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委員会会議録

質問文書

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平成23年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 裕之 議員
質疑・質問日:03/02/2011
会派名:民主党・ふじのくに県議団


○大石(裕)委員
 私のほうから3点ほど質問をさせていただきます。
 まず、自動車警ら隊の活動についてお伺いをしたいと思います。
 先般、新聞報道であったんですけれども、県警の自動車警ら隊の昨年1年間の活動実績、これが過去最多となったと、刑法犯、特別法犯の摘発人数が過去最多となったというような記事が出ておりました。一方で刑法犯認知件数が8年連続で減少しているというような状況下にあって、摘発人数をふやしているという状況を見ますと、隊員の個々の技能であったり、能力、そういった意識の高さというか、そういったものが感じられるわけでございますし、そういった結果であろうというふうに思っているわけであります。
 そこで、ちょっとお伺いしたいんですが、この県警自動車警ら隊の今の体制と、その活動の内容、そしてこの隊員の方々のモチベーションというものを高く維持しなければいけないというふうに思いますが、そういったことの方策、どういった形でモチベーションを高く維持しようとしているのか。あと技能、技術の分もそうですが、その方法と効果がそれぐらい出ているのかというのもお聞きしたいです。
 あと、この自動車警ら隊の高い技能が県警全体に対してどのような影響というか、いい面の影響、還元ということでも言えるかと思いますが、そういった効果があるのかということをお聞きしたいと思います。

 次に、昨年になりますが、県警のヘリコプターの活躍ということでいろいろニュース等でも注目を浴びたと思います。南アルプス等での遭難とか、寸又峡で道に迷われた登山者の救出、救助ということが大きく報道されておりました。
 県警では、ヘリコプター2機を運用して県民の安全を図っているという状況でございます。昨年のヘリコプターの運用実績についてお伺いしたいと思います。ヘリの出動回数とその内訳です。
 あと具体的な活動実績等もあわせてお伺いしたいなと思います。

 もう1つ、先ほど本部長からもお話ありましたが、飲酒運転をし発覚を恐れて奥さんにひき逃げの身がわりをさせたというこの事件に関して、もう一言申し述べたいと思います。
 この事件は、事件自体絶対にあってはならないことであるということでございます。それは、皆さんもそのように思っていらっしゃると思いますし、私は警察官の皆さんの意識が決して低いものではないと思っております。高い意識があると思っておりますので、こういった事件があったということは、たくさんの職員というか、警察官がいる中で非常に残念だなというふうには思います。このこと自体に対してどうのこうのというつもりはなくて、もちろん組織としてはしっかり対応をしていただくというのは事件が起こった以上当然のことではあろうと思います。
 ただ1つ、あるうがった見方をすると、この捕まった高田容疑者が事故を起こして、しかも飲酒していたと。そして、それを隠す形で逃げて、奥さんに身がわりをお願いするということを警部補の方がやったということは、ある意味そういったことをすれば、もしかしたら逃げられるんじゃないかという意識があったということになるのかなと思うわけです。
 そういうことはあってはならないし、ないと思うんですけど、言い方として難しいところありますが、内部にいるそういった方が起こしちゃったと、普通だったら、ああやっちゃったという中で、それはもうそこで当然救急車を呼んだりとか、そういった対応をしっかりしなきゃいけない状況にあるにもかかわらず、パニックになってしまった中で逃げたというところまでは300歩、500歩譲ればまだわからんでもないんですけれど、それ以上に奥さんを身がわりに出したというようなことを警察内部にいる方がやられるということに、私は問題があるのかなというところを感じるわけでございます。
 そこの点について、どのように御判断をされて、どういう対応をされているのかということだけお聞きしたいと思います。以上です。

○加藤地域部長
 県警自動車警ら隊の活動とヘリコプターの状況についてお答えします。
 最初に、自動車警ら隊の関係についてお答えします。
 自動車警ら隊のまず1点目の体制でありますけど、隊長以下64名でございます。パトカーにつきましては12台の体制で運用しております。
 活動内容でございますけど、隊員がパトカーに乗務して、まずメーンは犯罪の予防と検挙、事件、事故発生時における初動措置対応、緊急配備対応、こういったものに従事しています。
 そのほかに、各警察署長から管内の治安情勢によって警らを強化してもらいたいという要請があれば、それに基づいた応援活動を実施してます。
 次に、隊員の技能、モチベーション、こういったものをいかなる方法をもって高めているかということと、それらの技能の還元についてお答えします。
 隊員の技能やモチベーションを高めるために、骨格となります職務質問による事件検挙と運転技能の向上を図る方策を推進しております。具体的には、あらゆる犯罪の形態を研究して、幅広い観点で職務質問を行うことにより、より多くの事件を検挙している状況であります。このほかに運転につきましては、隊員の技能指導員制度を昨年設けまして、実際に運転技能がどの程度あるかというのをテストして、そういったものを新設しました。もう1つは、昨年の夏に夜間緊急走行訓練をエコパの駐車場において実施しております。
 もう1点の県警全体への還元ですけど、これは自動車警ら隊独自の活動じゃなくて、各警察署と共同した職務質問を実施しているような形態もあります。その結果、事件の検挙に結びついているという効果もあらわれております。
 また、自動車警ら隊自身が職務質問して検挙に至ったという好事例については資料化しまして、それを第一線の地域警察官、自ら係等に還元して活用を図るというようなことであります。

 次に、県警のヘリコプターの活動状況でございます。
 1点目の質問で昨年の県警ヘリの出動回数とその内訳です。昨年は、富士2号が143回出動、富士3号が271回、合計414回出動をしております。内訳につきましては、事件、事故発生時における緊急配備などの初動活動、あるいは山岳遭難対応、あるいは水難事故の発生時の救助活動、これらが主な活動でございます。
 もう少しその内訳ですが、緊急配備での出動は、昨年53回出動ありました。一昨年に比較しまして18回増加しております。救難救助活動でございますが68回ありました。一昨年に比べまして6回減少しておりますけど、ただし救助者の数は24人と前年に比べまして6人増加をしております。
 第2点目の具体的な活動事例でございますけど、1つは、昨年4月磐田市内において盗難車両を空から追跡し、地上のパトカーに現在地を知らせながら最終的に検挙したという好事例でございます。
 山の関係につきましては、昨年1月の南アルプスの聖岳におけます夫婦遭難事案でありますが、標高が3,013メートル、当時風速20メートル、気温がマイナス15度というような悪条件の中、遭難者を上空からホイストでつり上げまして救助しております。
 そのほかにも、昨年は御殿場における天皇皇后両陛下の警衛警備、あるいは生活安全部門の不法投棄――上から山の中に捨てられている場所について、そういった警ら、捜索活動というようなことが主な活動でございます。以上2点です。

○山田警務部参事官兼首席監察官
 本人はパニックになって逃げて、奥さんを身がわりにしたという件でございますが、警察としての判断はどういうことかという質問です。
 彼は事故直後、この事故はなかったことにならないのか、どうしようと、飲酒検知をされたら昼間飲んだ酒がばれてしまうんじゃないか。酒の量の多少はどうあれ警察官としてはもうやっていけないというような気持ちで逃げて、奥さんを身がわりにしたということでございますが、これ警察内部の人間だから逃げたというわけではなくて、やっぱりパニックになっていた状態があらわれているということだと思います。本人は逃げられるという気持ちはあったのかもしれませんけれども、警察はそういうことは一切許さないということで厳しく対応をしているところであります。
 それから、どのように対応しているかということでございますが、この事件を真摯に受けとめまして、これまで職員との個人面接や指導、あるいは年代別、係別小集団による非違事案防止検討会など再発防止対策を進めて、上司と部下との意思疎通を図ってまいりました。
 また、所属長による家庭訪問など職員家族とのきずなも醸成してきたわけでありますが、今後も引き続き非違事案を起こした場合に、職員がどんな悲惨な末路になるのかということを痛感させるなど、心に響く倫理教養を充実していきたい。あるいは、幹部職員による身上把握、指導、あるいは具体的な事例に基づく小集団の討論会を開催するなど再発防止に努めているところであります。以上です。

○大石(裕)委員
 ありがとうございました。
 まず、自動車警ら隊の活動についてでございますが、本当に多岐に渡っていろいろ活動されていると思うんですけども、やはり県民から見ると警ら隊の方が全県でこういろいろやっている、あと所轄の方もいろいろ動いてらっしゃるという中で、縦割り、横割りという、そういった意識は別に県民のほうはございませんので、ぜひ今までの高い技能やモチベーション、そういったものが県警全体にしっかりとしみ渡っていっていただくように、これからもよろしくお願いしたいと思います。

 それとヘリのことでございますが、今お話を聞く中でも非常に広範囲の活動をされているというふうに実感をいたしました。出動回数も非常に多くなってきておりますし、これからも多分、特に山岳という場面でも多くなるんだろうというふうにも思っております。悪条件の中で、ある意味基本的に悪条件でしか出ないという状況なのかなというふうにも思いますが、危険を伴う行動でありますから、ぜひ高い技術、そして高いモチベーションをしっかり維持していただいて、県民――県内外からのお客様も多いと思いますが――そういった方々にも信頼をされて、非常に力強く思える県警ヘリの活動を今後もしていただきたい、そのように思いました。

 それと、今の飲酒運転の件でございますが、これに関してもいろいろお話の中にもございました。規範意識をしっかりと内部で高めていただきたいということと、その倫理教養、そういったものも警察の中は上下関係もしっかりしていると思いますし、そういった中で、ふだん諸先輩がどういった態度をとっているかというのは、多分下の方々みんな見ていらっしゃると思いますので、そういった意味では、そういったところが大事なのかなというふうに思いました。
 ぜひ、県民の信頼を取り戻していただくというか――高い信頼があるとは思いますが――こういった事件があると若干そういった信頼が揺らいでしまうんだろうなというふうに思いますから、こういったことがないように、よろしくお願いをして質問を終わります。

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