このエリアの中にある高校あるいは隣接する高校はほかにもあるわけなんですが、考え方として津波の高さによりまして4階であれば大丈夫だろうということで想定しております。よって、4階建て、5階建ての校舎を有している学校につきましては、これは中の内階段で上まで行けば避難可能だと。近隣の方が逃げてきた場合でも、まず学校を開けていただいて、その中で中から上へ行っていただければ大丈夫というようなことで考えております。
 よって、今回の対策をもちまして、当面、短期的なハード対策については一たん終了ということで考えております。中長期的には、国の三連動地震の検討結果と県の第4次被害想定が今後策定されますので、そういった中で検討を行ってまいりたいと考えております。

 次に、台風15号の被害関係についてでございますが、本会議におきまして教育長からも非構造部材の耐震化という質問の中でも、答弁で触れておりますが、建築物につきましては建築基準法第12条で法定点検が義務づけられております。それで、100平米以上の建物についてはすべて内側から外側、屋根、それからサッシ、工作物等に至るまでこれは法定によりまして点検を行っていると。具体的には、県下を17エリアに分けまして、専門の業者に委託しまして点検を行っております。それに合致しない建築物、小規模なもの等につきましても、通常の管理の中で目視点検等を県立学校等はすべて依頼しております。
 対策が必要なところが出てきました場合は、県立学校の維持修繕費の中で、危険なものについては速やかに対応は図っているところでございます。通常の管理はやるべきところはちゃんとやっているということでございます。その上で今回40メートル近い風が吹いたということで、かなり想定外の風により被害が生じたということでございます。以上です。

○蜩c文化財保護課長
 台風15号による文化財の被害状況についてお答えいたします。
 被害実態については継続的に情報収集を行っているところではありますが、現在確認されているものは、台風15号によるものであると理解しております。以上です。

○松井スポーツ振興課長
 先ほど、台風の被害関係につきまして、財務課長からも説明がございましたが、県立水泳場についてですけれども、ちょうど9月21日の午後3時の時点で、静岡市の最大風速というのは30.7メートルでございました。水泳場には安倍川のほうから発表された以上の強い風が吹いて屋根が飛ばされたということでございます。以上でございます。

○塚本委員
 御答弁ありがとうございました。
 再質問とか要望ですね、少しさせてもらいます。
 まず、初めの不祥事関連ですね。教育長が言われるように、どういった内容のものも悪いものは当然悪いものですから、そういうのはないようにっていう話の中で、人権にかかわるところはちょっとグレードが高いようなニュアンスのお話もいただきました。例えば、子供たちのサイドからすれば、教員が悪いことをしたっていうのを知ればそれだけでショックは受けるんですけども、例えばセクハラとかわいせつ行為は精神的なダメージがほかのものに比べるとやっぱり大きいと思うんですよね。例えば、先生がどっかで何か万引きしたっていう場合、しようがない先生だなっていう話だけども、わいせつ行為とかの被害に遭った場合ですね、子供のときですよ、受けたダメージっていうのはほかの犯罪っていうのですか、先生たちがやってしまったほかの悪い行為と比較して違うんですよね、後遺症的なものが。セクハラ関係は子供たちだけでなくて職場での――大体、男の教職員が女性の教職員にするのがわいせつ的、セクハラ的なものになるわけですよね――そうすると、そのされた先生のダメージが子供にも伝わるなど影響が大きいんですよね。
研修はやってくれたよっていうお話なんですが、そういうのは特化してどんどんやっていってもらって、もう絶対に起こさないぞっていう意識でいてもらいたいと思います。そういう意思表示として、例えば先ほど「信頼にこたえる」という冊子ありましたよね。ああいう冊子の中で、悪いことはこうですよっていうふうに順繰り全部羅列すると同一なんですよね、悪さが。だけども、セクハラに関して別冊子でつくる、そういうところから、これはほかのよりもちょっとグレードが高い、悪い行為で特に意識してそういうことはするんじゃないと。一例ですけども、そういったのも教育長からの意思表示として、ほかの教員の人たちに示すことになるんですよね。同じ冊子の中で確かに一番初めに書かれているので、ああ最高順位だっていうふうに意味がとれるかもしれないですけども、これは特別扱いだよというふうな形でやったほうが教育長の姿勢もほかの人に伝わりやすいと思います。
実際にそれはほかにもあっちゃならない行為なんですけれども、その中でも特にあっちゃならない行為、子供たちだとか周りの人たちに対する影響が大きいですから、ほかの犯罪行為に比べてね。だからそうした取り組みをしていってほしいと思うんですが、一例としてこの冊子なんかこういうふうに6月につくられたものですが、例えば今回これを前のものを改訂してつくったっていうことでしたね。これを改訂する時期にあわせて別冊子にするとか、それとも積極的にここにもあるけども、セクハラに関しては別なものを新たにつくるとか、何かそういう気持ちが目に見える形で教育長がアピールすれば、少しはそういったものが教員に、ああこれは特に悪いことだな、教育長が力を入れてるな、少し気をつけなきゃなと。常識のある人たちは悪いことはしないんだけども、常識のある人だったら読み取れるとかね、そういうのもあるものですから、もう少しこれに特化しているという、力を入れているんだっていう気持ちをこう表すような何か手段――研修は特化してやったということですけども――そこら辺、もう少し意気込みが感じられるような取り組みがあればと思うんですが、その辺はどうかちょっとお聞きします。

 それから、よく教育長の話の中で校長会で相談するとかあるんですが、校長がこの間悪いことをしたわけですよね。そこを疑っちゃうわけですよ。普通だったら校長会で、当然ですよね。教育長とすれば各校のトップの方ですから、その方たちと相談しながら、それぞれの高校、学校の実情を踏まえて対策をとる。そのために組織として校長会があると思うときに、一番当てにする。そこがこうなっちゃうと、何だかそこらの人と相談して決めた内容っていうのは、意味があるのっていうことにもなりかねないんですよね。校長っていうのはそのぐらい重要なポジションの方ですから。そういう方がこういうのをやるっていうのは致命的なんですよ。
だから、そこと相談をするんじゃなくて、もっとほかの別の外部のところと相談しなければ、内部の同じ人たちでやったってだめなんですよね。下手をすれば疑っちゃうということですよ。校長先生がこういうことやっているから、その人たち意見を聞いて対策とったら、悪いことしているのがばれないような対策だって言われかねないわけですよね。だめなんですよ、何かやりかねないような人たちと相談してやるっていうのは、抜け道ができちゃうから。ですから、そこと相談するというよりも、こういうふうにしなさいと。組織としてやり方を言ってそれをおろすっていうときに使う分にはいいですけども、相談するなっていうわけじゃないけども、相談はここだけじゃだめですね。もうちょっと外部のところとの相談、チェックするのもそっち側から見ていかないと。教育委員会の中だけでいろいろやろうとすると、どうしても疑いの目のほうが先に入っちゃうものですから、その辺の対策ですね、考えられないかどうかお聞きしたいと思います。

 それから、教科書についてですね、言いにくいというのが前置きであったものですからあんまり言いませんけども、私は前回も今回も聞いてあと本会議のやりとりとか聞いてると、ここのはもう教育委員会のところでどうにかしてほしいという気持ちで、こっちの議員が話をするのは無理なことなんだなっていうのが随分わかってきました。やっぱり教育長が言われるように、教育長の立場からすれば検定通っていればそれは信頼できるものであり、その中で選ばれたのはこれはもうしようがないっていう、しようがないとは思わない立派な教科書だっていうことで思われるでしょうが、ある人から見ればちょっと足りない部分があるというふうに思う方もあるものですから、もうそういうふうに思われるのは検定を通さないようにするしかないわけで、ここのレベルでいろいろ議論してもだめだなっていうのを感じました。
ですから再質問はしないですけど、そこら辺は理系の教員だっていうことですけど、理系であっても何系であっても、ここは足りないなっていうのが、中学校レベルの公民の教科書ですからだれもが知ってる内容が当たり前のように記載されてるかどうかの話なんですよね。だから記載されているのを読んでいって、そうだね、そうだね、そうだねって、これでそこはそこでいいんですけども、例えばだれもが知ってるような歴史上の人物が欠けていれば、あれ、これは中学生レベルで載っけなくていいのとか、そういうのがあるんですよ、幾つか、見る人が見ればね。だけども、そこらは漠然と読んでいては気づかない。だからそういうのが検定通っちゃってるっていうところにやっぱり問題があるわけで、通っちゃってるところは信頼ができるっていうふうに教育長の立場からは当然言わざるを得ないでしょうし、そこの部分は仕方がないもんですからね、ここでやってもしようがない話なんだなっていうのは、私改めて実感したっていうことの意見だけを言っておいて、この教科書は終わりにしておきます。

 あと、校長の退職金についてでありますが、免職だとゼロでしたよね。だったら、こういうのね、今回は仕事上とは離れたところの話だから停職にしましたという話ですね。これは、ここで免職にしたらゼロなんですよね、県民からすればそういう感覚なんですよ。同じ悪いことをしていれば、どこでやってもこの立場の人だったら、もう免職だと。そうじゃないとさっき言ったように、校長会云々っていったって、どこの信頼も全部なくしちゃうんですから。だから本来は県民感覚からすればもうそこで免職で退職金も払わない、そのぐらいの厳しさで示せば、こういう新聞ざたになるようなこともなくなるんじゃないかなって思うんですけども、これはもう抜け道ですよね。ここで普通に考えて、これ停職にして、その校長先生が居残るということはあり得ないと思うんですよ、普通だったら。当然あり得ない。流れどおりですよね、停職にしておいて辞表を出して受け取って退職金がっぽり入ると。だからこういうのは県民がだめですよっていう一例なんですよね。だから、そこはもう厳しくね、私からすればですよ、これは職務上云々じゃなくて、校長という立場にあるんだったら、もうそこは免職で退職金も払わない、そのぐらいにしておけばこれは起こさない確率が高まると思います。そのぐらい厳しくすればね。そこら辺、教育長、どうお考えか、お聞かせいただきたいと思います。

 高校生のボランティア派遣についてはいいです。

あとは小中学校の暴力関係のあったんですが、最近よく先生たちが昔に比べて忙しくなったと。私も校舎の近くを通れば、遅くまで本当に明かりがついているのを見て、多分事務的なものが忙しいんだろうなっていうふうに思うんです。事務的なものが忙しくなると、やっぱり子供たちに接する時間も減るんですよね、当然のことだと思います。私たちは昔の子供ですから学校の先生たちが結構放課後なんかも遊んでくれたんですね。やっぱりそういうところで見えるんですね。授業中にいじめだとか、そういうものはなかなかわからないわけですよ。遊んでる場でね、そういうのって見えるんですよね。だから授業じゃないところでの接点が先生たちが少なくなる、だからいじめも把握できない。能力の問題じゃないんですよね。時間がなくて、子供たちと接してないから気づかないんですよ。
私からすればそんなに事務量が多くて大変だと言うのなら、昔ぐらいの事務量にどんどん戻して先生たちのそこの部分の仕事量は軽減していいと思うんですよね。一番大事な子供と接するところ、子供たちにどういうことが起こってるかっていうのが把握ができないぐらい事務量をふやすんだったら、その事務量を昔に戻して子供たちとの時間をふやすようにする。そういう意味では目が行き届くように少人数学級を導入しているわけですから、自分はどういう事務量がふえてるのかよくわからないんですね。資料だとかそういうデータ的なもの、統計的なもの、報告書、そういうのを多くやる必要があるというのならそれは大人のほうの話であって、子供たちからするとあんまり関係のない話なんですね。そこのあんまり管理するっていう部分の仕事をふやすことで、子供たちのほうにこういう影響が出る。
子供同士の当然争いなんだけども、そういうときに大人が入って未然に防ぐ。人間関係の構築とかお話ありましたよね、そういうのが大事なんですよね。教科書にも載ってないし、授業でもやらない。そういうのを身につけるために学校で学ばせるんですよ。家の中じゃやっぱりどうしても家族だって小人数ですから、集団生活っていうのは限られちゃうけども、学校の中で身につける一番大事なところのものを、先生たちの事務量が多くて見てられないというのでは、これはもう本末転倒です。もう少し先生たちに子供と接する機会をつくるための努力っていうか、事務量が多いっていうのならそっちを減らせばいいと思うんです。大したことはないです、そんなの。管理しているつもりで管理できてないから、こういう不祥事も出てくるし。
したがって、私からすればもう不祥事もある、管理もできてない上に子供たちも見切れてないっていうふうに言われかねない時代だから、先生たちの報告書を上げる事務量も大変かもしれないけど、子供たちの暴力行為とかいじめなどをなくすよう、子供と接する時間をもうちょっととるようにっていうのを言ったほうがいいと思うんです。
 当然、皆さん子供のころもそうだったと思うんですけど、私が子供のころもいじめとかそんなのはあったんですよ、絶対に。あったんだけども、うまいぐあいに緩和されていくときがあるとき来るんですよね。何があったかっていうと、後で気づくことだけども、やっぱり先生がきちんと動いてくれてるんですよ。そういうのがちゃんと回り回って話で伝わってくるんですね。あの先生が学校帰りにあの子のうちによく行ってたらしいよとか、そういうのをちゃんとケアしてるんですよ。恐らく今の先生たちは事務が忙しくてね、とてもじゃないけど、そんなこともできないんだと思うんです。だったら、もう少しその時間をとるための工夫を教育委員会のほうでやってあげないと、現場の先生たちできないと思いますよ、その気持ちがあったって。人間、時間が限られてるわけですから。そういったところをもう少し何か現場の先生たちが子供たちと接触して、いじめとか暴力行為を未然に防ぐための時間がとれるような方向性を何か示してもらいたいと思うんですが、その辺、教育長のお考えをお聞きしたいというふうに思います。

○中沢(公)委員長
 5番委員にお伝えします。簡潔に。

○塚本委員
 はい、長いですね、済みません。
 ということと、学校の給食関係ですね。教育サイドだけじゃなくて、当然農作物をつくるほうの関係もあるので、ぜひ農政の関係ですね、そっちと連携をとってもらいながら、できるだけ学校給食に、特に形が悪くてもね、品質がしっかりしてりゃいいよっていうお話も今いただいたものですから、ぜひそういったことができるように農政の方と連携をとって実現をしていただきたいと思います。

 それから、高校の校名の関係は教育長がそこまで自信を持って言われると、それはそれぞれの考えですから、私とは違うなっていうことで、直してくれとも言えないものですから、それ以上の話はないですよ、ありがとうございました。

 台風15号の関係は、日ごろからきちんと管理もしているという話ですから、今回台風が来ちゃって、恐らく老朽化していたものが仮にあったとしても、今回の台風でやられてると思うんですね。そうすると、危ない箇所は今ゼロのはずですから、今後台風さえなければ、物が落ちて被害があるっていうことはゼロっていう解釈でいいですね、これでね、日々の点検もしっかりできてるっていう話ですから、一応そこだけ確認はさせてもらいます。以上です。

○安倍教育長
 ありがとうございます。幾つか質問をいただきましたので、私のほうからまずお答えをさせていただきます。
 最初のセクハラ、わいせつについては、やはり重大事項だという中で、教育長としての意思表示をしなければいけないんじゃないかなという御指摘ですけども、先ほどもありましたように、冊子で一番初めに位置づけたということ、あるいはコンプライアンス委員会で保護者代表の方から、特にやはりセクハラ、わいせつについては厳しい意見をもらっておりますので、やはり私たちはそういうのを十分受けとめながらやっていかなければいけないなというふうに思っておりますので、私の意気込みをぜひ毎月2回発行して教職員全員に配付しておりますEジャーナルの中で、また訴えていきたいなというふうに思っております。

 2番目の頼りにしていた校長会であっても、その校長から出てきたらどうするんだという御指摘でございますけども、確かに校長と教育委員会というのはある意味では一体的にやっているわけですので、そういう意味では外部の御意見をということで、例えば私、今考えておりますのは、同じ公務員でありますけども、知事部局のほうでも不祥事根絶の取り組みをしておりますので、そういうところの取り組みの、例えば研修の切り口っていうのはどういうふうにしてるのかというようなことも、少し研究をする中で対応していきたいなというふうに思っております。

 3つ目の今回の校長は停職3カ月ということで退職金が出たわけですけども、これにつきましては公務員、特に教育公務員と一般公務員、さらには民間とのバランスというものもありまして、今回この事案に対してのやはり処分というのは、停職3カ月、停職というところがいろいろな均衡を考えたときには妥当かなというふうに考えております。
 ただ、この校長につきましては、校長の職を辞して、これから校長として何年かやっていくという中でそういう道を閉ざされ、かつ社会的にも非常に厳しい目を向けられたということで、私としては退職金はもちろん払われたわけですけども、それ以上に社会的なそういう意味での制裁というんでしょうか、そういうものが非常に大きかったんではないかなというふうに思っています。
 やはり制度上の問題とそれから倫理上の問題というのをどういうふうに、道義上の問題をどういうふうに絡めていくかということは大きいわけですけども、今我々のやっぱり判断としては、繰り返しになりますけども、いろいろなほかの職とのバランスの中で判断をしていかなければならないかなというふうに思っております。

 最後、子供と向き合う時間の確保というお話でありました。これは最近の我々の重要なテーマでして、このことを解決するには、1つには先ほど委員から御指摘がありましたように事務量を減らすということ、一方でやはり教員の数をふやすということではないかなというふうに思いますけれども、なかなか教員の数をふやすということは、そう劇的にはできないわけでございますので、やはり教員の事務量を減らすということ、そしてもう1つは、やはり教員みずからが自分の自助努力の中でパソコンに向かう時間を少しでも減らして子供たちに向き合う時間を確保するという、そういうやっぱり一人一人の教職員の姿勢というものも必要かなというふうに思いますので、事務量の軽減ということも合わせまして、教員にはそういうことも訴えていきたいなというふうに思っております。以上であります。

○原田財務課長
 台風で被害が一応全部出たので、今後はゼロになるかということでございますが、現在、点検につきましては先ほど申し上げましたとおり法定点検あるいは法定外点検、日常点検で行っております。それで、ただこれにつきましても、専門家でも打診点検とかやるわけなんですが、それが今それで正常だということが判定がされた場合であっても、例えば壁材の自然の剥離とか落下、そういったものが出る場合もございます。また職員による目視点検等につきましては、建築の専門家が専門的な見地でやるものでもございませんので、100%の安全性という確保を担保するということはなかなか難しい状況にございます。事実、6月の議会でも報告させていただきましたんですが、富士宮東高校で自転車置き場のブロック塀が自然に倒壊してしまったというような事例も出るものでございます。こういったものができるだけないように、120校以上ありますので、施設数も多く、なかなか大変ではございますが、生徒の安全が確保されるよう、日常点検の万全性を期してまいりたいと考えております。以上です。

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