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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成30年決算特別委員会文化観光分科会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 裕之 議員
質疑・質問日:10/29/2018
会派名:無所属の会・責任世代


○鈴木(澄)委員長
 休憩前に引き続いて分科会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では発言願います。

○大石(裕)委員
 私からは、一問一答方式で質問させていただきます。よろしくお願いいたします。
 まず、平成29年度主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書13ページのイふじのくに芸術回廊創出事業費(ア)ふじのくに野外芸術フェスタ2017についてお尋ねいたします。
 この事業で、ふじのくにの魅力の発信やにぎわいを創出し、誘客や交流人口の拡大、舞台芸術の振興を図ったとあります。
当然、この事業による誘客と交流人口については効果がわかりやすいんですけれども、ふじのくにの魅力の発信について成果の内容をお尋ねいたします。

○紅野文化政策課長
 ふじのくに野外芸術フェスタ2017の効果について御説明いたします。
 これは、2013年から開催している事業でございまして、日ごろSPACは劇場の中でやっているんですが、劇場を飛び出して外で実施するものでございます。
 毎年ゴールデンウイークの期間に実施しており、この事業と説明資料13ページの一番上(ウ)ふじのくにせかい演劇祭2017――これも同時期に海外の著名な演劇団体を呼んで繰り広げる事業ですが――と合わせましてゴールデンウイークの期間、静岡市内が演劇のまちと化し演劇の都づくりに寄与している事業だと分析しております。

○大石(裕)委員
 ふじのくにの魅力の発信の意味で言うと、正直余り直接的ではないのかなと感じます。
静岡県にこういった舞台芸術がたくさんあって、それに力を入れていますよという意味の魅力発信なのでしょう。それだったらわかるんですが、私の意見としては特に文化事業はなるべく行政がそんなにお金をかけずに自然発生的に、もしくはそれぞれの活動している方々の努力の中で発展していくべきものだと考えておりまして、そういった意味でSPACの事業自体もまたいろいろな議論がありますけれども最低限の支援をしていくのが一番いいのかなと思います。
 会場を安く提供することなどを中心に、文化事業――特に具体的な団体が主催したりするものは、ある程度いい距離感を保つ必要があろうかと個人的には思っておりまして、いろいろなことに絡めて場所そして中身まで、全部県がお金も予算をとってやっていく方法論についてはいかがかなと思うところがあります。
 そのことについても御意見があれば、つけ足していただきたいと思います。

○紅野文化政策課長
 条例の中で、県は各市町ができないこと、それから広範囲のことを役割として文化政策を振興する、その中でも中身には立ち入らないことになっていますので、当然行政は踏み込まない考えでおります。
 今後、各団体が文化の振興をしやすい環境づくりに焦点を当てて振興を図っていきたいと考えております。

○大石(裕)委員
 ありがとうございます。
そして、中身とはどのことをおっしゃったのかはっきりわかりませんが、そもそも当然表現する中身は立ち入る必要がないんですけど、いろいろな形がある中でSPACの事業については県におんぶにだっこでやっていることは間違いないですからね。SPACのことというよりも文化事業に対しての距離感は考えながら移管執行、もしくは事業展開をしていく必要があると私は思いますので、まずそこら辺は意見として申し上げさせていただきたいと思います。
 
次に、説明資料16ページのエ美術館運営事業費についてお尋ねをいたします。
 この中で私が特にお聞きしたいのは、移動美術展についてです。
 2会場で計54日間、観覧者数が7,538人でございますけれども、この具体的な内容とその評価をどのようにされているのかお尋ねをいたします。

○紅野文化政策課長
 移動美術館につきましては、9月15日から10月15日までが三島市郷土資料館、11月3日から12月3日までが富士山かぐや姫ミュージアムの2カ所で各1カ月間開催しております。
 この美術館になかなか来れない方というのも中にはいらっしゃるものですから、そういう移動して美術品を展示して見ていただくという意義は非常にあると考えております。

○大石(裕)委員
 これは、美術展のテーマを決めてこういう作家の美術展ですよと開催されているのか、もしくはそうではなくて県立美術館の収蔵されているものをこれだけ持ってきましたよと展示をされているのか、その内容についてもう一度お尋ねいたします。

○紅野文化政策課長
 まず、やりたいところから希望をとり、どんなものがよろしいか調整してからです。初めからテーマを決めるのではなく、そこでどんなものがいいのかを調整し展示するものを決めている状況でございます。

○大石(裕)委員
 私も以前、焼津の出張で行われたものを見させていただいたんですけど、私としては非常にいいなあと思っております。
 静岡県は広いので、特に遠くから実際の県立美術館に来ていただく、物理的になかなか来にくい方というのは多いと思います。そういった皆さんにも機会を提供することは大事だろうと思っておりまして、どれだけ人が来たかが重要ではなくて、人口の少ない場所でも――多分交通網的にもなかなか行きにくいと足の確保が難しいところも多かろうと思いますので、私はこの移動美術展をもっとたくさんやってほしいなあと思っております。
 平成29年度で2会場しかできなかったのか、2会場がいっぱいいっぱいなのか、私はもっとふやしてほしいと思ってるので、もっとふやせないかも含めてその辺の実情、状況をお尋ねいたします。

○紅野文化政策課長
 現状でございますが、美術館の中で企画展を年間4本か5本くらいやっております。あとキャラバン等で外に出る、学校等に行くこともあります。限られた人数でやってますので、現状の2回程度が移動美術館をやるぎりぎりの状態かなと。本当はたくさんやって多くの方々に見ていただく、それが県立美術館に来ていただくことにもつながるんですが、現状では2回がいっぱいで頑張っています。

○櫻井文化局長
 確かに1年間で移動美術館をやるのは2カ所程度なんですけれども、手元の資料でも昭和63年から今まで行っている事業でございまして、もうほぼ20万人の方に移動美術館へおいでいただいております。
 1年間の回数は少のうございますが、年間ずっと続けることにも意義があると考えておりますので、どうか御理解をいただきたいと思っております。

○大石(裕)委員
 もちろん、無理をしてくれではないんですけど、先ほどの話ですと三島と富士で1カ月ずつやられているので、期間をちょっと短くしてもう1カ所、もっと山のほうとか県立美術館から遠いエリアなんかでもふやせたらいいなと思いますので、意見とさせていただきます。

 次に、説明資料18ページの(8)ふじのくに地球環境史ミュージアムの管理・運営についてお尋ねをいたします。
 先に、この評価の数字を確認したいんですが、平成25年度、26年度、27年度ふじのくに地球環境史ミュージアムの年間観覧者数が数字として出てるんですけど、ミュージアムができたのは平成28年の3月ですよね。ということはその前の部分は何の数字なのかお尋ねいたします。

○紅野文化政策課長
 7番委員のおっしゃるとおり、開館したのは平成28年3月でございます。その前の建設をしている最中から移動ミュージアム等実施しておりまして、その集計の人数でございます。

○大石(裕)委員
 わかりました。
 そうなりますと、先ほどの県立美術館と同様、このミュージアムキャラバンは県内各地を回って子供たちを中心にいろいろな資料を見せて、また説明して感じてもらう事業だと思うんですけれども、これはまた非常にいいと思っております。39会場計583日間、観覧者数も68万3551人に見ていただいたということで、このミュージアムキャラバンについて成果をどのように評価されているかお尋ねいたします。

○紅野文化政策課長
 この外に出てミュージアムのものを見ていただく、知っていただく事業は非常に効果のあることと思っています。
 また、今後もこれは続けていきたいと考えております。

○大石(裕)委員
 ぜひ続けていただき、常設展と企画展も含めた観覧者数の増加にもつなげてもらうことが大事だろうと思います。まだ観覧者数がこの数字でいくと6万8000人余でございますので、こちらにもつながる形でより子供たちが興味を抱くような展示の仕方をし、県下各地を回っていただくように要望をさせていただきたいと思います。

 次に、説明資料41ページ一番下の総合計画指標の地域にある幼稚園、保育所における教育、保育が充実していると感じている人の割合の数字でございますが、これが平成25年度からほとんど横ばいの数字でございます。
 この中身について何に満足しているのか、逆に何に満足していないのか。そしてそれについて改善が行われたのかどうかお尋ねをいたします。

○田中私学振興課長
 指標にございます地域にある幼稚園、保育所における教育、保育が充実していると感じている人の割合についてでございますが、この数字は公立、私立両方の幼稚園と保育所全体を対象にしているものでございまして、そこに通園しております園児や保護者等を対象にしたものではなく18歳以上の県民に対する意識調査の結果でございます。
 これについては、教育委員会が幼稚園、保育所全てについて一括して聞いており、そこに通っている子供、関係者に対するものではないので、アンケート調査を受けた方たちの主観といいますか内容であり、何を評価して何が足りないと思っているかまでは調査をしてございません。

○大石(裕)委員
 となると余り意味のない調査になるかなとも思うんですが、いろいろな意識とか抽象的な調査云々よりも、もう少し実態に即した調査をされる中で改善していく方針もあろうかと思います。
 逆に言うと、調査の仕方自体が変わっていく可能性があるのかどうかお尋ねいたします。

○田中私学振興課長
 ただいまの指標は、昨年度までの総合計画で使用しておりました指標でございます。
今年度からの総合計画におきましては、策定過程において4年間で達成を目指す現実的な数値目標を設定し、取り組み成果があらわれにくい意識調査などの目標値は原則として持ちえない考えのもとに、教育委員会と調整をして見直しております。
 以前から地域に開かれた学校という視点で学校関係者評価がございまして、同じページの指標の一覧にも掲載してございますけれども、現在の総合計画は学校の内部評価に加えて地域の方等の参画によって評価をしていただき、推移を見ているところでございます。

○大石(裕)委員
 調査の仕方も含めて、より効率的で効果的な調査方法をとっていただきたいと思います。
これに限ったことではなく事業全般についてでございますが、それは要望として意見とさせていただきます。

 最後の質問になりますが、説明資料70ページの富士山静岡空港の関連でございます。
 評価の総合計画指標、富士山静岡空港ビジネスジェット機着陸回数の数字が出ております。平成29年度146回とのことですが、この下の説明を読みますと海外展示会での広報を実施した平成29年度は合計5件の国際機の飛来があったとされております。
 この海外展示会は、どこの国でどのような展示会で、どのような方法で広報を実施されたのか、週何回くらいやられたのか、そしてその効果があってこの5件につながったのかについてお尋ねいたします。

○縣空港政策課長
 海外におけるビジネスジェットのPRについて、説明書の68ページの上段(3)に記載しておりますけれども、平成29年度におきましては上海で開催されましたアジアビジネス航空協会の展示会、それからアメリカのラスベガスで開催されました全米ビジネス航空協会の臨時総会展示会の2カ所でPRを行っております。
 具体的なPR方法は、静岡県の職員と静岡空港に格納庫を設置しておりますフジ・ドリーム・アビエーション・エンジニアリング社と一緒に行きまして、富士山静岡空港の立地性とか静岡県の観光情報も含めて広くPRしたところでございます。
 持参したパンフレットを多く手に取っていただいたり、英語版のPR映像などもその場で流して多くの方に立ちどまって見ていただいており、それなりのPR効果はあったのかなと思っております。
 実際、職員もブースでいろいろお話をさせていただくと同時に会場に訪れた方と名刺交換などもして情報交換し、それが直接この5機につながったかまでは確認できておりませんけれども、この海外展示会でのPRを始めました平成27年度以降、国際ビジネスジェット機の飛来の実績は平成27年度に3機、28年度に1機、そして29年度に5機となっています。平成29年度の5機につきましては台湾、フィリピン、オーストラリア、中国、ロシアから飛来があったということでございます。

○大石(裕)委員
 詳しい御説明ありがとうございます。
 やはりアジア圏がどうしても多いところなんだろうと思いますが、これからやはりラグビーワールドカップもあります、オリンピック・パラリンピックもございますし、政府もいろいろなインバウンドを積極的にやっています。静岡県も一生懸命やっておりますので、静岡空港の特性も含めて、このビジネスジェットが使われる機会がふえるのではないかと、もしくはふやしていかなくてはいけないんじゃないかと考えております。
ぜひ、今後も展示会などでの営業努力、これから完全民営化される部分もありますけれども、県がやるべき部分、担うべき部分というのはあろうかと思いますので、そこら辺も積極的に進めていただきたいと申し上げまして、質問を終わります。

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